被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】

※ 2018/1/31 配信vol.50のメルマガにて、配信を終了とさせていただきました。

このたびジェスペールでは、”被災地の今”をお伝えするため
毎月メールマガジン【東北こそだてレター】(メルマガ)を配信することに致しました。

これからもみなさまの温かい思いを受けながら、メルマガの配信を続けてまいります。
引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

過去のメールマガジン

2018/01/31 配信 vol.50
~法人終了のお知らせと皆様への感謝の気持ちをお伝えいたします~

2018/1/31 配信 50号(最終号)
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~法人終了のお知らせと皆様への感謝の気持ちをお伝えいたします~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

強烈な寒波が来ていますね。48年ぶりの寒波ということですが、皆様の生活に
支障は出ていないでしょうか。

さて、このメールマガジンも今回の50号をもって最終号となりました。長い間
読んでくださった皆様に心よりお礼申し上げます。

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◆ 目次
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├ 一般社団法人ジェスペールを終了するにあたって ご挨拶
  ~東京新聞からの取材を受け、震災後からこれまでを振り返って~
                 (ジェスペール代表 宗祥子)
├ 法人終了のお知らせ
├ メルマガ登録解除・CANPAN登録解除のお知らせ
├ 2団体へのご支援のお願い
├ 編集後記

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◆ 一般社団法人ジェスペールを終了するにあたって ご挨拶
  ~東京新聞からの取材を受け、震災後からこれまでを振り返って~
                 (ジェスペール代表 宗祥子)
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今までこのメルマガを読んでくださった方に、心から御礼申し上げます。

前回のメルマガでジェスペールの活動を終了することをお伝えしたところ、メ
ルマガを毎回楽しみにしていたという東京新聞の女性記者Kさんが、先週1月24
日に取材に来てくださいました。

このようにメルマガを楽しみに読んでくださる方がいらっしゃることは本当に
うれしいことです。

Kさんご自身が2010年に出産されており、仕事復帰したのが2011年4月でした。
その時期の報道は震災関係と原発事故関係一色だったとのことです。

1月24日の取材では、互いに2011年の東日本大震災直後の社会の混乱の中での活動
について話し合いました。ジェスペールの前身である《東京里帰りプロジェクト》
の立ち上げからの活動の大変さを思い出し、この6年を振り返ることになりました。


◆◇震災直後の混乱の中で見えてきたもの

東京里帰りプロジェクト(以下「プロジェクト」)は、被災地から東京に避難
してくる妊婦さんを東京の助産院でお世話するものでした。プロジェクトは、
産前と出産のサポートだけではなく、産後もお母さんの身体が回復し安心が出
来るまで約1か月間はお世話をするという考えで始めました。

助産院で出産された方もいましたが、多くの方は不安も強かったので、大きな
病院をご紹介しました。

そのため病院の責任者へ依頼に行ったり、出産まで滞在する場所を探したり、
退院後の住居を探したり募集したりと、支援の内容は多岐に渡りました。

支援活動について多くの方々や関係機関のご協力を得なければなりませんでし
たが、その中で見えてきたのは、関係機関の中で対応される方の姿勢がはっき
りと分かれることでした。

これは病院、行政、各活動団体、どの組織でも同じことで、困った方を救うた
めに制度の壁があっても何とか努力して救おうと手を差し伸べてくださる方と、
何らかの理由を、いわゆるできない理由を探して断る方とにはっきり分かれま
した(想定外の災害なので、できない理由を探すのはとても簡単でした)。

「人間には2つの種類の人がいる」と言っていた方がいます。一方は、倒れてい
る人がいたら立ち止まって助け起こす人、もう一方は倒れている人を踏みつけ
ていく人、ということです。全く見ないようにして無関心でいる方も後者だと
思います。その2種類です。

そのことがどの機関や施設に行っても見えてきたのです。

プロジェクト立ち上げにあたり東京都助産師会にも協力を求めましたが、同じ
助産師の中でも、「東京都助産師会がなぜ都外の人のために活動するのか?」
と活動に否定的な方がいる一方、ある助産院の方のように「自分のところで良
ければ、3部屋を相部屋にして6人ぐらいお世話できます」と何としてでも助け
るという姿勢の方とに分かれたのです。

実際には被災地から東京に来ることが出来た方は少なく、東京里帰りプロジェ
クトでお世話することができた妊産婦さんは70名程度、この時期に出産までお
世話をしたベビーは約20名でした。


◆◇被災地での活動支援の必要性からジェスペール立ち上げへ

このように、実際に東京まで避難できる方は被災妊産婦の一部であり、また、
2012年3月にこのプロジェクトが終了しても被災地がすぐに復興しているわけで
はありませんでした。

一方、震災後の被災地では、被災地在住の助産師たちが、被災妊産婦から費用を
もらい受けることも考えず、ほぼ無償ボランティアの形で支援活動を行っている
という状況がありました。

宗は、2011年のうちにそれらの活動を口コミで知り、その中の数か所を訪ねて行
きました。

福島県助産師会、会津での支援活動、石巻で活動するグループ、宮城県助産師会、
花巻での活動、そこから大船渡市や陸前高田市へと訪ねていったことで、自らも
被災した助産師が支援活動をしている様子が見えてきました。

このような状況を受け、プロジェクトと東京都助産師会は、2011年夏以降は、
被災地の活動支援にも力を注いできました。
しかし、2012年になっても被災地はまだまだ疲弊していました。

2012年3月でプロジェクトと東京都助産師会の支援活動が終わることが決まりまし
たが、被災地がすぐに復興するわけではないとわかっていました。そのため、
2012年の年明けからこの活動を継続する形で、ジェスペールを立ち上げました。


◆◇ジェスペールの活動から地域独自の活動へ

ジェスペールの主な活動は、活動資金の調達と広報活動でした。
それに加えて、人的資源の問題にも取り組みました。

例えば陸前高田市では9人の保健師のうち6人が亡くなるという悲劇が起こり、
地域を支える医療職がいなくなっていました。

この地域は妊産婦が点在していて支援の手がなかなか届きにくいところでした。
加えて地域で困っている母親をどのように支援するのかをわかっているベテラン
の助産師や保健師がいなくなっていたのです。

そこで、ジェスペールは東京からベテランの助産師を派遣し、一軒一軒仮設住宅
を回っての支援活動を継続していきました。

この活動が母体となり、現在の大船渡市の《NPOこそだてシップ》につながって
います。

岩手県花巻市での助産師の活動は《まんまるママいわて》として、サロン活動か
ら産後ケアハウスの立ち上げまで行っています。

また福島県助産師会についても、事務所開設からHPの作成、会津助産師の家おひさま
で産後ケアを行えるようにするなど、始動の活動を支援してきました。
福島県助産師会は、現在は県の援助を得て独自の活動をされています。

このように各地で支援してきたグループが自立して活動できるようになってきて
います。


◆◇ジェスペール終了の意味

このようにそれぞれの地域で独立した活動を行えるようになり、資金援助もそれ
ぞれの活動で担えるようになり、また、各地域で活動が根付き行政との結びつき
もできてきました。

このことから、ジェスペールが謳っていた、
『国内の妊産婦をサポートすることにより、女性が安心して出産及び子育てを行
えるよう国民全体で支援する世の中の実現と、いつでもいつまでも子どもの笑い
声が全国各地に響き渡る社会形成への貢献を目指します』
という目標が少しづつ実現してきていると感じ、このたびジェスペールの活動を
終了することにいたしました。

しかし子どもの笑い声が全国各地に響き渡る社会の実現を目指し、代表宗が運営
している《ドゥーラ協会》では、全国で妊産婦さんが安心して産後を過ごせるよう、
引き続き活動を続けていきたいと思っております。

皆様のこれまでのご支援とご協力に心から感謝いたします。

ジェスペール代表理事  宗 祥子


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◆ 法人終了のお知らせ
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メールマガジン49号でお知らせいたしましたとおり、
一般社団法人ジェスペールは解散し、法人終了となります。

問合せ受付などの業務も終了とさせていただきます。ご了承ください。

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◆ メールマガジン登録解除・CANPAN登録解除のお知らせ
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法人終了にあたりまして、これまで以下のために登録していた皆様の情報を
解除させていただきます。


◆◇メールマガジン送付先情報

ご登録のメールアドレスは削除いたします。


◆◇CANPAN寄付者情報(マンスリーサポートおよび目的別サポート)

ジェスペール会員としての登録は解除させていただきます。

なお、マンスリーサポートおよび目的別サポートとしてご支援くださった方は、
CANPAN利用者として会員登録されています(日本財団CANPANプロジェクト・
特定非営利活動法人CANPANセンターの決済サービスを通じてジェスペールへご寄
付いただいた形となっています)。

今後、CANPANの決済サービスを利用されない方(=ジェスペール以外のCANPANを
利用する団体へ寄付をされない方)で、会員登録の削除を希望される方は、お手
数をおかけいたしますが、以下のフォームよりCANPANセンターへご連絡ください。

https://kessai.canpan.info/inquiry/


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◆ 2団体へのご支援のお願い
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当法人は解散いたしますが、今後も東北被災地の母子にお心を留めてくださる
方は、岩手で活動を続けている以下の2団体にご支援をいただきますようお願い
いたします。

◆◇NPO法人こそだてシップ 伊藤代表
http://kosodateship.org/

◆◇NPO法人まんまるママいわて 佐藤代表
http://manmaru.org/


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◆ 編集後記
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私は東京近郊に住んでいますが、1月22日の雪には本当に驚きました。
翌23日の朝は雪かきをしている音で目が覚め、家を出ようとしたら積雪でドア
が開きにくくなっていました・・・。
雪国にお住まいの方にとっては、これが日常だと思うと本当に頭が下がります。


さて皆様、2012年からこれまで約6年間、ジェスペールを支えていただき、あり
がとうございました。

この約6年間、様々な形でご支援をいただき本当に感謝しております。

皆様が折々に寄せてくださるエールも大変心強く、ありがたく思っておりました。
震災から年数が経っても、東北の母子と当法人の活動に心を寄せてくださる方々
の存在には感謝以外の言葉が見当たりません。

また、震災がなければ絶対に関わることがなかった、被災地の助産師の方々や、
現地で頑張っている母親方の声をメールマガジン編集作業を通して拝見できた
のも感慨深い経験でした。

2016年には、実際に自分で見た被災地の様子をお伝えすることもできました。
このような経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

これまで被災地に寄り添ってくださった皆様が、今後ともお元気で過ごされま
すよう、祈念しております。
これまで本当にありがとうございました。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2018/01/16 配信 vol.49
~一般社団法人ジェスペール解散のお知らせ~

2018/1/16 配信 vol.49
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~一般社団法人ジェスペール解散のお知らせ~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。

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◆ 目次
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├ 一般社団法人ジェスペール解散のお知らせ(代表理事宗祥子)
├ ジェスペールの支援実績
├ 支援団体からのメッセージ(こそだてシップ/まんまるママいわて)
├ ジェスペールからのお願い

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◆ 一般社団法人ジェスペール解散のお知らせ(代表理事 宗祥子)
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代表理事の宗祥子です。皆様には、いつも東北こそだてプロジェクトに
ご支援いただきましてありがとうございます。

ジェスペールは2012年2月設立以来、東北被災地および避難地における
母子支援に対する支援活動を行ってまいりましたが、今年1月31日をもち
まして解散することと致しました。これまでご支援いただきました皆様
には、心より感謝申し上げます。

ジェスペールでは、東京都助産師会主催「東京里帰りプロジェクト」を
引継ぎ、企業様からの助成金と皆様からの寄付金により、被災地および
避難地の支援団体・助産師を、資金支援と広報や活動アドバイス等後方
支援を行ってまいりました。

皆様のお力添えのお蔭で、各地の母子支援活動が地元に定着し、今では
地元になくてはならない存在となっております。また助産師個人でスタ
ートした活動がNPO法人設立にまで成長し、現在では自治体から事業
委託を受け、地域の産後ケア・育児支援の中心的役割も担うようになり
ました。

被災地の復興はまだ道半ばではありますが、このような各地の状況から
ジェスペールとしての一応の役割は果たせたものと判断し、解散するこ
とに致しました。

皆様からいただきましたご寄付は、現在も資金支援を必要とする各団体
あて支援金として送金致しました。今後は支援団体に直接ご支援を賜り
ますよう宜しくお願い申し上げます。

皆様には、これまでの長い期間に渡りご支援いただきましたことに深く
感謝申し上げますと共に、解散のご報告をさせていただきます。

※なお1/31配信vol.50のメルマガにて、活動を終了とさせていただきま
すので、ご了承ください。

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◆ ジェスペールの支援実績
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◆◇活動期間
2012年3月~2018年1月

◆◇活動内容
被災地/避難地の母子支援団体/助産師への支援(資金・広報・活動援助)
東京避難者への支援
被災地での母子支援者養成支援
企業への助成金・募金交渉
メルマガによる被災地情報配信、新聞等への取材協力
熊本地震支援

◆◇イベント活動
<2013年3月>  
西友吉祥寺店にて募金活動、「こまむ・どぉる」を仮設住宅母子へ配布
千趣会「ハハトコ東北プロジェクト」にて被災地支援の活動協力    
<2013年10月> 
東北こそだてプロジェクト写真展開催~被災地の今~西友仙台長町店にて
<2014年1月> 
ReadyForにて「まんまる活動車両資金」を募集、目標額200万円達成

◆◇ジェスペール受賞履歴
<2013年2月> 
住友生命主催「未来を強くするこそだてプロジェクト未来賞」受賞
<2014年3月> 
厚生労働大臣より「東日本大震災被災者支援感謝状」を受ける

◆◇ジェスペールが受けたご支援(敬称略)
<助成金および寄付企業・団体> 
西友/ウォルマート・ジャパン、日本財団(ジョンソン&ジョンソン)、
日本看護協会、三菱商事復興支援財団、千趣会、千趣会イイハナ、
無印良品、和なびジャパン、損保ジャパン、アソビズム、常陸屋、
ひかわ幼稚園母の会、コミュニティサロン801、他

<個人寄付者>
平成25年:70名、26年52名、27年32名、28年25名、29年16名

<支援金額>
助成金総額 約4,836万円
寄付金総額 約3,916万円

◆◇ジェスペールの支援先
<支援地域> 
岩手)大船渡、陸前高田、花巻、北上、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈
宮城)石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台
福島)いわき、相馬、南相馬、伊達、二本松、須賀川、白河、福島
   郡山、猪苗代町
新潟)長岡、新潟
埼玉)川越
神奈川)横浜
東京)中野他避難者
九州)熊本

<支援団体>
岩手)NPO法人こそだてシップ、NPO法人まんまるママいわて
宮城)NPO法人ベビースマイル石巻、おっぱい塾、MIJO、
   ほんだ母乳相談室、まみーぱいぱい、宮城県助産師会
福島)相馬助産所、コミューン助産院、福島県助産師会
新潟)長岡助産師会
埼玉)川越こそだてネットワーク
神奈川)Umiの家
東京)松が丘助産院
九州)由来助産院

<現地支援内容>
母親の心身ケア、育児相談、母乳相談、妊産婦教育、
母子交流サロン、母子体操・ヨガサロン、避難地生活の相談援助等

<現地支援総数>
岩手:3,709組
宮城:9,086組
福島:6,280組
その他地域:3,069組
合計22,144組の母子および上記各団体

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◆ 支援団体からのメッセージ
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◆◇NPO法人こそだてシップ 伊藤代表
http://kosodateship.org/

ジュスペール解散のご連絡で、月日の流れを改めて思い起こしました。
被災地の乳幼児が、どれほど救済され、励まされたことでしょう。
「災害弱者」の母子境遇を広く発信して頂き、被災地はとても心強く有難
かったです。ご寄附まで賜り本当に感謝しきれません。

ジュスペールに支えて頂いたこのシップは、地域の目玉として活動を継続
すべく試行錯誤を続けております。
引き続きのご指導を心からお願い致します。ありがとうございました!!


◆◇NPO法人まんまるママいわて 佐藤代表
http://manmaru.org/

急な解散のお知らせ驚きました。
2011年9月に宗さんに東京に呼ばれて、被災3県の助産師さんらと会い、
今の団体の設立を決断し、立ち上げ以来、本当にジェスペールの皆様の支
援無くてはここまで来ることはあり得なかったと思います。

私たちは思いはあっても行動するすべを知りませんでした。
資金面の援助を最初から申し出ていただけなければ、私たちの団体は設立
していなかったでしょう。その後も様々な壁にぶつかりながらも、その都
度励ましていただきました。設立後も支援はお金だけではなく団体のノウ
ハウ、様々な人とのつながり、イベントへの招致や講師依頼にも快く応じ
てくださったり、多くのものを私たちにつないでくれました。

2011年9月に有志4名で立ちあげた会は、現在正会員40名となりNPO法人とし
て登記が完了いたしました。これもひとえにジェスペールの皆様のおかげ
と感謝の気持ちでいっぱいです。

今年度から産後ケア事業が市の委託事業となり、大幅な利用者増加に伴い、
2月に産後ケアハウス引っ越しに向けて準備中です。
今後も被災地からスタートしたこの団体を大事に、岩手県内どこに住んで
いても、安心し妊娠・出産・子育てできるよう力を尽くしていきたいと思
います。ジェスペールの皆様、支援者の皆様、本当にありがとうございま
した。

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◆ ジェスペールからのお願い
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◆◇2団体へのご支援をお願い致します

こそだてシップ、まんまるママいわての2団体は、医療過疎地域であった
岩手県内において、新たに産後ケア事業を立ち上げ、産後ケア施設の充実
と育児支援に向け活動を進めている過渡期にあります。
震災後ゼロからスタートして、6年以上かけてここまでたどり着きましたが
これからも数年をかけて、さらに地域の支援を充実させなければなりません。

ご支援継続の意志をお持ちの支援者の皆様には、上記2団体へ直接のご支援
を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

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2017/12/26 配信 vol.48
~福島出身の母子の声を聴くということ~

2017/12/26 配信 vol.48
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~福島出身の母子の声を聴くということ~
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みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

先日冬至を迎えましたね。皆様、カボチャやゆず湯を楽しまれましたでしょうか。

今回は、福島から関東に避難して生活している方の様子を代表の宗からご紹介
します。
2011年の東日本大震災から6年半以上経ちましたが、まだまだ原発の影響が出て
いる様子をご覧いただきたいと思います。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 原発事故後6年を経て、首都圏に移住したBさんのこと(宗祥子)
├ 2017年ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 書籍のご案内
 『原発事故後の「避難」と「復興」とともに -子どものための保養支援』
  https://refreshsupport.wordpress.com/
  https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdpBdaUebwQ-nvnAelOGGvvuzysD9Ik69Gk9urtcN31_hPhHA/viewform
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記

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◆ 支援実績(2017/11/30現在)
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<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 22,030組

<支援先>
東北沿岸部・九州等被災地の支援団体
東京への避難母子

<現地活動内容>
妊産婦教育/育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /障がい児向けサロンなど

<その他支援>
母子支援者養成に関わる補助


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◆ 原発事故後6年を経て、首都圏に移住したBさんのこと(宗祥子)
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◇◆原発事故当時

福島県A市に住んでいたBさんは、東日本大震災が起こった時に福島県第1原子力
発電所から50キロ以上離れた街にお住まいでした。

原発事故後、テレビの映像で政府関係者が「直ちに重大な影響はありません」
と、何度も何度も汗を拭きつつ繰り返していたことを鮮明に覚えているそうです。

はっきりとはしないけれど、何か将来悪い影響につながるのではないかと感じ
ていたそうです。
その時におなかの中には約5か月の赤ちゃんが育っていました。

原発事故が起こった時期は、上のお子さんが小学校に入学する直前でした。
学校に上がると実家にもあまり行けなくなるかもしれないと、ご実家のある東
京に近い町に1週間ほど滞在しました。

その後、地元に戻り妊婦健診を受けた時、産婦科医に「福島県に戻ってこない
方が良かったかも・・・。今、福島県は大変なことが起きている、この状況は
胎児や赤ちゃん、小さい子ども達に、かなり影響が大きいと思う」と言われた
そうです。

Bさんは出産時、しばらく福島県を離れたいと東京でのご出産を希望し、
ジェスペールの前身である「東京里帰りプロジェクト」に連絡してきました。
この時に、東京の病院の紹介を対応したのが筆者ジェスペール代表の宗です。

東京で出産したいとの相談を前述の産科医に相談した時も、快く賛成してくれ
たそうです。この先生は本当に事実を本音で伝えてくださったと感じているそ
うです。

またBさんは、近隣の産科医の一人が、それまで健診していた妊婦さんを他院に
紹介して家族と共に福島県を離れたという噂も聞きました。専門家ほど危機感
が強かったのではないかと思ったそうです。

この当時にもっと、公にきちんと危険性を伝えてほしかったと、今も強く感じ
るとのことです。


◇◆福島を離れて出産したが・・・

Bさんは上のお子さんが夏休みの時に東京でご出産されました。産後しばらく、
上のお子さんと東京で過ごされましたが、やはり家族がバラバラで過ごすのは
よくないと感じ、福島県A市に帰りました。

確かに、筆者が、東京里帰りプロジェクトでお世話をした妊産婦さんたちは、
ご主人と離れ離れの生活が長くなり、数組の方々は離婚されました。

また別居生活が長くなり経済的な負担がかなり大きく、苦しいと訴える方や、
家族全員で東京で暮らしていても、実家との折り合いが悪い、また非正規雇用
のために生活が安定しないなど様々な困難を抱える方が多くいらっしゃいます。

Bさんの住む街は原発から50キロ以上離れており、避難地区とはされなかったの
で県からは何の補助や助成もなかったそうです。
避難地域と認定されるかどうかで、待遇は雲泥の差が生じます。50キロ以上離れ
ている地域は何の保証もされないとの事です。

(空中の放射線量は、Bさんがお住まいの地域は原発事故当時1時間当たり
1.0~2.0マイクロシーベルトの放射線量でした。現在は0.1~0.2マイクロシーベ
ルトの間です。ちなみに東京23区は0.03~0.05マイクロシーベルトです。)


◇◆福島県A市での暮らしは

福島県で暮らすと決めたBさんは、子どもたちの健康には本当に気を配ったそう
です。
口に入る水はすべて県外から取り寄せ、食材もできる限り福島県外のものを使っ
たそうです。

しかし移住を決める前のお子さん方の甲状腺検査の結果が、二人ともA2判定
(5.0ミリ以下の結節や20.0ミリ以下の膿疱を認める)だったとのことでした。

もし子供に何らかの異常が出たら福島を出ようと、ご夫婦で話し合われていたと
のことでした。それまで、多くの方々が大丈夫と言っていたり、考えています。
自分たちも大丈夫であってほしいと、願っていたとのことでした。

周りでは、検査した方々の結果についての話や、放射線の影響についてどう考え
ているかなどの話は、まるでタブー視されているとのことです。

筆者も福島市や、相馬市を何度か訪ねましたがそこで出会う助産師やお母さん方
も、その点については語りたがらない、という印象を持っています。

しかし実際に住み続けている方々は、様々な悩みを抱えながら生活していらっしゃ
るのではないでしょうか?


◇◆福島県で営んでいた仕事は

Bさんご夫妻はA市でこだわりのコーヒー店を運営されていました。

輸入豆を選別して品質管理を徹底し、鮮度にこだわり、自家焙煎し、古くなった
豆はどんなに高くても思い切って捨てる。それほどの徹底した品質管理です。

しかし福島県にあるというだけで全国にいた顧客が原発事故後は一気に無くなり、
県外からの注文が途絶えたそうです。

筆者はその話を聞き、豆は輸入品なので放射線と関係ないと思い、数年前から取
り寄せています。

筆者が好きなのはイタリアンブレンド、酸味があるコーヒーがあまり好きではな
いので、ちょっとエスプレッソに近いようなコクのある味が大好きです。

こちらの豆を取り寄せて飲むようになってから、外でコーヒーが飲めなくなって
しまいました。
本当に苦みの中にも甘味があり、香りが素晴らしく、こちらから取り寄せたコー
ヒー以外飲めません。

それほどこだわったコーヒーを提供しているお店も、県内だけの営業では頭打ち
を感じていたそうです。その事も福島県を出るきっかけになったとのことでした。


◇◆思い切って県外に出て

Bさんの福島の家は、地震でかなり壊れた部分もあり、建て替えなければならない
時期にも来ていました。ではA市で建て替えるかと考えると、この地で今後ずっと
暮らしていくことになるがそれでいいのかとの迷いがずっとあり、建て替える決心
がつかなかったそうです。

お子さんの甲状腺検査の結果、上のお子さんの中学へ上がるタイミング等、様々な
ことが重なり現在住む東京近郊の町に移住を決めました。

ここでコーヒー店を再開し、まだ数か月しか経っていませんが、営業はたいへん好
調な滑り出しを見せているそうです。

しかし上のお子さんが、今年4月にお店の移転に先立ち、東京近郊の町で中学に入り、
その入学式の席で、校長先生が福島県A市から転入したB君、と全校生徒の前で紹介
しました。その時の保護者たちや他の生徒たちのざわざわした感じに、Bさんは
冷――っとした違和感を感じたとのことです。

確かに神奈川県や東京都で、福島からの転校生、避難を続けている生徒たちへのい
じめがニュースになったことがあります。本来被害者である福島県民をいじめると
いう、あってはならないことが起こっているのも事実です。
Bさんはもう少し校長先生の配慮がほしかったと、感じたそうです。

しかし今のところ、上のお子さんへのいじめは感じられないとのことで、胸をなで
おろしているそうです。

福島県を出て、新たな出発をされたBさんご一家が、新たな地域になじみ、健康に
過ごされることを、そしてこだわりのコーヒー店がますます発展し地域の中で愛さ
れ、原発以前の様に全国に顧客が増えていくことを願ってやみません。


文責 ジェスペール代表 宗 祥子

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◆ 2017年ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
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ジェスペールは今年も多くの方から多大なご寄付を賜りました。

皆様から頂きました寄付金は、現地団体への継続支援の他に、
「被災地で新たに産後ケアの活動をスタートさせる方」の支援にも
使わせていただいております。

皆様の温かいご支援ご協力に心より感謝申し上げるとともに、
一部の方は頭文字で恐縮ですがお名前を挙げさせていただきます。


◇マンスリーサポーターの皆様(50音順)
 A・Y様、I・Y様、S・M様、S・M様、S・A様、T・K様、T・M様
 ※マンスリーサポートの方で領収書をご希望の方には、1月中に郵送させてい
  ただきます。


◇支援目的別に寄付してくださった皆様(50音順)
 S・M様、F・E様、Y・Y様


◇その他ご寄付いただいた個人の方(50音順)
 I・R様、S・A様、S・M様、H・K様


◇その他ご寄付いただいた企業・団体等(ご寄付日順)

・プロキッチン用品のセレクトショップ常陸屋様
 http://shop.prokitchen.co.jp/top.command
 プロキッチンというサイトでの3月11日から一週間の売り上げをご寄付いただ
 きました。

・千趣会様


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◆ 書籍のご案内
  『原発事故後の「避難」と「復興」とともに -子どものための保養支援』
  https://refreshsupport.wordpress.com/
  https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdpBdaUebwQ-nvnAelOGGvvuzysD9Ik69Gk9urtcN31_hPhHA/viewform
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

福島県内に住む子どもたちが、県外に滞在して存分に外遊びできる「保養」を
推進する活動を続けている、保養支援団体「リフレッシュサポート」という団
体があります。

このリフレッシュサポートさんは、2018年5月~6月、これまでの全国での保養
活動をまとめた
『原発事故後の「避難」と「復興」とともにー子どものための保養支援(仮)』
を出版予定です。

この書籍は、リフレッシュサポートさんが、保養に参加された子ども、保護者、
保養主催者、医学や物理学から社会学まで様々な専門家、80人ほどにインタビュー
をして、「保養のニーズ、実践や課題」をまとめたものです。

現在、リフレッシュサポートさんはこの書籍のニーズについて確認するため事前に
予約申込受付をしています。

福島の母子が直面している問題と、「保養」に関心のある方は、ぜひ以下のサイト
をご覧になってみてください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdpBdaUebwQ-nvnAelOGGvvuzysD9Ik69Gk9urtcN31_hPhHA/viewform

発行部数×定価のうち4~5%は、保養のインフラでもある
「Webほよーん相談会(今年4月より資金がなくなりボランティアのみで運営)」と、
福島県内の養護施設への寄附を予定しているとのことです。

上記のサイトから見られる書籍の目次からは、保養が「原発問題」から発した課題
でありながら、そこに留まるだけではなく、様々な人や社会の仕組み・課題につい
て触れざるを得ない状況が伺えます。

社会課題に関心をお持ちの方は、ぜひ予約申込みをご検討ください。

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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月の三連休を利用して、ソウルに遊びに行ってきました。

最近はLCCでリーズナブルに飛行機に乗ることができますが、LCCは深夜便にな
ることが多いので、現地についてからチムジルバンという日本で言うところの
健康ランドで仮眠を取ることにしています。

そこそこ物価が上がっているソウルですが、チムジルバンは1,000円程度で入場
することができました。

お風呂に入ってサウナで汗を流し、お店によっては仮眠をとったり映画を観たり、
もちろん食事することもできますので一日いても飽きないと思います。

こういうところは、週末に赤ちゃん連れのご夫婦がゆっくりできる場所なのでは
ないかと思いますが、日本の健康ランドは少し入場料が高いので、もう少し値段
が下がるといいのになあ・・・と少し勝手なことを考えたりしました。


さて、最後になりますが今年もあと一週間となりました。今年も当法人を温かく
見守り支えていただき、本当にありがとうございました。
寒い日々が続きますので、皆様どうぞ暖かくして、良いお年をお迎えくださいませ。


それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2017/09/19 配信 vol.47
~東日本大震災の母子支援から地域・内容を超えた母子支援へ~

2017/9/19 配信 vol.47
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東日本大震災の母子支援から地域・内容を超えた母子支援へ~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

台風18号がようやく過ぎ去りましたね。皆様被害はありませんでしたでしょうか。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は、福島県の相馬助産所で母子支援活動を続けている宮原さんの活動
についてのご紹介と、「赤ちゃんとママを守る防災セット」のご紹介、そして
こそだてシップの「防災&ママフェスタ」報告をご覧いただきます。

東日本大震災時の母子支援から始まった活動が、地域や支援内容を超えて広がっ
ているのを感じていただけると思います。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 宮原けい子さんと相馬助産所の活動について(宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/soma/
├ 「赤ちゃんとママを守る防災セット」が発売されました(宗香里)
  http://www.concent.co.jp/nimpu_bousai/
├ こそだてシップの防災&ママフェスタ報告
  http://kosodateship.org/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記

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◆ 支援実績(2017/8/31現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 22,030組

<支援先>
東北沿岸部・九州等被災地の支援団体
東京への避難母子

<現地活動内容>
妊産婦教育/育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /障がい児向けサロンなど

<その他支援>
母子支援者養成に関わる補助


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◆ 宮原けい子さんと相馬助産所の活動について(宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/soma/
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今月は、ジェスペールのHPでもご紹介していますが、福島県相馬市で相馬助産所
を開設している助産師 宮原けい子さんの活動をご紹介します。


◆◇東日本大震災前

宮原さんは、2011年の東日本大震災の前から、病院退院後の産後の母親たちの
力になりたいと、助産所の開設準備をしていました。

宮原さんは公立相馬総合病院に約24年勤務していましたが、病院での産後入院
は平均5・6日と短く産後の母親たちとの関わりが短いため、勤務している間ずっ
と、その後の母子の状況が気になっていたとのことです。


◆◇東日本大震災から相馬助産所を開設するまで

東日本大震災後、宮原さんは甚大な被害を目にし、個人で経営する助産所が果
たしてやっていけるのか心配になったことも一時期あったようでした。

福島県はこの時、震災と原発事故の二重の被害を受けたため、地域に残された
母親たちは大きな不安を抱えていました。

そんな中、ジェスペールの前身【東京里帰りプロジェクト】はいち早く福島の
支援も始めていました。

行政が動き出す数カ月も前の5月中旬には、福島県助産師会を代表の宗が訪れて、
助産師会に母子支援を開始するようお願いしていました。

福島県の各地域で支援活動が始まりましたが、相馬市や南相馬市には支援を担
う助産師がいなかったため、宮原さんが手を上げ、助産師会から依頼される母
子支援活動を開催することになりました。

そのような経緯から宮原さんは2011年6月30日に勤めていた病院を退職し、7月1日
に相馬助産所を開業しました。


◆◇相馬助産所の活動

宮原さんの主な活動は、母乳相談や、子育て相談にかかわる家庭訪問、来所者
への相談や手当、自宅でのデイケアです。

自宅でのデイケアでは、育児に疲れた母子に9時半から16時半ぐらいまで滞在し
てもらい、手作りのお昼御飯を提供し、不安や疲れで弱っている母子を支えて
います。

まるで母子の駆け込み寺的のような役割を果たしています。


◆◇ママと赤ちゃんのためのリフレッシュ体操

また、たいへん注目されているのが《ママと赤ちゃんのためのリフレッシュ体操》
です。
これは各メディアでも取り上げられ、生き生きしたお母さんたちの笑顔が紹介さ
れています。

この活動は相馬市、南相馬市及び新地町の3か所で地域の施設を拠点とし、この
地域の若い母親たちが子連れで集まり、赤ちゃんと一緒に、リフレッシュ体操、
赤ちゃん体操、産後ヨガなどを行うものです。

地域の母親たちは赤ちゃん連れで楽しめるこの会をとても楽しみにしており、毎
回30組近くが車で訪れます。

当初この活動は約3年間、ジェスペールの支援で行われていましたが、行政もその
実績と必要性を認め昨年から自治体の事業となっています。
保健師さんも加わり、宮原さんと共同で地域の母子を支える活動になっています。


◆◇おひさまクラブ

しかし宮原さんの活動はこれにとどまらず、最近では障害を抱える子どもを育て
る母親たちのサポートにも及んでいます。
この活動は【おひさまクラブ】と呼ばれています。

きっかけは18トリソミーを持つお子さんをお持ちだったお母さん(※)が、横の
つながりを持ちたいと集まったのがきっかけでした。
(※18トリソミーを持つお子さんはその後残念ながら亡くなられました)

当初保健所に声をかけ4年前の12月と1月の2回実施したところ、今後も是非つなが
りたいと、自主的な集まりへと発展していきました。

子どもたちの障害は、ダウン症、自閉症、胆道閉鎖症、心臓病、耳が聞こえない、
など様々です。それぞれの母親たちが違った障害を持つ子どもを抱えながら、この
【おひさまクラブ】で子育ての不安をともに分かち合うことが出来、困難な子育て
を乗り越えていく力になっています。

この活動を支えてきたのが宮原さんです。現在では月に一回保健所で定例的に開催
されますが、ここには必ず宮原さんも出席します。
しかし報酬は年に3回のみ出されるとのことでした。

それ以外にも【おひさまクラブ】の母親たちは自主的に農家体験や、食育講座を開
いています。
障害を抱えた子どもを育てている母親たちは、どうしても家に閉じこもりがちにな
ります。しかしこのような集まりがあることで、母親たちも子どもたちも他の方々
との交流ができ、「本当に皆さんのお顔が明るくなっている」と宮原さんは語って
いました。


◆◇評価や利害を超えて活動し続ける宮原さん

精力的に活動されている宮原さんは、常に携帯電話を持ち歩き、夜中でも母親の悩
み相談に乗ります。

これらの活動が評価されて、2017年3月に、『住友生命 第10回 未来を強くする
子育てプロジェクト スミセイ震災復興応援特別賞』を受賞されました。

しかしこの報奨金すら、宮原さんは母子を支援する活動のために使っています。

そんな宮原さんは母親たちを支えるために様々な資格をお持ちです。
助産師・看護師は当然ながら、3B体操指導者、笑ヨガリーダー指導者、整膚師(母
親の体に触れ身体を引っ張ったりすることでリラックスできる)、
健康管理士一般指導員、マタニティヨガ指導もでき、さらにケアマネージャの資格
もお持ちです。

産後の母親を支えるだけでなくその方の家族を丸ごと支えるために、日々努力されて
いる姿が浮かびます。
これからも、宮原さんがますますご活躍されることを期待してやみません。


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◆ 「赤ちゃんとママを守る防災セット」が発売されました(宗香里(※1))
  http://www.concent.co.jp/nimpu_bousai/
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東日本大震災被災者の芳賀さん、菅野さん、そして吉田先生(※2)にご協力い
ただきまして「赤ちゃんとママを守る防災セット」が数量限定で発売されました。
http://www.concent.co.jp/nimpu_bousai/

「赤ちゃんとママを守る防災セット」は、災害時・緊急時の非常持ち出し
リュックとして、非常食や保存水などの一般的な防災グッズから、哺乳びん、
ミルク、授乳ケープ、離乳食など、赤ちゃんとそのママに緊急時に必要な商品
の計32点を厳選してセットにしました。

また、災害時だからこそホッとできるかわいらしさにもこだわった防災セット
です。

■赤ちゃんとママを守る防災セット 開発の背景■

 防災セットは通常、長期間保管することを念頭にしていることが多く、短期
間の利用となる赤ちゃんに特化した防災セットはこれまであまり意識されてき
ませんでした。

 しかし、近年の地震や大雨などの自然災害の増加により、以前よりもママたち
の防災意識は高まっています。

 「赤ちゃんとママを守る防災セット」の開発にあたり、芳賀さん・菅野さんに
は、実際に子連れで被災したという経験からたくさんのアドバイスをいただきま
した。

「子どもが安心して口にいれられるものがなかった」「人目が気になり、授乳
ケープの必要性を強く感じた」などの意見を参考に、赤ちゃん用のおやつ、離乳
食や、肌ざわりの良い授乳ケープなどをセットに取り入れました。

 また、吉田先生からは、専門家の立場から「避難所で、荷物は迷子になりやす
いのでネームタグをつけるとベター」などのアドバイスや、商品設計全体にアド
バイスをいただきました。

 大変な思いをした、芳賀さん・菅野さんの思いを汲んでできたこの防災セットが、
災害時、最も配慮し助けなければならない小さな命とその命を守るママやパパの
ためになることを祈っております。


◇日経web・朝日新聞社等のwebでも掲載されました!
http://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/service/20170830_19118.html
博報堂DYメディアパートナーズが企画、現役ママの声を活かした防災セット、
「赤ちゃんとママを守る防災セット」限定販売 ...

◇www.hakuhodody-media.co.jp
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、社長:矢島弘穀、以下
博報堂DYメディアパートナーズ)は ...

-------------------------------------------------------------------------

※1:宗香里さんについて

株式会社博報堂DYメディアパートナーズにおける「赤ちゃんとママを守る防災セット」
開発担当者。当法人代表 宗の次女。


※2:文章中に出てくる芳賀さん、菅野さん、そして吉田先生のご経歴については、
「赤ちゃんとママを守る防災セット」サイトの座談会ページ(以下)をご覧ください。
http://www.concent.co.jp/nimpu_bousai/zadankai/

吉田穂波先生は、神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部 准教授、産婦人科医、医学博士、
公衆衛生修士で、当法人理事です。

芳賀唯未さんは宮城県気仙沼市、菅野藍美さんは福島県福島市で、共に子育て中に被災し、
ジェスペールで支援をしました。お二方とも東京に転居後、松が丘助産院を利用してご
出産されました。

芳賀さんはその後、ジェスペールの支援を受けて産後ドゥーラとなり、現在ご活躍中です。

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◆ こそだてシップの防災&ママフェスタ報告
   http://kosodateship.org/
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岩手県で活動しているNPO法人こそだてシップが、防災への関心を深め、実践や
支援ができ、楽しく学びあうつどい、「乳幼児の防災&ママフェスタ」を
9月2日に大船渡市民文化会館・リアスホールで開催しました。

当日は、防災ガイドのあんどうりす氏による防災講演と避難実技をはじめ、
防災グッズの展示、防災食とアレルギー食の試食など、子育て中のお母さんに
とってためになる情報が満載でした。

また、会場ではお子さんが大型遊具のキッズスライダーや紙芝居で楽しむこと
ができ、ハンドマッサージや花のアレンジメントでお母さんも一息つけるよう
になっており、家族で一日楽しめるイベントとなりました。

当日は、来場者146人、家族54組と多くの方のご来場がありました。
地元紙にも大きく報道され、盛況のうちに終了しました。

防災時は大人用の備えに加えて赤ちゃん独自の備えも必要になりますから、こ
のように遊びに行く感覚で楽しみながら学べる防災イベントは貴重ですね。

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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

9月1日は皆様どのように過ごされましたでしょうか。

私の知人の会社では非常時に安否確認メールが自動的に全社員に飛ぶシステム
になっていて、9月1日はそのシミュレーションが行われたそうです。

しかし、一週間近く経っても多くの社員が安否確認メールに返信をしなかった
そうで、なかなか全員が危機意識を持つというのは難しいものなのだなあと
思いました。

私もあまり非常時の備えをきちんとしていませんので、「赤ちゃんとママを守
る防災セット」の内容を参考に備えておかないとなと思った9月1日でした。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2017/07/18 配信 vol.46
~さらにパワーアップする被災地での母子支援活動~

2017/7/18 配信 vol.46
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~さらにパワーアップする被災地での母子支援活動~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
九州北部の豪雨災害は痛ましい出来事でした。亡くなられた方のご冥福をお祈
りいたしますとともに、ご遺族と被害に遭った方々にお見舞い申し上げます。

さて、今回は、岩手県で継続している母子支援活動の状況をご報告いたします。
2団体ともますますパワーアップしていますので、岩手県のママ達にとっては、
大変心強いことと思います。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 第4回NPO法人こそだてシップ通常総会ご報告(渡邊寛子助産師)
  http://kosodateship.org/
├ 「まんまるママいわて」が花巻市の産前産後ケア事業の委託を受けました
  https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/139/140/p007694.html
  http://manmaru.org/%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%A8/
├ なかの育フェスご報告
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記

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◆ 支援実績(2017/7/15現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 22,030組

<支援先>
東北沿岸部・九州等被災地の支援団体
東京への避難母子

<現地活動内容>
妊産婦教育/育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /障がい児向けサロンなど

<その他支援>
母子支援者養成に関わる補助


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 第4回NPO法人こそだてシップ通常総会ご報告(渡邊寛子助産師)
  http://kosodateship.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第4回NPO法人こそだてシップ通常総会が、6月17日に大船渡市福祉の里センター
にて開催されました。

平成27年(2015年)11月まで仮設訪問活動を一緒に行ってきた東京の助産師の
熊澤と共に、私も総会に参加致しました。参加人数は、設立以来過去最高の14名
でした。

こそだてシップの活動は、大船渡市と運営業務委託締結を行った平成27年11月
以来、「大船渡市子育て支援センター・すくすくルーム」として週6日間、
サンリアショッピングセンターで開催されています。

ママスタッフ、看護師、保育士が交替で常駐し、育児相談・子育て情報提供・
ママ達やご家族の交流はもちろんの事、毎月様々なイベントや遊び場の提供など、
子育て中のママ達やご家族の憩いの場になっています。

1年間の利用者数は9000人を超え、「ここに来るとホッとする、助かる、嬉しい、
早く開くのが待ち遠しい」などママ達の感謝の声がたくさん届いていました。

中でも月3回開催されるママサロンでは、助産師やママスタッフ、ボランティア
の見守りとサポートを受けながら、「小さな命を守る防災」など生活に根差し
たイベントを行っており、県内外から900人以上の参加があったとのことでした。

また、スタッフの一人が助成金で「保育士」の免許を取得したことも嬉しいニュー
スでした。

スタッフの個々の研修や毎月の事例検討会など、スタッフの育成にも力を入れて
おり、多様な相談内容に対応できるよう日々研鑽を積まれていることにも感動致
しました。

あの大震災から6年、日本の皆様はもとより世界の皆様の温かいご支援により、
母子支援がこのような形で行政の力を借りながら実を結んでいることに、改めて
感謝の気持ちで一杯になりました。

今後被災地にどれだけの住民が戻ってこられるかの不安はありますが、防潮堤や
盛土、ショッピングセンターなど一歩ずつではありますが整備されてきています。

来年は、NPO法人こそだてシップ発足5周年になります。皆様の温かいご支援をこ
れからも賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

被災地の一日も早い復興とお母さんと赤ちゃん、ご家族の幸せを心よりお祈り申
し上げます。 

助産師 渡邊寛子


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◆ 「まんまるママいわて」が花巻市の産前産後ケア事業の委託を受けました
  https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/139/140/p007694.html
  http://manmaru.org/%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%A8/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「まんまるママいわて」は、2016年10月から産前産後ケアハウス『まんまるぽっと』
において産前産後のママと赤ちゃんのケアを行っています。

『まんまるぽっと』は岩手県初の助産師がいるケアハウスで、産前産後の女性
が安心して妊娠・出産・育児ができるように心と身体のケアをします。

その事業が今年度から、花巻市の産前産後ケア事業の委託を受けました。

◆◇『まんまるぽっと』の充実したサービス

『まんまるぽっと』では、デイサービスと半日のショートタイムサービス、
相談ケア、サロン、両親学校などを行っていますが、花巻市のママはこれら
のサービスを手頃な価格で利用できます。

特にデイサービスは母乳ケア、沐浴、育児相談などの通常の産後サポートから、
ママのアロマトリートメントや昼寝など、心身をリラックスさせることにより
再度育児に前向きになれるようなケアまで充実しています。

このような充実したケアを、花巻市のママは市外のママの5分の1の価格で受け
られるようになります。

また、花巻市のママは『まんまるぽっと』のスタッフの訪問相談も受けること
ができます。

◆◇『まんまるぽっと』サービスの効果

「まんまるママいわて」と花巻市の提携により、花巻市のママは産前から産
後まで一貫して『まんまるぽっと』スタッフから心身のケアや育児指導を受
けられることになります。

産前産後ケアへの大きな情熱を持っている施設のスタッフに一貫して関わっ
てもらえるというのは、出産や育児においてセンシティブになりがちなママ
にとって大変心強いことですね。

身近に花巻市やその周辺にお住いの産前産後女性のお知り合いがいる方は、
ぜひ『まんまるぽっと』のことをお知らせください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ なかの育フェスご報告
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールは多くの被災地支援を行ってきましたが、その本拠地は東京都
中野区に置いています。

中野では5年前から毎年、様々な自主グループが集まり、子育てをしている方々
を対象に【なかの育フェス】を開催しています。

今年も7月1日(土)・2日(日)に中野ゼロホール 西館で開催されました。

◆◇ジェスペールブースの様子

ジェスペールブースにはスタッフが撮影してきた東北の現在の状況を展示し、
ブースに来られた方がハンドマッサージを受けながら見ていただけるようにしま
した。

ブースには2日間を通じ40~50人ほどの方が来てくださいました。妊娠中や産後
のお母さんが多く、大きな悩みから改まって相談しづらいちょっとした悩みまで、
代表の宗にハンドマッサージを受けながら、アドバイスを聞いていました。

今回のブースも「新宿中野杉並助産師会<おへその緒>」と「中野区産後ドゥーラ」
と連なったブースで参加しました。

宗はジェスペールの代表であるとともに、松が丘助産院とドゥーラ協会の代表で
もあるので、その経験も踏まえたアドバイス及びドゥーラ協会の説明も行うなど、
連なったブースで出展していることの利点が最大限に活かされた形で、来場され
た方に喜んでいただけたのではないかと思います。


◆◇育フェス全体の様子

育フェスは今年も、多くの親子でにぎわいました。育児に関する知識を教えてく
れるブースから、子どもが手軽にアートに親しめるブース、親子で便利グッズを
作ることができるブースまで、多種多様な体験を楽しめるイベントになっていま
した。

また、アフリカ太鼓やうさごはん体操など、巻き込み型のパフォーマンスも盛り
上がりました。


育フェスは来年も開催予定です。今年お越しくださった方、残念ながら今年はお
越しになれなかった方も、ぜひ来年お越しください。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

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◆ 編集後記
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三連休、九州北部豪雨の被災地には、猛暑の中、数多くのボランティアが集まっ
たとのことですね。

最近体力の低下をつくづく感じている者としては、50~60代の方が現地へ行か
れているとの記事を見て恥じ入るばかりです。

身近に筋トレを頑張っている人から、「筋トレすると肩コリもなくなるし、
代謝も良くなってダイエットにもいいからおススメ!」と言われて、筋トレか
ジョギングを本気で考え始めました。

体力をつけて、日帰りで行けるくらいの地域で災害が起こってしまった際には、
ボランティアとして駆け付けられるようにしたいと思います。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2017 Jespere, All rights reserved
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2017/06/20 配信 vol.45
~東北を巡るチャレンジと継続~

2017/6/20 配信 vol.45
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東北を巡るチャレンジと継続~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

梅雨の時期に入りましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。梅雨も年に
一度だけと思うと風情があるように感じられる一方、食べ物がカビやすくなっ
たり、体の調子が狂いやすかったり、なかなか過ごし方が難しい時期だとい
う側面はやはりぬぐえない気がします。

さて、今回は、なかの育フェスの開催情報と企業様からのご支援、4月にラジオ
出演したドゥーラの語った内容などについてご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ なかの育フェスのご案内(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
├ 企業様からのご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://www.bellemaison.jp/
  http://shop.prokitchen.co.jp/top.command
├ 東日本大震災を体験した産後ドゥーラがラジオ出演しました
http://ameblo.jp/armorssecurity/entry-12253764592.html
├ 産後ドゥーラ14期養成講座 募集のお知らせ(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://www.doulajapan.com/category/koza-info/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2017/5/31現在)
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<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 21,910組

<支援先>
岩手・宮城・福島各地沿岸部の支援団体

<現地活動内容>
妊産婦教育 /育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /母子体操 など

<その他支援>
東京への避難母子支援
母子支援者養成に関わる補助


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◆ なかの育フェスのご案内(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
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ジェスペールは多くの被災地支援を行ってきましたが、その本拠地は東京都
中野区に置いています。

中野では5年前から毎年、様々な自主グループが集まり、子育てをしている
方々を対象に【なかの育フェス】を開催しています。

毎年ジェスペールも、松が丘助産院(代表宗が院長をしています)と共同で参加
しています。
被災地の様子をお知らせし、来訪者の方々にご支援のお願いをしています。

日時 7月1日 土曜日 午前11時から16時
   7月2日 日曜日 午前10時から15時
場所 中野ゼロホール 西館 中野南口から徒歩5分
入場 無料(イベント参加時は有料のものあり)
出店内容 被災地支援マップ展示、ハンドマッサージを行い収益を支援に充当
  
多くの団体が様々な催しを行っていますので、特にお子様連れの方には楽しん
でいただけると思います。
お近くにお住いの方がございましたら、是非お立ち寄りください。


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◆ 企業様からのご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今年も以下の企業様からご寄付をいただきました。
以下の企業様は何年にも渡り当法人を支援してくださっています。
心よりご支援のお礼を申し上げます。


◆◇千趣会様
http://www.bellemaison.jp/

 東日本大震災で多くの被害を受けた東北地方のママと子供達を応援し、想いと
 想いをかけはしでつないでいく「東北ハハトコかけはしプロジェクト」
 (http://www.egaono-mori.jp/hahatoko/)を現在も行われています。
 
 プロジェクト内の「かけはしおくるみプロジェクト」では、ジェスペールも協
 働させていただいています。


◆◇プロキッチン用品のセレクトショップ常陸屋様
 http://shop.prokitchen.co.jp/top.command

 プロキッチンというサイトでの3月11日から一週間の売り上げをご寄付いただ
 きました。


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◆ 東日本大震災を体験した産後ドゥーラがラジオ出演しました
  http://ameblo.jp/armorssecurity/entry-12253764592.html
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4月12日に気仙沼で東日本大震災を体験した産後ドゥーラの芳賀唯未さんが、
インターネットラジオに出演し、震災体験とドゥーラについて語りました。

番組パーソナリティの楠本さんと芳賀さんは、昨年の12月に
宗代表/産後ドゥーラ主催で行われた防災講座で知り合い、今回のラジオ出演
につながりました。その出演時に語られた概要をお伝えします。


◆◇ドゥーラとは?ドゥーラになるためには?

ドゥーラとは、お母さんに寄り添って支えながら、一緒に子育てをする伴走者
です。
ドゥーラになるためには、一般社団法人ドゥーラ協会のカリキュラムで60~70
時間の座学と実習を受け、最終的にテストに合格して認定を受けます。


◆◇芳賀さんがドゥーラを目指したきっかけ

第一子の出産の時にとても幸せで楽しかったし、人生の絶頂期だと思いました。
その時に助産師という存在を知りましたが、中学で保健体育を受けた際の経験で、
血が苦手だから看護師などの職業は向かないと思っていました。

しかし、松が丘助産院院長でありドゥーラ協会の代表でもある宗さんに第三子
の出産をみてもらい、ドゥーラの存在を知りました。ドゥーラだったら、お母
さんの出産という幸せの瞬間に立ち会えるし、お母さんに寄り添える、初心に
帰ることができる素晴らしい仕事だと感じ、ドゥーラを目指して学び始めまし
た。

学び初めた時、第三子は一歳になったばかりで、チャレンジはまだ早いかと思っ
たのですが、やり始めたらどんどんエンジンがかかり、認定を受けることがで
きました。


◆◇ドゥーラの仕事で感じたこと

未就学児・未就園児を3人も育てながら仕事をしていくには、夫の支えがなけれ
ばドゥーラは続けられません。特に我が家は、身内がいないので夫婦二人で協
力しなければなりません。

夫は『家族が大事で家族さえいればいい』という価値観の人で、仕事でキャリア
を積みたいとか、これがしたい!と趣味に生きることもなく、ただただ、家族が
大好きで、私が外にお仕事に行くことも反対せず、夫自身の仕事を調整してくれ
たり、子どもの送迎や家事も進んでやってくれています。自分のことよりも家族
のことを優先して考えてくれる夫です。

震災の時にも感じたことですが、この夫と結婚して良かったと思いました。


◆◇東日本大震災当時のこと

2011年3月11日には第一子は生後9か月でした。8か月健診で心雑音があると言われ、
仙台から先生が来るので3月11日に受診しにくるようにと病院から言われ、母に送っ
てもらって病院に向かう車の中で地震に遭いました。

私は病院への道の途中にある夫の会社で車を降りましたが、母は自営業をしていた
ので様子を見に帰り、そこで津波にのまれました。

避難生活時は子どもがいるので、優先的に卵オムレツをいただきました。子どもは
アレルギーの疑いがあったのですが、申し訳ないので食べさせてみたら案の定アレ
ルギー症状が出て下痢など大変でした。

(パーソナリティから補足で、震災時に避難所となった「ビッグパレットふくしま」
にいた専門家の話として、「避難所ではアレルギーの子どもが、飢えて死ぬか、
食べて死ぬか、という極限の状況だった」という話があった)

ただ避難所でも母乳が結構出ました。近辺の漁業関係の業務用冷蔵庫が壊れたことで、
漁師たちが業務用の魚類を「食べてしまってほしい」と差し入れてくれたりするこ
ともありました。

でも、私は周りの人から比べるとまだよかった方だと思います。津波を見ることは
なく、津波にのまれることもなく、その日に家族に会えて、次の日にはきょうだい
にも会えました。亡くなったのは母だけでした。家も津波で流されましたがその跡
は見ていません。


◆◇番組名「まもらじ」にちなんで、芳賀さんにとって「守る」ということは?

東日本大震災時は子どもに守ってもらったと思っています。
これからは、私が子どもたち、夫、家族を守っていきたいです。

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◆◇番組情報
インターネットラジオ ゆめのたね放送局(東日本チャンネル)
http://www.yumenotane.jp/
番組名「まもらじ」30分番組
パーソナリティ 楠本あゆ美(女性のための防犯・防災グッズ アドバイザー)
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◆ 産後ドゥーラ14期養成講座 募集のお知らせ(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://www.doulajapan.com/category/koza-info/
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一般社団法人ドゥーラ協会は、現在第14期生を募集しています。

産後ドゥーラは、産後間もないお母さんを支える職業です。現在日本全国で
約300人が活躍しており、特に東京23区内の中野区、杉並区、品川区、港区では
行政からの助成で利用できるために、多くの需要があります。

東日本大震災後に被災地から東京に避難し、ご出産と子育てについて
ジェスペールの支援を受けていた方が、ジェスペールによるドゥーラ受講支援を
受けて産後ドゥーラになるなど、産後ドゥーラはジェスペールと協力関係がある
職業です。

産後ドゥーラの資格は、今まで行ってきた育児や家事を経験として生かすこと
ができる資格です。
子育てが一段落した方に是非目指していただきたい職業です。
ご自身でご検討されるだけではなく、ご自分のお母様や身近にいる子育て経験の
ある女性たちにも是非勧めてくださるようお願いします。

内容と募集の詳細につきましては、下記のURLをぜひご覧ください。


(産後ドゥーラについて)
◎7/9開講 産後ドゥーラ養成講座<お申込み受付中>
https://www.doulajapan.com/category/koza-info/
◎'16/11日経映像ニュース(動画)
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO09645130X11C16A1000000?channel=DF260120166504&style=1&n_
cid=DSTPCS020
◎'17/5/5小池知事の街頭演説にて(20分05秒あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=IhLSi9-ct6I
◎メディア掲載
https://www.doulajapan.com/category/medias/


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

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◆ 編集後記
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ここ最近、女性が被害を受けたという悲しいニュースを目にすることが多かっ
た気がして、梅雨の影響もあり少し物悲しい気持ちがしています。

一方、ちょっと良いレストランで楽しく食事をする個人的な機会も珍しくあっ
たりしましたので、美味しいご飯を食べてうまく息抜きしていきたいなと思っ
ています。

私は嬉しくても悲しくても悔しくても、とりあえずモリモリ食べるタイプのた
め、ここ数年すっかり太ってしまい服が合わなくなりました・・・(汗)。
年齢的にもすっかり中年になり相応の服も欲しいので、久しぶりにワードローブ
を一新する勢いで服を買う予定です。

働く女性用の服をどこで買おうかな、と少し悩みましたが、
「そうだ!ベルメゾン(千趣会)があるじゃないか!」
とカタログを取り寄せて何を買うか悩んでいる最中です。

私が服を買う(些細な金額ですが・・・)→千趣会様に収入が入る→
→ジェスペールに寄付金が入る→東北の母子が支援を受ける

・・・何て素敵な流れじゃないか!と一人で勝手に悦に入っています(笑)。


それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2017/03/11 配信 vol.44
~震災から7年目を迎えて~

2017/3/11 配信 vol.44
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~震災から7年目を迎えて~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

2011年3月11日の東日本大震災発生から、6年が経ちました。
改めて、被災した方へのお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福
をお祈りいたします。

心の中で震災による経験を整理できている方、まだまだ震災が及ぼした様々な
衝撃から脱することができない方、色々な方がいらっしゃると思います。

社会を見渡してみても、表面的には東日本大震災の話題は3月前後にならないと
出てきませんが、今回ご紹介するように住友生命が被災地で子育て支援を行う
団体を表彰し続けていたり、震災が及ぼした悪い影響がなくなるよう支援を続け
ている組織や人はまだ多くいらっしゃると思います。

そんな中でジェスペールの活動も続けることができ、今年の3月11日もこのように
メールマガジンを配信することができました。
支援してくださる方には心からお礼を申し上げます。

今回は、代表の宗が3月11日を振り返るとともに、住友生命の未来を強くする子育
てプロジェクト受賞のご報告です。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 相馬助産所が住友生命の震災復興応援特別賞を受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/child/2016/
├ 東日本大震災から丸6年を迎えて(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/soma/
├ 東日本大震災を体験した産後ドゥーラがラジオ出演します
  http://www.yumenotane.jp/
  http://ameblo.jp/armorssecurity/entry-12253764592.html
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2017/2/28現在)
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<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 21,910組

<支援先>
岩手・宮城・福島各地沿岸部の支援団体

<現地活動内容>
妊産婦教育 /育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /母子体操 など

<その他支援>
東京への避難母子支援
母子支援者養成に関わる補助


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◆ 相馬助産所が住友生命の震災復興応援特別賞を受賞
http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/child/2016/
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このたび、相馬助産所(代表 宮原けい子助産師)が、住友生命の
「未来を強くする子育てプロジェクト」の「スミセイ震災復興応援特別賞」を
受賞しました。

震災後からこれまで、長期間に渡り福島という地域の子育て環境の課題に寄り
添う形で母子を支援し続けていることが評価されました。

「未来を強くする子育てプロジェクト」は、より良い子育て環境づくりに資す
る活動を行い、成果を上げている個人・団体が対象です。

子育て支援に資する諸活動を継続的に行っていること、活動内容が社会に認め
られロールモデルとなりうるものであることなどが受賞を決める際に重視され
ます。
加えて、震災復興応援特別賞の対象については、東日本大震災などの大きな災
害における被災者の支援、復興のために子育て支援活動を行って個人・団体が
授与されます。

第6回以降、毎回ジェスペール及び関係している団体が受賞しています。
第7回以降の受賞は、第7回目から新設の震災復興応援特別賞の枠での受賞です。
・第6回 一般社団法人ジェスペール
・第7回 ベビースマイル石巻の荒木代表(別団体での受賞)
・第8回 いわて助産師による復興支援まんまる
・第9回 NPO法人こそだてシップ
・第10回 相馬助産所(今回)

ジェスペール及び関係団体の震災直後からの母子支援活動が、実際に多くの母
子を支えることができたこと、加えて社会から必要性を認められたこと、など
を今年も受賞により形として示すことができました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 東日本大震災から丸6年を迎えて(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/soma/
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2017年3月11日は、東日本大震災から丸6年を迎えます。

さまざまな問題を抱えながらも各地域で支援活動が展開され、東北沿岸部や
福島県では子育て中のお母さんたちを支える活動が展開されています。
大変な状況の中でも、たくましく子育てをしている母親たちを支援している
助産師を紹介します。

今回ご紹介する宮原けい子さんは、福島原発から約40キロの位置にある相馬市
で、相馬助産所を運営されています。
その活動は、福島原発から約25キロに位置する南相馬市から相馬市、新地町に
及びます。

このたび宮原さんが運営する相馬助産所は、住友生命が行う
《未来を強くする子育てプロジェクト》の震災復興応援特別賞を受賞されました。
授賞式に出席するために上京された宮原さんから直接、ご自身の活動について
お伺いすることができましたので、ここでご紹介します。

           ***************************

◆◇震災前後の状況

宮原さんは、相馬市にある公立の病院の産婦人科に長年勤務していました。
しかし地域の中で母親支援を行うため独立したいと10年前から考えており、震災
直前の2011年2月26日に病院に退職届を出し、6月末日で退職することになってい
ました。

そこに東日本大震災が発生し、福島県に暮らすお母さんたちはたいへん大きな不
安を抱えて過ごすことになりました。
まさに宮原さんのような地域で母親を支える存在が必要となったのです。

乳幼児を抱える母親の中には、この時期に遠くに避難された方もいました。しかし、
多くの方々は従来から住んでいる場所から離れることができず、中でも小さな
お子さんをお持ちの方は大きな不安を持っていました。
子どもを家の中から出すことができない方も多くいたと聞いています。
宮原さんはその当時を思い出し、お母さん方がとても暗かったと話していました。


◆◇宮原さんの震災後の活動

そのような状況の中から現在に至るまで、宮原さんは福島県助産師会からの依頼を
受けたこともあり、訪問活動やママサロンを開くなど、地域の母親のためにできる
限りの支援を続けています。
夜間でも相談の電話があった際は常に対応し、不安を抱えるお母さんたちを支えて
います。
活発なママサロンの活動のおかげで、この地域のお母さんたちは明るさを取り戻し
ています。


◆◇広がる活動

最近では宮原さんの活動は、様々な障害を抱えるお子さんを持つお母さんたちにも、
広がっています。
大きな障害をかかえたお子さんを亡くしたお母さんとかかわっていたことがきっかけ
で、同じ悩みを持つお母さんたちが話をできる場をつくりました。

その集まりは【おひさまクラブ】と呼ばれ、話し合いを持ちながら、月1回の定例の
ほか、調理実習や農家体験、リトミックリズム体操、季節行事など、様々な催しをし
ています。
部分的に行政とつながり、地域ぐるみで少しずつ広がりが出てきています。


◆◇障がいを抱える子の母を巡る東北地方の状況

震災以前にも同様の問題は地域の中に存在していたはずですが、地域で母親を支える
存在がなければ、支援する手立てがなかったのです。

東北沿岸部、大船渡市や陸前高田市でも同様の問題がありますが、悩みを抱えたお母
さんが集うところまではなかなか行っていません。
障がいを抱えて外出するのが難しく、また距離が相当離れていることも災いしています。


◆◇【おひさまクラブ】に参加する母親たち

障がいを抱えたお子さんをお持ちのお母さん方は、【おひさまクラブ】を通して明るく
なってくるそうです。

お子さんたちの障がいは様々です。自閉症、ダウン症、心臓疾患、胆道障害、聴覚障害
など程度や種類は異なるものの、健常児を育てているお母さんには言えない悩みをここ
では話すことができ、お互いに話をすることで解決できたり、心が軽くなったりしてい
くとのことです。


◆◇おわりに

地域で活躍する助産師は何ができるのかを、現場にいるからこそ、直接お母さんたちに
寄り添うからこそ、宮原さんは把握することができます。そしてその実感をもとに今も
活動し続けています。

ジェスペールはこのような活動を今後も支援していきたいと考えています。
被災地で活動する助産師の活動を、これからも多くの方々にお知らせし、支援をお願い
する所存です。

引き続きご支援よろしくお願いいたします。


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◆ 東日本大震災を体験した産後ドゥーラがラジオ出演します
  http://www.yumenotane.jp/
  http://ameblo.jp/armorssecurity/entry-12253764592.html
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東日本大震災を体験した産後ドゥーラの芳賀唯未さんが、ラジオ出演し、震災
体験とドゥーラについて語ります。

芳賀さんは今回「私の震災体験」と「ドゥーラについて」という2つのテーマを
【守る】ということに絡めてお話されたとのことです。

番組のパーソナリティは“女性のための防犯・防災グッズ アドバイザー”
楠本あゆ美さん。

楠本さんと芳賀さんは、昨年の12月に宗代表/産後ドゥーラ主催で行われた防災
講座で知り合い、今回のラジオ出演につながりました。

楠本さんは防犯、芳賀さんは産後女性と、社会的に弱者の立場になりやすい側と
しての女性への支援という共通点を持つお二人。

二人の掛け合いがどんな素晴らしい相乗効果を生み出しているか、ぜひ4月12日に
聴いてみてください。

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◆◇番組情報
インターネットラジオ ゆめのたね放送局(東日本チャンネル)
http://www.yumenotane.jp/
番組名「まもらじ」30分番組
4月12日(水)21時~
-------------------------------------------------------------------------

芳賀さんは気仙沼で東日本大震災を経験し、その後東京で避難生活をする中で
代表の宗とつながった方です。宗の薦めで産後ドゥーラの資格を取り、今や
中野区内のお母さん達を中心に数多くの産後の母親を支え活躍しています。

芳賀さんには2015年3月の当メルマガにおいて、東日本大震災での体験談を寄稿
していただいています。

被災時は生後9か月の長男を抱え、津波で家を失いました。避難しながら何とか
夫・父・弟・妹さんと再会することができましたが、津波でお母様を失いました。

生後9か月の子ども連れでは避難所生活は難しく、親戚の家を転々とした後、
お金をかき集めて何とか東京行きの高速バスに夫婦と子で乗り込みます。
3月22日に東京にたどりつき、紆余曲折を経て都営住宅に入ることができました。

芳賀さんの被災直後のエピソードの数々は、被災した方々の壮絶な状況を私たち
に実感を伴う形で教えてくれました。

卵アレルギーの長男にパンを食べさせるしかなく、食べた後、嘔吐と下痢が出て
しまったこと。
食べるものが底をついてきて、重油まみれになっているお菓子や果物を拾って
空腹をしのいだこと。
東京行きの高速バス代8千円を工面するのに苦労し、父や友人たちから借りてかき
集めたこと。

そんな壮絶な経験をした芳賀さんが、産後ドゥーラとなって母親支援をしています。
芳賀さんの姿はまるで震災から生まれた希望の象徴のようです。

壮絶な体験をバネに支援者側に回った方のドゥーラへの思いをぜひ聴いてください。

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

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また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

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◆ 編集後記
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東日本大震災から7年目を迎えました。

当時に0歳だった子ども達の中には、今年小学校に入学する子も出てきます。
小学校が社会への入り口だと考えると、当時赤ちゃんだった子が今自分のいる
世界に近づいてきたことに感慨深い思いがします。

特に被災地で生まれ育った7歳、とりわけ震災で両親を亡くした7歳の子たちが、
社会という荒波を無事に泳ぎ切ってくれることを願ってやみません。

また、首都圏に住む私ですが、やはり震災から6年経つと意識が東日本大震災
から離れている時が多くなった感じがしています。
そんな中今回の宮原助産師や芳賀さんのエピソードを読んで、当時の思いが
蘇りました。お二方に敬意を抱くとともに、改めて気が引き締まる思いがしま
した。

7年目のジェスペールも被災地での子育て支援に邁進してまいります。
皆様、応援よろしくお願いします。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2017/01/17 配信 vol.43
~新年のご挨拶~

2017/1/17 配信 vol.43
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~新年のご挨拶~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

11・12月が比較的暖かい地域が多かった反動か、最近は全国的な寒波に見舞わ
れていますが、皆様風邪をひくなどされていませんでしょうか。

さて今回は、代表の宗から新年のご挨拶をさせていただきます。東日本大震災
から間もなく6年が経とうとしていますが、皆様のご支援をいただきながら、
ジェスペールは今年も活動を続けていきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 新年のご挨拶(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 宗の食事の本ご紹介
  http://www2.odn.ne.jp/matsugaoka/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2016/12/31現在)
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<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計 21,910組

<支援先>
岩手・宮城・福島各地沿岸部の支援団体

<現地活動内容>
妊産婦教育 /育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /母子体操 など

<その他支援>
東京への避難母子支援
母子支援者養成に関わる補助


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◆ 新年のご挨拶(ジェスペール代表 宗祥子)
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ジェスペールを支援してくださっている皆様
あけましておめでとうございます。

今年は東日本大震災から丸6年目を迎えようとしています。しかし被災を受け
た沿岸地帯の被災規模は想像を超えるものがあり、沿岸地方は整地こそされ、
元の町並みに戻るのには程遠く、震災前の活気を取り戻すには一体何年の月日
を必要とするのだろうと、途方に暮れてしまいます。

福島県について言えば、放射性物質の子どもへの影響を懸念する方々が東京に
移住している場合、地元の親せきから暗黙の非難を受けると伝え聞いています。
2017年3月には、自主避難者に無料提供されていた都営住宅援助も無くなり、
一般の都営住宅応募枠での提供になるため、住居が定まらず困っている方や
福島県への帰還を余儀なくされている方もいます。自主避難者に対する各自治
体の支援は非常に格差があり、優遇している自治体は数えるほどしかありません。

放射性物質に関しては東京にいても影響があると言われていますが、妊産婦を
扱っている代表宗の個人的実感として、妊産婦の方々の中で甲状腺の異常を指
摘される方が明らかに増加しており、これも放射性物質の影響の一つではない
かと感じています。

日本の出生率は顕著な低下傾向を示しており、被災各地で出産子育てを行おう
とする若い方々も減少していくことが予想されます。子ども達の健康被害をで
きる限り抑えるための支援を続けていけるよう、多くの方の理解が必要とされ
ています。

このような状況の中でも、大船渡市で活動する「NPO法人こそだてシップ」は、
大船渡市から委託されて子育てサロンを行い、子育てしやすい地域となるよう
様々な企画を提供しています。
http://kosodateship.org/

花巻市を中心に沿岸地域で子育てサロンを展開する「まんまるママいわて」は、
昨年産前産後ケアハウス《まんまるぽっと》の活動も始め、医療過疎とも言わ
れる岩手県での子育てを支援する活動を広げています。
http://manmaru.org/

ジェスペールは、これらの活動の始動と始動時の資金援助(現在は資金面は独立)、
広報活動の援助を担ってきました。企業や財団からの資金援助は減少してきた
ものの、まだ個人やグループの方々が継続的な支援を続けてくださっています。

それらの寄付の使途としては、昨年は熊本地震への寄付や、熊本から産後ケア
の担い手となるためにドゥーラの資格を取るための奨学金として活用させてい
ただきました。また継続的な援助として微力ですが、福島県や宮城県で子育て
支援を続けている助産師の方々に支援金を提供することも出来ました。

今年も、まだまだ様々な形で現地での活動を支援すべく、広報活動や寄付の
窓口として活動していく所存です。今後とも皆様のご協力を宜しくお願いい
たします。


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◆ 宗の食事の本ご紹介
http://www2.odn.ne.jp/matsugaoka/
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代表の宗が運営している松が丘助産院では、入院中の妊産婦さんに野菜たっぷ
りの和食を提供しています。
食事は全て砂糖や油を使わないで素材の持ち味を活かした内容になっています。

妊産婦さんの食べたものは妊産婦さん自身と赤ちゃんの体づくりの基になるも
のですが、それだけに妊産婦さんに良い食事は全ての人の体に良いものです。

その松が丘助産院の考え方をベースにした、宗の著書をご紹介します。
作り方も簡単ですので、ぜひ皆様も本をご覧になって体に良い食事を作ってみ
てください。


◆◇「赤ちゃんが元気に育つ 妊娠・授乳中に食べたい和食」
家の光協会 (2016/2/24)

「トラブル知らずで安産につながる」「母乳の質がよくなる」などの効用につ
ながるレシピ満載です。

巻末では、妊娠月数別や症状別に過ごし方の注意点や食事について、現役助産
師によるアドバイスも載っています。
妊婦さんへのプレゼントにぴったりです。


◆◇「世界一簡単な赤ちゃんごはん」
主婦と生活社 (2014/11/29)

宗がつねづね子育て中のお母さんにアドバイスしていることが、「わざわざ専
用の離乳食を作る必要はない、大人用の食事をすりつぶしたり、刻んであげれ
ば良いのですよ」ということです。

そのアドバイスを本にしたのがこちらです。
宗による離乳食や子育てが楽しくなる知恵やアイディア、先輩ママからのアド
バイスなども満載なので、赤ちゃんの離乳時期に戸惑うお母さんの心強い味方
になるのではないでしょうか。

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

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◆ 編集後記
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◇松が丘助産院のご飯

松が丘助産院の食事を何食かいただいたこと、また食事作りを体験したことが
あります。

これから妊娠する人のための準備合宿にお邪魔させていただいたのですが、ご
飯が本当に美味しくて、毎食とても楽しみでした。
食事作り体験では、日ごろ恥ずかしながら料理をほとんどしないのですが、慣
れれば手早く作れそうと感じました。

その後松が丘助産院メソッドを踏襲できているとは言い難いですが、食事を作
るときに野菜を多めにするよう心掛けたり、砂糖系は処分してその後使ってい
なかったりと、エッセンスは取り入れさせていただいています。

特にきのこ類は元々好きだったので、体に良いと聞いて、よりバンバン食べる
ようになりました(笑)。

◇今年もよろしくお願いします。

東日本大震災から6年が経とうとしていますが、「もう6年」「まだ6年」と、
人により抱かれる思いは違うのではないでしょうか。

個人的にはこれまでは被害そのものに目を向けることが多かったです。
しかし、先日TV番組で社会運動をする大学生たちが取り上げられていた時に、
「多感な時期に東日本大震災を経験」というナレーションを耳にして、これ
からは東日本大震災による潜在的な影響が良い意味でも悪い意味でも出てくる
のだろうなあと感じました。

そういう意味でも支援に終わりはないのかもしれませんね。
皆様、今年も頑張りますのでご支援をお願いいたします。


それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2016/12/13 配信 vol.42
~今年も温かいご支援と共に繋がり続けた活動~

2016/12/13 配信 vol.42
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~今年も温かいご支援と共に繋がり続けた活動~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

11月に地域により異例の初雪や大雪があった後、12月に入って穏やかな天候の日
が続く地域が多いですね。
皆様風邪をひいたりされてはいないでしょうか。

さて今回は、代表の宗のテレビ出演のお知らせと、今年一年のご支援のお礼を
させていただきます。

皆様から温かいご支援をいただいたからこそ、震災から5年経った今でも活動を
続けられております。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ テレビ出演のお知らせ(2016年12月15日 テレビ東京系列 BSジャパン)
http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/
├ 2016年ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 防災講座のご紹介
~東日本大震災・熊本地震4万8千件の声から学ぶ 『生活再建の知識の備え』
  銀座パートナーズ法律事務所  岡本正弁護士
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2016/11/30現在)
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<支援母子数>
プロジェクト開始より 累計22,275組

<支援先>
岩手・宮城・福島各地沿岸部の支援団体

<現地活動内容>
妊産婦教育 /育児母乳相談 /母親のメンタルケア /
母子サロン /母子体操 など

<その他支援>
東京への避難母子支援
母子支援者養成に関わる補助


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◆ テレビ出演のお知らせ(2016年12月15日 テレビ東京系列 BSジャパン)
http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/
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テレビ東京系列BSジャパン様にて、毎週木曜夜11時半~放送の番組に、代表の
宗 祥子が出演します。

宗はスペシャルゲストとして出演し、公務員から助産師への転身の経緯や、
東日本大震災の際、被災地の母親支援にお金が必要と実感して資金集めに奔走
した経緯などを語ります。
またドゥーラ協会の代表理事として、産後女性をサポートするドゥーラの役割
とその意義についても改めてお話しします。

番組内の特集「お金のなるお話」では、「収入は下げないままストレスを軽減
して幸せ度をアップさせる」方法を、幸福度研究の専門家が伝授するとのこと。

素敵な応接室を模したスタジオでのトークをぜひお楽しみください。

◎2016年12月15日(木)夜11時半~(30分間)
◎テレビ東京系列 BSジャパン
「お金のなる気分」~欲張り女子のケーザイ学~
◎MC / オープニングの歌 高橋 真麻(元フジテレビアナウンサー)
◎番組ホームページ http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/


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◆ 2016年ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
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ジェスペールは今年も多くの方から多大なご寄付を賜りました。

皆様から頂きました寄付金は、現地団体への継続支援の他に、
「被災地で新たに産後ケアの活動をスタートさせる方」の支援にも
使わせていただいております。

現在、ドゥーラ協会主催「産後ドゥーラ養成講座12期」において、
「産後ドゥーラ」として地域に貢献したい方3名が受講中です。
ジェスペールでは、この受講にあたり必要な経費も支援しています。

皆様の温かいご支援ご協力に心より感謝申し上げるとともに、
一部の方は頭文字で恐縮ですがお名前を挙げさせていただきます。

◇マンスリーサポーターの皆様(50音順)
 A・Y様、A・R様、I・Y様、O・K様、S・A様、S・M様、T・K様、T・M様、H・E様


◇支援目的別に寄付してくださった皆様(50音順)
 I・H様、C・P様、S・K様、T・Y様、B・E様、F・E様、H・Y様
 

◇その他ご寄付いただいた個人の方(50音順)
 I・R様、I・Y様、S・A様、S・M様、H・K様、M・I様、


◇その他ご寄付いただいた団体等(ご寄付日順)

・心屋塾 M・I様

・逗子市在住のチャリティママヨガ有志の皆様

・プロキッチン用品のセレクトショップ常陸屋様
 http://shop.prokitchen.co.jp/top.command
 プロキッチンというサイトでの3月11日から一週間の売り上げをご寄付いただ
 きました。

・なかの育フェス
 http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/

・ひかわ幼稚園母の会様


◇今年の動き~企業様から

・千趣会様:寄付金によるご支援

・ギフトホープ様:チャリティTシャツを作製し、売上を寄贈

・P&G様:パンパース新製品を寄贈

・パルシステム生協様:『月刊のんびる』にジェスペール記事を掲載

・良品計画様:HPに対談記事をリニューアル掲載
 http://ryohin-keikaku.jp/csr/donation/dialog_038-01.html


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◆ 防災講座のご紹介
 ~東日本大震災・熊本地震4万8千件の声から学ぶ 『生活再建の知識の備え』
   銀座パートナーズ法律事務所  岡本正弁護士
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宗代表/産後ドゥーラ主催による防災講座が、12/7(水)中野区産業振興センター
において開催され、助産師・産後ドゥーラ・区議会議員の方々が参加されました。

講師は、慶応・中央両大学大学院にて「災害復興法学」を指導されている岡本
弁護士。東日本大震災で行われた4万件を超える法律相談を分析され、その
データベースは数々の法制度の改善にもつながっています。

岡本弁護士は、防災教育に「災害後の生活再建のための知識の備え」を組み
込むことを提唱されており、本講座でも、お金や家についての法的支援制度や
支援策についてご講義いただきました。

今回は、被災地でも防災セミナーを開始した“こそだてシップ”の伊藤代表に、
ジェスペールよりお声掛けし参加いただきました。伊藤代表の話では、震災後
にこのような支援制度情報が周知されることはなかったと言います。

災害の備えと言えば、食料・生活用品の備蓄や連絡手段の確認などには目が向
きますが、生活のベースとなるお金についての支援制度を調べるという人はほと
んどいないのではないでしょうか。

「被災を自分事としてとらえてイメージし、役立つ知識を身につけておくことが防災
の近道になる」という岡本弁護士は、企業や各地域で防災講座や研修も行ってい
らっしゃいます。ご講義を受けたい方は、下記HPよりお問い合わせ下さい。
http://www.law-okamoto.jp/


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

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◆ 編集後記
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◇弾丸上海旅行

クリスマスに上海へ行ってきます。目的は上海で上演されるウィーンミュージカル
鑑賞。

「日本人」の私が「中国」で「ドイツ系の人」たちの演じる公演を観る、とい
うのは、いかにもグローバル時代を象徴するような話だなあと思いました。

また今回、「ミュージカルは観たいが、海外に行くのはおっくう・・・」とい
う私の背中を押したのは、格安航空券の存在でした。

新幹線並みの料金で上海まで行けるということで、「行っちゃえー!」となっ
たわけです。25日未明に上海に着いて26日未明に上海を発つという弾丸旅行と
相成りました。
格安航空券もグローバル時代ならではの存在なのかもしれませんね。

個人的にはグローバリズムよりローカリズムに親和性を感じていますが、グロー
バリズムの恩恵も受けてはいるんだなあと感じる出来事でした。

ミュージカル目的とはいえ、ぜひ何か美味しい物を食べてきたいと思います!


◇今年も温かいご支援にお礼申し上げます

今年も多くの方からご支援をいただき、支援が必要な母子へのサポートを続け
ることができました。お礼を申し上げます。

私は団体メールの受付担当もしていますが、皆様からいただく寄付お知らせ
メールのコメントにいつも励まされています。

震災から5年経ち、九州での地震被害もある中で、東北にもお心を留めてくださ
る方々のご支援が本当に心強いです。

来年も引き続きご支援を賜りますよう、また、ジェスペールの活動を見守って
くださいますようお願い申し上げます。


年末から年始しばらくは寒い時期が続きます。
どうぞ暖かくしてお過ごしくださいませ。


それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2016/09/27 配信 臨時号
~多様な局面からの妊産婦支援~

2016/9/27 配信 vol.41
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~多様な局面からの妊産婦支援~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

8月後半からの台風はすごかったですね。東北や北海道では相当な被害が出た
ようですが、皆様お怪我はありませんでしたでしょうか。

さて、今回は、災害支援、様々な家庭環境への対応、様々な状況での妊娠、と
多様な側面からの妊産婦支援についてご報告やお知らせをいたします。

東日本大震災から5年。終わっていない東日本大震災の被災者支援と、新たな
課題への支援など、代表の宗やジェスペールの活動が必要とされ続けているの
を感じていただけると思います。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ パルシステム生協発行の月刊誌『のんびる』10月号で紹介されました
├ 産後ドゥーラ養成講座・第12期募集のお知らせ
 https://www.doulajapan.com/koza-info/4770/
├ にんしんSOS東京 第3回勉強会のお知らせ
 https://ninshinsos-tokyo.com/info.php?n=13
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2016/8/31現在)
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<支援母子数>

・プロジェクト開始より 累計22,275組(2012~2016年7月)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ パルシステム生協発行の月刊誌『のんびる』10月号で紹介されました
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『のんびる』は、地域に根ざした情報を発信し、“ひと”と“地域”を結ぶ月
刊誌です。地域の問題を解決した人を紹介することで、「地域に役立つ活動を
したい」「まちにコミュニテイビジネスを起こしたい」と考える人の、はじめ
の一歩を支援しています。

『のんびる』10月号は、「誰も見捨てない防災」を全体テーマに、災害弱者と
呼ばれる方々の防災にスポットをあてる特集です。

この特集にジェスペールと、岩手の「まんまる」が掲載されました。

ジェスペールは、震災直後から、前身の「東京里帰りプロジェクト」と
ジェスペール設立後の「東北こそだてプロジェクト」を通して、東北被災地の
妊産婦支援にフォーカスした活動を行ってきましたが、その活動内容と寄付募
集を1ページを使ってご紹介いただきました。
たいへんコンパクトでわかりやすい記事となっています。

また、「まんまる」の記事は、代表の佐藤美代子さんが岩手で助産院を開院す
ることになった経緯から、東日本大震災を経て「まんまる」を立ち上げるまで
とその後、そして震災から5年経った今でも母子へ支援が必要であることなど、
3ページに渡って掲載されています。

どちらも母子支援活動を続けていくための寄付を募集しています。
ご協力をよろしくお願い致します。


『のんびる』10月号は発売中です。
パルシステムの会員ではなくて購入できますので、ぜひご覧ください!

◇『のんびる』(パルシステム セカンドリーグ)公式Web
http://secondleague.net/

◇「のんびる」注文方法
http://secondleague.net/?page_id=1727


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◆ 産後ドゥーラ養成講座・第12期募集のお知らせ
https://www.doulajapan.com/koza-info/4770/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

産後ドゥーラとは、産後間もない母親に寄り添い、子育てが軌道に乗るまでの
期間、日常生活のサポートをする産前産後ケアの専門家です。

このドゥーラの育成と認定を、宗が代表をしている一般社団法人ドゥーラ協会
が行っています。

その養成講座の第12期募集を10月1日開始します。
10月30日から始まる約半年の講座で、土日中心のスケジュールなので、仕事を
している方でも受講することができます。

今年度最後の養成講座で、来年度から認定産後ドゥーラとして活動ができます。
同じ志を持つ仲間たちと新しい一歩を踏み出してみませんか?

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◆ にんしんSOS東京 第3回勉強会のお知らせ
https://ninshinsos-tokyo.com/info.php?n=13
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「にんしんSOS東京」は、昨年の12月から活動を開始したばかりの妊娠相談支
援団体です。
助産師を始め、医師、看護師、社会福祉士で、予期せぬ妊娠などの相談業務に
関わっています。

ジェスペールは、「にんしんSOS東京」を団体立上げ当初から応援しています。
クラウドファンディング『「望まない妊娠に悩む女性の相談窓口」を東京で立
ち上げたい!』を行った際は、皆様の温かいご支援ありがとうございました。

この「にんしんSOS東京」が、相談支援員の研鑽のために勉強会を開催していま
すが、どなたでも参加できますのでぜひご参加ください。

◆テーマ 「つながることが困難な人たちの多様な背景理解と途切れない支援」

◆講師 小澤いぶき氏(児童精神科医)

◆日時 2016年10月21日(金) 15:30~18:00(受付開始14:30~)

◆場所 日本財団ビル 2F 大会議室(東京都港区赤坂1丁目2番2号)
    →虎ノ門駅・溜池山王駅・国会議事堂前駅より徒歩約5分

◆参加費 一般 3,500円(学生は1,000円)/当日精算 4,000円

今回のテーマは、「つながることが困難な人たちの多様な背景理解と途切れな
い支援」。

「相談したら責められるんじゃないか」
「私の話なんてどうせ聴いてもらえない」
「人に頼るのなんて情けない」
「人が信じられない・・・」

そのような思いを抱く人々とつながりの最初の糸口を作り、また途切れずにつ
ながりきるためには、複雑な生育歴やいびつな人間関係の中を生き抜いてきた
背景を理解する必要があります。

今回の講師である小澤いぶきさんは、精神科医として成人期の臨床を経たのち、
児童思春期にフィールドを移し精神科臨床に就いてこられました。自らSOSを出
せない、出さない人々に多く出会う中で、そのような人々の行動や言動の背景
にある願いや想いに丁寧に寄り添うことの必要性を説いてきました。

現在は、医療現場で培った知をより広く還元すべくNPO法人を立ち上げて、多様
で複雑な背景をもつ子ども・若者に危機が生じることを未然に防ぐための重層
的な支援ネットワークづくりを進めています。

にんしんSOS東京では、思いがけない妊娠の相談からつながった10代の女の子を
継続的に支える体制づくりなどで、団体間で連携するケースも生まれています。

当日は、このような具体例も交えて、つながりにくい人々の背景をいかに理解し
途切れず支えるかについてもお話しいただく予定です。

詳細、及びお申し込みは以下のリンクをご覧ください。
http://kokucheese.com/event/index/419310/

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
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先日、奮発して評判の良いスピリチュアル系のプロに視てもらいました。
生まれて早ウン十年。生き続けるにあたり、心の澱みたいなものが溜まってき
た感じがしていましたので、視てもらい励ましてもらってスッキリ帰ってきま
した。

色々気持ちが落ち込んだときや人生の岐路を迎えたとき、身近な人たちに話す
のも良いですが、それが救いになるときとそうではない時もあるかと思います。

そういう時にプロに包み隠さず吐き出して手放して、共感してもらい励まして
もらってスッキリするのは結構大きいなあと感じました。

そしてふと、「私がスピリチュアル系の人に話すのって、妊産婦の方々が助産師
に話すのと似てるなあ」と感じ、東北で妊産婦の支援をしている助産師の皆様に
改めて尊敬の念を抱いた次第です。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2016/06/28 配信 臨時号
~様々な立場から差し伸べられる母子への手2~

2016/6/28 配信 臨時号
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~様々な立場から差し伸べられる母子への手2~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

このたび臨時号で2つの記事をご覧いただくことになりました。

一つ目の記事は、プロター恵さんのご紹介。6月21日に発行したメルマガの中の、
「継続して寄付をしてくださる、プロター恵さんのご紹介」でプロターさんの
魅力をお伝えし切れていなかったため、再度ご紹介させていただくことになり
ました。

もう一つの記事は、産後ドゥーラ養成講座についてのご案内です。

母子を巡って、様々な立場から差し伸べられる手についての2つの記事をご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 継続して寄付をしてくださる、プロター恵さんのご紹介(代表 宗祥子)
├ 産後ドゥーラ養成講座
  https://www.doulajapan.com/koza-info/4672/
  http://goo.gl/forms/IANvWqzvfO04VdxS2
├ 編集後記

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◆ 継続して寄付をしてくださる、プロター恵さんのご紹介(代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

プロター恵さんは現在、フランスのジェクス(Gex)という町にお住まいです。

ジェクスはスイスのジュネーブから近い場所にあり、ジュネーブの国際関連団
体に勤める人も数多く住む、大変グローバルな地域だということです。
プロターさんは、この遠い場所で、2011年の夏から今に至るまで寄付を続けて
くださっています。

◇◆プロターさんがジェスペールへ支援を行い始めるまで

2011年の東日本大震災(以下「震災」)の時、プロターさんはフランスからテ
レビで映像を見て大変な衝撃を受けました。日本のことをよく知っている友人
たちも心配して、プロターさんに何かできることはないかと次々と電話をくれ
ました。

この時、プロターさんは自分だけで何かをするのではなく、地域の人々に日本
を知ってもらい、日本文化への理解を得ながら、震災の被害に対して少しでも
貢献したいと考えました。

そして、震災に対するさまざまな支援活動を調べ、その中でも、被災母子を支
援するジェスペールの活動が最も気持ちに沿う活動であると感じて寄付先に選
んだことで、ご縁がつながりました。

2011年の夏、プロターさんが日本に帰国した際には、ジェクスの街の人々が祈
りを込めて折った千羽鶴と、それを作った方々からの寄付金を贈ってください
ました。

◇◆震災支援者という立場から日本文化を広める立場に

プロターさんにはフランス人のご主人との間にお二人のお子さんがいて、2006
年からフランスで暮らしています。

暮らし始めた時は下のお子さんはまだ乳幼児。フランス語も全然話せない中、
子どもたちを育てるために、どうしてもフランス語を話せるようになりたいと、
必死でフランス語を学んでいました。

ジェクスの国立文化センターもプロターさんがフランス語を学ぶ場のひとつで
した。

震災直後プロターさんは、被災地にお見舞いの気持ちを送るために、この文化
センターで千羽鶴をみんなで作り、被災地に届けたいと考えました。そしてそ
のために折鶴を教える会を作りたいとセンター長に申し出て、2011年3月の震災
直後から、毎週水曜日、街の人々に折鶴を教える教室を開きました。

このような活動を通して日本の文化を地域に根付かせ、現在はジェクスの人々
に生花や折り紙、日本語、料理を教えています。

さらに、毎年ご自身の手で行うバザーで、寄付金を募り私たちを応援してくだ
さっています。
現地の新聞でも取り上げられ、プロターさんの活動は地域の多くの方々に共感
されています。
熊本の震災についてもフランスから支援の気持ちを示してくださっています。

このように、遠い海外からも私たちの活動に心を寄せて応援してくださる方が
いることは本当に私たちの励みになっています。


ご本人からの訂正・補足をいただき記事をここに再掲載いたします。
プロターさん及び皆様に、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。


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◆ 産後ドゥーラ養成講座
  https://www.doulajapan.com/koza-info/4672/
  http://goo.gl/forms/IANvWqzvfO04VdxS2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールは被災地の妊産婦さんを支援していますが、被災地でも、都会で
も、産後ケアを担う人材が不足しています。

そのことを痛感しているジェスペール代表 宗祥子は、産後ケアを担う人材養成
を先駆けて行い、産後のお母さんに寄り添い、子育てをスムーズに行えるよう
にお世話をする専門家「産後ドゥーラ」の養成認定を行っています。

現在いくつかの自治体からもこの取り組みが評価され、産後ドゥーラは産後ケ
アの専門家として活躍しています。
またジェスペールでも、被災沿岸部からの産後ドゥーラ受講生に対して、交通
費などの経費を補助し育成を支援しています。

産後ケアにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非下記内容をお知
らせください。(宗 祥子)


********************
産後ドゥーラ養成講座・第11期 募集開始
********************

産前産後の女性に寄り添い、家事や育児を支える人。
それが「産後ドゥーラ」です。

産後ドゥーラ養成講座・第11期のお申込みを6/20より公式HPにて開始しました。

赤ちゃんを産んだ女性が大切にされる社会になるよう、各地で認定産後ドゥーラ
が活躍しています。
夏から仲間と共に新しいことを学び、秋からこれまでのご自身の経験を生かし
て、あなたの住む街で始めてみませんか?

お申込みはドゥーラ協会まで
https://www.doulajapan.com/koza-info/4672/



*****************
産後ドゥーラ養成講座・プレ講座
*****************

養成講座の内容を詳しく知りたい方のために、参加しやすい1000円でプレ講座を
開催します。
ご興味がある方はぜひお越しください。

プレ講座では、ドゥーラ協会代表理事 宗祥子が、
・現在の妊娠・出産・産後・子育てにおける問題点
・産後の過ごし方や必要とされるサポート
・「産後ドゥーラ」の活動
を熱く、わかりやすくお伝えします。

また「ドゥーラ」とはどんな仕事なのか、ドキュメンタリー映画もご覧いただく
予定です。

ドゥーラにご関心がある方、養成講座の受講を検討中の方は、ぜひご参加ください。
もちろん、妊産婦さんや子育て中の方にも楽しんでいただける内容です。

※プレ講座への参加は本講座の受講のために必須ではありませんが、
本講座の講義を担当する理事から、直接ドゥーラ協会の理念を感じていただける
機会となっています。


日時:2016年7月1日(金)13:30~15:30

内容:①「母親に寄り添い支える『産後ドゥーラ』とは」(ドゥーラ協会代表理事
    宗祥子)
   ②ドキュメンタリー映画「Doula!」上映
   ③「産後ドゥーラ」の働き方 (認定産後ドゥーラ)

場所:築地明石町オープンアカデミー (東京都中央区明石町2-12-2)
東京メトロ日比谷線「築地」駅徒歩3分、東京メトロ有楽町線「新富町」駅徒歩5分
アクセス: http://www.openacademy.jp/

参加費:1,000円(税込) ※当日、会場にてお支払いください。

お申込み方法:下記にアクセスし、必要事項をご入力の上、ご送信ください。
        http://goo.gl/forms/IANvWqzvfO04VdxS2

プレ講座には、赤ちゃん連れの方もご参加いただけますが、長時間になりますので、
特にハイハイができる月齢以降の赤ちゃんは、できるだけお預けになってご参加い
ただくことをおすすめします。
(当日会場に赤ちゃんを寝かせられるスペースなどは準備しかねますのでご了承く
ださいませ)

※産後ドゥーラ養成講座へご受講の際は、単身でのご参加をお願いしております。

みなさまのお越しをお待ちしております。(ドゥーラ協会)


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◆ 編集後記
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第4回なかの育フェスも無事に終了しました。お越しいただいた皆様、ありがと
うございます。

私は今年、ハンドマッサージの他に、楽健法レクチャーのお手伝いもさせてい
ただきましたが、寝そべって旦那様に施術してもらっている若いお母さん方に
赤ちゃんたちが抱き着いたりしているのが微笑ましかったです。

しかし、私は楽健法の途中で、誤って赤ちゃんの頭を蹴飛ばしてしまい(軽く
だったはず!!と思いたい・・・)、「ウェ~ン」と泣かせてしまい、反省で
す(汗)。

何はともあれ、勝手に色々なママ&赤ちゃんの姿を見て和ませていただきました。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2016/06/21 配信 vol.40
~様々な立場から差し伸べられる母子への手~

2016/6/21 配信 vol.40
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~様々な立場から差し伸べられる母子への手~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

梅雨に入りましたが、首都圏は水不足が心配されています。水不足は昨年から
今年の初めにかけての積雪不足も関係しているそうですが、世の中の事象には
色々な要因が絡んでいるのですね。

さて今回は、前回と引き続きジェスペールを支えてくださっている企業と個人
の方をご紹介いたします。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 千趣会様「えがおの森プロジェクト:ハハトコ東北基金」の被災地支援
  http://www.egaono-mori.jp/hahatoko/
├ 継続して寄付をしてくださる、プロター恵さんのご紹介(代表 宗祥子)
├ なかの育フェスが6/25・6/26に開催されます
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
  http://nakano.keizai.biz/headline/965/
├ ウェブムービー「キミにいちばん」のご紹介(「パンパースの肌へのいちば
 ん」シリーズ新発売記念)
  https://youtu.be/LsugKLnIxWg
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2016/5/31現在)
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<支援母子数>

・プロジェクト開始より 累計21,253組(2012~2015年) 

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 千趣会様「えがおの森プロジェクト:ハハトコ東北基金」の被災地支援
  http://www.egaono-mori.jp/hahatoko/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

千趣会様は、2013年から東北地方のママと子供達を支援するため「東北ハハトコ
かけはしプロジェクト」を開始、現在に至るまでジェスペールにも寄付金による
支援を継続いただき、今年5月にもご寄付くださいました。
千趣会様にはいつもご協力いただき、深く感謝申し上げます。

このプロジェクトは主に、プロジェクトに寄せられた募金や協賛商品の売上の一
部から「かけはしおくるみ」を作成し、子育て支援団体や自治体、病院を通じて
東北のママにプレゼントしています。

以前には、福島県助産師会へ「かけはしおくるみ」を150枚を寄贈いただき、福
島県内9か所のサロンやクリニックで配布されました。

また、おくるみをきっかけに繋がりを持つことが出来た子育て支援団体の活動を
「ハハトコスマイルサポート」という形で応援されていますが、ジェスペールが
支援している団体にも支援をしていただいています。

復興支援まんまるや大船渡こそだてシップに手作りキットをご提供いただき、サ
ロンで皆でワイワイ楽しみながら小物を作成しました。

また、ベビースマイル石巻が育児フェスの際に協働してイベントを行っています。

このプロジェクトの資金となる「ハハトコ東北基金」は現在も募集中です。熊本
支援のための募金も開設しています。

また、「東北ハハトコかけはしプロジェクト」が所属しているプロジェクトである
「えがおの森プロジェクト(http://www.egaono-mori.jp/index.html)」では女性
に有益な情報も見ることができます。

皆様ぜひ一度プロジェクトページ(http://www.egaono-mori.jp/hahatoko/)を
ご覧になってみてください。

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◆ 継続して寄付をしてくださる、プロター恵さんのご紹介(代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

プロター恵さんは現在、フランスのジェクス(Gex)という町にお住まいです。

ジェクスはスイスのジュネーブから近い場所にあり、ジュネーブの国際関連団
体に勤める人も数多く住む、大変グローバルな地域だということです。
プロターさんは、この遠い場所で、2011年の夏から今に至るまで寄付を続けて
くださっています。

◇◆プロターさんがジェスペールへ支援を行い始めるまで

2011年の東日本大震災(以下「震災」)の時、プロターさんはフランスからテ
レビで映像を見て大変な衝撃を受けました。日本のことをよく知っている友人
たちも心配して、プロターさんに何かできることはないかと次々と電話をくれ
ました。

この時、プロターさんは自分だけで何かをするのではなく、地域の人々に日本
を知ってもらい、日本文化への理解を得ながら、震災の被害に対して少しでも
貢献したいと考えました。

そして、震災に対するさまざまな支援活動を調べ、その中でも、被災母子を支
援するジェスペールの活動が最も気持ちに沿う活動であると感じて寄付先に選
んだことで、ご縁がつながりました。

2011年の夏、プロターさんが日本に帰国した際には、ジェクスの街の人々が祈
りを込めて折った千羽鶴と、それを作った方々からの寄付金を贈ってください
ました。

◇◆震災支援者という立場から日本文化を広める立場に

プロターさんにはフランス人のご主人との間にお二人のお子さんがいて、2006
年からフランスで暮らしています。

暮らし始めた時は下のお子さんはまだ乳幼児。フランス語もそれほど流暢では
ない中、子どもたちを育てるために、どうしてもフランス語を流暢に話せるよ
うになりたいと、必死でフランス語を学んでいました。
ジェクスの文化交流センターもプロターさんがフランス語を学ぶ場のひとつで
した。

震災直後プロターさんは、被災地にお見舞いの気持ちを送るために、この文化
センターで千羽鶴をみんなで作り、被災地に届けたいと考えました。そしてそ
のために折鶴を教える会を作りたいとセンター長に申し出て、2011年3月の震災
直後から、毎週水曜日、街の人々に折鶴を教える教室を開きました。

このような活動を通して日本の文化を地域に根付かせ、現在はジェクスの人々
に生花や茶道を教えています。

さらに、毎年ご自身の手で行うバザーで、寄付金を募り私たちを応援してくだ
さっています。
現地の新聞でも取り上げられ、プロターさんの活動は地域の多くの方々に共感
されています。
熊本の震災についてもフランスから支援の気持ちを示してくださっています。

このように、遠い海外からも私たちの活動に心を寄せて応援してくださる方が
いることは本当に私たちの励みになっています。



※前回のメルマガの中で「継続して寄付をしてくださる、ペニーさんのご紹介」
に記事作成者の氏名を表示しておりませんでしたが、記事の作成者は代表の
宗祥子でした。この場でご紹介のうえお詫び申し上げます。

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◆ 第4回なかの育フェスが6/25・6/26に開催されます
  http://lunaria.ddo.jp/nakano-ikufes/
  http://nakano.keizai.biz/headline/965/
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今年も、なかの育フェスが開催されます。ジェスペールは今年も出展します。

【開催概要】
第4回(2016年)なかの育フェス
・日時 6月25日(土)11:00~16:00、6月26日(日)10:00~15:00
・会場 なかのZERO西館1F,2F
・料金 無料(イベントにより一部有料)


【ジェスペールの出展内容】
◆常時
・被災地や支援の様子の写真展示
・ハンドマッサージ(マッサージ300円+寄付をお願いします)

◆6月26日(日)13:30~14:30
楽健法体験
・講師:宗祥子
・会場:なかのZERO西館内和室
・参加費:500円
※定員あり

なかの育フェスは、他にも赤ちゃんやお子さんに楽しいイベントが盛りだくさん
です。
皆様ぜひご家族で遊びに来てください!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ウェブムービー「キミにいちばん」のご紹介(「パンパースの肌へのいち
 ばん」シリーズ新発売記念)
  https://youtu.be/LsugKLnIxWg
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

赤ちゃんの素敵な笑顔と、赤ちゃんの周りの人たちが日常の中でふと赤ちゃん
のために見せる優しさで、心が温かくなるウェブムービーをご紹介します。

このウェブムービー「キミにいちばん」は、P&Gパンパースが「パンパースの肌
へのいちばん」シリーズの新発売を記念して作成したムービーです。

「キミにいちばん」は、ママと赤ちゃんのまわりの人々が“キミに、いちばん
のことをしてあげたい”という気持ちで日々子育てをしている様子が、子守唄
にのせて描かれています。

温かい気持ちになれる「キミにいちばん」(https://youtu.be/LsugKLnIxWg
をぜひご覧になってください。

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◆ 編集後記
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なかの育フェスは今回で第4回を迎えるとのことですが、ひとつのイベントを
4年連続で実施するというのはすごいことだなあと思いました。

昔、第三セクターでイベントを行う仕事に就いていたので、イベント運営の
難しさを知っているだけになおさらです。

私は今年も26日(日)しか参加することができず、参加準備は広報担当の
桑原にお任せしっぱなしで恐縮しきりですが、それだけに26日は精いっぱい
いらした方のハンドマッサージをさせていただこうと思っています!

皆様ぜひいらしてくださいね!

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
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2016/05/17 配信 vol.39
~東日本大震災から始まり熊本地震へ、支援は続く~

2016/5/17 配信 vol.39
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東日本大震災から始まり熊本地震へ、支援は続く~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

熊本地震から一か月経ち、現地では避難者の数がピーク時の1割を切り、物資の
不足がほぼ解消されているということですが、まだまだ支援を求めている方も、
課題も多いようですね。

今回は、熊本地震の母子支援の続報と、ジェスペールに継続して寄付をしてく
ださる方のご紹介をご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 熊本地震後の母子支援について
  https://www.facebook.com/由来助産院-229667160568210/
  http://www.yurai.org/
├ 由来助産院への寄付について
├ 継続して寄付をしてくださる、ペニーさんのご紹介
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2016/4/30現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

・プロジェクト開始より 累計21,253組(2012~2015年) 

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 熊本地震後の母子支援について
  https://www.facebook.com/由来助産院-229667160568210/
  http://www.yurai.org/
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前回のメルマガでご紹介した熊本の由来助産院が、『NGOマザー&アースくまもと』
というボランティア団体を立ち上げました。

熊本地震で傷ついたママたちのこころを癒したいという思いで発足した団体で、
5月5日に初企画、あおぞら心の声の会として「あおぞらヨガ」を開催したとの
ことです。

『NGOマザー&アースくまもと』には、県内外から結集した有志、助産師、保健師、
看護師等々が由来助産院にボランティアで入っており、これから中・長期的に
一緒に活動してくださる方の募集をしてします。

ボランティアを希望される方がいらっしゃいましたら、メール、メッセンジャー、
お電話で由来助産院にお問い合わせください。
http://www.yurai.org/


ジェスペールは由来助産院に寄付を行いました。

また、こそだてシップとベビースマイル石巻が、熊本地震について募金を行い
ました。

ベビースマイル石巻では、物資を乳幼児家庭へ、募金を地域の子育て支援支援
拠点と由来助産院へ送っています。
http://ameblo.jp/hiroria7/entry-12155362656.html

ジェスペールは今後も熊本地震への支援を続けていきます。


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◆ 由来助産院への寄付について
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由来助産院への寄付金は、下記振込先へ。
▼振込先
《熊本&九州のママと赤ちゃん震災復興支援金募金》
 三菱東京UFJ銀行 渋谷支店 0858064
 公益社団法人誕生学協会

皆さまのご協力を、よろしくお願いいたします。

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◆ 継続して寄付をしてくださる、ペニーさんのご紹介
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東北被災地の妊産婦支援を続けている私たちジェスペールの活動に定期的に寄
付をしてくださっているアメリカ人のペニーさんをご紹介いたします。

◆ペニーさんと出会ったきっかけ

ペニーさんは現在60代後半でアメリカのミシガン州アナーバーにお住まいです。
夫は日本人でしたが現在は離婚されていて、日本とアメリカに別れて暮らして
おり、おひとり暮らしです。

2人のお子さんがいらっしゃいますが、2006年に、ご長男のコウヘイさんの奥
さまハンナさんが2人目のお子さんを松が丘助産院(ジェスペール代表 宗が
院長)でご出産されました。

ペニーさんはこよなく日本を愛していらっしゃいます。
そのためお孫さんが日本で生まれることをとても楽しみにしていて、ご出産の
際にご家族のお世話をするため、しばらく日本に滞在されました。

その時にハンナさんの妊婦健診にも付き添い、家庭的な雰囲気で出産できる助
産院の存在を、初めて知ったようです。
ハンナさんの検診時に、私は覚えていないのですが、ペニーさんの足がむくん
でいてそのケアもしたようです。そのこともとても印象に残ったそうです。
その後ハンナさんはとてもご安産でご出産されて、助産院の和室でゆったりと
過ごされました。

◆アメリカの出産事情

北アメリカには歴史的に助産婦という職種はありませんでした(近年、数は少な
いのですが登場しています。また国家資格ではない形で助産師が登場しています)。

そのためアメリカではかなり早い時期からお産は医療の手で行われ、ペニーさん
ご自身は完全麻酔で生まれたそうです。ペニーさんのお母さんは子供が生まれる
ときは意識も全くなく、ペニーさんはダラーっとして生まれてきたとのこと。

また母乳よりもミルクのほうが衛生的だとか、量がはっきり分かるとか言われて、
全く母乳も飲んでいないそうです。

助産師がいないために産後のケアという概念もなく、生むときも誰かに付き添わ
れることもなく女性はとてもつらい思いをします。
そのため痛みをとることが中心になり、痛みをのりこえるとか、痛みと向き合う
といった感覚はなかったとのこと。

ハンナさんが松が丘助産院でご出産されたときに、私たち(宗を含め助産師たち)が
出産時の痛みを和らげるために寄り添い、様々なケアをする姿にとても感動され
た様子でした。

◆ペニーさんとのご縁がドゥーラ協会誕生につながった

アメリカに帰ったあと、この日本で出会った助産師の仕事を、日本の自然出産に
取り組む様子を、是非アメリカに伝えたい、せめて自分の周りの人たちに伝えた
いと、アナーバーに宗を招いてくださいました。

招かれたといって私の仕事はすぐに助産院を留守にすることは難しいので、丁重
にお断りしていましたが、その呼びかけは3年に渡りました。
さすがに3年も続けて声をかけてくださる方には応じなければと感じ、2009年に
アナーバーを訪れました。

そこでは私たち松が丘助産院のメンバーが(調理スタッフを含め3人で渡米しました)、
自然のお産やケアについて現地の方々に伝えましたが、それだけではなく、私た
ちも多くの学びがありました。

それは助産師が非常に少ないために(以前は無かった助産師が非常に数は少ないが
現在は存在します)、お産の場面で産婦に寄り添う産後ドゥーラの存在でした。
産後ドゥーラが、出産後も新しく赤ん坊を迎える家族に寄り添い手助けをしている
活動を学ぶことができました。

この訪問がきっかけになり、現在のドゥーラ協会https://www.doulajapan.comが存
在します
ドゥーラ協会の立ち上げを2010に開始し、2011年の3月11日、打ち合わせの最中に
東日本大震災に遭いました。
そのため、ドゥーラ協会設立に先立ち、現ジェスペールの前身である東京里帰りプ
ロジェクトが立ち上がりました。

そしてペニーさんはその時から、ずっと私たちの活動を見守り、アナーバーから定
期的に寄付をしてくださっています。
このように遠くからも私たちの活動を見守っている方々が、フランスや香港にもい
らっしゃいます。
これからも私たちの活動や、日本の復興の様子をお伝えしていきたいと感じています。


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◆ 編集後記
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東日本大震災の時は泥かきボランティアに行った私ですが、5年経った現在、
体力の低下をしみじみ感じている状態で、九州に体を使ってのボランティアに
行くのは厳しく、今回は寄付以外は控えています。

ただ、九州の観光地は通常より観光客が少なくなっていると聞いています。
せっかく大分には由布院という名温泉地があるので、夏休みに行ってみようか
なと思っています。

でも、私が行きたい時期にはもう観光客が戻っていて、どこも満室で予約がで
きない、くらいになっていた方が良いですね。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2016/04/22 配信 臨時号
~臨時号~熊本地震被災者支援に関する情報拡散のお願い~

【★拡散希望★】東北こそだてレター 2016/4/22 配信 臨時号~熊本地震被災者支援に関する情報拡散のお願い
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター(臨時号)】◆◆
  ~【★拡散希望★】熊本地震被災者支援に関する情報拡散のお願い~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

熊本県を中心に九州地方で発生した大地震の被災者の皆さまに、
心よりお見舞い申し上げますとともに、
被災地の一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

このような中、メルマガ号外を発行させていただくのは
「必要な情報を、現地に届けたいから」。   

……私たちの耳にも、
現地で被災している妊娠中~出産後の方が、ケアや避難場所などの
情報を求めている、という声が聞こえてきました。 
一人でも多くの、
現地の妊婦さん、小さい乳幼児を抱えるご家庭に必要な情報が届くように!
情報拡散のご協力をいただきたく、号外メールをお送りさせていただきます。

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◆ 被災者のための情報一覧(2016/4/22現在)
  ※特に妊娠中~出産後関連のものを中心にまとめています
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◯由来助産院
https://www.facebook.com/由来助産院-229667160568210/
私たちともご縁のある熊本の由来助産院は、
率先して現地の妊産婦支援活動を手がけていらっしゃいます。 
▼オムツなどの必要物資について、自力で取りにこられる方にはお渡しできるそうです。
 住所: 〒860-0046 熊本市西区横手4丁目19-19

◯配慮が必要な人の避難生活のための参考情報("こども・妊産婦"カテゴリー参照)
http://blog.canpan.info/cpforum/archive/557

◯にっぽん子育て応援団
http://kokuchi.sblo.jp/category/1114855-1.html

◯支援情報一覧(ライフラインなどについてまとまっています)
http://www.aratana.jp/pray_for_kumamoto/

◯妊婦さん、産後の方、お子さん連れの方、子育て家庭をサポートされているみなさんへ
~母子を守るためにできる10のステップ等
http://honami-yoshida.jimdo.com/?logout=1


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◆ 物資・寄付金提供などの情報一覧
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◯寄付金提供について:
ジェスペールでは、上記でもご紹介した由来助産院に支援金を送金いたしました。
由来助産院への寄付金は、下記振込先へ。
▼振込先
《熊本&九州のママと赤ちゃん震災復興支援金募金》
 三菱東京UFJ銀行 渋谷支店 0858064
 公益社団法人誕生学協会

寄付が集まることで、助産院をサポートするボランティアさんの
活動費・交通費を支払うことができ、
「生後一度もお風呂に入っていない赤ちゃんにお風呂に入って頂けます!」
とのこと。(助産院Facebookページより)
皆さまのご協力を、よろしくお願いいたします。


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◆ 編集後記
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突然の号外レターとなりましたが、
被災地に想いを馳せ、ジェスペールの活動を応援してきてくださった皆さまと
ほかならぬ今、力を合わせることができればと思い、
こうしてメールマガジンをお送りさせていただきました。

被災されている皆さまにたいして、いま私たちが出来ること・出来るかたちで
少しでも想いを届けることができますように。
情報拡散・ご支援のご協力を、よろしくお願いいたします。
また、そのほかお役にたてそうな情報がありましたら
適宜、情報の提供をお待ちいたしております。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
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2016/03/18 配信 vol.38
~こそだてシップの母子支援にかける情熱とパワーの源~

2016/3/18 配信 vol.38
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~こそだてシップの母子支援にかける情熱とパワーの源~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/

みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

3月11日が過ぎて、震災から5年が経ちましたね。日本に住む人は皆、この日は
色々なことを考えられたのではないかと思います。

さて、今回もNPO法人こそだてシップに関する情報を何点かご覧いただきます。

また、2月初旬、代表の宗が、こそだてシップの活動の支援で赤ちゃん訪問と
講演のために岩手県の大船渡・陸前高田に行きましたので、そのご報告をご覧
いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ こそだてシップが住友生命の震災復興応援特別賞を受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/child/2015/
├ こそだてシップ 第1回『子育てスクール』開催(ジェスペール代表 宗祥子)
├ こそだてシップの5年間の活動が日本財団ブログに取り上げられました
  http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/647
├ 3/20・21あなたの”一歩”を応援するソーシャルイベント『Bloom the City』
  http://canpan.jp/bloomthecity/
├ GIFTHOPEチャリティTシャツお礼
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記

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◆ 支援実績(2016/2/29現在)
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<支援母子数>

・プロジェクト開始より 累計21,253組(2012~2015年) 

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ こそだてシップが住友生命の震災復興応援特別賞を受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/child/2015/
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このたび、特定非営利活動法人こそだてシップ(代表 伊藤怜子助産師)が、
住友生命の「未来を強くする子育てプロジェクト」の「スミセイ震災復興応援
特別賞」を受賞しました。

『妊婦や乳幼児とその保護者を対象に、助産師が参加して、安全、安心な育児
を支援』『被災地のまちづくりの一助となる活動を展開』してきたことが評価
されての受賞です。

前回のメルマガでも触れましたが、伊藤助産師は震災直後、大船渡・陸前高田・
住田地域90ヵ所以上の仮設住宅を訪問しました。

当時は個人情報保護法の壁により、行政は一民間人であった伊藤助産師に新生
児や産後女性の居住情報を伝えられませんでした。そのため、伊藤助産師は最
初は仮設住宅を歩き回って草の根的に玩具や洗濯物、口コミで母子を探し回り
ました。その実績から2年目からは口コミで紹介してもらえるようになったとの
ことです。

震災直後から現在に至るまでたゆまず母子支援を続ける姿勢、行政から大船渡市
子育て支援センター運営の委託を受けたこと、母子支援を継続するため次のスタッ
フ育成にも尽力されている姿勢など、伊藤助産師の岩手県沿岸部での貢献はたい
へん大きなものです。

「未来を強くする子育てプロジェクト」は第6回でジェスペール、第7回ベビース
マイル石巻の荒木代表(別団体での受賞)、第8回まんまる、第9回こそだてシップ
とジェスペール及び関係している団体が受賞しています。

ジェスペール及び関係団体の震災直後からの母子支援活動が、実際に多くの母
子を支えることができたこと、加えて社会から必要性を認められたこと、など
を今回の受賞は形として示していただきました。


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◆ こそだてシップ 第1回『子育てスクール』開催
  ジェスペール代表の宗が講演致しました(ジェスペール代表 宗祥子)
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先月2月5日に、第1回が開催された『子育てスクール』は、子育て中のお母さん
達のさまざまな悩みに応えるような形で連続の講演会が開催される予定です。
ジェスペール代表宗が、第一回に講師としてお話しさせていただきました。

◇1つ目のテーマ◇ 
離乳食『世界一簡単な赤ちゃんご飯』

まず、代表宗が、お母さん達の悩みの相談のトップにある、離乳食をどう与え
るかという悩みにお答えする形で、講演会致しました。
参加者には子育て中のお母さんだけではなく、行政から栄養士の方や保健師の
方々も参加して下さいました。

多くのお産やお子さん達の成長を見守ってきた助産師の立場から、離乳食の与
え方は、お子さんそれぞれの成長を見て決めていく必要がある事、お子さんの
食べる意欲を引き出す与え方をする必要がある事、決して焦らないでゆっくり
と進めても大丈夫である事など具体例を挙げながらお話を進めていきました。

また、宗が一昨年出版した『世界一簡単な赤ちゃんご飯』を教材と致しました。
そこでは、親が健康的な食事をし、そこから取り分けてあげれば良い事。決し
て特別に離乳食を別の鍋を使って作る必要は無い事、子供が嫌がる時は無理を
して食べさせなくても良い事、食事の量や回数は子供の成長を見ながら決めて
いけば良い事などをお話ししました。

◇2つ目のテーマ◇
『産後サポーター、ドゥーラになりませんか?』

被災地の中での産後ケアの必要性をお伝えし、東北沿岸被災地からドゥーラを
誕生させたいと、産後ケアの必要性、またドゥーラが担う役割をお話し致しま
した。

被災地では上の世代の親や、祖父母を介護しながら産後の生活も行う、といっ
た過酷な状況も時々みられます。介護や子育ては家族だけで担うものといった
意識もまだまだ強い地域です。どんどん過疎化してくる地域の中で、子育てを
しっかり社会がサポートし担わなければ、人口が減っていってしまいます。
東北沿岸部で、赤ちゃんを産み子育てをしようとしている若いお母さん方を、
しっかり支えることが、地域の活性化につながる事をお話ししました。

そこで大いに活躍することができるのが、ドゥーラです。
具体的にお母さんが困っている時に、家事や育児をサポートし、お母さんに寄
り添い、子育てを支えていく。そんな役割が家族だけではなく、地域の中で、
もし可能なら行政として取り組むことができれば、どんなに子育てがしやすい
ものになることでしょう。

この地域では、まだまだ仮設住宅の中で妊娠、出産、子育てをなさっている方
がいらっしゃいます。子育てが困難だと感じている部分を一つ一つ乗り越えサ
ポートしていける地域になってほしい。そんな願いでドゥーラの必要性をお話
ししました。行政からの関心も強く、今後行政の方々にこのテーマでお話をす
ることも決定致しました。

震災直後に数名の助産師が中心になって始まった子育て支援が、大きく行政も
巻き込み発展していっています。
今後もジェスペールは様々な形で、側面援助をしていきたいと考えています。


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◆ こそだてシップの5年間の活動が日本財団ブログに取り上げられました
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/647
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こそだてシップの5年間の活動が、『日本財団ブログ ソーシャルイノベーション
探訪 「みんながみんなを支える社会」を目指して』に取り上げられました。

行政から「すくすくルーム」の業務を委託されたり、「未来を強くする子育て
プロジェクト」の賞を受賞するなど、こそだてシップを引っ張ってきた伊藤代
表は今ではとにかく『ただただすごい人』という印象になりがちです。

しかし、伊藤代表も震災後、悩み壁にぶつかることが多い中で、ご自身の熱意
や志とともに、色々な人のサポートや刺激を受けて今に至っているということ
がよくわかるブログでした。

すくすくルームスタッフの写真や話題も載っていますし、こそだてシップの5年
間の活動を書いてあるとは言っても、たいへんコンパクトに読みやすくまとめ
てあり、するっと読むことができますのでぜひご覧ください。

また、ブログ内ではジェスペールの活動についても触れられています。
被災地の助産師が活動を続けていく中で、手が回らないが重要不可欠である資
金調達と情報発信のサポートを行ったことが述べられています。

現地では、まだジェスペールの支援を必要としています。
皆様、今後ともジェスペールにご支援をお願いいたします。

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◆ 3/20・21あなたの”一歩”を応援するソーシャルイベント『Bloom the City』
http://canpan.jp/bloomthecity/
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「一足早いお花見をしながら、社会課題とその解決について考えてみませんか」
というイベントが開催されます。

場所は東京丸ビルというおしゃれ空間。そこで満開の桜や芸術に触れながら、
社会課題の解決に力を注ぐ人の話を聞こうという、どなたでも気軽に参加でき
るイベントです。

『Bloom the City』イベントは社会課題解決を志す団体の支援をしており、
ジェスペールはその団体のひとつに挙げられています。

春の気配が感じられる3月の三連休にぜひ東京丸ビルに足を運んでみてください。

会場: 東京・丸の内ビル1F マルキューブ
開期:2016年3月20日(日)~21日(月祝)
   両日とも11:00~18:00
主催:日本財団CANPANプロジェクト(特定非営利活動法人CANPANセンター)
参考:事前予約不要 / 座席指定なし/ 入場料無料 / SNS等での拡散自由

プログラム:
1) Social Leaders’ Talk
 ふとしたきっかけからソーシャルな世界に一歩を踏み出した女性たちによる
 トークセッション
 ・AFRIKA ROSE 萩生田愛「もっと、アフリカの薔薇を世界へ」
・かものはしプロジェクト村田早耶香「子どもが売られない世界をつくる」
・難病の子どもとその家族へ夢を 柴田礼子「『社会的弱者』って誰のこ
  ですか?」
・マドレボニータ 吉岡マコ「『産後ケア』の普及と研究を通じて家族の笑
  顔をふやしたい」
・ブリッジフォースマイル 渡辺稲子「児童養護施設から社会に巣立つ子ど
  もたちの自立支援」

2) Bloom Garden
 華道家中村俊月が、社会課題に前向きに取り組むソーシャルアクターたちに
 送るフラワーアート。ひとあし早く満開の桜がみなさまをお待ちしています。

3) Social harmony
 東北大震災の復興活動を期に結成され、ハーモニーでたくさんの人々をつなぎ、
 いつも笑顔で自然に助け合えるネットワーク作りを目指して活動しているAWS
 (Always With Smile)によるソーシャルハーモニー。

4) Seeds for action
 本イベントが、来場者が社会に一歩を踏み込んで関わるきっかけ(タネ)になっ
 てほしいと願って配布する種。「コットンの種は希望のタネ」を合い言葉に福
 島で育てられているオーガニックコットンの種を、3月20日,21日それぞれ先着
 2,000名様にプレゼントします。綿を育てて、栽培した綿を福島へ送りましょう。

会場へのアクセス、詳細なイベントスケジュール等は、イベントサイトでご確認
ください。

ソーシャルイベント「Bloom the City」
http://canpan.jp/bloomthecity/

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◆ GIFTHOPEチャリティTシャツお礼
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1月にGIFTHOPEから販売された、ジェスペールのチャリティTシャツですが、
55,440円の寄付をいただくことができました。
ご購入いただいた皆様、ありがとうございました。

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◆ 編集後記
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3月11日はいかがお過ごしでしたか。
私は東日本大震災のこと、8年前の3月11日に亡くなった知り合いのことを思い
しんみりする一方、3月11日が誕生日の知り合いにお祝いメッセージを送ったり
もして、感情が何とも複雑な1日でした。

たった1日の中に、死の悲しみや生の喜びが詰まっているというのは、複雑な
社会の縮図そのものだなあとなんとなく思いました。


3月20日か21日ですが、行けたら丸ビルに行こう!と思っています。

ジェスペールの広報担当としての義務感や社会課題解決への関心もありますが、
「満開の桜観たい~」とか、「丸ビル観終わったら、どこかでご飯かケーキ食べよ♪
美味しいお店があんまり混雑してないといいなあ」とか、そういう能天気な動機
も大きいです(汗)。

三連休がお休みの皆様は楽しい休日をお過ごしください(お仕事の方もいらっしゃ
るかと思いますので、そのような方々には恐縮です)。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

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情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
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2016/01/19 配信 vol.37
~全国から被災地を支援する動きを支えるシステム~

2016/1/19 配信 vol.37
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~全国から被災地を支援する動きを支えるシステム~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

年末年始はゆっくり過ごせましたでしょうか。サービス業の方にとっては、
繁忙期だったかと思います、お疲れ様です。

さて、今回は、代表の宗のご挨拶と、クラウドファンディングやチャリティT
シャツの販売についてのご案内をご覧いただきます。
インターネットを利用し、全国から被災地を支援し続ける仕組みが次々できて
いるのには本当に驚きです。

今月は阪神大震災から21年ですが、当時はこのような仕組みがなかったことを
考えると隔世の感がありますね。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 新年ご挨拶(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 下半期ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
├ クラウドファンディング「仙台で800人の赤ちゃんの命を繋いだ"とも子助産院"
 を復旧したい」ご協力のお願い
  https://readyfor.jp/projects/TOMOKOJOSANIN
├ ジェスペールのチャリティTシャツをGIFTHOPEが限定発売
  http://gifthope.jp/
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/12/31現在)
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<支援母子数>

2015年11~12月分 271組
・プロジェクト開始より 累計21,253組(2012/7~2015/12)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 新年ご挨拶 (ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あけましておめでとうございます。
ジェスペールの東北被災地妊産婦支援活動は、前身の東京里帰りプロジェクト
の活動から数え丸5年になろうとしてます。

東京で震災のことを考えると、もうまるで過去の事のような印象持っている方
々が多いと思います。

しかし現地は津波で流された土地は盛り土され、整地されていますが、そこに
はまだ何も作られていません。

仮設住宅で暮らす人々はまだまだたくさんいらっしゃいます。

そのような決して暮らしやすいとは言えない環境の中でも、震災後にご出産さ
れるお母さん方がいらっしゃいます。

被災地で生活するのがなかなか困難な中でもたくましく生きているお母さんた
ちがいらっしゃる事はとても嬉しく思います。

しかし被災地の人口減少は激しく、東北の被災地であっても子育てがしやすい
環境を作っていき、人口減少を食い止めることが、今後の復興を進めていく上
で大きな課題と言えます。

そのような中、大船渡市、陸前高田市の妊産婦さんの支援の為に活動している
『こそだてシップ』http://kosodateship.org/は、その活動を法人化しNPO法人
となり、その地域の子育て支援を担う大きな原動力になっています。

昨年11月には大船渡市から事業委託受け、市の中心にあるショッピングセンター
「サンリア」の一画を、子育て支援センター【すくすくルーム】として開設いた
しました。

このように被災地で地道に子育て支援をしてきた団体が、その地域の子育て支援
を担う大きな役割を果たすようになった事は、ジェスペールの支援活動が行政を
も動かす力になったと言えるのではないでしょうか。

ジェスペールの活動は、被災地で子育て支援をしている助産師やその他のボラン
ティアの方々の活動を側面から支援する役割を果たしています。

これからも被災地域の状況を発信し、また必要な情報を被災地に伝え、広報をお
手伝いしすると共に、日本全国の孤独な子育てをしているお母さんたちの状況を
改善するため様々な活動を続けていく所存です。

日本全国で子供たちの笑い声が響く、そんな社会を目指し今後も活動していきます。

どうぞこれからも皆様のお力添えをお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 下半期ご支援のお礼(ジェスペール代表 宗祥子)
(ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールはこの半年も多くの方から多大なご寄付を賜りました。
心より感謝申し上げるとともに、一部の方は頭文字で恐縮ですがお名前を挙げ
させていただきます。

・マンスリーサポーターの皆様(順不同)
 T・K様、O・K様、A・Y様、H・E様、I・Y様、T・M様、
 W・T様、S・A様、S・M様 

・支援目的別に寄付してくださった皆様
 9月にご寄付いただいたS・M様
 12月にご寄付いただいたT・Y様
 12月にご寄付いただいたF・E様

・定期的に一定額をご寄付いただいたY・M様
・8月にご寄付いただいたH・K様
・8月にご寄付いただいたK・M様
・10月にご寄付いただいたM・I様

・助産師学校の教員をされていたK・M様

・来mamaルーム様

・氷川幼稚園母の会様

・香港でのフリーマーケット参加の売上を毎年ご寄付くださるR・T様

・momozonosalom様(http://momozono-salon.com/
 ボディケア等のサロンを開かれていて、売り上げの半額をジェスペールにご
 寄付くださっています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ クラウドファンディング「仙台で800人の赤ちゃんの命を繋いだ"とも子助産院"
 を復旧したい」ご協力のお願い
  https://readyfor.jp/projects/TOMOKOJOSANIN
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宮城県仙台市のとも子助産院は、ジェスペールの支援先団体です。
院長は伊藤朋子助産師。お産の対応までできる助産院は、仙台市内では
とも子助産院ともう一院のみ。とも子助産院はこれまで800人もの赤ちゃんの誕
生を見守ってきました。

3.11直後は地域の方の一時避難所ともなり、妊婦さんに限らずたくさんの方を
受け入れる中で、お産の介助も行ってきました。

今年9月に発生した台風18号により、宮城県内で多くの方々が被災されました。
仙台にある、とも子助産院でも浸水被害があり、車3台は廃車、1階はドロまみれ
になりました。

被害総額は約1000万円。車1台はこそだてシップの伊藤怜子助産師が寄付し、床と
家具の掃除・消毒も仲間の助けでなんとか完了しました。

またかつて、とも子助産院で出産した母親たちが、チャリティーバザーで畳の買
い替え資金を集めてくれたそうです。

それに加えて当READYFORのプロジェクトが始まり、エレベーターの修理費用、床
と壁紙の張り替え費用、事務機器の購入費用330万円を集めることができました。
本当にありがとうございました。

しかし、まだ浸水したシステムキッチンや厨房機器、冷暖房器具の交換が進んで
いない状況です。550万円あれば、上記をすべて整えることができ、より快適な環
境で母親たちが出産できるようになります。

地域の母親たちがが「第2の実家」のように安心してお産することができ、妊娠・
子育ての不安を喜びに変えることができるような助産院を取り戻すために、そし
て、とも子助産院がこれからも地域の子育て拠点としてママたちを支えていける
ように、どうかご支援をお願いします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ジェスペールのチャリティTシャツをGIFTHOPEが限定発売
http://gifthope.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

昨年11月に開催された、被災地の妊婦さん達を支えるための、Tデザインハッカ
ソン※で、ジェスペールのチャリティTシャツデザインワークショップが行われ
ましたが、その際にデザインされたTシャツが今月限定で販売されています。

Tデザインハッカソンでは、参加者が被災地の妊婦支援の現状と課題を共有し、
複数のチームにわかれ、Tシャツのデザインと販売戦略を考えてくださいました。

全国のクリエーター5人がジェスペールの活動イメージをデザインした5種類の
Tシャツで、売り上げのうち860円がジェスペールの東北支援に寄付されます。
ぜひホームページをのぞいてみてください。

購入は以下の2通りのどちらかでできます。

◇◆GIFTHOPEのWEBで注文
http://gifthope.jp/npo1601/
気に入ったTシャツの写真をクリックすると、販売ページに飛びます。
サイズと枚数を選択して「ADD TO CART」ボタンを押して購入手続きをしてくだ
さい。

◇◆メール注文
kota.tateuchi@gmail.com

GIFTHOPEのWEBで気に入ったTシャツを見つけたけど、WEB購入はわかりにくい&WEB
購入はちょっと・・・という方はこちらでご購入ください。

メールには以下の情報を記入して送信ください。
・お名前
・購入したいTシャツのデザイナー名
・サイズ
・枚数
・Tシャツの送り先
・購入の仕方は、メールでの場合は郵便(銀行)振込か、代引きをご選択できます
※購入情報を頂けましたらご金額と振込先の情報をお送りさせていただきます。
※ギフトホープはゆうちょ銀行になります。

◇◆Tシャツ配送までの流れ
①今月末までご注文をいただく
②2月の上旬にご注文データをまとめ、Tシャツプリントを業者さんに発注
③2月の中旬頃に一斉にプリント作業
④2月末から3月上旬ぐらいの予定で一斉配送

ぜひご購入ください。

※ハッカソン・・・ソフトウエア開発者が、一定期間集中的にプログラムの開発や
サービスの考案などの共同作業を行い、その技能やアイデアを競う催し(「コトバ
ンク」より引用)


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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私の年末年始は極めてマンネリでした。

遠方に住んでいる友人が帰省してきたので会って久しぶりに女子トーク。
大晦日は年越しそばを食べ、恒例の大晦日特番を観ながらネットサーフィンし、
アーティスト達の素晴らしい踊りや歌を観て聴いて明けました。

新年は実家に帰って箱根駅伝を見ながらお雑煮に舌鼓。
休み明け前日は「仕事再開したくない・・・」と微妙にウツウツとしたりして。

極めてマンネリで平凡ですが、住んでいる地域が平和で、自分が仕事をしており、
自分や家族が健康だからこそ過ごせる貴重な時間としみじみ感じました。
今年の年末もこうやって過ごすことができますように。

他の方々も今年の年末年始を平和で穏やかに過ごすことができますように。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
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2015/12/15 配信 vol.36
~ジェスペールの東北支援の収穫と、今後について~

2015/12/15 配信 vol.36
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~ジェスペールの東北支援の収穫と、今後について~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

今年もあっという間に師走ですね。全世界的には激動の一年でした。
みなさまの一年はいかがでしたでしょうか。

さて、今回は11月に大船渡市で開設した「すくすくルーム」の開所式の様子と、
ジェスペールのこれまでと今後の支援についてご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ こそだてシップの活動 大船渡市から委託され
子育て支援センター《すくすくルーム》をショッピングセンター内にオープン
(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 企業様による被災地助成の終了報告と御礼(ジェスペール理事 横山亮子)

├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ こそだてシップの活動 大船渡市から委託され
子育て支援センター《すくすくルーム》をショッピングセンター内にオープン
(ジェスペール代表 宗祥子)
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東日本大震災直後から子育てサロンを開催している『こそだてシップ』は、そ
の業績が大船渡市からも認められ、市の子育て支援センター「すくすくルーム」
の運営業務委託を受け活動を新たに開始いたしました。

さる11月20日に大船渡市の中心街である盛町のショッピングセンター《サンリア》
内でセンターの開所式が行われ、NPOこそだてシップの伊藤怜子代表ほか、
副市長、市議会議員、ショッピングセンターの代表、またジェスペールの代表
宗祥子、東京から訪問活動を続けている助産師の渡邉寛子も参列いたしました。

開所式では副市長から「ショッピングセンターには、お子さん連れの若いお母
さん方がたくさん集まるが、そのような場所にサンリアさんの協力を得て、
こそだてサロンを開設することができ嬉しく思っている。少子高齢化が進む中、
このすくすくルームを利用してもらい、地域でしっかり子育てをしていくとい
う機運醸成につなげていきたい。」とあいさつがありました。

改装前は18㎡であったスペースが現在は200㎡に拡大されました。プレイルーム
のほかに相談室や授乳のスペース、事務スペースも確保され、これからの
『こそだてシップ』の活動拠点ともなる場所になりました。

震災直後、被災した沿岸部で、孤立した子育てをしていたお母さんたちが集ま
る場所を作った、伊藤怜子代表の『こそだてシップ』の活動が行政を動かし、
市の委託事業として再出発した記念すべき日となりました。

開設式の後は、代表をはじめ、行政の担当者、市議会議員、こそだてシップを
支えてきたボランティアの方々が集まり、これからの沿岸部での子育て支援の
在り方について、ざっくばらんな話し合いが行われました。

この中でジェスペール代表の宗が、「産後ケアの必要性」について、産後の母
親を大切にすることが次の子供を産もうという意欲を育てる、最も効果的な少
子化対策であることを述べました。

またこの4年間、東京から大船渡市や陸前高田市に月に1・2回通い、子育てサロ
ンに来ることが出来ず孤立した子育てをしている母子への訪問である
「赤ちゃん訪問」を行ってきた渡邉助産師からは、訪問して感じた実情の報告が
なされました。

従来、高齢者対策が中心であったこの地方の福祉対策が、子育て支援にシフトし
ていかなければならないことを行政にも実感してもらうことが出来たのは、ひと
えに震災以降継続して活動してきたサロン活動、訪問活動の大きな業績です。

今後もジェスペールは「こそだてシップ」の活動を応援し続けます。


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◆ 企業様による被災地助成の終了報告と御礼(ジェスペール理事 横山亮子)
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震災直後に始まった被災妊産婦支援「東京里帰りプロジェクト」を引継ぎ、
「東北こそだてプロジェクト」がスタートしてから早3年半。
この間に各地の助産師による産前産後支援を受けた母子は約2万組、
母子数に換算すると約4万人にものぼります。

「東北こそだてプロジェクト」では、多くの皆様からのご寄付と企業様からの助成金・募金により、
ここまで広範囲に現地支援を継続することができました。心より御礼申し上げます。

中でも「東北こそだてプロジェクト」の立ち上げ当初より今年までの3年間、
西友/ウォルマート様、ジョンソン&ジョンソン様、日本財団様には、
多額の助成金や募金によるご支援をいただきました。

資金ゼロからスタートしたジェスペール設立時、資金提供を申し出ていただいたことは
「東北こそだてプロジェクト」の大きな原動力となりました。
そしてこの継続的支援のおかげで、現地活動がより強固な支援活動に育つことができました。

今年12月をもって、この企業様からの助成・募金による現地への資金支援は終了致します。
これまでのご支援に対し深く感謝申し上げます。


【西友/ウォルマート・ジャパン様】
今年12月をもって支援終了
岩手県・宮城県・福島県の沿岸部全域をご支援いただきました。

【ジョンソン&ジョンソン様/日本財団様】
今年3月に支援終了
福島県内陸部および避難地全域をご支援いただきました。

この他にも【三菱商事復興支援財団様】【無印良品様】よりご支援いただきました。

=====

これからの被災地支援

これまで支援を行ってきた現地支援先の中には、複数のスタッフと共に
NPO法人や任意団体を設立し自立できるようになったところがある一方で、
助産師としての本業のかたわら個人的に支援活動を継続している地域もあります。

資金面の自立には団体となることが不可欠ですが、
個人的に活動している場合は時間的制約もあり、
支援活動のための資金を調達することが難しくなります。

団体であれ個人的活動であれ、
助産師の母子支援は地域に欠かせない大切な役割を担っています。
ジェスペールでは、支援活動の継続のため、個人的に活動している助産師達を、
今後も継続支援していきたいと考えています。

被災地全域対象の助成金支援が終了した現在、
現地支援は皆様からのご寄付のみにより継続されます。

【千趣会様】【アソビズム様】ほか【マンスリーサポーターおよび一般の方】
によるご寄付が、それらの支援に充てられます。
引き続き皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。

-----

資金支援を継続する支援先を、改めてご紹介致します。


◇◆おっぱい塾 ~宮城県~

病院勤務の三橋助産師が、時間を捻出しながら、
宮城県気仙沼市で母乳育児支援のためのサロンを行っています。

当初は、母子の集まれるような場所もなく、
産科クリニックの一角を借りてサロンを行っていましたが、
今年に入りこの活動が知られてきたことにより参加者が倍増。
広い会場を借りることもできるようになりました。

気仙沼は、震災被害も大きかった地域の一つ。
それでもその地で生活を続ける家族には新たな命が生まれています。
小規模な活動ですが、母乳育児を中心とした相談やヨガなどの活動を地道に継続し、
地域の母子を支える活動は、なくてはならないものになっています。

サロン活動以外にも、「東北すくすくネットワーク」において、
母乳育児支援や母親のつながり育成支援などの幅広い育児支援をしています。


◇◆相馬助産所 ~福島県~

相馬助産所の宮原助産師は、福島県相馬市・南相馬市・新地町で
妊婦や母子を対象にサロンを行っています。

サロンでは、母乳や育児相談だけでなく、
・ベビーとママのリフレッシュ体操や器具を使った3B体操
・救命救急士による乳児の緊急時対処法・救急蘇生法などの実技講習会
といった幅広い内容で活動を行い、毎回20組以上の母子が参加します。

当初は、0歳児までを対象としたサロンでしたが、
卒業した母親達から1歳以上のクラスも開いてほしいと要望が出て、
今では妊婦~幼児まで参加する幅広いサロンとなりました。

サロンの他に、
・産前産後の家庭訪問や日帰りケア
・食育・離乳食調理実習
・ママと赤ちゃんの電話健康相談
・おひさまクラブ(障がいを持つ母子の交流会・勉強会)
などの母子支援も行っています。

---
ジェスペールでは、これらの支援活動が途絶えることのないように重点的に支援を行うと同時に、
この他の地域ともつながりを継続しながら、必要に応じた支援を行ってまいります。
引き続き、被災地母子支援活動を温かく見守っていただきますよう宜しくお願い致します。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
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◆ 編集後記
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この原稿を書いている今でも、2015年があと一か月もないということを実感でき
ていません。私にとっても今年一年やはり色々ありました。

個人的10大ニュースのひとつは、12年ぶりにベッドを買い替えたことです。
若い頃にリーズナブルなお値段で買ったベッドから、少し奮発できるようになっ
て買ったベッドはやはり寝心地が良く、体が楽になった気がします。

サイズもシングルからセミダブルにグレードアップしてみたのですが、寝方はシ
ングルサイズの時と変わらず、ちまっと寝ています(笑)。そのうちサイズに合っ
た豪快な寝方ができるといいなあ。


さて、最後になりますが、今年も多くの方々からいただいた暖かいご支援に心よ
り感謝いたします。
多くの方が活動を見守ってくださるということが活動継続の源泉だと思っていま
す。
来年も引き続きジェスペールの活動を見守っていただきますよう、お願いいたし
ます。。

マンスリーサポーターの皆様への27年ご寄付分領収書は、28年1月末までに郵送
させていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
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2015/12/02 配信 特別号
~にんしんSOS東京、始動~

2015/12/2 配信 特別号
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~にんしんSOS東京、始動~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
先日の札幌は何十年ぶりかの大雪だったそうですね。全国的に本格的な冬に
突入した感じがします。

さて、本日はメルマガ特別号を配信いたします。
思いがけない妊娠をした方の相談と支援を行う、にんしんSOS東京がいよいよ
12月1日から始動し、東京新聞にも大きく掲載されました。

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◆ にんしんSOS東京の活動が東京新聞に取り上げられました
  http://tohokumama.org/images/main/20151201_ninshin-sos_tokyo.pdf
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上記アドレスから記事全面をご覧いただけます。
代表の宗のコメントも掲載されています。ぜひご覧ください。

◇◆にんしんSOS東京 活動概要

・電話番号:03-4285-9870
・相談時間:毎日16時から24時まで
・メール :https://ninshinsos-tokyo.com/soudan.php#s2
・URL   :https://ninshinsos-tokyo.com/

皆さまの周りに妊娠で悩んでいる方がいたらぜひご紹介ください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ”一般社団法人えんとえん”という新法人を設立します
 (現在、法人登記準備中)
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にんしんSOS東京の活動の広がりと深まりを目指し、”一般社団法人えんとえん”
という新法人を設立します
一般社団法人えんとえん 中島代表からのメッセージです。

   *****************************************

全国各地のにんしん相談窓口に東京からの相談が多く寄せられている現状を知り、
「東京にも、しっかりと寄り添う相談支援の窓口が必要だ!」との思いで、2015年
6月有志により活動を開始しました。

その後多くの方にご支援いただき、一般社団法人ジェスペールの協力を得て、同年
12月に「一般社団法人えんとえん」(法人登記準備中です)の一事業として相談支
援業務「にんしんSOS東京」の窓口を開設しました。

女性の産めないという思いや、産まなければならないという気持ちは、社会全体の
問題であるとわたしたちは考えます。
だからこそ、思いがけない妊娠に悩む女性たちが、自ら納得いく選択ができるよう
サポートしたい。
生まれたその日に、適切な対応をしてもらえず失われる悲しい命をなくしたい。

そんな思いを持って、どのような背景があって妊娠したのかに関わらず、妊娠して
いる女性の戸惑いをしっかりと受け止め、その人自身が納得して道を選択できるよ
う、様々な関係機関と連携しサポートします。


中島かおり

   *****************************************

一般社団法人えんとえん、のこれからの活動をどうぞ見守っていただきますよう、
お願いいたします。


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2015/11/17 配信 vol.35
~様々な立場の人々が支える母子支援のこれから~

2015/11/17 配信 vol.35
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~様々な立場の人々が支える母子支援のこれから~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

11月13日にパリで発生した同時多発テロ。多くの方が亡くなる大変な事態になっ
てしまいました。
被害に遭われた方のご冥福をお祈りしたいと思います。
2001年のニューヨーク同時多発テロを思い起こさせるテロですが、世界が悪い
方向に動いてしまうことがないよう祈るのみです。

さて、前回のメルマガで支援をお願いした「妊娠に悩む女性のための相談支援
窓口」のためのクラウドファンディングですが、皆様のおかげで無事プロジェ
クトが終了しました。このお礼について、また代表宗が参加したイベント「社
会を変えるデザインをしよう!」について宗が述べさせていただきます。

加えて、これまでジェスペールが支援してきた東北の団体の近況についてご紹
介します。

以前から長期的に続く活動と、新たに開始した活動。ジェスペールは母子支援
の根本を忘れず今後とも活動を続けていきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ クラウドファンディング『「妊娠に悩む女性のための相談支援窓口」を東京
 で立ち上げたい!』プロジェクト成立お礼(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://readyfor.jp/projects/5538
├ 【WIThttp://worldintohoku.org/×GIFTHOPE http://gifthope.jp/イベント】
~社会を変えるデザインをしよう!~の支援先にジェスペールが選ばれました。
(ジェスペール代表 宗祥子)
├ こそだてシップからともこ助産院への車が寄付されました
                      (ジェスペール広報 桑原)
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/10/31現在)
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<支援母子数>

2015年9~10月 263組
・プロジェクト開始より 累計20,982組(2012/7~2015/10)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 「望まない妊娠に悩む女性の相談窓口」を東京で立ち上げたい!
クラウドファンデイング READYFOR?達成のお知らせ
(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://readyfor.jp/projects/5538
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先日皆様からご協力いただきました、上記の取り組みはおかげさまで目標金額
123%を達成し成功いたしました。
皆様のご協力に心から感謝いたします。

ここで寄せられた資金をもとに以下の通り、12月1日より相談業務を開始する予
定です。
相談電話の番号は 03-4285-9870です。
相談時間は毎日16時から24時までとなります。

できるだけ多くの方に知っていただきたいので、皆様の中でお心当たりの部署
や関連する業務を担当する方がいらっしゃいましたら、是非お知らせいただく
ようお願いいたします。

またこの事業は、《にんしんSOS東京》電話相談窓口として、近日中に
ジェスペールから独立し、支援団体の1つとなる予定です。
皆さんからいただいた資金は、電話実機購入費、回線設置などの初期設備費、
通信費、HP作成費、チラシ・カードの製作・印刷費、名刺製作・印刷費、会議費、
相談票入力フォーム構築費、などに使用する予定です。

人件費が無いため、3月31日まではボランティアにより運営する予定です、その
後は助成金の申請を行っており、助成金が認められることを願っています。


◆◇開設の背景

 こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)で有名な熊本の慈恵会病院には年間
4000件超の相談が寄せられますが、そのうちの29%が東京を中心とした関東から
の相談だそうです。また、三重など他県の相談窓口にも、東京からの相談が多く
寄せられている現状があります。

 東京都でも、妊娠相談ほっとライン(月・水・金は10時から16時まで、火・木・
土は16から22時まで)が始められていますが、相談者が学校や職場にいる時間が
相談時間に含まれており、アクセスができる日や時間が限られていること、相談
内容に応じて関係機関を紹介するところで留まっており、相談者が改めてその相
談機関にアクセスする必要があるため、そこから先に相談が続いていない現状が
あります。

こうした背景をふまえて、相談者にとって本当に必要な相談支援窓口を東京に作
ろう!という思いで集まった有志の助産師と社会福祉士7名で2015年6月より準備
を進めています。


◆◇事業内容

1 電話相談事業
①相談員による電話相談:365日16時から24時まで
②相談者の話を傾聴し、必要な情報を提供する
③相談者の電話は何度でも受け、継続して相談にのる

2 同行支援事業
①電話相談の結果、必要な場合は面談や同行支援を実施し、継続的な支援を行う。
②連携できる団体や関係機関の発掘および関係構築
③他県の妊娠SOSとの連携

3 情報発信事業
①HPやその他の情報発信手段により、妊娠・出産に関する情報提供をしながら、
 思いがけない妊娠の相談窓口「にんしんSOS東京」の存在を広める
②問題を抱えた対象者に知ってもらうためカードを作成し、ドラッグストアー、
 コンビニエンスストア、カラオケボックス等に、配布設置を依頼する
③若年層に向けて、相談がしやすくなるアプリを制作し、ライン@等を利用して
 拡散する
④思いがけない妊娠をした方の背景やその方に必要とされる支援について、社会
 へ向けて提言・発信する
⑤思いがけない妊娠をした方向けの相談窓口「にんしんSOS東京」が東京にも開設
 されたことを掲載してもらえるよう、メディア等にも働きかけを行う

4 相談員育成事業
①コミュニケーション等、相談員として必要なスキルを身につけるためのスキルアッ
 プ研修やケース検討会を行う
②多様な問題に幅広く対応できる相談員を養成するため、社会福祉士の資格取得を
 目指し、将来増員する相談員への指導的役割も果たす要員とする

5 講座事業
①将来資金的に自立した活動ができるよう、リプロダクティブ・ヘルス・ライツに
 関する講座など、講座を開発する

以上のような活動を計画しています。
今後もこの活動の進展につき、皆様にご報告するとともに、今後とも皆様のご協力
をお願いいたします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 【WIThttp://worldintohoku.org/×GIFTHOPE http://gifthope.jp/イベント】
~社会を変えるデザインをしよう!~の支援先にジェスペールが選ばれました。
(ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月14日(土)に、被災地の妊婦さん達を支えるための、デザインハッカソン※が、
NTTドコモベンチャーズイベントスペース(東京・赤坂)で開催され、代表の
宗祥子と、岩手の復興支援「まんまる」代表佐藤美代子がトークセッションに参
加しました。

社会貢献に携わりたい方、東北の復興支援に興味がある方、デザインをしたい方、
アイディアを考えたい方、色々な参加者と交流したい方など、社会人、学生さん
問わずに広く参加してくださいました。みんなでSocial Goodを考えましょう!!

【イベント詳細】
当日は、トークセッションとデザインハッカソンの2部構成。
①東北を中心に活動する3団体によるトークセッション
 東北の社会起業家を支援するWorld in Tohoku、チャリティTシャツのデザイン
 で団体を支援するGIFTHOPE、被災地の妊婦さんを支援するジェスペール、の3団
 体の代表によるトークセッションで、被災地における社会的企業の現状を共有し
 ました。
②Tシャツデザインハッカソン
 被災地の妊婦さんを支える活動を続けている「ジェスペール」のチャリティTシャ
 ツデザインワークショップを行い、被災地の妊婦支援の現状と課題を共有しました。
 参加者がチームとなり(5名程度/チーム)Tシャツのデザインと販売戦略を考え、
 短時間にもかかわらず素晴らしいデザインが作成されました。
 作成されたデザインはチャリティTシャツとして、実際に来年1月にGIFTHOPEのWEB
 で限定発売されます!!

イベントが開催されたのは、港区赤坂にあるアーク森ビル31階ドコモベンチャーズ
ビル、まるでテレビのトークショーに出て来るような素晴らしい都会的なスペース
でした。

多くの異業種の方々から、今後の社会貢献の在り方につきご意見を交換させていた
だき、代表宗も、まんまる代表佐藤美代子も大変刺激をうけました。

佐藤美代子からは震災後4・5年経ってやっと心の内を語れるようになった若い母親
たちの現状が語られ、参加者の胸をうちました。

※ハッカソン・・・ソフトウエア開発者が、一定期間集中的にプログラムの開発や
サービスの考案などの共同作業を行い、その技能やアイデアを競う催し(「コトバ
ンク」より引用)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ こそだてシップから、ともこ助産院への車が寄付されました
                     (ジェスペール広報 桑原)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

9月に発生した台風18号により、宮城県内で多くの方々が被災されました。仙台
にある、とも子助産院でも浸水被害があり、さらに車3台が廃車となってしまい
ました。

その連絡を受け、代表の宗はすぐに寄付を決め、東京都助産師会でも募金を開始
しました。

さらに、ジェスペールの支援先のひとつである、こそだてシップで以前から車を
処分する話があった受け、こそだてシップ代表の伊藤助産師に車を融通できない
か相談を持ち掛けました。

被災時に車を使えないという苦労がよくわかる者同士、直接的なつながりはなかっ
たものの、こそだてシップの伊藤助産師から、とも子助産院へ、車一台の寄付が
決まりました。

その貴重な1台の車が先日届いたとのことで、とも子助産院からお礼のメールを
いただきました。

ジェスペールが繋ぐ『助産師ネットワーク』は、震災後4年経った今も継続して
活用されています。

◆◇とも子助産院 伊藤朋子助産師からのメール

ジェスペールの皆様へ

9月28日に、こそだてシップの伊藤言様が、助産院に軽自動車を届けに来てくだ
さいました。おかげさまでとても助かりました。田舎は足がないと何もできませ
ん。ありがとうございます。車をいただけるなんて夢みたいです。

ジェスペールより、素早く沢山のお見舞金もちょうだいし、本当に感謝です。
(中略)

トイレの修理と建具類の効果がすみ、大体の室内の清掃は終わりました。今後は、
エレベーターや冷暖房の装置の交換、壁紙の張り替えと、カーテンの交換の予定
です。

毎日大工さんや業者さんが出入りしていて、なかなか落ち着きません。濡れたカ
ルテの乾燥と修復作業に追われています。見た目はきれいになったのですが、ど
うしても建物についた臭いが取れず、壁や床の湿り気が抜けるまでには、相当時
間がかかりそうです。

気が滅入りますが、ご近所では、敷地がえぐられて、建物全壊で後片付けも手付
かずのままのお宅も多い中、幸運な方だと思います。

今後とも見守ってください。
お礼まで。

伊藤朋子
とも子助産院

※とも子助産院の被害の様子の写真はジェスペールHPに上記の手紙文とともに掲
載しています。

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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆様のお手元にはマイナンバーは届きましたでしょうか。私のところにはまだ
届いていません。

マイナンバーは12桁の数字なのですよね。年々物覚えが悪くなっている私が、
電話番号より桁が多い自分のマイナンバーを覚えられるのかちょっと不安です。
(覚える必要はないのでしょうか??)

マイナンバーを巡る詐欺事件などが早速起こっているようですが、あまり悪い
トラブルがないといいですね。自分もトラブルに巻き込まれませんように、と
思っています。


それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/
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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2015/09/15 配信 vol.34
~被災地の支援を続けながら、全国の妊娠・出産・子育てをめぐる問題へ~

2015/9/15 配信 vol.34
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~被災地の支援を続けながら、全国の妊娠・出産・子育てをめぐる問題へ~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

先週の台風ではたいへんな被害が出てしまいましたね。被害を受けた方に心より
お見舞い申し上げます。皆様は大丈夫でしたでしょうか。
私が毎日通っている川も、今まで見たことがないくらいの水位の高さとなり、
本当に驚きました。

さて、ジェスペールが新たに支援する活動の2つを代表の宗からご案内いたします。
どちらも現代日本社会の大きな問題でありながら、クローズアップされにくい分
野の支援に取り組むための活動です。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ クラウドファンディング『「妊娠に悩む女性のための相談支援窓口」を東京
 で立ち上げたい!』ご協力のお願い(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://readyfor.jp/projects/5538
├ ジェスペールの活動、妊産婦支援 被災地でも都会でも必要です
 産後ドゥーラは都会でも被災地でも活躍 (ジェスペール代表 宗祥子)
  http://www.doulajapan.com/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/8/31現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

2015年4~8月 485組
・プロジェクト開始より 累計20,719組(2012/7~2015/8)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ クラウドファンディング『「妊娠に悩む女性のための相談支援窓口」を東京
 で立ち上げたい!』ご協力のお願い(ジェスペール代表 宗祥子)
  https://readyfor.jp/projects/5538
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一般社団法人ジェスペールは、震災以降に設立した団体であり、今までは主に
被災地での母子支援のサポートや、被災地から東京へ自主避難してきた妊産婦
さんの支援を行うなどの活動を行ってきました。

しかし私たちの本来の目的は、そこに留まるものではありません。
『国内の妊産婦をサポートすることにより、女性が安心して出産及び子育てを
行えるよう国民全体で支援する世の中の実現と、いつでもいつまでも子どもの
笑い声が全国各地に響き渡る社会形成への貢献を目指します。』

被災地であっても、東京であっても、さまざまな理由で困難を抱えている妊産
婦さんが存在します。
今回ジェスペールは、「にんしんSOS東京」と称する、妊娠に悩む女性のための
相談支援窓口を立ち上げるための準備を行っています。

現在、全国で1年間に生まれる赤ちゃんは約100万人と言われています。しかし
中絶や、出産直後に虐待によって亡くなる赤ちゃんの数は20万人にも上ると言
われています。

もし、自分や身近な人、自分の大切な人が「思いがけない妊娠」をしてしまっ
たら?あなたはどうするでしょうか? 相談できる人はいるでしょうか?

「思いがけない妊娠」は、関わる人の人生を大きく揺さぶります。

妊娠したことを誰にも打ち明けることも出来ずに、結果として危険な出産をし、
新生児を殺してしまう事件が後を絶ちません。

しかし、これは、母親だけの責任なのでしょうか?
子どもができるにあたっては必ず相手もいるはずです。しかし、身体も心も傷つ
き、ひどい場合、加害者になってしまうのは常に女性です。

2007年に熊本県の慈恵病院が、少しでも子どもの命を守り、また母親の人生を
助けるために「赤ちゃんのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を始めました。

慈恵病院では「妊娠中から相談に乗る」「乳児院を経ずに新生児を里親委託する」
「特別養子縁組前提の委託」という方針の下に電話相談を受け、結果として7年
間で200組を超す特別養子縁組につながりました。

慈恵病院の例のように周囲の支えがあれば、妊婦、子ども、養父母が、それぞれ
新しい人生を始められます。

実は赤ちゃんポストの利用者の29%は関東からで、熊本県内の27%よりも多いの
です。

この事実を受け、ジェスペールでは、東京でも「思いがけない妊娠」をしたとき
の相談支援窓口「にんしんSOS東京」を設立したいと考えました。

主に松が丘助産院に勤務する助産師を中心に、地域で活動する助産師、DVや虐待
の現場を経験してきた社会福祉士などがメンバーとなって、現在研修を重ね準備
を進めています。

そして、できるだけ多くの方々にこの取り組みを知っていただくために資金を募っ
ています。
https://readyfor.jp/projects/5538

この取り組みをお読みになった方は、寄付のご協力をいただけると幸いです。
更に一人でも多くの方にこのような取組があることを、お知らせいただけるよう
願っています。

一人でも多くの、困っている女性や、赤ちゃんの命を救い、当事者の女性を犯罪者
にしないために活動します。どうぞ皆様のご協力をお願いいたします。

妊娠SOS東京 のパンフレットを見る


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◆ ジェスペールの活動、妊産婦支援 被災地でも都会でも必要です
  産後ドゥーラは都会でも被災地でも活躍 (ジェスペール代表 宗祥子)
  http://www.doulajapan.com/
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◇◆子育ての悩みは都会でも変わりません

ジェスペールは震災以降、主に、被災地の妊産婦さんの子育て支援を応援して
きました。

しかし産後のお母さんの大変さや、都会の中で孤独な子育てをするお母さんた
ちは、被災地での子育てとは状況は異なりながらも、都会ならではの困難さを
抱えています。

人間関係が希薄であったり、実の親子との関係性が悪かったり、夫の帰りが遅
く誰にも頼れず孤独な子育てをしていたり、困っている新米のお母さんたちが
多くいます。

ジェスペールの代表 宗祥子は東京中野区で助産院を経営し、日々の業務の中
で、都会ならではの子育ての困難さを見てきました。

産後のお母さんは出産後ホルモンが大きく変化するために、心身の変化をしっ
かりと理解したうえでサポートすることが必要です。
しかし、従来までは産後の母親の世話は実家の母親がするものと思われており、
行政の支援も全くと言ってよいほどありませんでした。

実際に助産院から退院する出産直後の母親が、実家の手も借りられない、頼み
の綱の夫は大企業で産休はやっと3日間だけ、その上専業主婦なので上の2人の
子どもは家で面倒を見る、という状況であることを多々目の当たりにしてきま
した。

◇◆産後直後の母親には特別なケアが必要

産後の母親が求めるものは、母親の心の変化を受けとめること、また具体的な
支援としては赤ちゃんのお世話や、料理、掃除洗濯などです。

しかし既存のサポートは、家事ヘルパーとベビーシッターしかなく、産後の母親
のニーズを満たすには、いくつものサービスを個別に頼まなければなりません。

この時期は、信頼できる親せきのおばさんのような存在、産後直後の母親の気持
ちを理解し、優しく寄り添い、見守る存在が必要なのです。

それこそが産後ドゥーラです。産後ドゥーラは家事も育児も心配事も丸ごと相談
できる心強いサポーターなのです。

2012年に一般社団法人ドゥーラ協会http://www.doulajapan.com/ を設立し、こ
の10月にはドゥーラ協会が育成認定したドゥーラの数は180名に達しようとして
います。

この職業は今まで専業主婦であった方も、その経験を生かし社会の役に立つ仕事
であるとして、メディアからも注目されています。

◇◆利用した方からの声

ドゥーラはオールマイティーなサポートができるために、全て自費で活用すると、
決して安い金額ではありません。

しかし、産後にドゥーラを活用した方からは、非常に高い評価を得ています。
「昼間、赤ちゃんとだけ向き合っていて、育児について自信がなくなったときに、
 気持ちを聞いてくれて、支えてくれたことで自信が出来た」
「赤ちゃんと寝ている間にお料理が何品もできていて、感激した」
「健康的な食事を作ってくれるので、母乳も良く出るようになった」
「赤ちゃんの沐浴をしてくれて、夫にも教えてもらい、安心できた」
「産後、掃除が行き届かず気になっていたら気持ちよく部屋がきれいになり、とて
 も助かった」
などなど、サポートの質の高さに多くの褒め言葉が聞かれています。

しかし本来は、お金も出すことがなかなか難しい方や、非常に困っている方に届け
たいサポートです。

◇◆行政や企業の中でも利用が広がっています。

ドゥーラ協会の働きかけや、メディアで紹介されたことから、8月末からは富士通の
福利厚生に採用されることになりました。

また、念願の行政の産後ケア専門家の派遣としても、東京都中野区で産後ドゥーラの
派遣が認められ、10月から実施されます。
行政で採用されたことで、今後の波及効果が期待されます。

被災地で妊産婦支援をしてきたことが形となり、国でも予算化され、市区町村の事業
として広がってきているのです。
この背景には当協会の福島富士子理事の功績が大きいことを付け加えたいと思います。

◇◆ジェスペールの支援で被災地から自主避難してきている方の産後をサポート

ジェスペールが、被災地から東京に避難してきている方の支援をしていることは、今
までもお伝えしてきました。

ここで改めて今年度に入ってから3名の方が松が丘助産院で、保険金の範囲内で無事に
お産をされました。皆さん、近隣にお世話をする方がなく、被災地から実の母親がお
手伝いに来ても、慣れない東京で短期間しかサポートすることが出来ませんでした。
そして、その上、お一人は赤ちゃんに心臓の疾患が見つかり、手術となったのです。
上のお子さんを抱えて、病院に通うことは本当に困難でした。

こんな時こそ産後ドゥーラの出番です。
皆さまから頂いた寄付は、これらの方々のサポートに今も使わせていただいています。

◇◆産後ドゥーラの講座受講にも奨学金を

更に皆さまからいただいた寄付金は、被災した方で産後ケアの活動を志している方が、
産後ドゥーラの資格を取るときの奨学金にも使わせていただきました。
間もなく2名の方が認定を取る予定です。

今後も、被災地での産後ケアや、自主避難している方々の産後ケアを、皆様のお力を
借りて担いたいと考えております。
被災地域の方に、また被災して職業を探している方々、資格取得後被災地での産後ケ
アの担い手になってくださる方にこの奨学金制度を継続して支給していく予定です。

日本全国に子どもたちの笑い声が響き渡る世の中を願ってジェスペールの活動を続け
てまいります。

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
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私は何度か転職をしていますが、一番長く勤めた会社の同期と先日ランチしま
した。
メンバーは、転職した私、ご主人の海外赴任で退職した人、まだ同じ会社に残っ
ている人と三者三様の人生ですが、それぞれの話題をローテーションに大盛り
上がりで、「また明日から頑張ろう」と思わせてもらえるようになった時間で
した。

女性の集まりというと、マウンティングやママ友いじめなど、マイナス面が
クローズアップされがちですが、このように女友達に話すことでデトックスして
支え合う関係は女性ならではの良い面と思います。

ジェスペールの助産師によるサポートも、ドゥーラによるサポートも、全て
女性同士の支え合いの良い面が生かされている素敵な活動だなあと改めて思い
ました。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2015/07/21 配信 vol.33
~被災した人々を思う力の集結による支援の結晶~

2015/7/21 配信 vol.33
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~被災した人々を思う力の集結による支援の結晶~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

近畿地方に台風が来て、関東地方は梅雨明けで高気温。天候に振り回されてい
るような気もしますが、とにかく9月まで熱中症にはお気を付けてお過ごしくだ
さい。

事後のお知らせになってしまい恐縮ですが、このメルマガは隔月発行とさせて
いただくことになりました。1か月間が空く分、読み応えのある内容になるよ
うに努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。

さて、今回はご支援いただいた宮城県のママサロンのためのプロジェクト成立
お礼などをご覧いただきます。
震災から4年以上経ちましたが、被災した人々を案じられる方々のお力が結集
されて様々な支援が継続しています。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ クラウドファンディング「宮城県内の助産師が赤ちゃんとママのためのサ
 ロンを開きたい!」プロジェクト成立のお礼 (武者文子)
├ まんまるサロン訪問 (ジェスペール広報 桑原慎一)
├ ジェスペールへの共感から大きな実りが産まれます(仮)
          (ジェスペール代表 宗祥子)
├ 上半期ご寄付のお礼 (ジェスペール代表 宗祥子)
├ なかの育フェスご報告 (ジェスペール広報 稲葉)
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/6/30現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

2015年4~6月分 284組
2015年6月までの累計 20,518組(2012/7~2015/6)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ クラウドファンディング「宮城県内の助産師が赤ちゃんとママのためのサ
 ロンを開きたい!」プロジェクト成立のお礼(武者文子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

震災後、宮城県の助産師仲間でMIJOというチームをつくり、ジェスペールさん
から支援を頂き、宮城県各地でベビーマッサージなどの体験講座と育児相談を
セットにした助産師サロンを展開してきました。

こちらの講座がとても好評で、宮城県助産師会としての事業としても発展しま
した。

震災後4年経ち、資金が底をつき始めたため、宮城県や仙台市に助産師サロンが
産後ケアのひとつの形であることを提案したりして活動が続けられるようにみ
んなで力を尽くしてきましたが、今後の予算確保が難しい状況でした。

そんな折、じょさんしサロンについてICMでの抄録を英訳してくれたアメリカ人
の翻訳家さんから「このような取り組みはアメリカでは寄付サイトでお金が集ま
るよ。」と背中を押されました。

ジェスペールでの岩手の「まんまる」の活動で車購入のためのプロジェクトが成
功していたことにも勇気を頂き、役員会でも承認の上、ジェスペールと同じクラ
ウドファンディングREADYFOR?で「宮城県の助産師が赤ちゃんとママのためにサロ
ンをひらきたい」というプロジェクトを立ち上げました。

ファンディングの担当者の方から、最初の数日でどれだけ多くのお金が集まるか
が成功の秘訣といわれ、ドキドキの開始でしたが、ジェスペールとその関係者の
方が集中してスタート直後から支援していただいたことで拍車がかかりました。

結果、119人の方に1,229,000円の支援を申込んでいただきました。(達成率152%)

中盤からは宮城県が誇るフィギュアスケーターの羽生結弦選手を応援するファン
の方が書いてくださった紹介ブログを読んだ方からの支援が続々とあり、私自身
も支援者の方からの応援コメントを読んで随分エンパワメントされました。

実行者として顔と名前が出てしまった恥ずかしさはありますが、チャレンジして
良かったという気持ちです。

寄付だけで実施していくのは限りがあることなので、じょさんしサロンが継続の
事業となるように今後もアピールを続けていきたいと思います。サイトを是非
ご覧になってください。

ご支援に感謝いたします。ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ まんまるサロン訪問 (ジェスペール広報 桑原慎一)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇◆「まんまるママいわて」の事務所訪問

6月下旬の涼しいころ、私は「まんまるママいわて」の事務所である、岩手県
北上市の田んぼのど真ん中にある一軒家におじゃましました。
ここはヨガの先生である八重樫ももこさん(まんまるスタッフに八重樫さんが
沢山います)のお宅の隣にあるアトリエ兼、ヨガ教室兼、まんまるの事務所です。

最近借り始めたというこの事務所は、本当にのどかで静かで空気もきれいでと
ても心地いい場所でした。東京で過ごす10分の感覚がこちらでは20分、30分に感
じられるほど時間がゆっくり流れていきます。スタッフの皆さんも温和でまった
りと接してくれるのもあると思います。

今回私が訪問した理由の一つに、新しく事務作業をすることになった「私パソコ
ン苦手…」と言っている八重樫ももこさんにパソコン作業を教えることです。
サイトのブログやスケジュールの掲載方法。facebook、GMAILの使い方や整理の
方法などなど説明しました。

楽しくおしゃべりをしながら一通りのメニューをこなした頃、オステオパシーの
施術者であるフランス人のダビット(ジェスペールより派遣)が事務所で合流。
ダビットは昨年より1年間の間、毎月まんまるサロンに訪問しママたちの施術を
行って来ました。そして今回が最終回となります。ダビットの人気は明日のサロン
で知ることになるのですが、今夜もダビットの別れを惜しむスタッフママが合流
し一緒に夕食を共にしました。

◇◆大槌でのママサロン

翌日、7時半に「SAVE IWATE」(この岩手県を幅広くサポートされていて、こそだ
てシップのサポートも行っています。)のボランティアスタッフさんの車に同乗
させて頂き、大槌へ行きました。

途中、高速道路やくねくねの山道を通りながらの道中でしたが休憩を入れて2時間半
(道のり約95km)かかりました。内陸部から沿岸部までの道のりはやっぱり遠い!

2013年8月にプライベートで大槌に来ましたが、その頃とまた風景が一変し、大槌
駅周辺は道もがらりと変わり建物がほとんどなく盛土がされていました。ショベル
カーやダンプカーもフル稼働で作業中。ここ上町ふれあいセンターはその一帯が
見渡せる場所にありました。しかしいったいどこから来るのか、ママたちがどんど
ん集まって来ます。

定刻になり司会進行の佐々木さんが注意事項、本日のおやつの紹介など行い、それ
から全員の自己紹介タイム。子育てのノウハウを知りたい。子育てが心配なので皆
さん教えて下さい。など育児不安の解消が目的でいらっしゃる方も多かったです。
当日は16組のママがテーブルとおやつを囲んでお隣さん同士おしゃべりを楽しんで
いました。

2、3歳のお兄ちゃん、お姉ちゃん用にボールハウスや積木などのおもちゃも
ちゃんと用意してあり、ボランティアさんも進んで赤ちゃんの抱っこをしてママを
解放にする努力をされていました。

この日、まんまるのスタッフ、ボランティアさんは総勢11名。抱っこボランティア
さんに男性が3名と手厚いサポート体制でした。中にはおんぶ紐と抱っこで二人
いっぺんに面倒見る男性もいて楽しませて…、いや頑張っていました。

支援物資もおむつをはじめ離乳食、ミルク、千趣会様の「かけはしおくるみ」など
種類豊富に用意されていました。やはりおしりふき、おむつは大好評で皆さん持っ
て帰っていました。震災から4年も過ぎると支援物資も「毎日必要なもの」に変わっ
てきているという印象を持ちました。

◇◆復興の影で・・・

サロンを後にし、北上駅まで代表の佐藤さんに送って頂きました。道中で、沿岸
部では一部の方でDVや家庭内トラブルがあり悩みを抱えているママもいるとの話も
聞きました。次回は弁護士さんがサロンに来てくれて相談を行うそうです。

震災から4年が過ぎましたが、ここだけでなく他の沿岸部地域でも同じような話を
助産師さんから聞きます。また他のスタッフさんからは、岩手では年間所得が
200万円を切る方が沢山いらっしゃるとのことで、職の問題、生活の問題、家庭の
問題など多くの問題を抱えているそうです。

一方でこの地域を走っているダンプカーはほとんどが県外ナンバー。しかも関東、
近畿、中国地方のナンバーも見かけました。(ここだけではなく陸前高田から大槌
までの沿岸部でみられる光景です)
復興で潤っているのは県外だけか?と思わずにはいられない現状もあります。
(注:詳しい事情を理解せず私見を言ってます)
もう少し政治の力で何とかならないものか。と感じながら岩手を後にしました。


ジェスペール 桑原慎一


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ご寄付のお礼         (ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このたび株式会社アソビズム様より、多額のご寄付をいただいたので、
お知らせと紙面を借りて、御礼を申し上げます。
このご寄付をいただくに至った経過をお知らせいたします。

ジェスペールは、被災地から東京に避難してご出産される方々の支援をしてお
ります。
今月も来月も福島県から避難されてきている方が、松が丘助産院でご出産され
ます。
東京へ避難されている方は、実の母親の支援も遠く離れているためになかなか
難しく、また近隣に親戚がいるわけでもありません。
そんな方々の産後お世話をどのようにしていけば良いか悩んでいた矢先に、
株式会社アソビズム様の経営者から、寄付についてのご相談がありました。

経営者の方はお二人のお子さんを松が丘助産院で出産されています。
そのつながりで経営者の方から目に見える活動をしている団体に寄付をしたいと
のご相談を受け、被災地から避難してきている人は産後のお世話に困ることを
お話したところ、ジェスペールに寄付を決めていただきました。

このご寄付は、避難している方の産後のお世話に加えて以下のような場合に使用
させていただきます。
被災地で妊産婦ケアを行いたい方、あるいは東京に避難している方が、ドゥーラ
の資格を取りたい時の奨学金に使わせていただきます。
またさらに、ジェスペールでは、思いがけない妊娠に困った方の相談を受ける
プロジェクトの立ち上げを準備しています。その準備資金にもご寄付の1部を使わ
せていただく予定です。

ジェスペールは被災地の妊産婦を助けるだけではなく、将来的には母子の笑い声
が国内に響くような社会を目指しています。
せっかく妊娠をしても産むのを迷ったり、困ったりしている方々もいらっしゃい
ます。そんな方々の相談にも乗りたいと新たなプロジェクトを立ち上げる予定です。

今回アソビズム様から多額のご寄付をいただきましたが、継続して事業の1部を寄
付をしてくださる方や、周りのお母様方からイベントなどを通じてご寄付を集めて
くださったり、個人でも継続的にご寄付をくださる方も何人もいらっしゃいます。
皆様から頂いたご寄付は、このような形で有効に使わせていただいております。

今後もジェスペールの活動を応援してくださるようお願いいたします。活動に関
しましては随時皆様にお知らせいたします。
ご寄付くださった皆様方、本当にありがとうございました。

※ドゥーラ・・・母親に寄り添い支える存在


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 上半期ご寄付のお礼  (ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールはこの半年も多くの方から多大なご寄付を賜りました。
心より感謝申し上げるとともに、一部の方は頭文字で恐縮ですがお名前を挙げ
させていただきます。

・マンスリーサポーターの皆様(順不同)
 S・M様、B・M様、H・Y様、S・A様、O・K様、W・T様、T・M様、I・Y様、
 H・E様、R・T様、A・Y様、O・K様、T・K様、F・E様
 
・支援目的別に寄付してくださった皆様
 1月にご寄付いただいたR・T様
 2月にご寄付いただいたT・M様
 3月にご寄付いただいたO・K様
 4月にご寄付いただいたH・Y様(東北チャリティを行ってご寄付くださいました)
 5月にご寄付いただいたB・M様
 毎月一定額をご寄付いただいたY・M様(支援母子の体調を気遣うコメントをくだ
 さいます)

・逗子市在住のチャリティママヨガ有志の皆様

・千葉県八千代市の子育て中ママサークルの皆様

・定期的にご寄付くださる皆様
 A・T様、W・T様、O・M様、S・S様、H・K様、S・A様
 (マンスリーサポーターの方や、支援目的別、定期的なご寄付など重ねての
  ご支援の方もいらっしゃいます)

・momozonosalom様(http://momozono-salon.com/
 ボディケア等のサロンを開かれていて、売り上げの半額をジェスペールにご
 寄付くださっています。

・プロキッチン用品のセレクトショップ常陸屋様
 (http://shop.prokitchen.co.jp/top.command
 プロキッチンというサイトでの3月11日から一週間の売り上げをご寄付いただ
 きました。

・7/1に寄付くださったmameritsuko様
 (http://mameritsuko.jugem.jp/?cid=12
 mameritsuko様はデザインやイラストを手がけているプロの方ですが、以前、
 お子さんを通わせていたひかわ幼稚園母の会様で継続寄付いただいており、
卒園後も継続的に、お仕事とは別に発行している本の売上の一部を寄付してく
ださっています。

・Wanabi Japan/和なびジャパン様
http://jp.wanavi.org/
 和なびジャパン様は在住外国人とその家族が、日本で安心感と自信を持って暮らし
 ていくために必要な情報と支援を提供している団体です。
 2011年から団体で集めた寄付を東北の母親たちへと、毎年寄付して下さっています。

・H・M様(今回読売新聞に支援者募集記事が載り、その呼びかけでご寄付くださっ
 たと思われます)

※読売新聞での記事を読んでのご寄付の方が他にいらっしゃるかもしれません、
 本当にありがとうございます。


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◆ なかの育フェスご報告 (ジェスペール広報 稲葉)
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ジェスペールは、なかの育フェスに今年も参加いたしました。
中野新宿杉並区の助産師会《おへその緒》と共同でブースを出しました。

ブースには広報担当の桑原が撮影してきた東北の現在の状況を展示し、ブース
に来ていただいた方がハンドマッサージを受けながら見ていただけるように
しました。

ブースには2日間を通じ60人ほどの方にお越しいただきました。
妊娠中や産後のお母さんが多く、母乳から離乳食への移行で悩む方などが、
代表の宗にハンドマッサージを受けながら、アドバイスを聞いていました。

また、1日目午後は代表 宗が楽健法のワークショップを行いました。
8組ほどの方が参加、楽しく健康になれる方法を実践していただきました。
参加して下さった皆様ありがとうございました。

ハンドマッサージで寄付を募りましたが、合計17,250円の寄付が集まりました。
寄付をしていただいた皆様、ありがとうございます。

※なかの育フェス・・・中野区の育児関係の団体が集まって行っているイベント。
子育てに直接的なかかわりを持つ「人」、「団体」、「施設」と、今、そして
これからの子育て世代が結びつきを深めていくことを目的としている。

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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なかの育フェスでは、1日だけですがハンドマッサージをさせてもらいました。

ハンドマッサージ受けるのは子育て中のお母さん達ですので、お疲れが溜まっ
ているようで、皆さんうっとりしてくださるのが施術する側としては嬉しかっ
たです。

中には「ハンドマッサージがこんなに気持ちが良いとは思わなかった」と感激
して何度も言ってくださる方も。

実は私にとって6月は鬼門月で心身ともに落ち込みやすい時期なのですが、自分
が人のお役に立てたということが気持ちの支えになったりしました。

それでは皆さま、次の発行までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2015/05/06 配信 特別号
~宮城県助産師の未来を見据えたチャレンジから考える、~

2015/5/6 配信 特別号
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~宮城県助産師の未来を見据えたチャレンジから考える、~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
充実したゴールデンウィークを過ごされましたでしょうか。

さて今月は通常のメルマガをお休みして、特別号を配信いたします。
ジェスペールが支援している宮城県の助産師が、お母さんたちのサロンを継続を
目指し、クラウドファンディングを始めました。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 宮城県内の助産師が赤ちゃんとママのためのサロンを開きたい!
  https://readyfor.jp/projects/jyosanshisaron
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ジェスペールが東日本大震災後に支援している宮城県の助産師が、お母さんた
ちのサロンを継続を予定しています。しかし、活動資金が不足しています。

そこで、クラウドファンディングサイトであるREADYFORを通じて、活動資金を
募る活動を期間限定で行っています。


◇◆宮城県の助産師たち

ジェスペールは活動開始から宮城県の助産師たちを支援してきました。

ジェスペールが支援してきた宮城県の助産師たちは、仙台市周辺(名取市、
山元町)や気仙沼で育児相談支援、訪問支援、サロン活動開催などの活動を行い、
数多くの母子を支援してきました。

ジェスペールが2013年10月2日から8日まで西友仙台長町店で実施した、
東北こそだてプロジェクト活動写真展の開催期間中には、「無料育児相談」でご
協力いただき、毎日10組以上のお母さんたちの相談に応じていただいています。


◇◆宮城県内の助産師の母子支援活動「じょさんしサロン」

「じょさんしサロン」は宮城県の助産師たちが開催している、お母さんと赤ちゃ
んが楽しく過ごすことができ、かつ、助産師にも相談でき育児不安も解消できる
場です。

サロンでは、見知らぬお母さん同士が赤ちゃんの力を借りておしゃべりをはじめ、
ベビーマッサージやヨガなどの体験講座で和み、助産師との育児相談で悩みを共
有します。

お母さんがリラックスできること、お母さん同士のつながりができること、助産
師のアドバイスで不安を解消できること、これらは全てお母さんと赤ちゃんの良
好な関係維持、順調な子育てにつながります。

東北では、今後このような、緊急支援のフェーズを超えた、息の長い支援が必要
です。

サロンは下記のように定期的に行っており、9月まで日程が決まっています。

のびすく長町南 5月14日
のびすく泉中央 5月20日
のびすく長町南 6月18日
のびすく泉中央 6月24日
塩釜市 6月25日
※左は開催場所、右は予定月日


◇◆支援が必要な人たち全員を支援したい!

仙台市内の講座は受付当日15分くらいで定員に達するほど好評で、参加希望者を
全員受け入れられない状況が続いています。

助産師に相談したい人が無料で何回でも参加できるようなサロンが必要なのです。

宮城県内の様々な地区で「じょさんしサロン」を開催するためには、参加助産師
の日当と交通費や事務に経費が必要です。助産師が不足している遠隔地へは片道
2時間のこともあり、サロン開催も一日がかりになることもあります。その実施
資金を合わせて約85万円をなんとか確保したいと助産師たちは考えています。

そのために今回、READYFORで資金調達プロジェクトを行うことになりました。


◇◆今回のプロジェクト概要

・クラウドファンディングサイト:READYFOR
 https://readyfor.jp/projects/jyosanshisaron
・募集期間:4/30~6/9の60日間
・目標金額:854,100円
(期間内に目標金額854,100円に満たない場合はプロジェクト達成とならず、1円
 の寄付もされない仕組みです)
・引換券(寄付のお礼のようなもの):
 サンクスレターや、寄付金額により毛糸のバラやストラップなどかわいらしい
 グッズも用意されています。

ぜひページを見てみてください。素敵なお母さんの笑顔と赤ちゃんの写真が盛りだ
くさんです。


◇◆プロジェクト成功の先

宮城県の助産師たちは、このプロジェクトが成功した暁には「じょさんしサロン」
が産後ケアのひとつの方法であることを宮城県や市町村の行政に働きかけていきた
いと考えています。

助産師がママと赤ちゃんの力になれることを示し、どこで子育てしても心配事が
すぐに解決し、育児が楽しくなるように支援を継続していくという強い気持ちを
持っています。


皆様、どうぞ宮城県の母子のためにご支援と拡散にご協力ください。


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◆ 編集後記
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「宮城県の助産師方がREADYFORプロジェクトにチャレンジしているから、
ジェスペールもメルマガ発行で支援しましょう」

そういう話が出て、ちょうど昨年の今頃は、私もREADYFORのプロジェクトの引
換券の発送に追われていたなあ・・・と思い出しました。

そんな中で感じたことを2つ書かせてください。


◇◆東北は広い!

昨年はまんまるの車両購入支援でREADYFORプロジェクトを行いましたが、その
時と同じ活動上の難題である「支援地域の広さ」が今回も問題になっていまし
たね。

東北被災地支援では広さが本当に大きな問題なのだなあ、と改めて感じました。


◇◆READYFORは本当に大変なんです・・・

今回、宮城県の助産師方はご自身でREADYFORプロジェクトを立ち上げていますが、
そのこと自体に活動継続の意志の強さを感じました。

READYFORは実はチャレンジャーの負担が相当大きいのです。

開始前はREADYFOR事務局との原稿作成や契約締結の手続き、始まってからは広報
活動やそれに伴う事務処理と引換券手配、終了後は引換券の発送と、やることが
盛りだくさんです。

考えてみれば広く色々な方からお金をいただくわけで、たいした覚悟もなく気軽
にできるものであってはならないのでしょうが、稲葉はまんまるのプロジェクト
の間中、やることの多さと時間のなさに始終ヒステリーを起こしていました・・・。

そんな状況の中、最後まで続けられたのはひとえに支援してくださった方々の
暖かいお心遣いでした。これがなければ本当に途中で投げ出していたと思います。

今回、宮城県の助産師の皆様がREADYFORプロジェクトを始めたと聞いて、忙しい
業務と支援活動の合間を縫って大変なプロジェクト準備を終えたのは本当にすご
いなあと感じました。

きっと一言では言えないご苦労があったことと思います。
そのご苦労を水の泡にしないよう、また、プロジェクトを継続する力の原動力の
ひとつになるべく私も支援していきたいと思います。

それでは皆さま、来月までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2015/04/21 配信 vol.32
~まんまると香港ボランティアグループの姿から考える、支え続けるということ~

2015/4/21 配信 vol.32
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~まんまると香港ボランティアグループの姿から考える、支え続けるとい
  うこと~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

3月末に一気に温かくなったと思ったら、4月に入ってしばらくの間は寒さが戻っ
てきて長期間居座る、そして雨ばかり・・・という難しい天候が続きましたね。
東京ではせっかく咲いた桜が寒そうで気の毒な気がしました。
皆様は体調を崩されたりなさらなかったでしょうか。

さて、今回は、これまでもこのメルマガで触れている、いわて助産師による復興
支援まんまるの現在の活動状況をご覧いただきます。母子支援のために活動を発
展させ続けるまんまるをぜひ応援いただきたいと思います。

また、香港からのかわいらしいボランティアさんの様子もお楽しみください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 「いわて助産師による復興支援まんまる」活動範囲を広げる
  http://manmaru.org/        (ジェスペール代表 宗祥子)
├ 香港のサポートグループからかわいいボランティアさんが東京中野区
 の都営住宅に(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/saginomiya/#jespere_20150406
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/3/31現在)
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<支援母子数>

3月分    291組
   累計20,234組(2012/7~2015/3)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 「いわて助産師による復興支援まんまる」活動範囲を広げる
   http://manmaru.org/    (ジェスペール代表 宗祥子)
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まんまるの前身は2005年から北上市周辺で開催していた子育てサロンです。

2011年の震災を契機に、それまで内陸部で行っていたママサロン活動を被災沿
岸地方で開催し、沿岸部で支援の手が届きにくい、被災に見舞われた子育て中
のお母さんたちの支援へとつなげてきました。

◆◇まんまるの活動と岩手の状況

まんまるは助産師 3 名、栄養士 1 名の計 4 名が中心となって運営・活動し、
またこれまでの連携の積み重ねによって、現地のママや助産師とのつながりに
支えられて活動しています。助産師が必ず参加し、悩みや疑問に対して専門的
なアドバイスをすることで、一般的な子育てサークルとは異なる活動になって
います。母乳や発育など、専門的な考えに基づき判断します。

岩手では産科医不足から、分娩を扱う病院・クリニックが減少し、出産場所の
集中化が起こっています。忙しく短時間の診察の間では、十分な相談はできず、
母親たちは自信を持てないまま、出産・子育てに向き合わなければならないの
が現状です。助産院や開業助産師も少ないため、地域での支援も受けにくい状
況です。そのような状況の中、まんまるサロンは助産師とゆっくり、緊張せず
気軽に話せる場となっています。

この活動を側面から支えたのが、ジェスペールです。
ジェスペールが行っている支援は、このママサロンにかかわる助産師たちの活
動費、移動のための交通費にかかる実費、昨年READYFOR?で行った沿岸部まで
人や物を運ぶ大型の車を買うための資金集め、更にまんまるの携帯サイトや上
記活動サイトの作製(ジェスペールの広報担当の桑原氏によるボランティア価格
での作成)等、支援してきています。

◆◇活動範囲の広がり

まんまるの活動は、震災から 3 年が経ち、支援の縮小・終了等で、継続の見通
しが立たなくなってきていました。そこで、昨年度からは自ら財源確保に動き
昨年度は独立行政法人福祉医療機構(通称WAM)からの助成を得ることができ
ました。

それまではサロン活動中心だった活動の幅を広げ、母親たちの健康増進にも力
を入れることができました。また遠方から講師を呼び、講座等を開催し、岩手
の方たちの役に立つ情報を提供しました。

サロン活動の中でも必要性を感じていた産後ケアについても取り組むことがで
き、7 か所の産後ケア施設の視察・研修に行き、先月3月23日(日)にその報告会
を北上市でおこないました。

そこに当団体の代表 宗祥子が招かれ「産後ケアの必要性と現状について」と
いう基調講演を行いました。年度末の時期でしたが、産婦人科医、助産師、保
健師、岩手県議会議員、花巻市議会議員、夫婦での参加が3 組、子連れの母親
の参加もあり、25組の参加がありました。

宗は、現在は産後ドゥーラ(産後の母親の心身、家事・子育てを支え寄り添う
女性)の育成にも力を入れて活動しています。
講演では、産後ケアの基本や現代の問題点などを、経験談を交えてわかりやす
く説明しました。

その中で「育児は本能ではなく、学ぶもの。現代の母親は子どもを抱いた経験
もないまま母親になり、まわりにも見本がいない」「陣痛中、お産後は心が粘
膜のように弱くなり、傷つきやすい」「実母や姑はストレートな言葉が多く、
かえって母親の負担になることもある」などお産に携わる医療者にも関心のあ
る話を行いました。また、現代の問題として、子育てをとりまく環境の違いを
あげ、お産した母親が十分に休めない社会的背景も指摘しました。

次に副代表・八重樫氏と代表・佐藤氏が、福島・関東視察研修について報告し、
この視察を通して見えてきた問題点や、岩手における課題点として、「お金が
ある人だけが利用できる産後ケアにしない」「利用者が利用しやすい価格設定
やケア内容を考えていくとともに、産後ケアだけでは経営するのは難しい中、
どのような形で産後ケアを維持していけるかを経営的な側面も考えていく」こ
とを挙げ、協力を呼びかけました。

また、ケアの受け手である母親たちの声も集め、行政に伝えていくことと、こ
のようなケアがあること自体を広く伝えていきたいと今後の展望が話されました。
参加者から寄せられた意見では「まんまるが色々な所に積極的に足を運んで地
域の方に情報を提供しているのが素晴らしい」「日頃の活動が素晴らしい」な
どの感想が寄せられ、多くの方に(まんまるの)活動の実態を知らせる良い機会
になりました。

※本文章は、平成26年度 独立行政法人福祉医療機構 保健福祉振興助成事業任意
団体・「いわて助産師による復興支援まんまる」 活動報告書を基に作成させて
いただきました。

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◆ 香港のサポートグループからかわいいボランティアさんが東京中野区
 の都営住宅に(ジェスペール代表 宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/saginomiya/#jespere_20150406
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4月6日、香港からかわいいボランティアさんが中野区にある都営住宅の子供会
に来てくださいました。

◆◇香港ボランティアグループの方々

来てくださったのは香港のボランティアグループのメンバーのお嬢さん方3人で
す。15歳の方がお二人と12歳の方お一人、計3人のかわいいお嬢さんたちがご参
加くださいました。

香港で育っている方々ですから自分たちの言語は英語です。でもお母さんが日本
人であったり、お一人は日本での生活が6年ということで、みんな日本語がとても
上手でした。

このグループは毎年香港でバザーを行い、集まったお金を私たちジェスペールに
寄付して下さっています。
グループの方々は何らかの形で日本にご縁があり、この震災の被害にとても心を
痛めており、海外から少しでも役に立ちたいと活動を継続してくださっています。

今回そのグループの数人が日本にビジネスの為に来ていますが、そのお嬢さんた
ちが、このママサロンに参加し小さいお子さんを遊ばせるボランティアに来てく
ださいました。

◆◇当日の様子

中野区鷺宮にある都営住宅は、東北地方や福島の被災地域から避難してきている
ご家族が数多く住んでいらっしゃいます。自治会長の関根さんが、避難してきた
ご家族の方々を陰になり日向になりサポートして下さっています。

4月6日は入学入園のお子さんたちのお祝いの会でした。赤ちゃんや幼児も集まり
楽しい会になりました。
この日は入学式日和のとても暖かい日でした。入学式や入園式を終えたお子さん
やそのお母さん達、とその小さなご兄弟が集まりました。

グループからご寄附いただいた一部をお嬢さんたちから渡していただきました。
また、ボランティアさんたちは子どもたちを遊ばせるのがとても上手で、小さな
子どもたちも大はしゃぎでした。

自治会長の関根さんから話される、被災当時やっとの思いでこの都営住宅にたど
り着いた津波の被害に合ったご家族や、福島の原発の避難区域から見えた方々の
当時の様子を熱心に聞き入っていました。

またここに住む避難地域から来た方々は、現在やっと平穏を取り戻してはいます
が、多くの方々が非正規雇用であったり、周りに親族がいないために子育てをサ
ポートする方々がいないため、小さなお子さんを抱えたお母さんたちが苦労して
います。このお母さんたちを女性の自治会長さんならではの心遣いでお世話され
ている様子を直に聞くことで、東日本大震災の爪痕の深さを感じてくださった様
子です。

◆◇ジェスペールを支援してくださる方々の層の厚さと幅広さに感謝

世界の至るところからジェスペールを応援して下さっている方々があります。
ジェスペールのメンバーも、ボランティアさんのご参加にとても励まされました。
ロセッターさんを中心にした、香港のお母様方、お嬢さま方、ありがとうござい
ました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先日「人生のエンディング(終末期)を考えよう」という集まりに行ってきま
した。

環境にやさしい段ボールでお棺を作っている会社の代表者さんや、山谷地域※
でホームレス支援をする山友会スタッフの方に、葬送という面でお話を聞いた
後、自分たちのエンディングについて考える会でした。
※山谷地域・・・東京都内にある日雇い労働者が数多く滞在する地域

自分のエンディングについてのお話は、友人たちとの楽しい集まりではなかな
かしづらく、こういう真剣に考える方々と語り合えたことは大変有意義だった
と思います。

また、参加者には意外や意外、20~30代の若い男性が多く、自分のエンディン
グについてしっかり考える若い世代が多いことに心強さを感じました。

それにしても、誕生と死は裏表とはよく言われますが、誕生を支援する活動を
している自分が死についても関心を持っているのが少し面白かったです。

また、この会で面白かったのは、会の主催者に「ジェスペールという団体で活
動しています」とお話ししたところ、「宗さんのご子息が来ていますよ」と言
われ、慌ててご挨拶させていただいたことでした。

ご子息とはご自宅で何度かお会いしているのに、外だとやはりすぐにはわから
ないものですね。

それでは皆さま、来月までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2015/03/17 配信 vol.31
~津波で母を失い、気仙沼から災禍を逃れて東京に来た方の体験談から、支援が届きにくい状況にあるということ~

2015/3/17 配信 vol.31
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~津波で母を失い、気仙沼から災禍を逃れて東京に来た方の体験談から、
   支援が届きにくい状況にあるということ~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

また3月11日が来ましたね。あの日から4年経ちました。
皆様はどんなお気持ちで311を迎えましたでしょうか。

今なお多くの方が避難生活を送られているとのこと。このような方々の生活が
充実した状態になるよう祈りたいと思います。

さて、今回は、3年半に渡る活動が評価された『まんまる』の情報と、中野区
で行われた「3・11のつどい」で語られた、芳賀唯未さんの体験談をご覧いた
だきます。

芳賀さんは様々な事情が重なり公的な支援が届きにくかった方ではないかと
思われますが、そのような状況の方がどのような苦労をされたのかが体験談
ではよくわかります。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 『まんまる』住友生命のプロジェクト震災復興応援特別賞を受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/chi
ld/2014/
├ 津波で母を失い、気仙沼から災禍を逃れて東京に(芳賀唯未)
├ 西友/ウォルマートジャパンのレジ募金の最終ご報告
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 支援実績(2015/2/28現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

2月分 552組  
累計19,943組(2012/7~2015/2)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 『まんまる』住友生命のプロジェクト震災復興応援特別賞を受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/ch
ild/2014/

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ジェスペールが支援する、東北沿岸部を支援する助産師グループ『まんまる』が、
住友生命の未来を強くする子育てプロジェクト震災復興応援特別賞を受賞し、
2/23に授賞式を終えました。

「未来を強くする子育てプロジェクト」は、地域において、子育て環境づくり
に取り組む団体や個人を表彰するものです。
過去、ジェスペールでも未来賞を受賞しています。

住友生命は子育て支援と震災支援に力を入れている会社で、東京里帰りプロ
ジェクトに助成していただいたこともあります。

『まんまる』は2011年9月から活動を行っていますが、長期間にわたる地道な
活動が評価されました。

震災から4年を過ぎ、支援団体が支援を終了させる中、活動開始時と変わらず
支援を行う『まんまる』の活動は注目を集めています。

今月、岩手日報の「ひと欄」に、代表の佐藤美代子さんが取り上げられました。

紙面の中で佐藤さんは、「お母さん一人一人を大事にする場を作りたかった。
出産や子育ての大変さを受け止め、頑張らなくても認めてくれる存在だ」と
述べています。

先日は活動に使用している車が故障し、多額の修理費を支払って修理をする
ことになりましたが、そのような数々の困難にもくじけることなく、活動開
始時の志を貫いています。

ジェスペールは今後も、『まんまる』を支援して行きます。

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◆ 津波で母を失い、気仙沼から災禍を逃れて東京に(芳賀唯未)
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今回ご紹介する芳賀唯未さんは、気仙沼で被災し、直前まで一緒にいたお母さ
んが津波の被害に遭われ、着の身着のままで東京に避難してきたご家族です。

震災後2人目のお子さんを東京でご出産されましたが、残念ながらその時は私
たちの支援を届けることはできませんでした。

昨年3人目の妊娠時に、やっとジェスペールを知り、松が丘助産院でご安産され
ました。

支援を頼む親せきもなく、ご主人も正規の仕事に就くのは困難な中※、親子5人
明るく暮らしていらっしゃいます。
※東京に避難されている多くの方々が同じ状況で不安定な生活を余儀なくされ
ています


      *****************************************

2011年3月11日、家族で気仙沼に住んでいた唯未(ゆみ)は、東日本大震災が起こっ
たその時に海辺の家から病院を受診するために、高台にある気仙沼市立病院に向
かう車の中にいました。

長男の生後9か月になる龍太郎が心臓の雑音を指摘されていたため、偶然にも午後
3時に循環器科に予約が入っていたのです。

母(文恵)は私と龍太郎を車で病院まで送ってくれたあと海辺の店(古本屋)に引き
返しました。病院は高台にありますが、自営で営業している古本屋でたくさんの
本が崩れ落ちているのではないかと心配し、すぐに引き返したのです。そこで母
と別れたのが母の姿を見た最後でした。

その後病院を受診すると、こんな時によく来たと医師に驚かれました。病院では
テレビがついており、テレビから自宅の近くにある立体駐車場が映し出され津波
が押し寄せていることがわかりました。

病院のそばに仕事場があった夫も病院まで逃げて来ることが出来て、親子5人病院
で1泊したのですが、テレビを見ながらも、頭の中は凍りついたようになっていて
何も考えることが出来ませんでした。

龍太郎は、卵アレルギーがあったのですが、どうしても食べるものがないときに
卵が入っていそうな蒸しパンをもらい、他に食べるものがなく私と龍太郎で食べ
たら案の定、嘔吐と下痢がひどく出てしまい、本当に困りました。紙おむつも限
りがあり何度も下痢をするので大人用の尿とりパットを見つけてそれで対応しま
した。

次の日に市立高校に移りそこが避難所になっていて、そこで2泊しました。弟は高
校3年生だったので同級生と卒業の打ち上げ会をしていてクラス全員が助かりまし
た。友人の家に避難していることがわかりました。

線路を伝って中学校まで行くとそこに中学2年生の妹が友人と一緒にいて再会でき
ました。そこで父とも会うことができました。

線路を歩いていくときに、そばに流されたアルバムがぱらぱらと風にめくれてど
なたかの家族の笑顔が映し出されていたのが印象的でした。

中学校も避難所になっていました。中学生たちは自分たちも着の身着のままなのに、
お年寄りのお世話をして過ごしていました。

そこから3月14日に家の近くの市民会館に行きました。母はどこにもいなくて、い
ろんな人に聞きましたがどうしても見つかりませんでした。

その市民会館は家のそばで、数メートル先に家があったのですが、津波が来た場所
までは瓦礫の山になっていて、立ち入り禁止でした。その場所からほんの200メート
ルぐらいなのに、とても危険で入っていくことはできず、母を探すことはできませ
んでした。

食べ物は、父が震災直後まだ津波が来る前にすぐに買い物に走りましたが、たどり
着く前に後ろから津波が来てやっとのことで逃げ切ったのです。父は食べ物を手に
入れようとしたのですがそれはかないませんでした。

食べ物は避難所でもらう乾パン、近隣のスーパーからの差し入れ、叔母の家の冷蔵
庫の残り物などしかなく、食べるものも底をついてきてスーパーのお菓子や果物が
重油まみれになっているのを拾い空腹をしのぎました。

この時も気仙沼はずっと火事の痕の火がくすぶっていました。

母は見つかりませんでしたが、探しに行くこともできず、家族6人で母の妹の夫の実
家が井戸とプロパンガスが大丈夫と言うことで、2泊させてもらいました。

9か月の赤ちゃんを抱えているので、避難所では暮せませんでした。でもこのお宅で
も家族6人が長い間暮らすことは迷惑で、2泊だけしてガソリンがあるうちに気仙沼
を出ようと仙台にある父の兄の家に行きました。

しかしこの叔父の家も津波こそ来ていませんが、地震の被害でガスが出ない、下水
も流れないため申し訳なく、1週間だけお世話になりました。

夫が東京出身だったこともあり、周りから東京に行けば何とかなるから若い夫婦は
とにかく東北を出たほうがいいと勧められました。当時私は23歳、夫は29歳でした。

幸い東京行きの高速バスが走るとのことで、そのバスに乗ろうとしましたが、片道
8千円のバス代を出すのは本当に苦しかったのです。二人で持っている小銭も底をつ
いてきており、銀行から預金を引き出すこともできず、手持ちの小銭と父からもらっ
たお金と、友人から借りてやっと集めました。

3月22日に高速バスに乗って東京にたどり着き、板橋区にあった夫の元の同僚の家に
お世話になりました。
その家は犬と猫が何匹もいてトイレが決まっていなくて、あちこちに犬と猫がおしっ
こやウンチをしていて、花粉もちょうどひどくなってくる季節でくしゃみと涙が止
まりませんでした。

この家に着いた次の日すぐに3月23日に板橋区役所に相談に行き、都庁を紹介されて
都営住宅の入居を申請しました。

この夫の友人宅にいるときに母の死が確認できたと連絡が入りました。その時に部屋
で、夕方まで何も考えられず、思考が止まったようになりました。夫が帰ってきて、
それを伝え大泣きしました。その時、夫の顔が異様に青白くなっていたのを覚えてい
ます。

そしてその後はもう決して泣くのはやめようと決意し、それから全く泣いていません。
母が亡くなる直前まで一緒にいたのは自分なのに、どうして逃げてと言えなかったの
かと、いつもいつも思い、母が死んだのは自分のせいだとずっと自分を責め続けてい
ました。

母は、その日の朝妹と言い争いをし、遺体が見つかったときに妹の好きな<嵐>のCDを
持って亡くなっていたんです。きっとこれだけは持ち出したいと、妹の好きなCDを持
ち出さなければという思いが強く伝わってきました。他にいくらでも貴重なものがあ
るのに最後に妹と争ったことが心に残っていたんです。

都営住宅に申請してから1週間ぐらいして入れることが決まり、4月1日に今住んでいる
都営住宅の入居説明会にきました。この団地にはその時から多くの避難者が来て、今
も入居しています。

その時の説明会で出してくれたお弁当を、都営住宅の部屋で家族だけで食べたときに、
もう移動しなくてよいと安心して食べることが出来たのを忘れることが出来ません。

全く何もない状態からの出発でしたが、都営住宅の自治会長さんが中心となり被災者
に様々な家財道具を提供してくださいました。そのおかげで親子5人やっと落ち着いて
暮らし始めることが出来ました。

その年の10月に、土葬にされていた母が火葬されました。気仙沼に住んでいた叔母が
遺体を確認し掘り起し火葬されたのです。

それまで母が亡くなったことがどうしても実感できませんでしたが、お骨に対面して
やっと母が亡くなったことを実感することができました。

自分のせいで母が亡くなった、きっと親せきの人に会うと責められると思っていまし
たが、おばさんは私に会うと「唯未ちゃんは、孫も見せてやれて、親孝行したんだよ、
最後まで一緒に入れて天国で喜んでるよ」と言ってくれて、それを聞いて大泣きしま
した。

お骨に対面するまで、津波や瓦礫、母の死、気仙沼の町の火事の光景を毎日毎日、
夢に見てうなされていました。
母のお骨に対面してから夢を見ることなくやっと夜ぐっすり眠れるようになりました。
母はその時まだ46歳でした。

2012年3月には、2人目の子ども胡桃(くるみ)が生まれ、2014年8月8日に次男の慶次郎
が生まれました。

次男の妊娠の時にジェスペールを知り松が丘助産院にお世話になりました。この都営
住宅に何人か東京里帰りプロジェクトでお世話になった親子がいてこの活動を教えて
もらいました。

夫はまだ正規職員にはなれず、まだまだ生活の不安はありますが、震災から何度も住
居を変え、今ここに落ち着くことが出来てほっとしています。


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◆ 西友/ウォルマートジャパンのレジ募金の最終ご報告
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西友/ウォルマートジャパン各店舗レジで行っている「東北こそだて募金」
(以下「レジ募金」)が、2月15日(日)をもって終了しました。
レジ募金は2012年7月1日から始まり、今年2月15日まで約2年半の間実施されま
した。

集まった資金は、三県沿岸部を支援する助産師たちの団体(まんまる、こそだ
てシップ、おっぱい塾、ベビースマイル石巻、相馬助産所)のサロン支援及び
広報費用に使われてきました。

平成26年1月~27年2月の募金額は4,498,309 円となりました。
西友様よりの助成金と合わせ、被災沿岸部の産後母子を延べ10,000組以上支援す
ることができました。

これまでのレジ募金へのご協力に心より感謝申しあげます。

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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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以前、震災後のコミュニティづくりを支援している方がこう言っていました。

「大きな震災をきっかけに社会制度が変わることがある。阪神大震災後は
介護保険制度が導入された。東日本大震災でも何らかの社会制度が変わるだ
ろう」

今年の3月11日にSNSを見ていて、ひとりで子を育てている男性で父子家庭の
支援をしている方が、こう書いているのを見ました。

「311に遭遇して、社会福祉における父子家庭への支援を広げるべく、各種
法律の改正を目指すことを決めた。そして2つとも実現させた。」

その方は現在も、子どもの貧困問題解決や、ひとり親家庭への支援充実を目
指し、さらに活動されています。

最近、子どもの貧困が注目されるとともに、ひとり親家庭への支援の重要性
が叫ばれています。

東日本大震災後の社会制度の変遷は、ひとり親家庭に関するものなのかもしれ
ませんね。

私事で恐縮ですが、私も10代中盤から父子家庭にいて、当時社会的な支援を受
ことが無かったことを思い出します(私の場合は、父が踏ん張ってくれたおか
げで経済的な困難がなかったこともありますが)。

経済的な支援はもちろんのこと、多方面に渡る支援がひとり親家庭に行き渡り
ますように、そう願ってやみません。

それでは皆さま、来月までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2015 Jespere, All rights reserved
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2015/02/17 配信 vol.30
~子どもをおなかの中で育てるために身体と向き合うことの重要性~

2015/2/17 配信 vol.30
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~子どもをおなかの中で育てるために身体と向き合うことの重要性~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

東北地方や北海道では連日大雪注意報が出ていますね。高齢者の方も多い地域
では雪下ろしがたいへんなことと思います。雪下ろしで負傷される方が出ない
といいですね。

さて、今回も、代表の宗のコラムをご覧いただきます。
どうぞ最後まで、ご覧ください。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第17回:妊婦さんが身体と向き合うためには
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2015/1/31現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

1月分    216組  
   累計19,391組(2012/7~2015/1)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 妊婦さんが身体と向き合うためには (ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

子育ては妊娠した時から始まっていることは、妊婦さんにいつも話しているこ
とです。しかしそのことをわかってくださる妊婦さんは、決して多くはありま
せん。

◆◇働いている妊婦さんの現状

特に大手企業に常勤社員として就職し、男性と肩を並べてバリバリと仕事をこ
なしている方は、妊娠したからと言ってすぐに負担の少ない仕事に代わること
は難しいようです。

通常勤務は、以前は9時から5時でしたが、現在はたいてい9時から6時くらいで
す。もし定時に仕事が終わるならば、家に着くまで通勤で一時間として、7時に
帰りつけますが、そのような妊婦さんはとても恵まれています。

「帰りは終電です」
「学校の教師をしているけれども、仕事は大体7時半から8時までかかるので、
帰ったら9時ぐらいです」
「夜の8・9時まで働くのは当たり前で、それを短縮勤務にしてもらうことはな
かなか難しい上に、早く帰ると結局自分に残った仕事が降りかかるという現状
です」
と言う方が結構いらっしゃいます。

こういった勤務をしていると、自分の身体の不調をつぶさに感じてしまっては
仕事が出来ません。少々おなかが硬くなっても、便秘になっても、肩や背中が
凝ったとしても我慢して、できれば感じないようにして仕事を続けるしかあり
ません。

現在の常勤で働く方々はたいてい同様な状況です。

一方で、非常勤で、非正規雇用で働く方は、産休を取るということはすなわち
退職することになるため、出産時から出産後の保証がありません。
どちらを選択すべきかのせめぎあいの中に妊婦さんたちは過ごしています。

◆◇どんな状況でも無事に出産を

しかし、お産を取り扱う人間としてはどんな状況にあろうとも無事に出産を乗
り越えて健康な赤ちゃんを産んでもらわなくてはなりません。

まず早産にならないこと、このことが第1の目標です。
早産にならないよう、妊婦さんには自分の身体の変化や好調・不調を感じても
らう生活をしてもらうことが大切です。

そのためには、妊婦さん自身が自分の身体の声を聴けるようになってほしいの
です。
遅くまで仕事をしたら疲れるとか、妊娠初期はとても眠いとか、夜遅くご飯を
食べると便秘するとか、自分の生活と体調の変化に気づいて、自分の身体を守
り、引いては、おなかの中の赤ちゃんを守って元気に臨月までおなかの中で育
ててほしいのです。

◆◇最近よくある事例

筆者(ジェスペール代表の宗)が運営している松が丘助産院では妊婦健診の時に
足のマッサージをしながらお話を聞きます。

この足のマッサージを行うことで様々な身体の事がわかるのです。例えば、身
体が冷えている、肩が凝っている、背中が凝っている、仕事にストレスがある、
甘いものが好き、便秘している、目が疲れている、などなどたくさんのことが
わかります。

特に便秘の方は足の特定の部位が盛り上がっています。
「便秘ではないですか?」と聞くと「いいえ、ちゃんと出ています」と答えま
すが、「毎日出ていますか?」との問いに「3日に一回は出ています。以前は
1週間に1度だったので今は便秘ではありません」といった答えが出てくるのです。
このサイクルはマシな方で、これよりさらに長いスパンの方もいるのです。

またおなかがカチンとしている方に、「おなかが張った感じがしませんか?」と
聞くと、「いつもこんな感じです。」との答えが返ってきます。おなかが緩んだ
ことがないので硬い状態のままが当たり前になっているのです。

こういう会話がたびたび交わされます。
要は自分の体調が良いか悪いかわからないわけです。

妊娠初期に、ものすごいつわりの方にも良く出会います。
妊娠初期はとても眠くなる方が多く、その時は寝てほしいのですが、先ほどの勤
務形態の状態ですと、寝ているわけにもいかないので、無理をして働きます。
結果、ものすごいつわりで気持ちが悪いと言いながら夜遅くまで働いている。食
べないともっと気持ちが悪くなるからと、たびたび物を口にし、夜中にも食べて、
また便秘になる。
寝る時間が少ないからさらに身体は冷えて、つわりもひどくなる。
という悪循環の体調不良をよく見かけます。

妊婦さんにお会いして、まずお願いしたいのは、自分の身体の良い状態を知り、
身体の声をちゃんと聞いてほしいということです。
まず妊婦さん自身がしっかりと自分の身体に向き合えるように、伴走することが
私たち助産師の仕事です。

◆◇身体と向き合うためには
では具体的にどのようにして身体と向き合えるようになるか、その方法をどのよ
うに伝えていくかをご説明します。

まず、見学会で初めて助産院にお越しいただいたときに、妊娠中の過ごし方がお
産に影響することをご説明いたします。
そして以下のことを守っていただくようにお願いします。

1 早寝早起き 22時ぐらいに寝て、6時ぐらいに起きる。出来るだけそれに近づ
 ける。
  この時間帯に寝ると妊娠中のほとんどのマイナートラブルを解消することが
 出来ます。
  夜早く寝ることで身体も暖まり、体調がよくなります。
  1日でも、妊婦さんに早く寝てもらうことで、体調の良さを実感してもらえます。

2 何も持たずに散歩をする。また、何らかのエクササイズをして自分で体力と体
 調を整える。
  何も持たずに胎児を感じながらゆったりとした時間を持つことが非常に重要です。
  また散歩だけではなく、松が丘助産院では、マタニティーのためのクラスをい
 くつか用意しています。マタニティーヨガクラス、ゆる体操、バランスボールな
 ど、これらはいずれも自宅でも簡単に行うことが出来、セルフケアに役立ってい
 ます。
  これらのクラスに定期的に参加している方は、妊娠中のトラブルが少なく、順調
 な妊娠経過をたどり、大きなトラブルなくご出産される方が多いです。
  クラスの中でインストラクターからも、身体の見方や感じ方を学びます。

3 身体を温める 特に足首や、関節を冷やさない
  早く寝ることで身体は暖まりやすくなりますが、更に身体を冷やさない服装を
 お勧めします。
  下着をちゃんと着る。腹巻をする、レッグウォーマーをする、夏でも関節を出
 さない服装をするなど、お伝えします。
  身体が暖かい方は、身体が冷たい方に比べて、トラブルを起こしにくい傾向に
 あります。身体全体が暖かいということは身体全体の循環がよく、不調を起こし
 にくい傾向にあります。特に陣痛が起こったときは痛みを柔らかく感じるようです。
  また前期破水も起こしにくい傾向にあります。

4 目を使いすぎない
  デスクワークでコンピュータ―をよく使い、目を疲れさせないようにしてほし
 いのです。目を使うということは大脳のとても新しい部分を使います。
  しかしお産は大脳の古い部分、すなわち本能で行うのです。
  そのため、目を使いすぎている方は、なかなか正常で順調なお産にはなりにく
 い場合がよくあります。

5 食事をできるだけ和食中心にしてバランス良くし、夕飯を早めに食べる。
  お母さんが妊娠中や、授乳中に食べたものはダイレクトに赤ちゃんの体質に影
 響します。できるだけ、化学的なものは口にいれず、質の良い自然なものを選び
 ましょう。
  規則的にきちんとご飯を食べ、赤ちゃんを標準の大きさまでおなかの中で育て
 てください。
  お母さんが健康的なものを食べることで赤ちゃんは丈夫に育ちます。

このようなことに妊娠中から気をつけて、丈夫な赤ちゃんをおなかの中から育てる
ことで、産んだ後は、たっぷり母乳を飲み、安定したお子さんに育ちます。
まず妊婦さんは生活を見直し、赤ちゃんのリズムに合った生活を妊娠中から心がけ
てほしいと願っています。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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◆◇食事の大切さ

ここ数日ひどい胃炎になり難儀しました。丸24時間は何も食べられず、
その次の24時間は葛湯やスープを飲み、その後ようやくお粥を食べられる
ようになりました。

知り合いに「胃炎には大根のおろし汁がいいよ~」と教えていただいて、
素直に大根のおろし汁飲んだのが効いたかなと思っています。

というわけで2~3日、胃に負担がかからない生活をしていたところ、疲労
の回復が早い気がしています。

最近、疲労回復が遅くて「もう歳かな・・・」と憂鬱になっていたのです
が、年齢のせいもさりながら、食生活も大きかったのかも・・・と。

考えてみたら、ここ1~2年は休肝日がないくらい頻繁に晩酌をしていまし
たし、「自分にご褒美!」と言い訳しながら、好きなものを好きなだけ好
きな時に食べる生活をしていました(汗)。

今回の宗のコラムでも食生活の大切さに触れていますが、私も身を持って
食生活の大切さを痛感しました。しばらくは禁酒です(涙)。

皆様も食にはくれぐれも気をつけてください。


◆◇マイブーム

最近、経済の勉強がマイブームです。とは言っても、流行りのピケティ氏
は難しすぎて太刀打ちできませんので、まずは池上彰さんや人気予備校講
師が書いた経済史の初心者向け解説本を読んでいます。

本を読んで、恥ずかしながらこの歳になって知ったことが多く、もう少し
早く読んでおけばよかったなと後悔することしきり。

現在の日本は子どもの6人に1人が貧困状態と言われていますが、なぜこう
なってしまったのかも理解できるようになりました。

少子高齢化の影響も相当大きいようなので、母子支援を行うことで、現在
の母子を支えること、そして将来の母親に「安心して子どもを産める社会
だ」と感じてもらうことは重要だなあと現在の自分の役割に引き寄せて考
えた次第です。


それでは皆さま、来月までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2015/01/27 配信 vol.29
~全国的な母子支援が少子化を防ぐ~

2015/1/27 配信 vol.29
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~全国的な母子支援が少子化を防ぐ~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

この前の1月17日で阪神大震災から20年になりました。

テレビでは追悼行事が流れていますが、印象的だったのが、被害の大きかった
地域で育った20歳の方のスピーチ。東北で16年後健やかに育った20歳の人のス
ピーチが聴けるようサポートし続けなければなりませんね。

さて、今回も、代表の宗のコラムと、広報からの文章をご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 産後を支える人材の養成の必要性 (社)ドゥーラ協会の役割
                 (ジェスペール代表 宗祥子)
├ 産後ドゥーラを目指してみませんか(ジェスペール広報 稲葉薫)
├ 西友/ウォルマートジャパンのレジ募金が終了します
├ クレジットカードによる寄付システムが変わりました
  http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 支援実績(2014/12/31現在)
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<支援母子数>

12月分    713組 
   累計19,175組(2012/7~2014/12)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 産後を支える人材の養成の必要性 (社)ドゥーラ協会の役割
  (ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆◇二つの協会の成り立ち

(社)ジェスペールの代表 宗が、震災直後強く感じたのは、津波に流された
地方や原発の影響で自宅を転居した方々の中に必ず妊婦や小さい子どもを育て
ている方がいるということでした。

その方々を何とか東京から助ける手段はないものかと考え、本会の前身である
「東京里帰りプロジェクト」http://www.satogaeri.org/を立ち上げました。
被災地から避難してくる妊産婦さんたちをサポートするプロジェクトです。

2012年6月に東京里帰りプロジェクトは終了となり、その活動を引き継ぐ形で、
本会ジェスペールを立ち上げました。

その中で一貫して考えていることは、妊娠産後の時期にサポートしてくれる存
在の必要性です。その存在は被災地域・被災地域以外を問わずとても必要です。

被災地であっても、東京のような都会であっても、妊娠中や産後直後のお母さ
んたちの中には、今までと異なる身体の状態や、慣れない子育てに戸惑ってい
る方々が数多くいらっしゃいます。

しかし、必ずしも一昔前のように実家で安心して世話をしてもらえる状況では
ありません。

東京を例にとると、妊娠出産しても実家が遠い、実の母親が高齢化していたり、
上の世代の介護を抱えているなどの事情で、産後直後に世話をしてもらえない
という方はたくさんいらっしゃいます。

また、地域の中でも、産後直後の母親の世話を担える方がいるわけではありま
せん。

そういった状況を目のあたりにして、産後の方を専門的にお世話できる人材の
養成をしたいと(社)ドゥーラ協会を立ち上げました。

立ち上げ準備は震災以前から行っていましたが、震災の年に東京里帰りプロジェ
クトを実施したことで、その準備は一時中断いたしました。

そのため、奇しくもジェスペールとドゥーラ協会の発足は2012年3月5日と、同
日になりました。

◆◇ドゥーラとは

ドゥーラの語源は、ギリシャ語で「他の女性を支援する経験豊かな女性」とい
う意味です。
海外では、日本のように出産の介助をする助産師が少なく、出産する時も一人
で耐えるということが多かったため、出産経験のある知人やボランティアが出
産時に寄り添いました。それが、「ドゥーラ」の始まりです。

現在欧米では、このような出産ドゥーラや産後も継続して支援する産後ドゥー
ラが活躍しています。職業としても確立された存在です。

◆◇日本でもドゥーラの必要性が

では、日本の産後事情はどうでしょうか?

産前産後の母親は、里帰り出産など実母や身近な親族を頼ることが多かったの
ですが、最近では、高齢出産が増え、前述のように支え手である実母も高齢化
したり、祖父母の介護の時期と重なってしまったりして、親を頼ることが困難
なケースが増えています。

加えて、近所付き合いが少ないため地域の助けを受けづらかったり、頼りの夫
も仕事が忙しく帰宅も遅く、手伝ってもらえる状況ではないことから、産後直
後から母体に無理がかかり、孤独な子育てを強いられるケースも多く見られる
ようになってきました。

◆◇産後の母親に必要なことは
「母親には母性本能があるのだから、子どもを産んだらすぐに子育てができる」
と考えられることがありますが、出産後、母親自身が愛情と優しさを受け安心
できる状況になければ、子どもに愛情を注ぐことは難しいのです。

出産前後の母親に愛情と優しさを与えることで、母親が本当に母として独り立
ちできるよう支える存在が必要です。

出産前後の女性の体がどのように変化するかを知り、適切に産前産後の過ごし
方を伝え、出産後の体に優しい食事作りをするなど家事も担い、母親の健康と
幸せを願い、本当に必要とされるサポートをする人。

そして、全てを受け止め支えてくれる実母のような存在。母親に寄り添い母親
を支援する人、それが、ドゥーラです。

今、日本で、わたくしが発起人となり(社)ドゥーラ協会を設立し、産後ドゥー
ラの養成を行っています。現在約100名以上の方々がドゥーラとして各地で活躍
しています。

◆◇被災地でもその他の地域でも

このドゥーラの存在が、出産直後のお母さんを支え、次の子を産みたいという気
持ちをはぐくみます。現在新聞やテレビ雑誌でも取り上げられており、注目を集
めています。

また行政や地方自治体の議員からも問い合わせが相次いでおり、必ずやこのドゥ
ーラの存在が日本の少子化を食い止める歯止めになっていくと信じております。

同じくジェスペールも国内の妊産婦をサポートすることにより、女性が安心して
出産及び子育てを行えるよう国民全体で支援する世の中の実現と、いつでもいつ
までも子どもの笑い声が全国各地に響き渡る社会形成への貢献を目指しています。

被災地であってもそうでなくても、このドゥーラの存在はまさに妊産婦の方々を
直接サポートする存在です。

これからも様々な形で妊産婦さんを支援し、この目的の実現に努力していきます。


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◆ 産後ドゥーラを目指してみませんか(ジェスペール広報 稲葉薫)
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ドゥーラ協会は、産後女性に寄り添い支える職業「産後ドゥーラ」を養成する
団体です。

産後ドゥーラは、産前産後ケアに必要な知識や技術を学んだ母親サポート
の専門家で、「母親もすくすく育つ世の中に。」をモットーに、出産した女性が
大切にされる社会を目指し各地で活躍しています。

筆者は、このドゥーラ協会主催のホームドゥーラ養成講座の第一期生です。
(注:現在は、産後ドゥーラ養成講座のみ開講されています)

講座に参加して、それまで全く知らなかった産前産後の知識を知ることができ
ました。産前女性にとって重要な生活上の知識は、実は人間全般に必要な知識
であるとも感じることができたことが大きな収穫だと感じています。

産後ドゥーラ養成講座は、産後に関わるすべてを学ぶため受講期間も長く
内容も相当濃いです。

ホームドゥーラ第一期生で、産後ドゥーラ養成講座を受講し、産後ドゥーラ第
一期生となられた方を何人か存じ上げていますが、たいへんパワフルで、女性
支援への志にあふれた方々です。

受講者から見た、産後ドゥーラ講座を経てドゥーラになることの利点は、以下
のようにたくさんあります!

・女性ならではの女性支援ができる
・産後女性を支援することにより、幼児期という人間の土台を築く期間に貢献
 することができる
・結婚・出産で一次リタイアした人がその経験を活かして再度職業人になれる
・同じ志を持つ仲間とつながることができる
・ドゥーラは、核家族化・少子化の中で必須の社会的役割であるが、まだプロの
 ドゥーラはそれほど多くなく、自分たちでドゥーラのあるべき姿を築ける
・産前産後女性への支援に必要な知識が身に着き、自分自身と周囲の人の生活の
 見直しと改善につながる

皆様、産後ドゥーラを目指してみませんか?

また、周囲に育児が一段落して、仕事復帰を考えている方がいたら、ぜひ産後
ドゥーラという職業があるよ、とご紹介ください!

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◆ 西友/ウォルマートジャパンのレジ募金が終了します
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西友/ウォルマートジャパン各店舗レジで行っている「東北こそだて募金」
(以下「レジ募金」)が、2月15日(日)をもって終了することになりました。
レジ募金は2012年7月1日から始まり、今年2月15日まで約2年半の間実施されま
した。

集まった資金は、三県沿岸部を支援する助産師たちの団体(まんまる、こそだ
てシップ、おっぱい塾、ベビースマイル石巻、相馬助産所)のサロン支援及び
広報費用に使われてきました。

最近は以前支援を受けた母親が次の赤ちゃんを産む事例も増えています。
各地のサロンでは新たな参加者を迎え入れながら、現在もジェスペール立ち上
げ時と同じく相談や交流を続けています。

産後母子にとって落ち着くことができる場所があることがたいへん重要ですが、
この役割を担っているのが助産師たちの団体です。
そして、この活動の源泉となったのが合同会社西友様からの助成金とレジ募金
でした。

この支援を受けて母子支援活動を行った助産師たちは、NPO化したり、地域に根
付くなど大きく成長しました。
今後も被災地の母子支援活動を続けていく強い志を持っています。

日本社会では現在、女性に焦点が当てられ、産後支援の重要性にもやっと目が向
けられるようになってきましたが、被災地での母子支援活動もその流れを促進し
たのではないかと思います。

被災地という限られた地域での支援活動から、社会全体での支援に至る成長の過
程もレジ募金が支えてくれました。

この2年半の間に、レジ募金は13,834,105円集まりました。
西友様よりの助成金と合わせ、被災沿岸部の産後母子を延べ10,000組以上支援す
ることができました。

これまでのレジ募金へのご協力に心より感謝申し上げるとともに、残り半月間も
ご支援いただきますよう宜しくお願いいたします。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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先月、阪神大震災で被害に遭った経験談をお聞きする機会がありました。

その方はたまたま震災前日に当時お付き合いしていた人と実家に宿泊し、被災
して、ご自身は生き埋めになりながら助かったものの、ご両親とお付き合いし
ていた人を亡くしたとのことでした。

「生き埋めになって、もうだめだと思っていた時、自分を閉じ込めていた瓦礫
が取り除かれた瞬間の気持ちは今でも忘れられない」
「家のある地域が炎につつまれるのを、弟と2人で呆然と見ていた」
「これまで、彼女(お付き合いしていた人)のお父さんの会社の電化製品しか
買って来られなかった」

そう話すその方の潤んだ目が印象的でした。

その方はたいへん見識が広く、「すべての子どもにチャンスを」を掲げるNPO
のスタッフとして活動している、私がたいへん尊敬している方です。

16年後の日本にも、東北出身で社会問題に主体的に関わっていく人が数多く
出ているかもしれない、そう思いました。

それでは皆さま、来月までお元気でお過ごしください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/12/16 配信 vol.28
~皆様にご支援いただいて、支援がつながり続けた2014年~

2014/12/16 配信 vol.28
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~皆様にご支援いただいて、支援がつながり続けた2014年~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

この前の日曜日は衆議院選挙でした。
ここ数年はテレビの選挙速報も池上彰さんの鋭い突っ込みが話題になったりと、
選挙結果のみではなく、各テレビ局の速報番組にも注目されるようになっていま
すね。

皆様はどの選挙速報をご覧になったでしょうか。

さて、今回は、現場の声はお休みとさせていただき、代表の宗のコラムと、広報
から2014年を振り返って皆様への感謝の思いをご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第16回:補完食(離乳食)を与え始める時期は赤ちゃんの様子を見て決めましょう。
├ ジェスペールの2014年(ジェスペール広報 稲葉薫)
├ クレジットカードによる寄付システムが変わります
  http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/11/30現在)
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<支援母子数>

2014年11月  481組 
   累計 18,462組(2012/7~2014/11)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第16回:補完食(離乳食)を与え始める時期は赤ちゃんの様子を見て決めま
しょう。
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赤ちゃんが5、6か月になると、そろそろ離乳食をはじめなければと焦りを持つ
お母さんがよくいらっしゃいます。

しかし赤ちゃんがご飯を食べ始める時期は赤ちゃんによって異なります。保健
所などでは食べ物を食べ始める時期(以下「補完食」※と書きます)を6か月
からとし、このところちょっと前よりはやや遅くなっていますが・・・。

※現在は離乳食ではなく補完食と言われていますので、ここでは従来の離乳食
を補完食と言います。

◆◇補完食の開始はハイハイの開始と連動している

平成19年までは厚生労働省の指針では補完食の開始は5か月からとされていまし
た。そのために5か月になった途端に補完食を開始しなければと考えるお母さん
方がたくさんいらっしゃったと思います。
現在は6か月からと始めるということで、やや遅くなっています。

しかし赤ちゃんの発達と照らし合わせますと、ハイハイが始まってからでないと、
食物を消化する能力はまだ十分ではありません。6か月でハイハイを始めるお子
さんもいれば8か月ごろからハイハイするお子さんもいらっしゃいます。

ハイハイする時期がお子さんによって異なるように、食べ物を食べ始める時期も
お子さんによって異なります。
特に母乳を中心に与えていらっしゃるお母さんは、しっかりと母乳をあげてくだ
さい。

ハイハイができるぐらいになると、食べ物まで近寄ってきて手を伸ばします。
それまでは無理に食べさせる必要は全くありません。
赤ちゃんが十分に食べ物を消化できるようになってから、補完食をはじめてくだ
さい。

◆◇補完食を毎日必ず食べなくてもよい
また、始めたから毎日必ずあげなければならないと考える必要はありません。
子どもの食べ方はムラがあってあたり前です。食べる日もあれば食べない日もあ
る。2回食べる日があっても、逆に食べない日があっても、あまり気にしないでく
ださい。

最近宗が執筆した「世界一簡単なあかちゃんごはん」のほんの中では、1日0回か
ら1回、0回から2回という表現をしています。
赤ちゃんの成長や発育に問題がないのであれば6か月から10か月ぐらいはまだま
だ母乳が中心で問題ありません。

◆◇補完食はどういうものが良いか

そして赤ちゃんにあげる食事は、お母さん方が日頃食べている食事の中から、取
り分けてあげればよいのです。
特別に別のお鍋で赤ちゃん用に作っても、食べる時もあれば食べない時もありま
すので、食べてくれないと、とてもストレスに感じます。

お母さん方が薄味の健康的な食事をしていれば、その中から取り分けてあげれば
よいのでストレスは感じません。

どんなメニューにするかは11月末に発売された宗の拙著にメニューが出ています。
どうぞご参考になさってください。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/439114610X/ref=mp_s_a_1_1?qid=1418524911&sr=1-1&pi=AA64

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◆ ジェスペールの2014年 (ジェスペール広報 稲葉薫)
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今年もジェスペールは無事に活動を継続することができました。
これもひとえにご支援いただいた皆様のおかげです。

2014年のジェスペールの活動を皆様へのお礼も兼ね、振り返ってみたいと思
います。

      *****************************************

◆◇1月 READYFORプロジェクト

ジェスペールの2014年は、READYFORのプロジェクトから始まりました。
岩手の広範囲で母子支援をしている「助産師による復興支援まんまる」(以
下「まんまる」)が支援用に使用している車に限界が近づきつつあったので、
次の車を購入する資金調達が必要でした。

1月からREADYFORの担当と準備を行いましたが、READYFOR担当の質の高いキュ
レーションにより、「まんまる」を知らない方にも現状がわかりやすく伝わる
広報内容に仕上げていただきました。

1月27日にプロジェクトを公開、支援を募りました。
このプロジェクトは2/13の読売新聞朝刊 家庭面に記事が掲載されたこともあり、
3月28日までの60日間の実施期間中、212人の方にご支援いただき、目標金額
2,000,000円のところ、最終支援金額は2,628,000円となりました。

実施期間中はご支援いただいた方の温かいコメントが、担当者一同の大きな励
みになりました。

ご支援の引換券(お礼的なもの)として送った、笑顔の赤ちゃんのクリアファ
イルは大好評でした。

「まんまる」メンバーは現在、皆様からのご支援によって購入した車に乗って、
岩手県内を母子支援に走り回っています。

(このプロジェクトについては、10月にREADYFOR側からその功績に対して
READYFOR LADY賞を授与されています)


◆◇3月 厚生労働大臣から感謝状

これまでの活動に対し、厚生労働大臣から東日本大震災被災者支援感謝状をい
ただきました。
ジェスペールと現地の助産師の活動、現地で頑張っている母子、そして被災地
外で支援をしてくださる方々のお気持ちが広く認められた嬉しい感謝状でした。


◆◇6月 なかの育フェス

6月14日と15日の土日にかけて、中野ゼロホールで第2回なかの育フェスが開催
され、ジェスペールも出展ブースと講演で参加しました。

※なかの育フェス・・・「子育てで地域とつながろう!」をコンセプトに、育
児支援等に関わるいろいろな団体の方々が自発的に企画運営しているもの

講演では、「まんまる」佐藤さんと、妊娠6カ月で被災した方が当時の状況を
語ってくださいました。
特に身重で311を経験した方のお話にはたいへんな重みがありました。


◆◇11月 寄付システムの移行

これまで利用していたジェスペールを継続的にご支援くださる、マンスリーサ
ポーター方々の寄付システムが今年で終了し、新しいシステムに移行すること
になり、そのお願いを11~12月にかけて行いました。

震災から3年以上が経ち、これを機にご支援を終わらせたいと考えられる方も
いらっしゃるかな・・・と不安でしたが、お陰様で順調に新しいシステムに移
行していただいています。

継続的にご支援いただけることは安定した活動継続の原動力となっています。
継続してご支援くださる方々にこの場を借りて心より感謝申し上げます。

(マンスリーサポーターの方で領収書をご希望の方には、1月中に送付いたしま
すので今しばらくお待ちください)

      *****************************************


さて、ジェスペールには継続ご寄付の方はもちろん、ご自身のペースでのご寄付、
売上の一部をご寄付いただく方、西友のレジ募金、千趣会のハハトコプロジェク
トの募金、無印良品の募金、などなど多方面からご寄付をしていただいております。

ご寄付をいただいた皆様に心より感謝いたします。今年も皆様のご寄付により、
被災地での母子支援を継続することができました。

今回はその中で、ユニークなご支援をしてくださった方々をご紹介します。
(ご紹介の順番は順不同です)


◆◇momozonosalom様
http://momozono-salon.com/

momozonosalom様は、中野駅から徒歩5分のところにあるサロンです。

1階はハワイのタロットカードを使ったリーディングルーム、 2階は熟練セラピス
トの方が心と身体を解放するボディケアをしています。

このサロンが、女子力アップコースの売り上げの半額をジェスペールに寄付して
下さっています。

この女子力コース、詳細を見てみたら、なかなか素敵なコースです。
一応女子の範囲内にいる(と思い込んでいる)筆者はぜひ一度行ってみたいと思っ
ています。このメルマガをご覧の女子の皆様も一度ぜひどうぞ。


◆◇Wanabi Japan/和なびジャパン様
http://jp.wanavi.org/

和なびジャパン様は在住外国人とその家族が、日本で安心感と自信を持って暮らし
ていくために必要な情報と支援を提供している団体です。

震災直後から、日本に暮らす母親たちを支えているつながりで、2011年から団体で
集めた寄付を東北の母親たちへと、毎年寄付して下さっています。


◆◇プロキッチン用品のセレクトショップ常陸屋様
http://shop.prokitchen.co.jp/top.command

常陸屋様は、キッチン用品のブランドを数多く扱っているインターネットショップ
です。

3月11日から一週間の売上の1割を、お客様のアンケートから寄付先を決めてジェス
ペールにご寄付下さいました。


◆◇上尾 ひかわ幼稚園母の会様
http://www3.plala.or.jp/hikawa/oya/index.html

毎年、母の会様で集めていただいた募金をご寄付くださっています。
幼稚園は2年で卒業になりますので、その親御さんも2年単位で離れていかれるはず
ですが、毎年募金活動が継続しているというのは、たいへん素晴らしく、かつあり
がたいことと感謝しております。


◆◇ロッセター 智子様、
  香港ディスカバリーベイ在住のplay for Japanサポートチーム様

香港在住で、香港でのフリーマーケットに参加した売上を毎年ご寄付いただいてい
ます。

香港ディスカバリーベイ在住のplay for Japanサポートチームの皆様は、東北被災
地の母子や母子支援をする助産師のことを震災後も案じてくださっています。日本
以外の国で被災地のことを考えてくださる方がいらっしゃるというのは、本当にあ
りがたいことですね。


◆◇和田孝男様

神奈川県在住の和田様は、身近な方にジェスペールの活動をご紹介いただき、募金
を募ってくださる、草の根ファンドレイザーです。

「草の根」と言っても、その手法はプロ顔負け、いえすでにプロ以上です。
筆者もジェスペールという非営利団体に所属している身ながら、ファンドレイジン
グが大の苦手なので、その手法はぜひ見習わせていただかなくてはと思っています。

和田様の見事な手法をご紹介します。

和田様は先日、古くからのお知り合いの方々と、一泊旅行に出かけられました。
その宴席で、持ち寄り景品でのビンゴゲームがあったそうなのですが、景品が余っ
たため、ご同行の皆さんにチャリティオークションを持ちかけられました。

もちろん売上はジェスペールにご寄付いただくお心積もりでのご提案でしたが、
ご同行の方々はジェスペールのことはほとんどご存じなかったそうです。
しかし、その場で匿名寄付を受け付けられ、後日ジェスペールにご寄付いただきま
した。

和田様のとっさの発想力も素晴らしいですし、寄付文化のない日本でご同行の方々
に寄付を受け入れさせることができる和田様のリーダーシップに敬服しました。

加えて傑作だったのが、匿名寄付の半分を寝酒費用にされたことです。
「寝酒」というのが何とも微笑ましく感じられましたが、こういうお心配りがある
方だからこそ、ご同行の方々が和田様の提案に賛同されたのだろうなあと思いました。

そんな和田様はなんと79歳の男性の方なのです。
現役時代は製造系総合電機メーカーで多様な経験を積まれていらっしゃったそうです。
野球と落語がお好きだと言う文武両道で、特にスポーツは日本スポーツ学会員になる
ほどの熱心に取り組まれたとか。

筆者は和田様から寄付のお知らせの際に日々のご状況をお伺いするのですが、和田
様の行動力と好奇心に驚かされています。

長年、仕事の多様な経験をされたこと、熱心に文武両道の趣味に取り組まれてきたこ
とが、プロ顔負けのファンドレイジング力醸成となったのかな、と勝手に推察してい
ます。

ファンドレイジングという面からだけではなく、日々いろいろお仲間と交流し、飲み、
旅行に行かれ、スポーツと日本語と食文化を軸にお孫さんとも親しく交流するという、
和田様のお姿は、日本の男性の目指すべき理想像かもしれませんね。


       *****************************************


ジェスペールの2014年もいろいろな方の温かいご支援に支えられた1年でした。
皆様、2015年もご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。


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◆ クレジットカードによる寄付システムが変わります
   http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/
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これまでジェスペールが皆様からクレジットカードにより寄付していただく際
に利用していた、寄付システムが年内に終了することになり、新しいシステム
へ移行することとなりました。

新しいクレジットカード寄付サイトのページは下記となります。
http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/

または、ジェスペールホームページ内の「寄付金受付」ページからも上記のペ
ージに入ることができます。
※寄付いただく際の金額に変わりはありません

マンスリーサポーター(毎月継続寄付)の方々には、11~12月にかけご案内の
メールを送信しておりますので、移行手続きが終了していない方は、ぜひ移行
のお手続きをお願いいたします。

今後ともジェスペールにご支援を賜りますようお願いいたします。


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

稲葉「12月号のメルマガの原稿いかがいたしますか?」
理事「助産師の皆さんは年末ご多忙だから、稲葉さん、1年を振り返った感想を
   書いてみたら?」
稲葉「・・・が、がんばります」

というような経緯で、今回は稲葉が編集後記からはみ出して、お目汚しすること
となりました。

2014年を振り返るために、ジェスペールのHP、Facebook、過去のメルマガを読み
直してみたのですが、皆様からの温かいご支援、現地の母子の状況、現地の助産
師の活動などを読んでいると、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思わさ
れます。

衆議院選挙も終わり、2015年もすぐそこですね。
2015年も人と人とのつながりが途絶えない年であるといいなあと思っております。

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/11/18 配信 vol.27
~復興支援まんまるの次の夢、「いつでもママが安心して寄れる居場所づくり」から考える、今の社会における母子支援の必要性~

2014/11/18 配信 vol.27
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~復興支援まんまるの次の夢、「いつでもママが安心して寄れる居場所づ
  くり」から考える、今の社会における母子支援の必要性 ~ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

10月に入った頃は暖かかったですが、もうすっかり冬の空気になってきました
ね。
今年もあと1か月半と考えると、本当に1年があっという間に感じます。

そろそろ忘年会の予定も入って来た方もいらっしゃることと思います。
年末に向けて風邪と胃もたれ予防に頑張りましょう。

さて、今回は復興支援まんまるが、次の夢に向けての抱負と皆様へのご協力の
お願いを語ります。

岩手のこそだてシップもそうですが、日々母子支援をしている団体が恒常的な
支援を目指していくのは、今の社会にいかに母子を支える仕組みが少ないか、
ということの表れなのかもしれません。

どうぞ、まんまるの決意から、恒常的な子育て支援の必要性を感じとっていた
だければと思います。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 復興支援まんまる 次の夢へ
├ クレジットカードによる寄付システムが変わります
  http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/10/31現在)
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<支援母子数>

2014年10月  545組 
   累計 17,981組(2012/7~2014/10)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 復興支援まんまる 次の夢へ 
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いわて助産師による復興支援まんまる 代表助産師の佐藤美代子です。

「READYFOR?」による皆さんからの応援で無事、2014年7月にトヨタノアの中
古車を購入することが出来ました。
http://blog.goo.ne.jp/mannmaru-mw/e/8cac4044d77cc832039eb448f842030e

本当に乗りやすく、そして荷物がたっぷり積めるので、千趣会様始め、全国の
皆さんからの物資を運びながらも、ジェスペールからの支援でボランティアに
来てくれるダビッドさんなども、悠々と乗車することが出来ます。

7月から乗りはじめ、早3か月、もうすでに8000キロを走行しています。
この車両になり、「まんまる」は次の夢へと、すでに走り始めています。

それは、「まんまるスタッフが取り組み、いわてにも、いつでもママが安心し
て寄れる居場所作り」です。
そのために、今年はジェスペール支援でつながった福島県の助産師さんの活動
を見学予定ですし、先日は石巻にもお邪魔してきました。

歩みがゆっくりですが、確実に「復興支援」から「支援で終わらない継続した
まんまるのケア」を目指しています。大変なのは、やはり資金の確保とスタッ
フの確保です。

現時点では、来年度の活動も危ぶまれる非常にぎりぎりの状態でやりくりをし
ています。

そこでまんまるでは、今年度から、会員制をとり、全国の皆さんと繋がって応
援していただきたいと思います。

具体的には「賛助会員」という形で、まんまるの活動を遠くからサポートして
ほしいと思っています

     *****************************************

◆賛助会員概要

年会費3000円(一口)
サロン活動などに直接参加できなくても、会の活動を応援してくださる個人・
企業様。年1回発行のニュースレターを送付いたします。

まんまるの活動を応援し、岩手県のママと赤ちゃんを応援して下さるという方は、
件名に「賛助会員」と記入頂き、
お名前、ご住所、メールアドレス、一言を添えて、
mw.ppin@nifty.com
へメールを頂き、何口かを決定していただき、お申込みいただければと思います。

ゆうちょ銀行
記号:18350
番号:9996191
名前:復興支援まんまる(ふっこうしえんまんまる)

【他金融機関からの振込等の場合】
店名:八三八
店番:838
預金種目:普通預金
口座番号:0999619

      *****************************************


応援してくださる皆様と、継続的にお付き合いできるよう、頑張っていきたいと
思います。

どうぞよろしくお願いいたします。
 

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◆ クレジットカードによる寄付システムが変わります
   http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これまでジェスペールが皆様からクレジットカードにより寄付していただく際
に利用していた、寄付システムが年内に終了することになり、新しいシステム
へ移行することとなりました。

新しいクレジットカード寄付サイトのページは下記となります。
http://kessai.canpan.info/org/tohokumama/

または、ジェスペールホームページ内の「寄付金受付」ページからも上記のペ
ージに入ることができます。
※寄付いただく際の金額に変わりはありません

マンスリーサポーター(毎月継続寄付)の方々には、今月下旬にご案内のメー
ルを送信いたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。

今後ともジェスペールにご支援を賜りますようお願いいたします。


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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11月は3連休が2回もあって嬉しいですね。体力回復のためにもありがたいなあ
と思っています。

ところが、来年は3連休どころか5連休が2回もあるそうなんです!
5月のゴールデンウィークに加えて、9月にもありシルバーウィークと言うとか。
その次のシルバーウィークは2026年になるとのことですから、来年のシルバー
ウィークは有効に使わない手はありませんよね。

遠方の国内か海外にでも旅行に行ってみようかしら、などと思っている私です
が、問題は先立つものがないこと・・・(涙)。
きっと来年の9月もあっという間に来てしまうでしょうから、早め早めに計画
を立てておきたいと思います。

皆様もぜひ楽しいご計画を立ててみてください。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2014 Jespere, All rights reserved
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2014/10/21 配信 vol.26
~こそだてシップの提言「ママ安心プロジェクト!!復興後では遅すぎる」から考える、今取り組むべき社会的問題~

2014/10/21 配信 vol.26
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~こそだてシップの提言「ママ安心プロジェクト!!復興後では遅すぎる」
  から考える、今取り組むべき社会的問題~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

御嶽山噴火、相次ぐ台風の日本直撃など自然災害の多い1カ月でした。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けた方々に心よりお
見舞い申し上げます。
皆さまは被害に遭われなかったでしょうか。

さて、今回はこそだてシップが自民党政策プレゼンコンテストの岩手県大会に
出た様子をご紹介します。

子どもを安心して産み育てられる社会には何が必要なのか、妊娠中の女性が力
を込めて語る様子をどうぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 【こそだてシップ】自民党岩手県コンテストにて「最優秀賞」を受賞!
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第15回:『世界一簡単な赤ちゃんごはん』(宗祥子著)のポリシー
├ 「READYFOR LADY賞」受賞のご報告
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20141014-1
├ 良品計画様からの募金ご報告
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/9/30現在)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<支援母子数>

2014年9月  874組  
  累計 17,436組(2012/7~2014/9)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 【こそだてシップ】自民党岩手県コンテストにて「最優秀賞」を受賞!
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 前回のメルマガで、こそだてシップの伊藤代表が参加表明していた、自民党
政策プレゼンコンテストで、こそだてシップが見事「最優秀賞」を受賞し、岩
手県代表として自民党本部で審査されることになりました。今回は、その様子
を、伊藤代表にまとめていただきました。

*****************************************

この夏、私は当団体の若人たちと嬉しい時間を共有することができました。何
故なら8月31日、自民党岩手県連・青年局主催政策プレゼンコンテストで、こそ
だてシップが「最優秀賞」を受賞したからです。

◇◆事の初め

事の初めは、当団体事務局に一人熱き若者がいたことからです。

「夢と希望あふれる日本へわたしが描く処方箋・あなたも自民党に直接提言し
よう!」という長~いテーマと、岩手県在住又は出身者で45歳以下、という参
加条件に魅了され応募を決めました。

そして3人の事務局同志と共に、数か月間、多忙な時間をやりくりしながら頑張
りました。

◇◆当日・発表前

プレゼンテーション当日。場所は盛岡です。発表者は、サロン運営などで事務
局の中心になっているママさん。妊娠中なので案じられ、救護担当ということ
で助産師の私が付き添いました。

会場のホテルに到着すると玄関前には、党員らしき若者が三々五々。はるか昔
の若者だった私は、「入場できるの?」と心配しつつ、さり気なく入場し着席
です。

開会されると、主催者挨拶、審査員紹介(県会議員、市会議員、自民党役員など
の名士の方々)、開催要項の説明と続きました。
採点は100点満点で、①独創性、②必要性と具体性、③テーマとの整合性、④プ
レゼン力、の審査であること、発表時間は10分で超過は減点とのこと。
発表順位はくじ引きで4番、と割といい線で発表が始まりました。

先行の3組が終了。皆さん少々上がり気味です。どれも直ぐにでも岩手県で実現
して頂きたいような素晴らしい提言、と思われましたが、内容が畑違いの分野で
時間も短く、聞いていて十分理解できたとは言い難い内容でした。

◇◆発表「ママ安心プロジェクト!!復興後では遅すぎる」

こそだてシップの政策名称は「ママ安心プロジェクト!!復興後では遅すぎる」。
政策ターゲットは「妊婦~産後8週間までの母子及びその家族」と実に分かり易
い演題です。ステージに立つ発表者もパワーポイント担当者も、鮮やかなオレン
ジ色のこそだてシップのエプロンをつけ、アピール度満点です。

提言内容は2つ、「出産に係る費用への公的保険の適用」と「産後ケアハウスの
設置」です。日本のどこでも子どもを安心して生み育てられるような経済的負担
の解消と、育児はお産直後のサポートが鍵であるという、今まさに取り組むべき
社会的問題への提言です。

出産を巡る経済的な地域格差・育児困難・虐待の背景など、発表者の妊婦さん直々
からの提言は、会場にかなりのインパクトを与えたのではないでしょうか。それ
に加え彼女は、日頃、日本各地の民謡で鍛えている素晴らしい美声の持ち主。近
頃、難聴気味の私にも声が明瞭に響き、最高のプレゼンでした。

◇◆発表

発表が終了し審査結果の待ち時間に、名士お二人がいらして、「頑張ってくださ
い」とのエール。お二人との会話から直感的に、もしかしたら、もしかするかも・・・
と期待が膨らみました。

そしていよいよ発表。「最優秀賞は、NPO法人こそだてシップ!」とのアナウ
ンス。一応周りに配慮して、3人とも言葉少なに、気持ち抑え気味に喜び合った
次第です。

提言はこの後、党本部で全国からの発表DVD審査が行われ、選考された県代表
のみが、秋ごろ、自民党本部での公開プレゼンテーションに参加出来ます。そこ
での優勝者には、大臣との面会が待っているとのこと。

是非そこまでの幸運に乗りたいところですが、11月上旬あたりは発表者が臨月で、
叶うものならお腹の赤ちゃんに、何日にお生まれになる?とお聞きしたい位です。
今はピンチヒッターを考えながら、選考結果も、安産も、ひたすら待つのみとい
う事態になっております。頑張ったメンバーの皆さん、お疲れ様でした!

NPO法人こそだてシップ代表 伊藤怜子
http://kosodateship.org/

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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第15回:『世界一簡単な赤ちゃんごはん』(宗祥子著)のポリシー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペール代表 宗は松が丘助産院で、妊産婦さんに食の大切さを日々お伝
えしています。

今度、離乳食に悩むお母さん方に向けて『世界一簡単な赤ちゃんごはん』が出
版されることになりました。

この中で、赤ちゃんに挙げるご飯と大人が食べるご飯は一緒で良いですよと、
お伝えし、簡単でおいしいメニューを満載しています。
今回はそのレシピ本のポリシーをお伝えいたします。

       *****************************************

◇◆ 1 焦らないで

赤ちゃんがご飯を食べ始める時期は赤ちゃんによって異なります。保健所では
6か月から離乳食を始めましょうと言われていますが、なかなか6か月の赤ちゃ
んは離乳食(このところ離乳食ではなく補完食とよびます。)を食べさせようと
思っても食べてくれません。

赤ちゃんの発達と照らし合わせますと、ハイハイが始まってからでないと、食
物を消化する能力は十分ではありません。6か月でハイハイを始めるお子さんも
いれば8か月ごろからハイハイするお子さんもいらっしゃいます。

ハイハイする時期がお子さんによって異なるように、食べ物を食べ始める時期
はお子さんによって異なります。
特に母乳を中心に与えていらっしゃるお母さんは、しっかりと母乳をあげてく
ださい。

ハイハイができるぐらいになると、食べ物まで近寄ってきて手を伸ばします。
それまでは無理に食べさせる必要は全くありません。
赤ちゃんが十分に食べ物を消化できるようになってから、補完食をはじめてく
ださい。

また始めたから毎日必ずあげなければならないと考える必要はありません。
子どもの食べ方はムラがあってあたり前です。食べる日もあれば食べない日も
ある。2回食べる日があっても食べない日があってもあまり気にしないでくだ
さい。

私は「補完食は、1日0回から1回、0回から2回」とお話しています。
赤ちゃんの成長や発育に問題がないのであれば、6か月から10か月ぐらいはまだ
まだ母乳が中心で問題ありません。


◇◆ 2 しつけるな

補完食を始めたころ、少し遅い時期から始めたとして8か月や10か月の時に、お
行儀よく食べ物を食べる赤ちゃんはいないと思っていただいた方がよいと思い
ます。

それよりは赤ちゃんの食べる意欲を大切にしましょう。
食卓の周りが汚れるのが嫌だからと、赤ちゃんに食べ物に決して触らせず、親が
よそって赤ちゃんにあげるだけという方がいらっしゃいますが、それでは赤ちゃ
んの食べる意欲は育ちません。

赤ちゃんが手を伸ばしたものを、(もちろん手をのばせる所には赤ちゃんが食べ
ても安全なものを置いておくのが前提ですが・・・)自分で口に持っていくこと
を大切にしてください。

身を乗り出して食卓を汚すこともあると思いますが、お行儀よくきちんと座って
食べられる赤ちゃんがいたらその方が心配です。

もう少し大きくなり、つかまり立ちできるようになると食べ物を持ってテーブル
の周りを楽しそうに歩き回るかもしれません。
その楽しそうな様子をともに楽しんでください。

きちんとテーブルに座ってスプーンやお箸を持ってお行儀よく食べられるように
なるのは、お子さんにもよりますが言葉がちゃんと喋れるようになってからだと
考えてください。

まず、赤ちゃんの意欲と、食べる楽しさをともにお母さん方も楽しんでください。
そして家族みんなで食べてください。みんなで食べる食事は楽しいものです。
テーブルの周りや床が汚れるのを覚悟して楽しみましょう。


◇◆ 3 いい加減でよい

子育てはいい加減がちょうどよいのです。いい加減は 『良い加減』 という意味
です。

いい加減というと、何も気にせず注意せずほったらかしがよいという意味ではあり
ません。子育ては思うようにはいかないものです。何を大事にするかの基本がしっ
かりしていればよく、あまり神経質にすべて守ろうと思うと子育てが苦しいものに
なってしまいます。

まず質の良い素材を選び、手作りの食事をお勧めします。しかし時には外食をする
こともあるでしょうし、既製品を使うこともあると思います。
その時に、レストランに行き「パンにしますか?ご飯にしますか?」と聞かれたら
ご飯を選んでほしいのです。またどうしても時間がないときなど、コンビニで買わ
なければならないこともあると思います。その時もコンビニで、ご飯のお弁当や、
お結びにしてほしいと思います。菓子パンではなく、おせんべいや和菓子にしてく
ださい。

子育ての中で補完食の始まりも、2回食や3回食になるのも、みんな子どもによって
異なります。育児書通りにならなくてよいのです。お子さんと楽しんで食事ができ
ることを優先してほしいと思います。

家族全員が楽しく食べる事、そのことが一番大切です。お父さんや上のお子さんの
好みもきいて、楽しい食卓を目指してくださいね。


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◆ 「READYFOR LADY賞」受賞のご報告
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20141014-1
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10月14日 東京大学内の伊藤謝恩ホールにて「READYFOR OF THE YEAR 2014」が開催
されました。3月28日に達成した「被災地で助産師が育児支援を継続するための車を
購入しよう!」プロジェクトが「READYFOR LADY賞」を受賞致しました。

ジェスペール担当キュレーターの? 雲凝(キョウ ウンギョウ)さんにもお会いする
ことが出来ました。

READYFOR様、ご支援頂きました皆様、誠にありがとうございました。

現在は車両も届き「いわて助産師による復興支援まんまる」により、岩手県のママや
赤ちゃんの支援活動に役立っています。

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◆ 良品計画様からの募金のご報告
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ジェスペールは、良品計画様の募金活動による募金をいただきました。
募金活動は4月~9月、募金総額108,300円、支援者人数234名 です。 
多くの方にご協力いただきました。
この場をお借りし、良品計画様と募金いただいた方々にお礼申しあげます。

このような企業様からの募金の他、常時寄付をくださる個人の皆様、今年の
前半に行っていたREADYFORでのプロジェクトなど様々な形の寄付にジェスペー
ルは支えられています。

皆様に改めてお礼を申し上げるとともに、今後ともご支援を賜りますようお願
いいたします。

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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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プライベートで仙台周辺に遊びに行ってきました!
主に観光したのは松島、夜ごはんは塩釜、宿泊は仙台でした。

松島は2011年6月にも遊びに行っていたのですが、当時は通行止めになっていた
福浦橋が通れるようになっており、福浦島散策をしました。
マイナスイオン満載の島内で思いっきり充電してきましたが、森林と浜辺を両
方楽しめるという素晴らしい島でした。

2011年は「出会いの橋」の福浦橋は渡れず五大堂の「縁結び橋」のみ渡りまし
たが、今回はきちんと「出会いの橋」→「縁結び橋」の順で渡ることができま
したので、人との関わり全般で良いご縁があるといいなあと思っています。

松島は、自然(海、福浦島)、お寺さん(瑞巌寺)、庭園(円通院)、食(カ
キ、海産物、牛タン、ずんだ)など観光客が楽しめるもの満載で日本三景の名
はダテじゃない!と感じました。

また、夜は塩釜に移動して食事をしたのですが、フラッと入ったお店が素晴ら
しいお店でテンションが上がり、そのまま有名寿司店でおいしいお寿司をいた
だくという贅沢なひと時を過ごしました。
塩釜は対人口比で一番寿司店が多い町だそうです。ここの寿司店にはハズレが
ないのだとか。

そして、宿泊したのは仙台。ビジネスホテルで天然温泉に入ることができて、
大満足でした。

仙台周辺はとっても楽しい観光スポットです。皆様もぜひ行ってみてください!


今回、震災の影響を感じたこともありました。松島から塩釜に渡る遊覧船内。
ガイドの女性はご両親を津波で亡くされたとのことで、当時と震災後しばらく
の間の様子を現地の優しいイントネーションの混じった言葉で語ってください
ました。

被害を受けた人たちは全国から支援してもらったことにお礼を言いたいが、
その方策がわからなかったので、遊覧船ガイドのその女性を通じてお礼を言っ
てもらいたいと考えているとのこと。

被災地以外に住む人には過去のことになりつつありますが、現地の人たちは、
ご本人たちのつらい記憶とともに、全国の人たちがサポートしたことを覚えて
いてくださっているのですね。

私もこれからもジェスペールの活動がんばるぞ!とあらためて感じました。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: http://https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/09/16 配信 vol.25
~NPO法人 川越子育てネットワークの活動に見る、“さりげなく”被災母子に寄り添うということ~

2014/9/16 配信 vol.25
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~NPO法人 川越子育てネットワークの活動に見る、“さりげなく”被災母子
  に寄り添うということ~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

お盆休み明けはたいへんな残暑でしたが、8月末にいきなり涼しくなって、一気
に秋になりましたね。

西日本は大雨による被害が大きかったとのこと、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は東北現地での支援から離れ、関東での支援をご紹介します。
NPO法人 川越子育てネットワークは震災前から子育て支援を行っており、震災後、
もともとの業務を被災者支援に広げた法人です。
“さりげなく”被災した母子に寄り添う、そんな自然体の団体の活動をご覧くだ
さい。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から ~NPO法人 川越子育てネットワーク~ 埼玉県川越市
  http://kawagoekosodate.net/
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第14回:女性が食事の大切さに耳を傾ける時
├ ベビスマシンポジウム(石巻市)のお知らせ
  http://tohokumama.org/images/main/20141024_bebysmile-events.pdf
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/8/31現在)
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<支援母子数>

2014年8月  727組
  累計 16,562組(2012/7~2014/8)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 被災地から ~NPO法人 川越子育てネットワーク~ 埼玉県川越市
              http://kawagoekosodate.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ひとりで子育てしていたら煮詰まっちゃうよ……。“誰かとつながれた”
そう思えるだけで、心が軽くなることがある。あの日から、ふるさと(東北地
方)を離れて子育てをするあなたを私たちは応援します」

震災2年後の2013年3月、埼玉県川越市の子育てサロンに、こんなメッセージが
登場しました。作ったのは、サロンの主催者で地元の子育て支援団体「NPO法
人 川越子育てネットワーク」。被災地から避難してきている人たちに、「い
つでも来て。待っています」と呼びかけるメッセージです。避難で不安や孤独
を感じている人、サロンの存在を知らない人、自分が避難していることを口に
出せない人、すべての人に届くようにと願いを込めました。

今年1~7月まで、月に2回ずつ開催した子育てサロンへの子育て参加者は500組
を超えています。その中に避難者が何人いるのか、実は子育てネットワークで
も把握していません。避難者ということで“特別視”されたくない人も少なく
ないので、避難者かどうか、あえて確認していないからです。背景にあるのは
は、放射能や補助金についての偏見や理解不足――という現状です。

その中で、避難者であるかどうかにこだわらず、ほかの母たちと同じように受
け入れ、サポートしてきた子育てネットワークの存在は、避難してきた人たち
にとって、どれほど有難い存在でしょうか。支えるスタッフたちは、住民の理
解や受け入れ支える力、そして、さまざまな民間団体の特性を生かせる、被災
者支援のネットワークづくりの重要性を強く感じています。

      *****************************************

◇◆ひとりの子育てから、みんなの子育てへ

子育てネットワークの発足は、2002年7月。「子育てってひとりじゃできない。
共感、共有したり育ちあえる仲間、子育てを応援してくれる人、温かいまなざ
しで見守ってくれる人がいたら、“ひとりじゃないんだ” そんな気持ちにな
れるはず」という思いから生まれました。

スタッフは全員、子育て中の母と父。「ひとりではできないけど、みんなでな
らできる。あったらいいなを形にしよう!」との信念のもと、子育てサロンの
開催や、常設の地域子育て支援拠点「つどいの広場 もん☆ちっち」の運営、
中学校への「いのちの出前講座」など、幅広く展開しています。

公民館との共催や、市との協働委託事業、県の「子育て預け合いの仕組み推進
事業」など、行政とも深く連携しており、地域にしっかりと根付いた活動を展
開しています。

◇◆震災直後の募金活動から避難者の支援へ

震災が起きた2011年3月11日、「もん☆ちっち」では閉室時間が近づいていま
した。10組の親子が輪になって手遊びをしていた時に起きた突然の震度5弱の
揺れ。スタッフの落ち着いた対応で、参加者はひとまずは安心した様子で家へ
と戻って行きましたが、翌日から「もん☆ちっちはやっていますか?」という
問い合わせが相次ぎました。

震災時に味わった恐怖。余震、計画停電、そして放射能への不安。
日中我が子と2人きりで過ごす母たちは、安心できる場所を探していたのです。
「もん☆ちっち」にやってきた母親たちは、両肩にのしかかった不安や責任感
という重荷を降ろし、お互いの気持ちを分かち合うことで、緊張をゆるめるこ
とができました。

今こそ、子育てネットワークの信念が発揮される時――。
すぐに被災地のための募金活動を始めました。そして、埼玉県、そして川越市
への避難者が増えるにつれ、“孤育て”を防ごうと、避難してきた親子に届く
よう、サロンへの参加者を通じて、参加を呼びかけ始めたのです。

さらに、子育てネットワークとは別に避難者の居場所つくりをしている団体
「ここカフェ」を通して、避難してきた母たちとのつながりも築きました。
地域の子育て情報誌には、一般の人が知っておくべき防災の心構えや備え、震
災で断水を経験した人の体験談などを盛り込んだ「減災のススメ」を掲載。
積極的に活動してきました。

◇◆民間団体をつなぐネットワークづくりを

川越市によると、9月3日現在、福島県から川越市に260人(うち中学生以下
45人)が避難しています。避難から1~2年が経って自分が避難者であることを
ようやく周囲の人に話せるようになり、近所や地域のつながりに感謝しながら、
赤ちゃん連れで積極的に活動に参加している人たちがでてきました。

一方で、時間が経った今、かえって以前よりも不安を感じている人もいます。
家のこと、教育のことなど、情報はいろいろほしいけれど、避難者であること
はできるだけ知られたくない――。葛藤を抱えている人も少なくありません。

同時に、避難してきた人は住民票は被災地に残したままなので、「住民じゃな
いのに行政サービスを受けていいのか……」という気兼ねを感じている人もい
ます。避難者が行政のサポートよりも民間団体、市民団体のサポートを選ぶ傾
向にあるのは、ここに理由があります。

いま大切なのは、震災直後のような特別な支援ではなく、避難者が置かれてい
る状況や抱えている葛藤や気兼ね、不安を地域の人々が理解して受け入れ、
意識的に見守っていくことだと痛感しています。

「震災」とひと言で言っても、「原発災害」は初めてのことですし、既存の仕
組みでは対応しきれていない部分がたくさんあります。慣れない土地で、孤独
を感じながら子育てをしている方や、経済的に追い詰められている方、世帯が
分離してしまって今まで通りのサポートが受けられない方など、きめ細かい個
別の対応が必要な方が増えているようにも思います。

ジェスペールは、避難者で身内からの産後支援が受けられない方に、産後女性
と子育てをサポートする「産後ドゥーラ」の派遣も行っています。
産後ドゥーラは産後支援に特化したサービスを、私たち子育てネットワークは
子育てサロンというサービスを提供しているように、それぞれの団体にはそれぞ
れの得意分野があります。これらの団体をつなぐネットワークがあれば、避難
者1人ひとりのニーズにあった支援ができるのではないか、そう感じています。


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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第14回:女性が食事の大切さに耳を傾ける時
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食事の大切さについては、様々な機会を通じて、多くの場所で語られます。
一方で、多くの方々からは、「食事を制限してまで健康になるなんて、好きなも
のを食べないストレスの方が大きいわ」と、そんな声をよく耳にします。

しかし、妊娠、出産、授乳を体験すると、女性は否が応でも食事の大切さと向き
合わざるを得ないのです。

◆◇妊娠期

妊娠後期に塩分の高いものを食べると、今まで浮腫んだことのない方が手足が浮
腫んだり、血圧が上昇してくる方があります。甘いものを気にせず食べると途端
に尿糖がプラスになり、ひどい場合にはインシュリン投与ということになるのです。

このところ妊娠性糖尿病の検査が広く行われ、またたくさんの方々が妊娠性糖尿
病と診断されて薬の管理下に置かれています。
それだけ糖分の取り過ぎが日常的になっていると考えることが出来ます。

妊娠中は誰しも元気な赤ちゃんを産みたいと考えますので、この時期はとても素直
に食事の重要性を認識してくださいます。

不妊治療後にやっと子どもを妊娠出来た方は、特に妊娠中の食事には気を付けてほ
しいと感じます。また長い間不妊に悩んだ方でも食事を変えて糖分をひかえ、お米
のご飯をちゃんと食べるようになってやっと妊娠できたといおっしゃる方もいらっ
しゃいます。

先日高齢妊婦でリスクの高い方が、成育医療センター(胎児診療を行ったり、高度医
療を受けることが出来ることで有名な病院です。)を受診し、赤ちゃんをおなかの中
で丈夫に育てるためにはパンやパスタではなくご飯を食べるようにと、助産師からの
教育があったと聞きました。これも、高度なリスクを扱うところだからこそ、感じる
実感なのでしょうか?私たち助産院の助産師と同様の実感です。

◆◇出産時

また妊娠中をトラブルなく過ごしたとしても、糖分を多く取り過ぎていた方は出産時
の出血が多くなる傾向があります。このことを強く感じるのは、助産院で継続して妊
娠中の生活を見て、出産を扱っている助産師たちです。

同様に、継続して妊婦を診ている産科クリニックのドクターも、この点を指摘してい
らっしゃいます。

更に出産時に感じるのは、野菜中心で食事に気を付けた方は浮腫みもないということ
です。出産時の会陰の傷がつきにくいのです。こういったことももっと多くの方に知っ
てほしい点です。

◆◇授乳を通して

そして、お産後は授乳が待っています。
今まで取っていた食事と母乳の質は大変大きな関係がありますが、そのことを指摘する
医療者はあまりいません。一般的に甘いものの取り過ぎや脂っこいものを食べすぎない
ようにしましょう、といった程度の事は言われます。

食事の事をあまり考えなくても妊娠継続することが出来、出産に至る方は沢山いらっしゃ
います。
しかし、日常的にインスタントラーメンをたびたび食べていた方、甘いものが大好きで
止められなかった方などは、赤ちゃんが母乳を飲むのを嫌がる傾向があります。
お母さんはおっぱいが張って飲んで欲しいのに、赤ちゃんの方がお乳に近づくと抵抗し、
手を突っ張って飲まないということがあるのです。

松が丘助産院(宗が院長の助産院)は、母乳をちゃんと飲ませられるようになりたいと
いう理由で、病院で出産した後に、産後ケア入院のためにお見えになる方が最近増えて
います。

そのような方は、妊娠中の食事はいわゆる、普通の食事、小麦が多い食事です。
病院ではなかなか赤ちゃんが乳首に吸い付かなかったのに、助産院に来て、3日ほど滞
在すると、それはすなわちご飯を3食食べて、野菜が中心の薄味の食事にし、かつ牛乳
や卵、油、砂糖は一切取らない生活をすると、ということですが、母乳の色が変わって
きて母乳に赤ちゃんを近づけても嫌がらなくなるのです。濃すぎるおっぱいは赤ちゃん
は好みません。
4、5日滞在することで母乳を直接飲めるようになり、多くの方は母乳だけで赤ちゃん
を育てられるようになります。

松が丘助産院で妊娠中から食事に気を付けていた方は、生まれた途端から赤ちゃんが上
手に乳首に吸い付きます。最も、生まれた途端にまず乳首を吸わせるので、母乳育児が
スムーズに行く、ということも大きく影響はしているのですが・・・。

またご飯と野菜中心の和食で育てた子どもは、とても落ち着いた子どもに育ちます。む
やみにキーキーと泣く事はありません。糖分が控えめであることで血糖値が一定になる
からだと思います。

すなわち妊娠、出産、育児を経験する中で食事の大切さを実感する場面に否が応でも直
面します。この時期を通して、是非体に良い食事とはどのようなものかを気づいてほし
いと思っています。


※おむすび通信(学校給食と子どもの健康を考える会発行)83号4月発行より転載

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◆ ベビスマシンポジウム(石巻市)のお知らせ
  http://tohokumama.org/images/main/20141024_bebysmile-events.pdf
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10月24日(金)、石巻市で「ママと赤ちゃんの復興(お腹の赤ちゃんも震災から
守ってあげよう)」がベビースマイル石巻主催で開催されます。

石巻から“妊婦と防災”について、震災時に妊婦だったママ、医療関係者、行政
関係者が 一緒に考えるシンポジウム。妊婦さん、関心のあるすべての方の参加
をお待ちしています!

・日 時:2014年10月24日(金)10:00~12:30(受付 9:30~)
・会 場:石巻市向陽地区コミュニティセンター(石巻市向陽町4-9-11)
・参 加:事前申込制・入場無料 (託児あり)
・主 催:特定非営利活動法人ベビースマイル石巻
    「復興・防災まちづくりとジェンダー ―生活再建と制度設計に関する
     国際比較研究」


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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もうだいぶ沈静化していますが、「ALSアイス・バケツ・チャレンジ」※が
一時期広まりましたね。

※ALSアイス・バケツ・チャレンジ・・・筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の研究
を支援するため、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、またはALS協会に寄付
をする運動。

ジェスペールに所属する私としては、「ALS協会ばっかりじゃなくて、ジェス
ペールにも寄付してください~、いけず~」という気持ちもありましたが(汗)、
寄付への行動喚起方法や社会を巻き込むムーブメントに関して考えさせられる動
きでした。

必要な場所や人すべてに、お金と社会の関心の両方が向いていくといいですね。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: http://https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/08/19 配信 vol.24
~「すくすくルーム」の誕生から考える、各地域での子育て支援~

2014/8/17 配信 vol.24
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~「すくすくルーム」の誕生から考える、各地域での子育て支援~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

お盆休みが終わりましたね。お盆休みに休めない方もいらっしゃるかと思いま
すが、お休みできた方はゆっくり休養を取られましたでしょうか。

こういうお休みの日に外出すると、小さなお子さん連れの姿をよく目にします。
小さな赤ちゃんのぷにぷにの手足を見ると、思わず「触りたいな~」と思って
しまう自分がいます。
赤ちゃん可愛さに怪しいヒトになってしまわないよう気をつけます。

さて今回は、常時母子に対応できる「すくすくルーム」を開設した、こそだて
シップの伊藤代表からのご報告と、9月15日に宮城で開催される子育てイベント
のご案内です。

子育て支援の手が薄い地域で、週6日常時母子をサポートする、という決断をさ
れた伊藤代表の文章をどうぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 子育て支援室「すくすくルーム」の誕生
       (NPO法人こそだてシップ 代表 伊藤怜子)
├ じょさんしフェスタ in みやぎ2014
  http://www.midwife-miyagi.net/?p=2677
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/7/31現在)
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<支援母子数>

2014年7月  767組
  累計 15,835組(2012/7~2014/7)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 子育て支援室「すくすくルーム」の誕生
               (NPO法人こそだてシップ 代表 伊藤怜子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

岩手県大船渡・陸前高田を中心に活動する“こそだてシップ”が、この7月、
子育て支援室「すくすくルーム」を開設しました。

伊藤代表は、これまでの活動の中で、月数回のサロンや巡回訪問だけでなく、
いつでも母親達に対応でき、また母親同士がくつろげる場所が必要であると痛
感してきました。

「ママ達のために、早く居場所を作りたい。」と、昨年より関係各所に働きか
けを続けた結果、開設できる部屋や賛同いただける支援者も見つかり、今回の
開設に至りました。

昨年はNPO法人設立、今年はすくすくルームの開設、と日々前進している
“こそだてシップ”。
今回の開設にあたり、伊藤代表からそのご報告をいただきましたのでご紹介致
します。


◆◇子育て支援室「すくすくルーム」の誕生 
  NPO法人こそだてシップ代表 伊藤怜子

盛夏の7月4日、大船渡市の中心街に子育て支援室「すくすくルーム」が誕生致
しました。被災地という言葉も風化してきたような今日まで、支え続けて下さる
団体様や皆々様の、温かなご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

「すくすくルーム」は5.5坪という狭いスペースですが、事務所兼ママ達の交流
スペースを設け、月曜から土曜の毎日、担当助産師と看護師による相談室も開設
しています。相談室のキーワードは「身近に」「気軽に」「安心」出来るサポー
トです。

オープン当日は25組の母子が訪れ、7月中は延べ133組の利用者でした。
「2日間、水のような便がでて、どうしたら・・・」と出勤スタッフを待っていたママ、
「虐待を疑われて通報されましたー」というママなど、地域の子育て環境が反映さ
れるような相談室です。

人口6万6千人の当地域は、災害前から産科開業医も助産院もなく、分娩施設は一ヵ所
のみ。「すくすくルーム」には、助産師や看護師が常駐するので、地域の子育て支
援の中核となる可能性を秘めております。

現在、こそだてシップの若手メンバーが、「あなたも自民党に直接提言をしよう!
政策プレゼンコンテスト」への応募に取り組んでおります。これまでのこそだてシッ
プの実績をもとに、子育て支援への提言を行うもので、岩手県の選考をパスし、秋
の決勝大会(東京)まで進んで、被災地の子育て支援に大きな力が動くことを願って
おります。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ じょさんしフェスタ in みやぎ2014
  http://www.midwife-miyagi.net/?p=2677
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

9月15日に宮城県助産師会主催の「じょさんしフェスタ in みやぎ2014」が
開催されます。

経験豊富な助産師たちがインストラクターとなって、様々な講座が開催され
ます。

セルフリフレクソロジー、ベビーマッサージ、マタニティヨガ、育児相談、
活動写真展示など盛りだくさんの内容です。

お近くにお住まいの方はぜひどうぞ!

・日時 2014年9月15日(月・祝)10:00~15:00
・会場 たいはっくる(太白区中央市民センター、太白区文化センター)
・参加無料(事前申込が必要な講座あり)
・主催 一般社団法人宮城県助産師会
・後援 公益財団法人ジョイセフ


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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先月号でまんまるの佐藤さんがご紹介されていた、オステオパシー施術士の
ダビッドさんに先日お会いしました!

代表の宗の家で、宗とダビッドさんと夕食をご馳走になったのです。

先月号でダビッドさんについて触れるに当たり、ダビッドさんのサイトを拝見
したのですが、私には今いちオステオパシーについて理解ができず・・・(汗)。
ダビッドさんのご説明を聞いて、ようやく全体像がわかりました。

誤解を招きたくないので詳細な言説は避けますが、全人的なケアなのだなあと
いう印象を受けました。

加えて、オステオパシーにとどまらない宗とダビッドさんのお話ひとつひとつ
には「なるほど!」「なるほど!」と頷かされる感じでした。

ダビッドさんも「こんなに食のフィロソフィーが合う方(=宗)と日本で出会
えるなんて」とおっしゃっていましたが、宗とダビッドさんはまさに出会うべ
くして出会った2人と言う感じでした。

それにしても、私は宗が代表をしている組織のスタッフとしてはあるまじきな
のですが、食に関する意識が低い人間なのです。
そんな私は、宗とダビッドさん相互に食への心がけを説かれ、ふか~く反省し
ました。

また、宗がダビッドさんとフランス語で会話をしていたのを見て一女性として
たいへん感銘を受けました。

代表の宗に対しては、助産師という専門家として活動していながら、3人のお子
さんを育てあげた方という、自立した女性の見本としてたいへん尊敬していた
のですが、そういう素晴らしい業績に加えてフランス語まで修得しているのは
本当にすごいなあと・・・。

「仕事をしてたら料理作るなんて無理ー!」とか言ってないで、せめて、一食
くらいは自炊がんばろう、自分・・・、と思った次第です。

なにはともあれ、とても楽しい場でした。


それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2014/07/15 配信 vol.23
~宮城と岩手の支援から考える、恒常的に続ける支援により母子に提供する安心感~

2014/7/15 配信 vol.23
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~宮城と岩手の支援から考える、恒常的に続ける支援により母子に提供す
  る安心感~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

先週は大型台風の襲来と週末朝の地震で日本列島全体がおおわらわでしたね。
一部の地域では台風で大きな被害がでたとのことで、被害を受けた方に心より
お見舞い申しあげます。

さて、今回は宮城からベビースマイル石巻のイベントご報告、岩手からまんま
るのサロンご報告、そして、ジェスペール代表の宗のこそだて玉手箱の3つを
ご覧いただきます。

震災から3年以上経っている中で、被災地での支援を続ける2つの団体。
この2つの団体が「長く支援を続ける」と決意していることにより、落ち着い
て子育てをできる母親たちは少なくないのではないでしょうか。

そんな2つの団体とジェスペール代表の宗たちによる、母子に注ぐ目と手の温か
さが伝わってくる内容をどうぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 「ベビスマ☆子そだてフェスタ2014」ご報告
       (ベビースマイル石巻代表 荒木裕美)
├ 大槌サロンご報告(まんまる代表 佐藤美代子)
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第13回:外出先での授乳
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/6/30現在)
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<支援母子数>

2014年6月 1,027組
  累計 15,068組(2012/7~2014/6)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 「ベビスマ☆子そだてフェスタ2014」ご報告
               (ベビースマイル石巻代表 荒木裕美)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

石巻で活動しております。ベビースマイル石巻の荒木です
いつもみなさまにご支援いただき、心から感謝申し上げます!

今回は先日行いましたイベント、
「ベビスマ☆子そだてフェスタ2014」のご報告をさせていただきます!

震災から3年、活動は常にたくさんの方々に支えられ、継続してくることができ
ました。

私たちベビースマイルのスタッフは、全員が被災地で乳幼児の子育てをしている
現役の母親。
育児でも手一杯の時期。でも、だからこそ、石巻が子どもの笑顔いっぱいのまち
になってほしい。
子ども達がすくすくと育ち、また親になり、子ども達と安心して幸せに暮らせる
地域であってほしいと、強く願っています。

震災後、たくさんの企業さん団体さんが被災地支援にはいってくださり、今も復
興を後押ししてくださっています。
ベビースマイルでも、ご寄付をいただいたり、サロンの開催支援を頂くなど、お
力添えいただいております。

『みなさまからの支援を、より多くの母子へ。確実につないでいきたい!応援の
声を届けていきたい!』

そんな思いを、形にするため、今回、お世話になっている企業のみなさま、団体
のみなさま、ボランティアのみなさまと、これまでつながってきた母子、そして
まだまだつながっていない母子との大交流になる子そだてフェスタを開催いたし
ました。

ジェスペール様にご縁をいただいたことで、西友様からご寄付をいただき、千趣
会様にはワークショップを開催頂きました。
親子で笑顔になれるもの、ふれあえること、母親がリラックスできること、など
盛りだくさん。

フェスタには、たくさんの親子が来場し、笑顔を見せてくれました!
来場者アンケートの集計結果では6月14日の参加者は273組、そのうち大人372名、
子ども400名、計772名でした。

また、スタッフは当団体7名、ボランティアスタッフ35名、企業様スタッフ92名、
ワークショップ参加スタッフ10名の計144名でした。

みんながスマイルで大きくつながる一日となりました。

このような土日に開催する大きなイベントは、「サークルやサロンだとすでに仲
良しグループが出来てそうで行きにくい」といった方や、「外出したいけど、子
どもが多いので一人では難しい」という方も参加しやすいようで、孤立しがちな
方をつなぎとめるよい機会となると感じました。

震災直後に比べて、外部からの支援は減り、イベントも少なくなってきました。
年数は経っても、心の復興はこれからというところです。

地元でのしっかりとした支え合いと、外部からの支援の必要性を、現地からお願
いしていく、これからはそれが大事になっていくのではないか、と思いました。

今後ともひとりひとりとのつながりで地域を明るく、楽しく、子どもの笑顔いっ
ぱいにしていきたいと思いますので、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い
いたします!

荒木裕美


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 大槌サロンご報告(まんまる代表 佐藤美代子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月25日水曜日は定例の「大槌まんまるサロン」の日でした。

参加者は7組。
この日もにぎやかにおしゃべりの花が咲きました。

まんまるのサロンは、毎回美味しいお菓子を囲んで行います
まんまるスタッフの八重樫さん作製の豆乳ゼリーは手つくりで優しいお味。
他にも手造りの、形も可愛いすまいるクッキーなどがありました。

皆が楽しみにしていたイケメンオステオパシー施術師ダビッドさんは、3か月
の赤ちゃんに施術しました。
(この文章の最後にダビッドさんについてご紹介しています)

片方を良く向いて、向き癖がついてきたみたいという相談。
赤ちゃんが泣くと、ママは悲しそうな顔で見つめていました。
「痛いわけじゃないからね」と声をかけながら、施術が終わるのを待ちました。

終わるとにこにこして、おっぱいをたっぷりもらった赤ちゃん。
何と、ころころ右左を見ています。子どもって反応が早いんだなと感じる一コ
マでした。

この日は、千趣会さまの「ハハトコ東北プロジェクト」の手作りキットで小物
を作成しました。
皆でワイワイ選んで、好きなものを作りました。楽しかったですね。

ママたちは自分の好きな柄を選んで、楽しんだのです。
ありがとうございました。

今回も支援物資を持っていくことができ、妊婦さんがマタニティパンツを選ん
で行くなど、皆さんに必要なものを持って行っていただくことができました。

皆思い思いの2時間を堪能しました。


◆◇ダビッドについて
ダビッドさんのホームページhttp://dbosteo.jp/ja/

ダビッドを紹介いただいたのは、ジェスペールの宗さんからでした。
復興支援に熱心で、オステオパシーの施術者がいると聞いたのです。

私たちは2時間のサロン時間内でいつも、ハンドマッサージを行っていますが、
時には身体全身が疲れ、こわばっているママがいることに気づいていました。
また、こころの不調が体に出てきているママがいることもありました。

近くに住んでいれば、私たちの助産院へ招いてゆっくり体をほぐせるのに・・・
と考えておりましたが、
何せ遠方への出張サロン。時間をかけることも、後日会うことも難しいのです。

そこで、ダビッドの話を聞いて、「これだ!」と思い、お願いすることにしま
した。
身体を心を整えるオステオパシー。

しかし、ただでさえ、聞いたこともない施術で、しかもフランスのイケメン。
沿岸のママになじんでもらうことが出来るのか、正直不安もありました。

今年4月、宗さんとダビッドは、岩手にやってきました。
ダビッドは写真で見るよりイケメンで、きちんと日本語を話し、私たちとコミュ
ニケーションがとれることで、私たちも安心しました。

初めての施術は、まんまるのスタッフにして頂きました。
丁寧な問診と、日本語、英語、時々フランス語をぶつぶついうダビッド。
身体を触りながら、不調の原因を探っているようで、そのうち、あっという間
に眠くなり、眠ってしました。

施術を受けた人はみんな「眠ってしまった」と言って、部屋を出てきました。

からだが軽くなったことを自覚する人、良く分からないけど寝たからすっきり
した人。反応は様々です。

赤ちゃんの反応は早く、施術中は、動けないのが嫌で泣く赤ちゃんですが、終
了後は、すっきりした顔で、顔をキョロキョロ動かすのです。
その様子をみて、ママもほっと安心します。

現在3か月連続で、花巻と大槌で施術をしてくれているダビッド。
イケメンぶりだけではなく、彼の持つ人柄に皆が惹かれ、まんまるスタッフの
子どもたちは皆ダビッドが大好きです。

「ダビッド?」「ラビッド?」「ドビッド?」と時々、名前を間違われていま
すが、にこにこと子どもの相手をしてくださり、そして、真摯に施術してくれ
る姿はステキな男性です。

まんまるのスタッフも、大槌のママ達も、ダビッドが来てくれるのを楽しみに
しています。


佐藤美代子

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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
   第13回:外出先での授乳
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授乳中のお母さんたちが外出するときに困ることはいくつかありますが、外出
先で授乳しても良いものか、授乳するとしてもどこで授乳をすれば良いか迷う
様子です。

多くの場合、赤ちゃんが生まれて初めて外に出かけるのは1ヵ月検診、あるいは
お宮参りなどが考えられます。

1ヶ月検診は病院に行きますので、授乳室やおむつ変えの場所は確保されています。
しかしお宮参りとなるとフォーマルな格好していますので、赤ちゃんに泣かれる
とどうしていいか分からなくなることがあるようです。

お宮参りに着物を着る方もありますが、まだこの時期はすぐに授乳できるような
服装でお出かけすることをお勧めします。


◆◇母乳育児は直接授乳が基本

あるお母さんから、私にとってはとても不思議な質問を受けたことがあります。

外に出かけるときのために母乳を冷凍しておいた方が良いでしょうか?
また哺乳瓶に慣らしておいた方が良いでしょうか?

てっきり、赤ちゃんをおいて外出するのだと思っていたら、上のお子さんを公園
に遊ばせに行ったときに小さい赤ちゃんも連れて行くので、その時の授乳をどう
しようという質問でした。

しかし赤ちゃんとお母さんが一緒にいれば直接授乳をすれば済むことですし、そ
の方がずっと簡単です。

なぜならばミルクではなく母乳を持って外に出て哺乳瓶に入れて、赤ちゃんにあ
げるというのは、ミルクをあげるより、面倒です。
温度をどのように一定に保てばいいのでしょうか?またおっぱい張っているのに
自分のおっぱいを直接上げないで絞ったおっぱいを温め直して赤ちゃんに上げる
のはとても不自然です。

このような質問が出たのは、外では直接授乳してはいけないと言うお母さんの考え
があったからです。


◆◇授乳はどこででもできる

授乳は外出先ではしないという考え方をすると、とてもややこしく、大変なことに
なり、結局家にいたほうが良いということになります。

しかし赤ちゃんも1ヶ月過ぎるとしっかり成長し、お母さんの体調も6週間ぐらいすれ
ばずいぶん回復します。
特に2か月ぐらいになると、時々は外出したほうがお母さんの気分転換にもなり、他
の方と会って話をすることで様々な疑問が簡単に解決したりします。

そのためには外出先でも直接授乳してほしいのです。


◆◇外出先でも授乳は簡単

実は外出先でも授乳は簡単にできるのです、
例えば赤ちゃんが3ヶ月ぐらいまででしたらスリングの中でおっぱいをあげても、な
かなか外からわかりません。

もう少し大きくなってからでも、今はエルゴと言う抱っこ紐がとても重宝されていま
すが、その中で授乳をしても外からは分からないようです。
あるいはタオル1枚あれば全く気づかれずに授乳をすることが可能です。

また最近は、さまざまな授乳ケープも工夫されていますし、授乳するためのおしゃれ
な授乳服も開発されています。

外出した時に授乳するため、最近は病院や公共の施設、デパートなどには授乳室が設
置されています。
しかしそのような授乳室でも、そんなに広いスペースのところはあまりなく、混んで
いたり、順番待ちをしなければならなかったりすることもあります。

しかし先程言ったように授乳ケープやタオル1枚で実は簡単にどこでも母乳をあげるこ
とができるのです。
赤ちゃんも3~4ヶ月になるとしっかり自分の方からお母さんの乳首に吸い付いてくれ
ます。上手にコツをつかめば全く人に知られることなくちゃんと母乳をあげることが
可能です。

「どこででも授乳ができるんだ」と発想変えてみるとそんなに難しいことではありま
せん。

しかし赤ちゃんが1ヵ月以内の場合には出かけるのは大変です。自分から乳首に吸い付
けないこともありますので大きく乳房を開けて乳首を加えさせなければなりません。
要は1ヶ月ぐらいはお家の中で、静かな環境で過ごしなさい、と言うことだと考えるこ
とができます。

お宮参りも1ヶ月検診が終わってから行うことが通例ですので、初めてのフォーマルの
お出かけはお宮参りと考えてください

赤ちゃんと静かに過ごす時期が過ぎれば、どこででも母乳はあげられると考えると、
外出するのがとても気が楽になるでしょう。
荷物も少なくて済みます。

ちょっとした工夫で、外出先でも直接母乳をあげて、子育てを楽しんでください。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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まんまるの佐藤さんのご報告にあったオステオパシーの内容は、マッサージ
マニアの私には垂涎ものでした(笑)。

どうも私は姿勢が悪いため、特に背中ががちがちになりがちのようで、若い頃
からいろいろなマッサージに行っています。

最近までは代表の宗が運営する松が丘助産院の妊婦さん達が利用される整体を
ご紹介いただいて通っていたのですが、いろいろ忙しくなって時間が合わず
最近はご無沙汰になってしまっています。

その代わりと言っては何ですが、最近は都心で60分3,000円程度のもみほぐし店
が増えてきたので、どうしても辛くなってきた際はそこにかけ込んでいます。

そんな私ですから、イケメンで素晴らしい腕をお持ちのダビッドさんの施術に
は興味しんしん。

でも、東京に住んでいて60分3,000円のお店を利用できる私は相当恵まれていま
すね。

岩手で気軽にマッサージに通えない方々とダビッドさんの出会いは素敵だなあと
思いながら、佐藤さんの文章を読みました。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: http://https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2014 Jespere, All rights reserved
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2014/06/17 配信 vol.22
~東松島の今~

2014/5/20 配信 vol.21
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東松島の今~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

大雨が続く・・・と思ったら、気温が高い晴れの日が続いたりと、ここ1~2週
間は動きのあるお天気ですね。
洗濯物の判断が難しいところですが、最近は乾燥機装備のご家庭も増え、それ
ほど困ることもないのでしょうか。

さて、今回は、広報担当の桑原から東松島訪問のご報告、そして6月14日と15日
に中野区で開催された中野育フェスのご報告をご覧いただきます。
特に、まんまるの佐藤美代子さんと妊娠6カ月で被災した女性の体験談はは真に
迫ってくるものがあり、講演録としてそのままご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ こころのティータイム取材報告(広報担当・桑原慎一)
├ なかの育フェスご報告
├ 【3.11】(妊娠6カ月で被災した方の講演録)
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/5/31現在)
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<支援母子数>

2014年5月  840組
  累計 14,041組(2012/7~2014/05)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ こころのティータイム取材報告(広報担当・桑原慎一)
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5月29日に宮城県東松島市の「ほんだ母乳育児相談室」で行われた「こころの
ティータイム」に同席をさせて頂きました。
http://tohokumama.org/activity_report/honda/

こころのティータイムでは「エンジェルカード」を引いて、皆さん思い思いに話
をします。ここでは「話のコシを折らない」「分かち合い」がルールとなってい
て、安心して言いたいことを言うことが出来ます。

当日は4組(4人)のママが集まっていましたが、全員お子さんを預けて来たそう
で、さりげなく聞こえる程度のボリュームのBGMがちゃんと聞こえていました。
お話の最中もしっとり、まったりという感じで落ち着いてお話を聞くことが出来
ました。

今回は「震災後の私たち」というテーマで皆さん語って頂きました。普段震災の
話をすることはないそうですが、皆さん一旦話すと止まらないとの事。また当時
の様子を思い出して涙ぐんでしまうママもいて、生々しい話に私の涙腺も緩んで
しまうのでした。


敢えて美談ではないお話を以下にご紹介します。

『1階部分が震災に遭い、2階に住んでいました。主人の実家は全壊しましたが、
おじいさん、おばあさんは無事で、うちの2階に住んでいました。しかし、おじい
さんは一人で仮設住宅に出ていきました。「嫁の作った料理は食べられない」と
言って・・・。おばあさんは孫たちの世話と土日におじいさんのお世話に飛び回って
います。』

『津波で住宅が全壊。実家に住んだり、仮設に住んだりしてしばらくしのぎました。
今は新居で暮らしています。被災して捨てられないものが倉庫にあります。子ど
もの日記も泥だらけになったままで、洗ってしまうと破れてしまう気がして・・・。
いまだにそのままとってあります。どうすればいいか悩んでいます。(捨てるこ
とは考えていない)
私たちは実家に住んでいましたが、実母に「早く出ていけ!」と言われて同居が5
か月しか保たなかった。どうしてそんなこと言えるの?出ていくところもないし・・・。
と本当に悲しくなった。』


現地で取材させていただいてよく思うのですが、テレビや新聞では「家族の絆が強
まった」、「離れ離れで暮らしていても心では繋がっている」など、わりと美談を
聞くことが多いのですが、実際は日を増すごとに生活や家族に対する不満が増し、
皆さんストレスでお悩みになっているようです。

本田先生やママが言っていましたが、3年経ってようやく「気持ちの復興」に向かっ
て頑張ることが出来るようになってきたのではないかとの事。人によっては3年が長
いと感じる方もいると思いますが、恐らく3年という短い期間でこのような心の変化?
余裕が生まれたのは、こころのティータイムの大きな成果であると感じました。

本田先生の少人数制サロンは「確実な元気発信基地」になっていると思います。人の
人生やココロを変える(ココロを癒す)ということはそう簡単に出来ることではない
と思います。

先生本来の育児支援に加えココロの支援も同時に行ってしまう、本田先生にこれから
も頑張って欲しいと強く感じました。

ママたちも無理せず頑張って下さい!


最後に本田先生より、
『「こころのティータイム」は心の整理をする良い場所になっていると思います。長
く続けていると皆さんが変わっていくところを見させてもらってラッキーだと思います。

ここで培った元気や前に進む気持ちなどを、職場などに持って行ってくれるとその職場
で何らかの影響があると思っています。そう考えると、みんなみんなに手が回らなくて
もここで元気をもらったママたちがまた自分たちの場に帰っていって、その力をまいて
くれると効果的なことをやっているという気になります。

少人数でしたが、確実に誰かのためになっている時間だったと今では思います。
こういう場を提供してくれていることはすごくありがたいと思っています。ジェスペー
ルさんやご支援頂いている皆さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。』

ほんだ母乳育児相談室HP
http://honda-no-kokoro.com/


桑原慎一


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◆ なかの育フェスご報告
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◆◇なかの育フェス概要

6月14日と15日の土日にかけて、中野ゼロホールで第2回なかの育フェスが開催
されました。

なかの育フェスは、「子育てで地域とつながろう!」をコンセプトに、育児支
援等に関わるいろいろな団体の方々が自発的に企画運営しているもので、昨年
から始まりました。

内容は、子どもが楽しめる企画(公演、パフォーマンス、ワークショップ)、
子育て相談やお母さんたちがリラックスできるコーナーなど様々。

昨年はゼロホール内の2部屋のみの開催でしたが、今回はなんと4部屋に増えま
した!単純に考えても床面積が倍増したことになります。

今回の各部屋コンセプトは4つ。
・あそびの街
・ウキウキの森
・すきすき広場
・ごろごろルーム

どの部屋も子どもがわくわくするような装飾でお化粧し、出展者たちは動物を
テーマにした被り物をして来場者をお出迎えしました。


◆◇ジェスペールの出展内容

昨年に引き続き、今年もジェスペールは出展しました。

出展の内容は3つ
・まんまる 佐藤美代子さんと、妊娠6カ月で被災した方の体験談
・代表の宗による楽健法体験
・ジェスペールとまんまるのパネル展示とオイルマッサージ

体験談、楽健法、パネル展示とも、反響は大きかったと感じています。
パネル展示のブースには募金箱を置きましたが、昨年より多い募金をいただき
ました。募金してくださった方にこの場を借りてお礼申し上げます。


◆◇まんまる 佐藤美代子さんと、妊娠6カ月で被災した方の体験談

15日の午前中に実施したこの体験談は、実際に被災した方の真に迫ったもので、
立ち止まる方は一様に真剣な顔で聞き入ってくださっていました。

このような震災体験のお話を聞く場がもっとあればよいのに・・・というのが、
講演を聞いたジェスペールスタッフ一致の感想でした。

妊娠6カ月で被災した方は、お子さん連れで東京に来てくださっていましたが、
お子さんの講演中お母さんにかまってもらいたくてダダをこねたり、育フェス
にいる間楽しそうに遊んでいる様子が微笑ましく、震災時に生まれた子がもう
こんなに大きくなっているんだなあと感慨深い気持ちにさせられました。

この講演は、中野区議会議員の方、つくば国際大学 医療保健大学の先生方も、
聞いてくださいました。
子育て支援に前向きな影響を及ぼせる方々にお話を聞いていただけたことは、
岩手県から来た佐藤助産師と被災したお母さんには、たいへん励みになりまし
た。

次の項目で、大槌町に里帰りをしていて、妊娠6カ月で被災した方の体験談の
講演録をご覧いただきます。


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◆ 【3.11】(妊娠6カ月で被災した方の講演録)
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◆◇震災時の状況

2011年1月に大槌町に里帰りをしました。

2011年3月11日は妊娠6ヶ月目でした。母が偶然仕事を休んで家に居ました。
祖母は踊りの練習で町内に、妹は釜石で仕事をしていました。


◆◇14時46分

大きく揺れて母と家の外に出ました。揺れがおさまるまで裸足で道路で抱き合っ
ていました。揺れが止まってから母が家の大事な書類を準備し、私は財布と母
子手帳だけを持ちました。
「とりあえず逃げよう。他の物はまた後で取りに来ればいいんだから・・・」と家
を出ました。

母が運転する車の中で津波を見ました。多分、これが津波の第一波だったのだ
と思います。

夫の実家の前を通って誰も居ないことを確認しました。道路に出ると渋滞して
いました。家の窓ガラスが割れたのを掃除している人もいました。

妹からメールがあり、「みんなで避難するよ」と連絡を取り合いましたが、
15時30分頃に電波が途絶えました。

その後すぐに避難所に到着しました。祖母とも会えました。

避難所から下の方を見ると、もう波が町を飲み込んでいました。第二波と思われ
る黒い波でした。どこかで火がついたのか煙が見えました。

避難所よりもっと上に逃げなきゃということで、みんなで山に登りました。

余震で足元の道路にヒビが入っていました。道路が揺れるのと自分の震えとでう
まく歩けませんでした。
小学生の泣き叫ぶ声と、子どもの名前を叫ぶお父さんの姿、車のクラクションが
印象に残っています。

大きい波がもう来ないのを確認して、避難所に戻りました。
役場の職員と思われる方が毛布を配っていましたが、病人じゃないしと思い、取
りに行けませんでした。母が妊婦と老人が居るのでと言って、2枚貰って来てくれ
ました。風が強くなってきて、公民館の中へ入りました。

お寺も津波にのまれたようで、そこの和尚さんが水の中から助けられ、恐怖と寒さ
の両方があったと思うのですがぶつぶつ言いながら震えていました。あんなに全身
ガタガタさせている人は見たことがありませんでした。

電気は自家発電で点いていましたが、水は無いのでトイレは流せず汚物がそのまま
になっていました。飲み物は、地震が起こる前に祖母が持っていた500mlのペット
ボトルのお茶のみで、食料はありませんでした。

外が暗くなり、窓の外に見える小学校が焼けているのを見に、いろいろな人たちが
目の前を行ったり来たりしていました。爆発音もありました。その日は一睡も出来
ませんでした。


◆◇2011年3月12日

明るくなって外に出ると、火事が近くまで広がっていました。電気がついていない
のでテレビを見られておらず、この状況が大槌町だけなのか、他もそうなのか全く
わかっていませんでした。

自衛隊が来ていたので、「他の場所はどうなのですか?」「日本全部こんな感じで
すか?」とたくさん聞いたけど、自衛隊の人たちは「私たちもわからないんです」って
言っていました。

前日から、途切れ途切れで聞こえるラジオで、長野で震度6、東京で火事、という
ことを聞きましたが、それが広がってデマが流れました。

『日本終わった・・・』と思いました。

9時頃、火が近くまで来たので他の避難所へ行きました。山を越える途中、妊婦が居
るからと一緒に逃げている人が車を止めてくれました。「娘と息子にまだ会えない。
ダメかもな」と運転手さんが言っていました。

頂上までしか車では行けず、そこで下ろしてもらい、そこから2~3時間かけて大槌
高校に到着しました。


◆◇大槌高校で

その時、妊娠して初めてお腹が張っていました。「お腹が張るってこういうことなん
だ」と感じました。

高校生が布団を持ってきてくれ、「少し横になりな」とみんなが言ってくれたのです
が、すぐには横になれませんでした。妊娠しているというだけで、どこも悪くないし、
痛いとも言えませんでした。

高校生が気づいて「妊婦さんジュースとカンパンどうぞ!」と差し出してくれました。
高校生たちが自動販売機を壊してジュースや飲み物を避難して来た人に配っていまし
た。制服を着ていたり、ジャージを着ていたり、多分家に帰れない子たちで、「高校
生なのに大人よりしっかりしているかも」と感じました。

もらったジュースとカンパンが、避難して初めての食事で、すごく美味しかったのを
覚えています。

夕方は、山側に住む人たちが、おにぎりを持ってきてくれました。こぶしより小さい
おにぎりを二人で一つ。それでもごちそうに感じました。

高校は自家発電が無いため、18時には真っ暗になります。眠くないけど目を閉じました。


◆◇2011年3月13日以降

次の日かその次の日にお医者さんたちが派遣されてきました。
妊婦健診の日が近づいていましたが、誰にも言えませんでした。

夫が東京から探しに来てくれました。何度もいろいろな避難所を回ってくれていたよ
うです。避難所の名簿もまだ整備されていなかったので、避難所では「妊婦さんいま
せんか」と聞いて回ってくれていたみたいです。

大槌高校に来た時、看護師さんに「6ヶ月の妊婦なんですけど居ませんか?」って聞い
ていたのですが、私は妊婦だということを避難所の人に言っていなかったので、「ここ
には居ないよ」と言われてしまっていたようです。

その次に夫が大槌高校に探しに来て避難者名簿を見ている時に、たまたま母と出会って、
見つけられたようでした。
それで初めて、「私は妊婦です」という事を役場の人に言いました。

その頃、電気が点きました。電波は約一週間後につながり、SNSを使って地元の友達や
東京での同期とつながることができて、皆が私の安否確認をしてくれていたと知りまし
た。

避難所生活は約2カ月間続きました。

AMDAの助産師さん、保健師さんが毎日様子を見に来てくれました。
※AMDA・・・特定非営利活動法人アムダ。医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援
活動を展開

お風呂に入れたのは約2週間後でした。着替えは支援物資でしました。
3枚のお布団に大人5人で寝る生活でした。
食事は3食配給なのですが、ほぼ炭水化物で野菜は少なかったです。

知らない人が居るストレスもありましたし、ほこりや、ハエが回っていたり、においも
ありました。


◆◇避難所を離れ、健考館に入るまで

釜石病院の健診で、妊産婦受け入れの支援の話を聞きました(まんまるの佐藤美代子さ
んが妊産婦支援をしていた岩手県花巻市の健考館のこと)。釜石では産めないと言われ
ました。

健考館には予定日の10日前ぐらいからでないと入れないので、それまでは避難所から病
院に通うように言われました。避難所から病院へは約40分の距離でした。

夫の親戚の家(姑の実家)で、健考館に入れるまでお世話になることになりました。初
対面でしたし、避難所から離れるのが嫌でした。夫が仕事を辞めて岩手へ帰ってきまし
たが、夫といるより家族と居たかったです。

自分だけ逃げるようで後ろめたい気持ちと、お腹の子どもを守らなきゃという気持ちで
複雑なまま、嫌々避難所を出ました。避難所生活がまだまだ続く人たちにしてみればバ
カみたいなこと言ってるよ、と思われると思いましたが・・・。

初めて会う親戚との生活でした。夫は大型免許を取るため自動車学校へ。それ以外の日
も、夫は一人で出かけて私はほとんど一人で家にいました。

健診で鉄剤を出されてクラクラして動悸息切れで動けなくても、誰にも言えなくて一人
で耐えました。夫の家も流されて、私も同じ状況ですが、私は家族が無事だったのに対
し夫は家族も亡くしていて、その時は姉しか見つかっていませんでした。

そのため夫の精神的ダメージが大きくて、どう声をかけてあげても、家族全員助かった
私には本当の気持ちを分かってあげられませんでした。

車で逃げた時に夫の家の前を通ったのに、多分その後、義父たちが家に着いたんだろう
と思うのですが、自分だけ助かったことを考えると・・・。

もうすぐ子どもが産まれて、自分だけ幸せになるような気がして、夫に後ろめたくて、
一人でさみしいということも、具合悪いということも何も言えませんでした。

市役所に健考館の話を聞きに行きました。出来るだけ早く入りたいと言ったのですが、
予定日近くにならなきゃダメと言われ、自分で健考館に電話しました。支配人が出たの
で、市役所で言われた事と今の自分の精神状態を言うと、「すぐにでもいいよ」と優し
く言ってくれました。健考館に見学にも行きました。

すぐにでも入りたかったけど、夫の自動車学校があるからと、夫はなかなか理解してく
れませんでした。結局予定日の1週間前位にやっと入れました。親戚のところですごく良
くしてくれて、今も家が近くてよく会うしお世話になっていますが、その時は何もかも
がストレスでした。


◆◇健考館で

健考館には、自分の祖母も入れてもらえ、同じような経験をした予定日近い妊婦さんも
居て、毎日助産師さん、ボランティアさんが来てくれて、美味しいご飯、温泉があって、
毎日落ち着いて、お腹の子とやっと向き合えた気がしました。

至れり尽くせりで、避難所生活している母と妹には、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
毎日感じる胎動の他にも、助産師さんが触ってくれたり、心音を聞かせてくれたり、震災
がなかったら絶対ありえなかった妊婦生活でした。被災していない妊婦さんの方が、色々
な不安とか、体の不調と戦っていたと思います。

「自分だけこんなんでいいのかな・・・」と。産後に帰る場所が出来た事、祖母が居ること。
震災前は当たり前だったのに、なかなか現実は受け止められていなかったのですが、感謝
の気持ちでいっぱいでした。

1ヶ月健診までお世話になり、その間も、助産師さんが毎日来てくれて、沐浴も常に見てい
てくれて、家事も何もする事なく母乳の出も見てもらえました。

産前産後のママが求めている事が全てそこに詰まっていました。


◆◇健考館を出てからの生活

1ヶ月後、健考館を出てからは、夫の仕事がその近くで決まり、みなし仮設としてアパート
を借りて、家族3人で生活が始まりました。妹夫婦はまだ避難所生活でした。

夫の仕事に休みがなく、子育てに毎日追われていて、震災の事を考える暇はありませんで
した。テレビでの震災関連の番組はあえて見ないようにしていました。

息子が1歳になる前に姑が退職して、同居が始まりました。家族を亡くした姑はうつになり
かけていました。好きな人の親ですし、一人にはしておけません。「結婚したのだから、
覚悟しなきゃ」と考えました。同居を開始してすぐは割と楽しく、当たり障りなく生活でき
ていましたが、やっぱり他人は他人で合わないところが出てきました。

慣れない同居、慣れない育児、慣れない場所での生活。その話を全部聞いてくれたのは、やっ
ぱり助産師さんでした。聞くだけじゃなく、同じようにガマンしているママたちが、お茶を
飲んでゆっくり話が出来る場も作ってくれました。

震災で何もかも生活が変わって、育児に家事に、悩む暇も無く、思い出す暇もなく時間だけ
が過ぎていって、震災があったと言う事から少し目をそらしているような気もしました。

現状での生活が落ち着いてきて、“物”としての支援が無くても、自分たちの力で生活が出
来るようになると、「被災者らしくないね」とも言われました。被災地の家が無事だった人
や、遠方から来てくれたボランティアの人、他にもたくさん。私だけじゃなく、その言葉を
言われて傷ついた人がたくさんいます。

みんなに配られた物資の服や、ボサボサの頭、何日もお風呂に入れない体、暗い顔をしてい
ないと、支援を受ける権利がないの?弱くないとダメ??

守らなきゃならないものが目の前にあって、強くならなければならず、自分に起きた震災の
被害を受け止めるまで向き合っている時間はみんな無かったと思います。
ママだからって言うわけではなく、震災後みんなそうだったんだと思います。


◆◇被災した人々の感情

仮設で生活している人達は、毎日何もなくなった自分の町を見て、でも生きていくために仕
事して、そこで生きていかなきゃなくて、小さい地震のたびに思い出して、津波の怖さと隣
り合わせで、嫌でも「現実」を受け入れなきゃない場所で過ごしていて。

内陸などに避難した人は、その「現実」から逃げた、裏切った、自分たちだけって気持ちか
ら抜け出せずに過ごしていたと思います。

仮設ならもらえる物資や、イベントの情報など、被災地にいるみなし仮設に住んでいる人に
は届いてないことも多くて、でも、「仮設団地で生活している人より自分たちは普通の家に
住んでいる分ましだから」と引いている人達もいる。

被災地の中でも、被害の大きさでお互い格差をつけあうような風潮があります。

時間が経つにつれ、その差は大きくなっていますが、一方、震災番組などをテレビで見るこ
とがなくなっています。3年経ったからって傷が小さくなるわけじゃなく、当時、生きること
に必死だった時より、振り返るのはもっともっと辛くなっています。忘れたらダメなコト、
子どもたちに伝えていかなければいけないコト。だけど、なにもかにも忘れたい。

物資やお金ももちろん必要で、今までもすごくすごく助かったものです。
これからも支援して下さるのならたいへんありがたいです。でも何も考えずに、震災あるなし
に関係なく、楽しく過ごせる場所、時間も同じくらい必要です。
少しでも、震災のことを忘れる時間を作りたい。


◆◇まんまるの存在の大きさ

「まんまる」は、私が産前産後に受けた支援の中に、ママ、プレママが求めている事が全て
詰まっていて、病院でしか関わることがないと思っていた助産師さんをすごく身近に感じる
事が出来る場所です。
被災して、子ども優先で張り詰めている気持ちを少し緩めることが出来る場所。

何も変わらない被災地で、3年前には居なかった子たちが次々に産まれてくる、支援だけが
どんどん減っていく。被災ママだけじゃなく、仕事で遠方から来ているママ、たくさんのマ
マたちの気持ちをほぐしてくれる場所です。

ママが笑って育児出来れば、子どもも幸せで、その姿を見ているパパも幸せ。おじいちゃん
おばあちゃんも。

すべての人につながる事をしていると思う。

もっとたくさんの人に、ママに、知ってもらいたいし、足を運んで欲しい。お話したい。
ママからママへ、輪が広がっていけたらステキだなと思います。



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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今年もなかの育フェスが無事に終わりました。

なかの育フェスに参加して感じるのは、育フェスの主催者や出展者の方々が、
熱心かつ楽しんで取り組んでいることがたいへん良い効果を生んでいるという
ことです。

昨年の第1回育フェスでは、開催後、来場者の方からの苦情も寄せられました。
それをきちんと第2回に活かし、かつイベントをパワーアップさせていること
に出展者の1人ながら素晴らしいなあと感じました。

継続するには実行への強力な意思が必要ですが、それだけではダメで、楽しむ
ことも必要なのだと感じた次第です。
「クソ」(失礼!)がつくほど真面目人間の私は、見習わなければなあと刺激
を受けました。

熱心かつ楽しんで取り組むと言えば、ジェスペールスタッフで今回の育フェス
参加への推進力となった、広報担当の桑原にも当てはまります。私をはじめ、
他のメンバーが他の業務に追われて全く育フェスにタッチできない中、コツコ
ツ準備を進めてくれました。

ジェスペールとまんまる紹介パネルを作ってくれたのですが、楽しみながらやっ
てくれたおかげで、被災地支援に関するパネルながら、明るく前向きな雰囲気
のパネルでジェスペールブースを彩ってくれました。
(桑原と私は先輩後輩の関係なのですが、身内なのでちょっと偉そうな書き方に
なってしまいましたが・・・(汗))

こういう刺激を得られる場にいられることは本当にありがたいなあと感じた2日
間でした。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/05/20 配信 vol.21
~大槌町の今~

2014/5/20 配信 vol.21
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~大槌町の今~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

ゴールデンウィークはリフレッシュされましたでしょうか。次の祝日は7月で
すので、体調を崩さないように頑張りたいですね。
8月に「山の日」という祝日もできるようですが、そのうち6月にも祝日ができ
るかもしれませんね。

今回は、代表の宗が先日、岩手県花巻市と大槌町に行ってまいりましたので、
そのご報告をいたします。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 岩手県花巻市と大槌町の今(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 被災地から避難して都営住宅に住む母親たちとの意見交換を行いました
├ 厚生労働大臣から【東日本大震災被災者支援感謝状】を受賞しました
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/4/30現在)
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<支援母子数>

2014年4月 674組
累計 13,201組(2012/7~2014/04)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 岩手県花巻市と大槌町の今(ジェスペール代表 宗祥子)
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先月4月21日、22日、ジェスペール代表の宗は、岩手県の沿岸部でサロンを開く
「まんまる」の活動に参加させていただきました。

まんまるサロンとは、東日本大震災をきっかけに岩手県に住む女性達と「つながろ
う」と2011年10月から始まった交流・サポートの場です。主催は岩手県助産師会
「まんまるチーム」の助産師達。代表は花巻市でいずみ助産院を開設している佐藤
美代子さん。先日はREADYFORにて皆様から車の購入資金のご寄付をいただき大変感
謝いたしております。

◆◇訪問のきっかけ
訪問したきっかけは、代表の佐藤さんとお会いしたときに震災から3年以上経って
も、まだまだ心の傷がいやされてない親子がいる、あるいは3年たって、やっと自
分の気持ちを表に出すようになった方がいるという話を聞いたことでした。

代表の宗は、オステオパシー(*日本では刺激の少ないソフトな整体を思い浮かべて
いただくとわかりやすいでしょう。)の施術者 ダビット・ブリソンさんが、ジェス
ペールの活動に共感し、東京で福島からの自主避難の妊婦さんをボランティアで施
術してくれていたので、そのことを佐藤さんに伝えました。

ダビットは東日本大震災に非常に心を痛め、2011年4月から数か月間、宮城県の避難
所でさまざまなボランティアを行い、さらに避難所の体調の悪いお年寄りの施術を
行ったという心優しいフランス人の青年です。
http://osteopath-tokyo.com/tohoku.html

佐藤さんはこの施術を是非、ご自分が接している被災地の親子に受けてほしいと感
じ、ダビットに現地での施術を依頼しました。

◆◇4月21日健考館で
4月21日は花巻で施術を行ってもらいました。花巻には健考館という、震災直後も
被災者の家族を受け入れてくださった施設があります。和室があり、一般の人も泊
まることができ、温泉もあり、施術室もあるという、この集まりには最適な施設です。

その健考館で、一日中、出入り自由、おしゃべり自由で温泉にも入れる、希望する
人はダビットの施術を受けることが出来るという、素晴らしい企画が実現しました。

施術を受けた人の中には、サロンを運営している助産師達も含まれました。助産師
たちもまた、震災当時から必死で走ってきています。日々新たな問題が起こる中で
自分たちも子育てをしながら活動をしてきました。

宗は、代表者の佐藤さんも大きな疲れを感じていると感じ、施術をすすめました。
オステオパシーは心と体のバランスを重視し、自分の回復力を高める施術です。
佐藤さんは約90分の施術の間あっという間に眠りに落ちたとのこと。日々の活動の
疲れが少しでも取れることを祈っています。

また集まった方の中には沿岸地域から内陸部の花巻に避難してきている方もいます。
小さな揺れがあるといまだに、子どもも含め、大きな不安感が襲ってくるそうで、
オステオパシーはその不安を軽減させるのに効果があるようでした。
皆さん施術後はすっきりしたお顔をなさっていました。

◆◇22日は大槌町に
次の日は大槌町に行くのに、「西部岩手SAVEIWATE 被災地支援チーム」の力を借り
て、大型の車を用意していただくことができました。花巻から大槌町までは途中釜石
を通過し、約2時間40分かかります。運転は西部岩手の職員の方がしてくださり助か
りました。多くの方々のお力も借りながらこの活動は続いていることがわかりました。

のどかな内陸部を通過した後は、沿岸部を走ります。海が見えてくると同時に津波
の爪痕が同時に見えてきます。びっくりするほど内陸まで津波が襲ってきた様子が
わかります。
美しい浜辺に出ると、そこには何も残っていません。がれきこそ残っていませんが、
何もありません。

そのような湾をいくつか越えていくと大槌町につきました。まるで何もないところ
に忽然と神社があり、その横に「上町ふれあいセンター」があります。そこが大槌
町だったのです。

大槌町は役場も被害にあい、町長はじめ課長クラスの職員が全員犠牲になった非常
に被害が深刻な街です。

しかし不思議と、神社は津波から免れたところが多いとききました。津波がピタッ
と鳥居の前で止まったとのこと。目に見えぬ神様が守ってくださったのかと、皆さ
んの話を聞いて驚きました。

大槌町での施術は赤ちゃんを中心に行いました。まだオステオパシーが何なのか
わからない方も多いので、この日は皆さんになじんでもらうことも目的にしました。

ここで驚いたのは何人かのお母さんが、せっかく母乳が出ているのに昼間はミルク
をあげているということでした。この大槌町は助産師がいないため、母乳のことに
ついて気軽に聞く人がいないとのこと。病院でご出産されて、ミルクを足すのも当
たり前と思い退院してきているので、母乳だけで育てようという気持ちがないので
はないかと、まんまるの助産師は説明してくれました。

まず母乳が出るなら母乳をあげるという当たり前のことから話していく必要がある
とのことでした。出産の前からお話ししていかなければなかなか浸透しないのかも
しれません。
今後希望される方がある場合は継続してダビットは月に1回の割合で来てくれるこ
とになりました。少しでも震災による心と体のショックが軽減されることを願って
います。

*オステオパシーとは
1. 身体と心はつながっており、2. 身体の機能と構造は一体のものであると考え、
3. 自然治癒力を引き出すことを重要視する独特の医学体系を持つ。
フランスでは保険適用もなされており、自然療法として人気が高い。
David Brissonはフランスの大学で学び国家資格を有する専門家である。
http://dbosteo.jp/


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◆ 被災地から避難して都営住宅に住む母親たちとの意見交換を行いました
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中野区白鷺1丁目の都営住宅には、福島県や、他の被災地から東京に避難してい
る方達が集まって暮しています。何度も何度も住居を変えて、やっと落ち着いた
暮らしが、ここで定着しつつあります。

先日、東京都からこの先都営住宅に住み続けたいかどうかというアンケートが行
われました。

あるお母さんがこのアンケートを受け、今まで無償で貸与されている都営住宅が
一般の方と同じように有償になるのではないかと不安を持ち、今回この中野区
白鷺1丁目第3アパートに暮らす自主避難されているお母さん方のご意見を聴くこ
とになりました。

東京都の対応はまだ決まってはいませんが、無償貸与は2015年3月までとされて
います。

福島から避難してきたお母さんたちは2011年3月以降何度も住む場所を変えてき
ました。今やっと都営住宅で落ち着きを取り戻し近隣とのつながりもでき安心し
て暮らしています。有償になったら東京に住み続けることは困難で、福島県に
帰らざるを得なくなります。

いまだに放射線量が高い福島に帰るという選択肢はありません。
ここに集まった方々はすべて今まで通りの住宅無償支援を望んでいます。

ジェスペールは今後も動向を追っていきます。

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◆ 厚生労働大臣から【東日本大震災被災者支援感謝状】を受賞しました
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厚生労働大臣から 【東日本大震災被災者支援感謝状】を2014年3月11日付けで受賞
いたしました。

この賞状が、4月24日に届きました。 地道に活動して来た成果を国からも認めて頂
く事ができ、スタッフ一同とても嬉しく思っております。

現地はまだまだ状況は変わっていません。これからも、被災地の状況を、また被災地
で支援活動を続けている助産師達の活動を支援して行きます。皆様のご協力を引き続
きお願いいたします。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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少し前、ドキュメンタリー映画「隣る人」を自主上映会で観てきました。
「隣る人」は児童養護施設の内部を8年間追った作品です。

最初は、ただ多くの人たちが暮らしている施設だよねという印象なのですが、
観ているうち次第に親の庇護がないということがどういうことなのかが実感
できてきます。
また、施設の児童指導員さんたちが子どもを丸ごと受け入れる姿には頭が下
がりました。

子どもには自分を丸ごと受け入れてくれる親の存在が必要不可欠なんだと
「隣る人」を観ると改めて考えさせられます。

ジェスペールは母親たちが、子どもを丸ごと受け入れられる母親でいられる
よう支えるべく活動しています。そのジェスペールに参加している私ですが、
その私の小さな小さな動きが巡り巡ってどこかのお母さんとお子さんの絆の
維持に貢献できていたら嬉しいなとも上映会後に思いました。

この自主上映会は大学院の同級生が企画したものでした。こういう意義のあ
る活動をいろいろな人を巻き込んで行っていける同級生はすごいなあとも感
じた上映会でした。

「隣る人」おススメです!観られる機会があればぜひどうぞ。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2014/04/15 配信 vol.20
~READYFORプロジェクトから考える、支援者の皆様が作ってくださる価値~

2014/4/15 配信 vol.20
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~READYFORプロジェクトから考える、支援者の皆様が作ってくださる価値~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

4月に入り、新しい生活を始められた方も多いのではないかと思います。どうぞ
頑張りすぎて体調を崩されないようペースを保って頑張っていただきたいと思
います。

さて、このメールマガジン、今回の発行で何と20号となりました!これも皆様
が読んでくださっているおかげです。本当にありがとうございます。
今後も発行していきますので、どうぞお付き合いくださいませ。

今回は、READYFORで行った「被災地で助産師が育児支援を継続するための車を
購入しよう!」プロジェクトについてのご報告とお礼をさせていただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼
├ 「READYFOR?」プロジェクト達成お礼(まんまる代表助産師 佐藤美代子)
├ 未来を強くするこそだてプロジェクト未来賞受賞(ベビースマイル石巻)
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2013/140205.pdf
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第12回:母乳はいつやめる?
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/3/31現在)
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<支援母子数>

2014年3月  865組
累計   12,527組 (2012/7~2014/03)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼
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ジェスペールが支援している団体「まんまる」の活動継続のための車購入プロジェ
クト(「READYFOR?」で実施)を実施しました。

「まんまる」の活動継続は、岩手県のママ達が安心して子育てできる環境を整備し
ていくためものです。

このプロジェクトは1月27日から3月28日までの60日間実施しました。
212人の方にご支援いただき、目標金額2,000,000円のところ、最終支援金額は
2,628,000円となりました。

このプロジェクト成功により、岩手での車両購入が見込め、岩手での子育て支援も
継続することができます。

岩手での子育て支援継続には大きな価値があると思っております。そしてその価値
を作ってくださった支援者の皆様には心より感謝申し上げます。

ジェスペール、まんまるとも、今後とも子育て支援にまい進してまいります。
今後もご支援を賜りますようお願いいたします。


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◆ 「READYFOR?」プロジェクト達成お礼(まんまる代表助産師 佐藤美代子) 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

岩手県の「助産師による復興支援まんまる」の代表佐藤美代子です。

今回、ジェスペール様の協力で、インターネットを使用した「READYFOR?」という
クラウドファンディングの手法で、まんまるの車両寄付が達成しました。
皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

◆◇まんまるの活動

まんまるは、岩手県内陸部の花巻・北上の助産師が中心の会です。
岩手県は広い県土で、開業助産師が少ない地域です。

東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸部と内陸部は、大きな山を越え、2時間以上
離れた場所にあります。

沿岸部で活動できる助産師が少ない地域のママ達が何とか、専門職のアドバイスを
受けられるよう、そして、ママ達のほっとできる時間を過ごして欲しいと願い、
私たちは2011年から出張サロンを続けてまいりました。

一番遠い地域は、片道180キロ往復360キロ、時間にして移動で6時間かかります。
それでも、ママ達が助産師と気軽に会える場所を作るために、サロンをしています。

そのため、代表佐藤の自家用車が悲鳴を上げていました。
そして、5人乗りの車では、サロンのスタッフと荷物が十分に載れないこともあり、
以前からジェスペールに相談していました。

◆◇「READYFOR?」で感じた支援者の温かさ

今回の「READYFOR?」では、200万円を目標に60日間のチャレンジになりました。
私たちも当初は不安でしたが、何と開始19日で目標額達成となり、驚きでした。

そのコメント一つ一つが温かく、読むたびに「私たちのやっていることを皆応援し
てくれているんだ」と嬉しくなりました。実際、沿岸で出会ったママ達が「少しで
すが」と寄付をしてくれていたことも分かりました。

手さぐりで始めたサロンでしたが、こんなにみんなの支持を受けられる活動になっ
ていたんだと目頭が熱くなりました。

◆◇3年目の3・11

このチャレンジ中に、3年目の3・11を迎えました。
3年を迎え、前を向いているママも出てきました。

しかし中には、
「子どもが警報音が怖くて、頭をかべに打ち付けるんです」
「3・11のテレビを祖父母が見ていると、子供の顔色が見る見る間に変わってしまっ
た。今まではそんなことなかったのに」
と、まだまだ震災の影響を大きく受け、心の傷のケアが必要な母子がたくさんいます。

岩手では、転勤族が「震災を語れない」という悩みを抱えています。

一方「今まで、まんまるサロンでお世話になったから、今度は私が次のママへ。
恩返しのつもりで手伝いたい」と言ってくれているママもいます。

一人一人のペースで、見守れるように、色んな場所へ出張し、ママと助産師をつな
げていく「まんまる」を続けていく所存です。

◆◇これからのまんまる

現在、まんまるはNPO法人に向けて準備をしております。
皆様のご寄付は、「まんまるカー」として、夏にはお披露目できるよう準備を進めて
おります。

これからも皆様の温かい応援よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

http://blog.goo.ne.jp/mannmaru-mw
まんまる代表助産師 佐藤美代子


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◆ 未来を強くするこそだてプロジェクト未来賞受賞(ベビースマイル石巻)
   http://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2013/140205.pdf
   ※上記サイトの10ページ目に掲載されています。
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ベビースマイル石巻の荒木さんが主催する「ボンボンカフェプロジェクトチーム」
が住友生命社会貢献事業「第7回未来を強くする子育てプロジェクト 震災復興応援
特別賞」を受賞しました。
※同賞は昨年ジェスペールも受賞しています。

住友生命は子育て支援活動に熱心に取り組む個人や団体を表彰し応援しています。
近回、妊娠期から切れ目無い子育て支援の充実を推進していることなどが認められ
ました。

『被災地のニーズは刻々と変化している。子育てへの熱い気持ちで結ばれたつなが
りを継続し、お産と子育てに強い町づくりを目指していきたい!』
と、代表の荒木裕美さんは受賞の感想を語ってくださいました。

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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第12回:母乳はいつやめる?
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母乳をやめるのはいつぐらいがよいのか、多くのお母さんたちからよくご質問をい
ただきます。
しかし、子どもが1歳になったから、1歳半になったから、親が働きはじめるからと
いって母乳をやめる必要は実はありません。
子どもが十分に納得し、お母さんもしっかりおっぱいをあげたと感じるまであげま
しょう。

時期を決めて無理矢理母乳をやめる事はお勧めいたしません。
お母さんと赤ちゃんとの関係性の中でそれぞれが決めれば良いことです。

とはいえ、いつぐらいまで上げるのがよいか、ということは気になるところです。
最近の研究では母乳は2歳位まであげることが推奨されています。
もちろんそれ以上飲んでいても何の問題もありません。

◆◇離乳食と卒乳のタイミング

母乳をやめることを断乳と言っていましたが、最近は卒乳という言い方をします。
おっぱいを飲むことを卒業すると言う意味です。

子どもが離乳食を食べ始めると(このところ離乳食とは言わずに補完食という言葉
になっていますが・・・)、お母さんは、いつ母乳をやめるのがよいのだろうと考
え始めます。

離乳食と言うと母乳を離れなければいけないと言う感じがします。しかし、子ども
がちゃんと食事をしてもおっぱいを止める必要はないのです。

現在は補完食を始めるのが早く、6カ月位からと言われていますが、これも子どもの
発育によって、その子どもに応じた時期で良いのです。目安は、子どもがハイハイ
をし始める時期、子どもが手づかみでご飯を食べ物を口に持っていける時期です。

そのご飯を食べ始める時期が概して早すぎるように感じます。

厚生労働省の指針はミルクをあげているお子さんのことも考えているので、母乳だ
けで育てているお母さんとは少し時期が違います。
ですから補完食を始める時期は子どもによって多少の差が生じます。完全母乳の方
は8か月ぐらいでも決して遅くはありません。10か月まで母乳だけという方も、全く
問題なくお子さんは育っています。

そして何度も言うように、ご飯を食べ始めたからといって母乳をやめる必要は全く
ありません。
あくまで食事は補完のためですから、母乳もしっかりあげご飯も食べればよいのです。

◆◇おっぱいタイムはコミュニケーションタイム

2歳なるとしっかり歩き始め、ご飯もしっかり食べることがほとんどです。この時期
になるとお母さんのおっぱいを飲むということは、栄養を取ると言うよりむしろ、
お母さんとのコミュニケーションの意味合いの方が大きくなります。

ちなみにノーベル賞学者の野口英世や湯川秀樹は小学生になるまで母乳を飲んでい
たと言われています。
うちの子はいつまでも母乳を飲んでいて良いのかしら、と思っているお母さんはど
うぞご安心ください。

母乳をしっかり飲むことで母と子の絆がしっかりと出来上がります。そのことは子
どもに、親に守られていると言う大きな信頼感を与え、自分自身を肯定する大きな
力になります。

◆◇辛ければやめなくて大丈夫

時々助産院にご相談があるパターンは、おっぱいをやめようと決意し、1歳や1歳3ヶ
月でやめなければいけないと勝手に考えていたり、ただ単に周りから言われたとい
うだけでやめようとする方です。まだたっぷり母乳が出る時期なのにもかかわらず、
日を決めて母も子も泣きながらやめている事があります。

そのような相談電話には「母乳をやめるのをやめなさい」と私は答えています。
そうすると、「やめてもいいのですか」と驚いたような返答が返ってきます。
親も子も辛くてたまらないことをなぜ、無理やりしなければならないのでしょうか。
母乳をやめることをやめるとお互いに本当にほっとする様子です。

お互いが納得してやめることが出来るならば、もちろんやめても良いのです。
しかし何日も何日もお互いが泣き続け、辛い思いをし続ける、そのようなおっぱい
のやめ方は決して良くありません。

◆◇母子両方の気持ちを尊重しあい、良い関係性を

子どもを尊重して、話し合って納得のいく卒乳をしてください。お子さんは自分で
話すことはできなくても、親が言うことはよく理解しています。
話し合いの結果、やめる時期が3歳になっても4歳になっても大丈夫です。

もちろんお母さんがもう体力的に限界があると感じたら、ちゃんとお子さんに話せ
ば、ちゃんと理解してくれます。

子育てには様々な側面がありますが、子どもの気持ちを十分に尊重して子どもとき
ちんと向き合っていけると、卒乳だけではなく様々な場面でとても良い関係性が保
てるのではないでしょうか。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
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◆ 編集後記
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先日、とあるサプライズを仕掛けてみました。

通っている大学院で、被災地支援関係の勉強会を3年間ほぼ毎月続けた方たちが
いたのですが、先日活動を終了しました。
(年数が経ったからというよりも、主催者が大学院を卒業したための終了とい
う形のようです)

最後の勉強会の際に、内緒で花束を手配し、その方々に送ったのです。

彼らが毎月のように被災地支援に関わるゲストを手配し、会を主催していたこ
とには、心から脱帽でした。

また、その会にはジェスペール代表の宗もゲストとして招かれたことがあり、
私はそれがきっかけでジェスペールの活動に参加させてもらえることになった
という経緯があり、感謝してもし足りない方々でした。

サプライズは途中ヒヤヒヤしたものの、何とか無事に終了。主催者の方々は、
大喜びしてくれました。

勉強会の最後の最後、会に参加していた一同は、「会は終わりだけど、被災地
へのそれぞれの関わりは続けて行こう!」と力強く誓い合いました。

私もまだまだジェスペールの活動がんばりたいと思います!

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
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Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/03/18 配信 vol.19
~ベビースマイル石巻のサロン利用者の声から考える、母親同士をつなぐ場づくりの意義~

2014/3/18 配信 vol.19
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~ベビースマイル石巻のサロン利用者の声から考える、母親同士をつなぐ
  場づくりの意義~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

あの東日本大震災から3年が経ちましたね。もう3年というべきか、まだ3年と
いうべきか。

メディアで、震災時に生まれた子がもう3才!という情報があり、ちょこちょ
こ動くかわいらしい3才の子の映像を併せて見ると、「もう3年」と思わされま
す。

一方で、「まだ3年」の方もきっといらっしゃるのでしょう。
そのような方のお気持ちが少しでも安らかになっていくよう祈りたいと思います。


今回は、宮城県石巻市で主に活動しているベビースマイル石巻のサロンに参加
している母親たちからのお便りをご紹介します。

お便りからは、ベビースマイル石巻が結ぶ母親同士のコミュニティが、母親た
ちの子育てを支えていることが感じられます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 東日本大震災から4年目を迎えるにあたって(ジェスペール代表 宗祥子)
├ ベビースマイル石巻のサロン参加者からのお便り
├ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼とご協力のお願い-
  https://readyfor.jp/projects/tohokumama
├ 無印良品 ネットストアで募金の対象に採用されました
http://www.muji.net/store/cmdty/donation/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2014/2/28現在)
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<支援母子数>

2014年2月  657組
累計   11,662組 (2012/7~2014/02)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 東日本大震災から4年目を迎えるにあたって(ジェスペール代表 宗祥子) 
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東日本大震災で多大な被害に見舞われた東北沿岸部、福島原発事故で避難を余
儀なくされた地域は被災から丸3年が経ち、今年で4年目の春を迎えようとして
います。

東京を始め、被害がなかった地方では、震災は遠い過去の出来事のように感じ
たり、既に多くの方々が立ち直っているかのように思っている方々が大多数で
はないでしょうか?

メディアでも、3月11日前後には被災地の特集が組まれますが、それが過ぎると
報道される事もまれで、人々の話題に上ることはほとんど無くなっています。
被災地の話をしようとすると、「暗い話題は辞めましょう」と言われることす
らあります。

しかしジェスペールは被災地で支援活動をしている助産師の方々を支援してい
るため、じかに被災地の妊産婦さんや、子育て中のお母さんの状況が耳に入っ
てきます。
被災地の状況は3年経った今も決して状況が好転しているとは言えません。

ジェスペールで支援している団体から送られてくる映像を見ると、津波で流さ
れた地域は草が伸びたり、冬は雪で覆われていたり、そこに新たな街ができる
気配はほとんどありません。

平成26年のお正月は陸前高田市、大船渡市だけでも約8千人の方々が仮設住宅
で新たな年を迎えたそうです。
不便な場所に建設された仮設住宅での子育てが今も続いています。

ジェスペールが支援している広範囲にわたる各被災地域での活動も、いくつか
の助成金や多くの方々からのご寄付を賜ることが出来て、支援を続けることが
出来ています。

被災地は丸3年たった今も時計が止まったかのように、子育てをする状況が好転
しているとは言い難いのです。
母子保健を担う行政も、多くの職員が亡くなったり通常業務以外の事で人手が
多く取られたりという中、子育て支援は後回しになっているのが現状と言えます。

そんな状況の中、我々ジェスペールの支援の下多くの団体が活動を継続させて
います。そしてこの継続が現地の子育てを支えているといっても過言ではありま
せん。


◆◇各地で評価される、ジェスペールの支援団体

特に活躍が注目され、国からもその活動が評価されているのが、石巻の「ベビー
スマイル石巻」、および大船渡市、陸前高田市で活動する「こそだてシップ」です。

ベビースマイル石巻の代表荒木裕美さんは昨年末に第3子をご出産されましたが、
妊娠中にもかかわらず様々な取組を行ったことが認められ、平成25年11月に内閣
府「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」<子育て・家族支援部>内閣総理大
臣表彰を受賞されました。

こそだてシップの伊藤代表は「本当に困っているお母さん方は仮設住宅から出か
けることはできず、隣の家と壁一枚でつながっている仮設住宅で肩身の狭い子育
てを強いられています。ママサロンに出かけてくることのできるお母さん方はま
だ恵まれています。」と常に述べています。それを受けて、こそだてシップは赤
ちゃん訪問を行い、仮設住宅で子育てをしているご家族を探して訪問しています。

東北の方々はなかなか自分の方から支援を求めることはありません。土地柄の特
性かじっと我慢して、過ごすことに慣れています。

赤ちゃん訪問で探し出した子育てに困っている方の中には、障害のあるお子さん
を抱えた上に小さい赤ちゃんを育てていたり、ご兄弟そろって障害があるお子さ
んを育てていたり、震災で家が全て流された後に高齢初産で子どもを妊娠しなが
らも狭い仮設住宅の中で親の介護と子育ての両方をしなければならない方がいた
りと、大変な状況の方々と出会っています。

このような活動実績を持つ「こそだてシップ」の伊藤代表は国の政策に対しても
提言を行い、内閣府特命担当大臣(少子化対策担当)の森まさこ氏から直接お礼
状をいただいています。


◆◇各地で継続している、ジェスペールの支援団体による活動

ここに挙げた活動以外にも多くの地域で貴重な支援が続いています。

福島県の相馬市で活躍する宮原助産師は、毎回多くのお母さんたちに元気を与え
る活動を継続しています。

また会津にある助産師の家「おひさま」は福島県の産後ケアのための助産院であ
り、その活動は県からの助成も受けることが出来、利用者が毎年増加しておりま
す。
そのモデル的な活動により産後ケアの必要性が国の政策にも反映され、多くの方々
に産後ケアの必要性を知らしめる活動にもなりました。

また、岩手県北部沿岸部を訪問し支援活動を続ける助産師のグループ「まんまる」
の活動も欠かすことはできません。この活動を継続させるために車両の購入を訴
えたREADYFORによるファンドレイジングは60日で目標金額200万円を達成しようと
訴えたところ、なんと17日間でその金額を達成することが出来ました。

これは、実は多くの方々が、被災地支援を心の中では行いたいと考えている証だと
いうことが出来るのではないでしょうか?

この金額では本当に必要な車を購入することはできないために,現在も引き続き
多くの方々に呼びかけをしております。


◆◇ジェスペールの受賞

また、3月11日には、ジェスペールも厚生労働大臣より感謝状を受賞いたしました。
東日本大震災において被災者の支援活動を行いその功績が顕著であった団体、
という評価を受けました。これまで地道に続けてきた支援活動がこのように国から
も認められ、私たちもさらに身が引き締まる思いで活動を継続させていきたいと考
えています。

多大な被害を受けた地域が元通りになるには数十年の単位で考えていかねばなりま
せん。子育て支援はともすれば行政の中でも後回しになりがちです。

震災当時に生まれたお子さんたちや今から育っていく子どもたちがまさに真の復興
の担い手になることを、多くの方々に訴え続け私たちの活動が真の日本の復興の礎
になることを祈り、一人でも被災地でくらすお母さんが子育てしやすくなるように、
またさらに子どもを産みたいと思えるような活動を継続していきたいと考えていま
す。今後とも皆様のご支援をよろしくお願い致します。


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◆ ベビースマイル石巻のサロン参加者からのお便り
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あの日から3年――。どんな思いを抱え、そしてどういう気持ちであの日を迎
え過ごしたでしょうか。こうして、あの日から3年となり、そして今後5年、
10年と年数が積み重なっていくごとに、「現在進行形の災害」という認識が、
「過去の出来事」という認識へと完全に移り変わってしまうのでしょう。
でも、現地ではまだ、復旧も、支援活動も、そして震災後の日常生活も、
現在進行形です。

宮城県石巻市の母子サロン「ベビースマイル石巻」も、月に十数回のサロン活
動を、現在も変わらず続けています。今回、あらためて利用者の声を聞いてみ
たところ、サロンと言う場が母子にとってどれだけ大きな意味を持つ場所なの
か、どれだけ求められている場なのか、再認識させられました。

現在も、ジェスペールの支援によって救われている人たちがいる。そして、こ
れからも、ジェスペールの支援を必要としている人たちがいる――。
今あらためてこのことを胸に刻み、これからも引き続きジェスペールを支援し
ていただけたら幸いです。

         ***************************

◆「サロンに通うことで私もママ友だちができ、共感したり、刺激をもらい
ながら子育てを楽しめるようになりました」◆
         ――津波で家を流された石巻市の女性。2男児の母。

仮設住宅に当選するまでの半年間は、実家の福島に身を寄せる生活。原発事故
による放射能の影響で、外に出ることはなかなかできませんでした。もちろん
子どもたちも外で遊べず、パワーが有り余る子どもたちに、室内遊びで我慢し
てもらう日々でした。

石巻に帰りたい。でも、帰れない。

仮設住宅にようやく当選し、引っ越しも落ち着いたころ、仲の良い友だちが声
をかけてくれました。「ママ友だちをつくったり、子どもたちを遊ばせたいな
らベビースマイルというサークルに参加してみない?」。

サロンに通いはじめると、子どもはサークルのお友だちと仲良く遊ぶようにな
り、その様子を見た私は、ホッとした気持ちとうれしさとで胸がいっぱりにな
りました。ベビースマイルは、体操や体験、モノづくり、季節のイベント、そ
して心のケアまで、たくさんの分野で親子で楽しむことができます。私は継続
して参加するようになりました。

充実の内容に加え、私が継続して参加してきたのには、もう一つ理由がありま
す。震災後、金銭的に不安定で生活も不安だらけだった中、このサロンにはお
金の心配をせずに参加することができたからです。金銭的な心配をせずにイベ
ントやサロンに参加できたこと、皆さまの支援に心から感謝しています。

私のように県外からお嫁にきてママ友だちもいなくて悩んでいる人がいたら、
勇気を持って一歩を踏み出してサークルに参加してほしいです。親子で楽しめ
るし、悩みを共感しあえるので、プラスになると思います。

◆「サロンに参加することで、視野が広がりました」◆
         ――2年半続けてサロンに参加している石巻市の母

サロンに参加する前は、知り合いも少なく、周囲の人との交流もなかったため、
家にこもりがちでした。母子の心身の健康と、友達づくりのために参加したと
ころ、子育てしている方々とつながっているという安心感、さらに、交流でき
る楽しさも味わえるようになりました。

自分以外の子育ての様子にふれることができると、視野が広がりました。
そして視野が広がると、それだけいろいろ考えられるようになり、とても助か
りました。ほかのお母さんと交流できたことも、日常生活の中で心の支えとな
りました。

◆「『ママのため』を考えて、それを実現してくれるベビースマイル石巻は、
石巻の誇りです」◆  ――石巻市で3人の子どもを育てている母

仙台から石巻市に引っ越して驚きショックを受けたことは、子どもが遊べる場
所が少ないこと。近所にも同じ年ごろの子どもがおらず、公園に行っても貸し
切り状態でした。友達ができずに淋しかったので、友達づくりの場を求めて、
サロンに参加しました。

サロンはイベント自体が楽しく、ほかの方たちと触れ合えるのも楽しい場です。
最近は顔見知りの方が増えて自然に話ができるようになり、以前のような
「友達がいなくてさみしい」という思いはなくなりました。

子どももお友だちと触れ合うことで、順番を待つことや、「貸して」「いい
よ」ができるようになりました。一緒に遊ぶことが楽しい様子です。

初めて、しかも一人で参加する時は、誰でも緊張すると思います。でも、
ベビースマイル石巻は、スタッフの方が話しかけてくれるので、気が楽になり
ます。きっと、スタッフの方が「初参加の方には声かけをする」ということを
心がけてくれているのではないでしょうか。

最近では、イベントの時に子守をしてくれるサポーターの方、そしてイベント
に参加してくれる助産師さんや保健師さん、栄養士さんなどにいろいろな相談
をすることもでき、すごくありがたく思っています。


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◆ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼とご協力のお願い-
   https://readyfor.jp/projects/tohokumama
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ジェスペールが支援している団体「まんまる」の活動継続のための車購入プロジェ
クト(「READYFOR?」で実施)を実施しています。

「まんまる」の活動継続は、岩手県のママ達が安心して子育てできる環境を整備し
ていくためものです。

当プロジェクトは目標金額を達成し、プロジェクトとして成立が確実となりました。
ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。

プロジェクト終了は3月28日で、まだまだご支援を募集中です。
購入を予定している車は200万円以上かかるものであるため、寄付していただければ
それだけまんまるの自己負担分が減ります。

引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。


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◆ 無印良品 ネットストアで募金の対象に採用されました
http://www.muji.net/store/cmdty/donation/
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無印良品 ネットストアで、募金の対象に採用されました。
被災地でこそだてするお母さんたちに少しでもご協力お願いいたします。


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
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今年の3月11日夜、私はテレビの前にくぎ付けでした。

通っている大学院の先輩や同級生が被災地で起業していて、その活動がテレ
ビ番組に取り上げられたのでした。

その方たちの活動は雇用を生む活動で、とても前向きな、いわゆるゼロから
プラスを生みだす活動です。
大学院の同級生たちは前向きなことが大好きなので、この方たちの活動に注
目しています。私も感銘を受けながらテレビを見ました。

一方でジェスペールの活動はマイナスをゼロにするものだと私は思っていま
す。
短期的に見たら生み出される成果は目に見えないかもしれないけれど、長期
的に見ると実る収穫物は大学院の先輩や同級生たちが生み出す収穫物に引け
を取らないと思っています。

どちらの活動もとても大事ですよね。社会問題はいろいろな要素がつながっ
てループになっている、雇用問題も子育て問題もつながっている、そう感じ
ることが最近多いです。

ゼロからプラスを生みだす活動、マイナスをゼロにする活動、どちらも同じ
くらい支援される世の中にしたいと、そんなこともテレビを見ながら考えま
した。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/02/18 配信 vol.18
~「東京里帰りプロジェクト」で支援した方の近況から考える、震災から 3年後の影響~

2014/2/18 配信 vol.18
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~「東京里帰りプロジェクト」で支援した方の近況から考える、震災から
 3年後の影響~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

2月8日は東京23区に13年ぶりの大雪警報が出た日でした。また、14日から15日
にかけても雪が降りましたね、皆様大丈夫でしたでしょうか。
吹雪く様子を見ていると、ここが東京だとは信じられなくなる気持ちになりま
した。

考えてみれば東北の方々はこんな雪は当たり前なんですよね。東北の皆さんの
我慢強さの理由がわかる気がしました。

さて、今回の記事トップは、大雪の中で皆さんがお困りになっているのが申し
訳なくなってしまうくらい、ジェスペールにとっては嬉しいニュースです。
「まんまる」車購入プロジェクトについてのお礼ですが、被災地のことを想っ
てくださる方がまだこんなにたくさんいる、ということが、何よりも嬉しいこ
とでした。

また、被災地の今をお知らせする記事では、ジェスペールの前身である「東京
里帰りプロジェクト」で支援した方からのお便りをご紹介します。

たいへんな震災後、「東京里帰りプロジェクト」を利用したことが、スムーズ
な子育てにつながっていることを感じてくださる一方、震災の影響を今も受け
ているご様子も伺えました。

そろそろ震災から3年経ちますが、震災はまだ終わっていないことを感じさせら
れます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼とご協力のお願い-
  http://readyfor.jp/projects/tohokumama
├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 「東京里帰りプロジェクト」で支援した方からのお便り
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第11回:愛情ホルモン「オキシトシン」の重要性
├ 【こそだてシップ】の伊藤怜子代表に少子化対策担当大臣の森まさこ氏から
  お礼状が届きました
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクト目標達成のお礼とご協力のお願い-
   http://readyfor.jp/projects/tohokumama
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ジェスペールが支援している団体「まんまる」の活動継続のための車購入プロジェ
クト(「READYFOR?」で実施)が目標金額を達成しました!

「まんまる」の活動継続は、岩手県のママ達が安心して子育てできる環境を整備し
ていくためものです。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。
当プロジェクトに関わったメンバー一同、心より感謝申しあげます。
皆様からいただいた温かいお気持ちを最大限活かすべく、今後も岩手での被災地支
援に励んでまいります。

思い起こせば、当プロジェクト開始時は、「皆さんが共感してくださるだろうか」
という不安を持ちつつのスタートでした。

しかし、開始直後から寄せられた寄付と皆様の温かい応援コメントに「やってよかっ
た!」と心だけでなく全身が温かくなったほど感激したのを覚えています。

プロジェクト終了は3月28日で、まだまだご支援を募集中です。
購入を予定している車は200万円以上かかるものであるため、寄付していただければ
それだけまんまるの自己負担分が減ります。

引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

このたびのご支援、重ねてお礼申し上げます。


また、このプロジェクトが新聞に取り上げられました!
2/13の読売新聞朝刊 家庭面に記事が掲載されました。読売東京本社管内の
”北海道から中部地域”発行分限定ですが、多くの方にプロジェクトを知っていた
だくことができました。
読売新聞と記事をご覧くださった方にお礼申し上げます。


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◆ 支援実績(2014/1/31現在)
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<支援母子数>

2014年1月 615組
プロジェクト開始より累計 11,005組


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 「東京里帰りプロジェクト」で支援した方からのお便り
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「東北こそだてプロジェクト」の前身「東京里帰りプロジェクト」では、
震災直後から、東京に避難してきた妊産婦さんを支援しました。
東京での住まい、出産施設の手配から産後のお世話、生活が落ち着くまでの
補助や手続きなど。当時のスタッフは、家族のことのように親身に対応しました。

その時にお世話した方からは、3年経った今でもご連絡をいただきます。
そして身内の手が借りられない方には、ジェスペールから支援もしています。
Nさんもその一人です。

           ***************************

Nさんは、ご主人のご実家のいわき市に移り住んで5年経った頃、震災に
あいました。当時は妊娠9か月。原発事故の後、小さな子のいる親戚が
避難を始めたことで、Nさんも東京に避難し、プロジェクトの支援を受けました。
その後も東京に住み、昨年8月には3人目のお子さんも出産しました。

『産後はジェスペールの被災者支援で、ドゥーラ協会から派遣された産後ドゥーラ
さんが家に来てくれて、母乳に良いとされる食事を作ってくれました。
冷蔵庫に何もない時は、上の子達も連れてお買い物にも行き、長男の運動会の
お弁当まで作ってくれました。

マッサージってほどのことじゃないんだけどね、と言って、首から肩・腰にかけて
マッサージしてくれたことが、今一番の思い出となっています。
すごい力になりました。

美容室や歯医者とか今のうちに行きたい所があればお手伝いします、とお心遣い
を頂き、美容室にも行きました。その間、娘をバギーに乗せてお散歩してくれて、
子どもと離れた時間で、とてもリフレッシュすることができました。
4人の男の子を育て上げた大先輩なので、育児の助言もためになりました。

人の力を借りないと子どもを可愛いと思えないなんて、最低な親かもしれませんが、
ゆとりができて、子ども達を可愛いと思えるようになりました。
ゆとりを持ちたいと思っても簡単なことではありません。
本当に大切なことに気づかせて頂きました。』

産後は誰かの手助けがないと、母体にもお子さんにも影響が出て、育児がつらいも
のになってしまいます。ジェスペールでは、東京に避難されている母子の支援も継
続して行っています。

          ***************************

ここで、もうお一人、Tさんからのおたよりを抜粋してご紹介します。
Nさん同様、震災後に福島県川俣町から東京に避難し、プロジェクトの支援を受け、
無事出産されました。 その後も東京にお住まいです。

『Tさんよりのおたより』
皆様お元気ですか?
息子は、昨年秋から保育ママに通い始めました。
喘息ですが、いつも笑顔で上機嫌のありがたい息子です。

昨年は、福島の子ども達に次々と甲状腺ガンが出て大変ショックでした。
自分の住んでいた市町村や福島の実家も、甲状腺ガンの子どもが多発し、
私自身も震災のPTSDや放射能の恐怖で、とうとう神経性膀胱炎になって
体をこわしてしまいました…。
私も被曝しているので安心は出来ません。

私の周りでも、健康被害や避難の長期化で、ストレスから病気になる方の話を
聞きます。また福島から避難したい妊産婦、小さい子どもの親達は沢山いますが、
さまざまな支援と財源がなければ出来ないので、諦めるしかないという雰囲気です。
皆、心の中では憤りや憎しみ、恐怖や不安を持ちながら、黙らされているのです。
それぞれ生活するだけで精一杯です。

オリンピックに沸く東京と、放射能汚染地域に仕方なく暮らし、子どもが病気に
なるのを心配しているのとでは、まさに天国と地獄です。
私は、昨年秋から知り合いの被災者支援NPOの方に声をかけられて、母子避難の
体験談をお話しています。
里帰りプロジェクトの支援のノウハウや体験も、これから福島で妊娠出産する方達に
役だててほしい。現状の政策のままでは、常に新しい命の誕生が危険と隣あわせだ、
ということを発信してほしいと思います。

            ***************************

震災からもうすぐ3年。
被災地の復興も原発問題の対応も、ほとんど何も変わっていません。
問題ばかりが浮上し、何ら解決策も示されず、被害にあった方達だけが取り残され、
つらい思いを抱えた方も少なくありません。ジェスペールでは、被害にあった方の
生の声をお伝えすることも、大切な役目と考えています。

この震災では、被害が大きく深いものであるがゆえに、さまざまな価値観や考え方も
生まれました。 私達は、その一人一人の考えや意思を尊重し、個々に合った形で、
できる限りのサポートをしたいと考えています。
ジェスペールでは、お子さんを育てる母親に寄り添って、これからも活動を続けてい
きます。


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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第11回:愛情ホルモン「オキシトシン」の重要性
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今月は子育ての時にとても重要なホルモンであるオキシトシンについてお話しします。

◇◆重要性1:出産時の働き
このホルモンは、出産の時に子宮を収縮させるホルモンとして有名です。お産が始
まると陣痛が起きますが、この陣痛を起こさせる主なホルモンがオキシトシンです。

従来なぜ陣痛が起こるのか謎だったようですが、近年の研究では赤ちゃんが十分に
お母さんのお腹の中で育つと、赤ちゃんの方からオキシトシンを分泌させて陣痛が
始まると言われています。
そしてそれに反応してお母さんの方からもオキシトシンが分泌されて、陣痛が強く
なり赤ちゃんが産まれてきます。

一方、陣痛が弱いときに促進剤を投与しますが、実はこの薬もオキシトシンです。
加えて、お産後に子宮収縮が不十分で出血が多い時に収縮剤に使う薬もオキシトシ
ンです。

しかし外側からオキシトシンを人工的に入れると、本来自分の中から分泌される、
オキシトシンの量は抑制されます。少なくなってしまうのです。


◇◆重要性2:母乳分泌促進作用
また、このホルモンのもう一つの大切な役割は、母乳分泌促進作用です。赤ちゃん
がお母さんの乳首を吸うと、それが刺激となってお母さんの脳からオキシトシンが
産出され、その結果、射乳反射というのが起きて、母乳が出てきます。

ですからこのオキシトシンというホルモンは子どもを産む時、また育てる時になく
てはならないものなのです。
自然な形で赤ちゃんを産むと当然のようにオキシトシンが内側から湧いてくるわけ
です。


◇◆重要性3:愛情分泌
しかし実はこのホルモンにはさらに大きな役割があります。親が子どもを抱いたり
触れたりするときにこのホルモンが出て、子どもを可愛い!と感じるのです。この
ホルモンは母と子の双方から出ます。そして父親が赤ちゃんを抱いた時にももちろ
ん出ます。
オキシトシンが十分に分泌されることで安心感や信頼感が湧くことがわかっています。
両親にしっかり抱っこされて愛されて育った子どもはオキシトシンの量が多く、逆
に愛情に恵まれなかった子どもはオキシトシンの量が少ないというデータもあります。

このホルモンは親子の間だけではなく、お互いに愛おしいと感じる時にも出ます。
恋人や夫婦間でももちろん出ますし、親友同士でも出ると言われています。
またペットを可愛いと思って触れる時にも双方から産出されることがわかっていま
す。

このオキシトシンが分泌されると人間関係が円滑になり、ストレスを軽減させる効
果もあります。
子どもを育てる時はしっかり抱きしめたり触れたり、また家族の中でもスキンシッ
プをたくさんとると、オキシトシンの分泌が高まります。いつからでも決して遅く
はありません。そばにいるお子さんをとにかくしっかり抱きしめ頬ずりし優しく触
ることで、子どもが安心するとともに親もまた安心し、癒されストレスが軽減され
るのです。

どうぞ子育て中はオキシトシンをたくさん出して、しっかりお子さんに愛情をそそ
いでください。
もちろんご主人にも優しくしてください。またご両親に対しても優しく背中を撫で
てあげたりするとオキシトシンが分泌されるのです。

オキシトシンが別名愛情ホルモンとも言われている所以です。


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◆ 【こそだてシップ】の伊藤怜子代表に少子化対策担当大臣の森まさこ氏から
  お礼状が届きました
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大船渡市、陸前高田市で母子支援をしている【こそだてシップ】の伊藤怜子代表
に少子化対策担当大臣 森まさこ 氏からお礼状が届きました。

被災地で子育てを支援することは、日本の少子化対策のかなめとも言え、また被
災地の真の復興を担う人材育成を行うことに他なりません。

ジェスペールが支援する団体がこのように評価されることを心から嬉しく思いま
す。


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


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◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2週連続の大雪で、予定変更を余儀なくされた方も多いかと思います。

私は2月14日の雪では支障がなかったのですが、2月8日は夜に通っている大学院
の講義があるため、一日中気象情報と交通情報にくぎ付けになっていました。

テレビを見ていると、交通・道路情報の中に「多摩動物園 午後1時閉園」とい
う情報もあった一方、ディズニーランドはアトラクションを一部中止して開園
していたりと、園の場所と状況によっていろいろでしたね。

8日の午後に行った、様々な部屋がある公共施設でも、イベントが中止と決行に
分かれていて、主催者の方々は大変だったろうなあと思います。こういう判断
も難しいですよね。

また、知り合いはこの天候の中で通夜に行っており、どうしても中止できない
予定もあるんだなと、いろいろ考えさせられました。

私はといえば結局、講義はあったものの、私自身は帰りの交通状況を考えて欠席
してしまいました。ちょっと悔しかったですが、「私が行かなくて困るのは私だ
けだし、リスクヘッジも重要よね」と自分を慰めました。

たまにこういう桁外れの天候があると、人間の力の限界を思い知らされますし、
自然に合わせて生きていく考え方も必要だなあと思わされますね。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: http://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2014/01/27配信 号外
~READYFORでの募集を開始しました!
「まんまる」活動継続のために力を貸してください~

2014/1/27 配信 号外
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◆◆【東北こそだてレター】号外◆◆
   ~READYFORでの募集を開始しました!
   「まんまる」活動継続のために力を貸してください~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
今回は号外を皆さまにお届けします。

1月号でもお知らせしましたが、ジェスペールが支援している岩手県の母子
支援団体「まんまる」が活動を継続していくための車購入の寄付を募ることに
なりました。

通常ジェスペールの寄付は、ジェスペールのホームページで募っています
が、今回は別のサイトを使わせてもらい、短期集中で募集します。

ぜひぜひご協力をお願いします!

なお、次の通常号は2月18日配信予定です。お楽しみに。


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◆ 目次
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├ 寄付募集へのご協力のお願い(代表理事 宗祥子)
  https://readyfor.jp/projects/tohokumama
├ READYFORの仕組みについて(0か100か?!)
  https://readyfor.jp/
├ 編集後記


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◆ 寄付募集へのご協力のお願い (代表理事 宗祥子)
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前回にもお知らせ致しましたが、岩手沿岸部母子支援のための車両購入資金を集め
るため、皆様のご支援をお願いすることになりました。

ご寄付の概要は、下記READYFORのページからご覧いただくことができます。
https://readyfor.jp/projects/tohokumama

募集期間は、1/27~3/27の60日間、募集金額は200万円です。

ぜひREADYFORのページをご覧いただき、これまでの「まんまる」活動と、活動継続の
重要性を感じていただきたいと思います。

READYFORのページには、私の子育て支援・被災地支援にかける思いを込めた文章も
掲載しました。
震災当日に抱いた思い、被災各地の助産師を支えようと決意した経緯など、震災か
らこれまでの私とジェスペールの活動の流れを一気にご覧いただけます。

どうか、「まんまる」の車両購入をご支援ください。
また、ご家族やお知り合いの方にも、ぜひREADYFORのページをご紹介ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ READYFORの仕組みについて(0か100か?!)  https://readyfor.jp/
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READYFORは共感をテーマに、社会をよくするクリエイティブな活動や新しいことに
挑戦する人々を応援するクラウドファンディングサービスです。

READYFORの寄付募集には特長があります。

1 期間限定型だということ
2 ジェスペールがもらえる寄付は0か100かのどちらかであること
3 ご寄付いただいた方に、お礼をお送りすること

◆◇期間限定型で、もらえる寄付が0か100のどちらかである、ということ
1と2の意味は期限までに目標金額に達しないと、寄付金を1円たりとももらうこと
ができないということです。

※支払方法はクレジットカードで、目標金額を達成した場合のみ、期限終了後に
引き落としされます
※達成しなかった場合は、引き落としされず、寄付もなかったこととなります

ジェスペールにとり何も残らない危険性もある難しいチャレンジですが、
ジェスペールと「まんまる」の思いは、いつも支えてくださる方にもそれ以外の方にも
支持していただける、そう考えて踏み出しました。


◆◇ご寄付いただいた方に、お礼をお送りすること
皆様にただ寄付をしてただいて終わり、というのではなく、目標金額に達した際は、
寄付していただいた金額に応じて、お礼を郵送させていただきます。

今回、ジェスペールと「まんまる」メンバーが喧々諤々の議論をして、下記を選び
ました!

・「まんまる」からのお礼の手紙
・ジェスペールホームページに寄付者のお名前を掲載
・クリアファイル(ジェスペールのロゴと写真入り)
・メモ帳(ジェスペールのロゴと写真入り)
・「まんまる」メンバーが選んだ岩手の海の恵み(乾物セット)
・購入した車両に寄付者のお名前を掲載

ぜひぜひ寄付していただき、上記のグッズを手にしてください!

そして皆さんのお心遣いが「まんまる」に届くように、
目標金額達成まで、皆さんのご支援をお願いいたします!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
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これをお読みになった皆様は、READYFORのページをご覧いただいていると思います。
(読んでくださってますよね?ねっ?)
寄付募集のページにはボリュームがあると感じられたと思います。

ジェスペールでは、年始から今日の寄付募集開始まで、「文章作成と校正」
「お礼のグッズ等作成」「その他調整」を分担して行いました。

短い準備期間だったのでメンバー全員睡眠時間を削って必死になってやりましたが、
その成果が出てくれるよう、今はただただ祈る気持ちです。

どうか、岩手のお母さんたちが、これからも「まんまる」の支援を受けられますよ
うに・・・。

それでは皆さま、2月18日にまた通常号でお目にかかります!
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
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2014/01/20 配信 vol.17
~年頭のご挨拶と「まんまる」の活動状況についてご報告~

2014/1/21 配信 vol.17
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~年頭のご挨拶と「まんまる」の活動状況についてご報告~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

2014年も明けましたね。災害や大きな事件がない年であることを願ってやみま
せん。

さて、今回は、ジェスペール代表の宗より、年頭のご挨拶と岩手県内を広い範
囲にわたって活動している「まんまる」のご紹介をします。

まんまるの本拠地は内陸部にある岩手県花巻市。そこから、岩手県の被災沿岸
部を母子支援のため定期的に訪問しています。
最も遠いのは、「あまちゃん」でお茶の間で知らない人がいなくなった久慈市。
花巻市と久慈市の往復がどれくらい大変かは・・・宗のご挨拶をどうぞご覧く
ださい。

このたいへんな移動のためスケジュールをやりくりし、少しの悪天候でも沿岸
部に訪問することを2年半以上続けている「まんまる」メンバーの母子支援へ
かける志を感じてください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
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├ 年頭のご挨拶(ジェスペール代表 宗祥子)
├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第10回:映像が及ぼす子どもへの影響
├ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクトご協力のお願い-
  https://readyfor.jp/
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 年頭のご挨拶(ジェスペール代表 宗祥子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あけましておめでとうございます。
今年は震災から間もなく4年目を迎えようとしていますが、被災地で子育てをし
ているお母さんたちを取り巻く環境は決して改善しているとは言えません。

こそだてシップの代表伊藤怜子助産師からの報告では、大船渡市、陸前高田市だ
けでもまだ8,000人近い方々が仮設住宅でお正月を迎えなければならなかったそう
です。
被災地域の沿岸部では、津波に流された土地に草が生え、冬は雪が降り積もって
いますが、住宅の建設の進行は遅々としてなかなか進まないのが現状です。

私たち(社)ジェスペールは、昨年に引き続き今年も、被災地で母子支援を実施し
ている数々の助産師たちの支援グループを、ファンドレイジングや広報活動を行
うことで支援していく所存です。

特に今年は、岩手県の北部沿岸部を支援している助産師グループ「まんまる」を
ご紹介し、引き続き支援を行っていくことをお伝えしたいと思います。

「まんまる」は、花巻市で「いずみ助産院」を開業している佐藤美代子さんが中
心のグループです。2011年から被災沿岸部の各地域を回りお母さんたちが集まる
場を提供し、相談に乗ったり、ママ友を作るきっかけ作りを行っています。
ジェスペールはこの活動の継続のため、活動費の一部を企業からの助成金を得て
支給しています。

年末にジェスペールあてに届きました、「まんまる」からのお礼状をご紹介いた
します。

以下 本文を掲載いたします。
-------------------------------------------------------------------------
ジェスペール様

 震災後の2011年10月からスタートした、私達の活動「まんまる」は、3年目に入
りました。
この2年間、岩手県の妊産婦さん、子育て中のお母さんたちを支援する活動を支え
てくださって、本当にありがとうございました。震災から2年半が経ち支援の手も
少なくなっている中で、こうして岩手を忘れずに支援しつづけてくださる皆様の
存在に助けられ、ここまで活動してくることができました。改めて感謝申し上げ
ます。

「まんまる」では月に1度、花巻市のいずみ助産院で、「沿岸ママ&グランマお茶
会」を復興支援団体の「ゆいっこ」と共催で続けています。また偶数月には釜石市
で「釜石まんまるサロン」、奇数月には沿岸からの避難者・移住者の多い遠野市で
「遠野まんまるサロン」を開催し、その他にも久慈市・宮古市でも不定期ですが
「まんまるサロン」を開催しています。大槌町へは子育て支援センターのサポート
に通い、今後は「大槌まんまるサロン」へ移行する予定です。これまでお会いした
母子は述べ442組になります。

震災から2年半経った今でも、復興からはまだ遠いと感じる日々です。知らない土地
での子育てや妊娠出産、時間が経って落ち着いてきたからこそ出てきた心の傷、定
まらない住居、仕事の事、夫婦や親との関係・・・。ハンドマッサージをしながら、
お茶を飲みながらポツリポツリとようやく口を開いて話してくれるようになりまし
た。

子育てへの支援が後回しにされる中、母親同士が集まり、同じぐらいの月齢の子ど
もたちと周りを気にせず遊ばせられるサロンは参加者の皆さんの貴重なリラックス
の場となっています。被災者のほかにも現地のママたちも集うことで、地域の情報
交換の場、ママ友作りの場にもなり、移住地域に溶け込むきっかけになっています。

現在は現地のママの中からサポートスタッフを募り、ママ主体のサロンへの模索を
し始めています。地域によってママたちの力がついてきたと感じる場所、まだまだ
と感じる場所の差が大きいと感じています。

今後もつながりを大切にしママたちが地域でつながって子育てができるよう、
サポートを続けていきたいと思います。
これからも末永い支援をよろしくお願いいたします。

                           2013年 12月

                            佐藤 美代子
                            八重樫 重子
                            千田 優子
                            八重樫 優美

以上原文のまま。
--------------------------------------------------------------------------

「まんまる」が支援している地域は広範囲に及び、支援先までの道のりの多くは、
山越えの一般道であり、運転の負担は大変なものです。

「まんまる」の拠点は「いずみ助産院」がある花巻市にあります。花巻から一番遠
い支援対象地は久慈市で、花巻・久慈間は往復360km、運転時間は約6時間です。
これは東京駅・静岡駅間を往復するのとほぼ同じ距離です。

その走行距離は、一ヶ月で約980km、一年で11,760kmにもなり、震災からこれまで
の走行距離は、約40,000kmに達しました。

被災地での特別なママ達への支援はまだまだ必要なのに、世の中がそれを忘れてし
まっては健全な母子関係と健全な社会形成どころではなくなってしまう、それが私
たちジェスペールの懸念です。

そんな風潮の中だからこそ、岩手の沿岸部でママ達への支援を継続している
「まんまる」の活動はたいへん貴重なものとなっていると思います。私たちは他の
地域同様「まんまる」を今後も継続して支援していきたいと考えています。

ジェスペールが支援する地域は東北沿岸部で支援活動をしている助産師たちの大半
に及びます。特に、「まんまるサロン」は少人数で広範囲の地域をサポートしてお
り、この活動をできるだけ多くの方々に知っていただき、この広範囲をカバーでき
る車両を皆さんからのご支援で購入できるようファンドレイジングを行っていきた
いと考えております。

今年も引き続き東北沿岸部の被災母子を支援する活動をサポートするジェスペール
の活動にご理解ご支援を賜りますよう、皆様にお願い申し上げます。

                           2014年1月
                           ジェスペール代表理事
                           宗 祥子

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 支援実績(2013/12/31現在)
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<支援母子数>

2013年12月  790組
プロジェクト開始より累計 10,390組 (1万組を超えました!)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問



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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表 宗祥子)
  第10回:映像が及ぼす子どもへの影響
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小さいお子さんに、ついテレビをみせて子守替わりに使っている方は結構多いので
はないでしょうか?
子ども向けの番組も数多くあり子どもが喜んで見るためについつい見せてしまう、
ということはよくあることです。

しかしここで特に注意してほしいのは、特に2歳未満の子どもにテレビを見せるの
は利点がないどころか、子どもの発達の妨げになるということです。
テレビをはじめ映像を子どもに見せることで複数の悪影響を受ける可能性があると
いうこと、これを両親はきちんと知っておいてほしいのです。

◇◆言語能力発達の遅れ
アメリカの小児科学会でも、日本の小児科学会でも、映像の見過ぎは言語能力の発
達を遅らせることを指摘しています。

言葉の発達は大人の語りかけ及び大人と子ども双方の言葉のやり取りによって発達
していくものです。双方のやり取りがあってこそ発達するのです。
親が話しかけることで脳が刺激され発達していくことは研究結果でも明らかにされ
ています。
何も言葉が出ない赤ちゃんでもお母さんが優しく語りかけることで様々な反応をし
ます。

テレビやパソコンの明るい液晶画面と音声は子どもの目を引きますが、映像はあく
まで一方的なものです。

子どもはわからないからと、音楽をイヤホーンで聞きながらおむつ変えやミルクを
あげていたお母さんがいて、3歳になっても言葉が全く出ないと保健所で指摘され、
よくよく聞いてみるとその実態がわかったことがあります。
子どもは大人の働きかけによって脳が発達していくのです。

◇◆日中の行動や機嫌への悪影響
寝る前に液晶の明るい映像を見ることで寝つきが悪くなり、睡眠のリズムにも影響
し、ひいては日中の行動や機嫌にも悪影響があることが実証されています。

◇◆正常な喜怒哀楽の発達を阻害
ある専門家は、7歳ぐらいまでは映像から強い刺激を与えすぎることを下記のように
警告しています。

「テレビのおかげで様々な疑似体験ができるのは素敵なことですが、子どもは本来
体験できること以上の喜怒哀楽に心をかき乱されています。子どもが刺激の強い虚
像にほんろうされて泣ける間はまだしも、やがてそれに慣れ切ってしまうのは恐ろ
しいことです。隣人の喜怒哀楽に心を閉ざすようテレビを使って一生懸命教育して
いることになります。小学校に入ってから、この子はなぜ先生の話をきちんと聞け
ないのかと親が感じたら、小さい時からテレビによって自分の感情をかき乱されな
いように訓練されている結果であり、そのように育てた親自身に責任があることな
のです」と述べています。

昨今、テレビだけではなく戦闘ゲームを子どもと一緒に楽しむ父親も出現していま
す。
幼い時から画面の中で戦うことが当たり前になった子どもが、現実世界の中で他人
の苦しみを感じることが出来なくなってしまう危険性も大いにあります。

また、「うちはテレビは見せません」という親がipad やiphoneにはどんどん触ら
せて「1歳半の子どもがiphoneを上手に扱えるんですよ」と自慢げに話されること
があり、言葉に詰まることがあります。
テレビを見なくても、映像を見せて子どもに子守をさせることは極力避けたいもの
です。

親や、周りの大人たちが優しく語りかける事こそが子どもの心をはぐくみ、発達さ
せることを今一度心に留めておきたいものですね。

       
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◆ 被災地で助産師が育児支援を継続するための車を購入しよう!
  -「まんまる」車購入プロジェクトご協力のお願い-
   https://readyfor.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

冒頭の宗の年頭のご挨拶でもご紹介しましたが、ジェスペールが支援している団体
「まんまる」の活動継続のための車購入プロジェクトを行います。

「まんまる」の活動継続は、岩手県のママ達が安心して子育てできる環境を整備し
ていくためものです。
「まんまる」の母子サロンに参加していたママが、最近は第2子・第3子を連れてく
ることもあるのだとか。「まんまる」の活動は人口増加による被災地の将来への貢
献もしています。

今回のプロジェクトは、ジェスペールのHPでの寄付募集ではなく、外部のファン
ドレイジングサイトである「READYFOR?」により行います。

プロジェクト開始は1月下旬から2月上旬を予定しています。
READYFOR?サイトでご覧いただけます。
皆様、岩手の子育て支援と少子化解消のために、ご支援をお願いします!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
今回は土日が前後にあって長期間だったので、旅行に行かれた方もいらっしゃ
るかもしれませんね。

私は、岐阜に住んでいる友人と数年ぶりに会って話をすることがができたり、
ずっと読みたかった漫画を一気読みしたりとそれなりに充実した年末年始でし
た。

また、現在集合住宅で一人暮らしをしていますが、一戸建ての実家にも戻りま
した。
半日実家で過ごしましたが、集合住宅で日々過ごしていると、一戸建ての寒さ
はそれなりに堪えます。

こそだてシップの伊藤先生によると、陸前高田市と大船渡市だけでまだ8,000人
の方々が仮設住宅で生活されているとのこと。

おそらく一戸建てよりもはるかに寒いだろう、しかも寒冷地である東北の仮設
住宅の方々は本当にたいへんだと感じました。
ほんの少しの不便でも、続くと相当のストレスになったりするものですよね。

来年は、8,000人の方々が一般住宅でお正月を迎えることができますよう、今年
もジェスペールの活動とお給料からの納税で少しでも貢献できたらと思います。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2013/12/17 配信 vol.16
~ベビースマイル石巻が内閣総理大臣表彰を受賞されました!~

2013/12/17 配信 vol.16
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~ベビースマイル石巻が内閣総理大臣表彰を受賞されました!~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

今年もあとわずかですね。正月休み前の業務進行や、忘年会でご多忙のことと
思いますが、多忙と食べ過ぎによる体調不良にはくれぐれもご注意ください。

さて、今回のトップニュースはベビースマイル石巻の内閣総理大臣表彰受賞で
す。東京里帰りプロジェクト以来、共に活動してきた私達にとっても大変うれ
しいお知らせです。

荒木さんは、現役ママでありながら、震災後同じママたちを支える母子サロン
の運営に奔走し続けてきた方です。

国に活動を認めていただいた、評価していただいたということで、これまでの
代表の荒木さんはじめ、ベビースマイル石巻関係者の方達のご苦労も報われた
ように思います。

また、メールマガジン開始から、各地の団体代表から寄せられる声をまとめて、
「被災地から」を作成してくださった平地さんの編集後記もご覧いただきます。
東京里帰りプロジェクトのメールレターから、被災地母子支援活動を見守り続
けてきた方の声をご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ ベビースマイル石巻が、内閣府の「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」
 <子育て・家族支援部門>にて、内閣総理大臣表彰を受賞されました!
  http://www8.cao.go.jp/youth/ikusei/support/h25/index.html
├ 「被災地から」担当による編集後記(平地紘子)
├ 企業様からの支援紹介
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131119
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/11/30現在)
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<支援母子数>

2013年11月計 817組
プロジェクト開始より累計 9,335組(2012/7~2013/11)


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ ベビースマイル石巻が、内閣府の「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」
  <子育て・家族支援部門>にて、内閣総理大臣表彰を受賞されました!
   http://www8.cao.go.jp/youth/ikusei/support/h25/index.html
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「子ども若者育成・子育て支援功労者表彰」は、内閣府が、子ども・若者の健
やかな成長に資することを目的に、子ども・若者を育成支援する活動及び子育
てと子育てを担う家族を支援する活動に取り組み顕著な功績があった企業、
団体又は個人を表彰しているものです。

このたび、ベビースマイル石巻が、<子育て・家族支援部門>にて、内閣総理
大臣表彰を受賞されました。

受賞理由は、『震災後、孤立する妊婦や未就園親子が多い中、現役のママたち
が、育児や産前産後の不安を共有できる場としてサロンを毎月10数回開催。
支援物資や虐待、遊び場の確保などの課題解決のため、毎月、行政、助産師、
医療関係者などに呼びかけ「Bond BornCafe」を開催するなど、現在も仮設住宅
などで活動し、子育て支援の推進に多大な貢献をしている。』というものです。

表彰式は、平成25年11月20日(水)に、総理大臣官邸大ホールにおいて執り行わ
れ、ベビースマイル石巻代表の荒木裕美さんも出席されました。

ベビースマイル石巻のサイトは下記
http://www.forbabysmile.com/index.html

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◆ 「被災地から」担当による編集後記(平地紘子)
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アメリカ・ワシントンDCからこんにちは。
被災地で生きる母たちの様子や、その母たちを支える助産師さんたちの姿を
つづってきた「被災地から」の担当、平地紘子です。

震災半年後の2011年秋に夫の転勤でアメリカに来ましたが、ジェスペールの
前身「東京里帰りプロジェクト」でメールレター「おさとだより」を担当して
いたことから、ジェスペールへ移行後も、アメリカにて「被災地から」の原稿
を担当してきました。

タイトルは「被災地から」ですが、もちろん、私が被災地に行くことはできま
せん。そこで、こちらが作成した質問項目を被災地の助産師さんたちに送って
記入してもらい、その回答を元に原稿をつくるという方法を取りました。

被災地各地から届く助産師さんの回答はいつも小さな文字でびっしりと埋まり、
被災地で母と子を支える彼女たちの熱い思いや使命感、母子たちにまっすぐに
向き合う姿がにじみ出ていました。そして、そこに描かれている被災地の母た
ちの本音や苦悩――。私の心は何度も強く揺さぶられたものです。

渡米するまでの10年間、新聞記者として原稿を書いてきた私ですが、
伝えたいことを持っている人の文章ほど、そして熱い思いのこもった文章ほど、
心に響く文章はないと思い知らされました。その文章をできるだけそのまま読
者の皆さまに伝えたいと思い、極力、文章に手を入れないように心がけてきま
した。もともとの文章が持つ温度感をそのまま伝えられるように。

震災からまもなく3年を迎えようとしている今、一番強く思うのは、
ジェスペールが現在やっているサポート、そして、現地で母子を支えている
助産師さんやスタッフたちがやっている活動を、“被災地のため”の特別なも
のとして終わらせてはいけないということです。

震災後という特別な時期に、被災地という特別な場所ではじまったサポートで
はあるけれど、その内容は、どの母子にも必要なものです。どの地域でも、
誰でも、日常的に受けられる“当たり前”の母子支援として各地に広がり、根
付いていってほしいと思うのです。

被災地で支援にあたっている助産師さんやスタッフ、それを支えるジェスペー
ルの皆さまの体力的、物理的な負担と心理的負担は、相当なものだと思います。
ただただ、頭が下がるばかりです。苦労し、時間をかけて作り上げてきたこの
母子支援の仕組みが、“被災”の枠を飛び出して大きく広がっていくことを願
っています。

「被災地から」を担当する機会を与えていただいたことに、そして、「被災地
から」を通じて出会った方たちに心から感謝しつつ、私自身も、アメリカの地
でできることを続けていきたいと思っています。

       
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◆ 企業様からの支援紹介
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131119
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いつもジェスペールを支えてくださる2つの企業様からいただいたご支援を紹介
します。

■西友様・・・西友レジ募金10月度発表
 西友レジ募金の10月度発表がありました。
 
 「レジ募金」は、西友でお客様がレジでアソシエイトにレジ募金カードを手渡
 し、いくら募金したいかを告げることで、お客様が自分で決めた金額をお買い
 物の精算に合わせて、募金できるという仕組みです。
 
 募金して頂きました皆様、誠にありがとうございました。
 今後も、西友レジ募金を通じてご協力をお願い致します。
 http://www.seiyu.co.jp/company/sustainability/activity/community4.php#linkB


■千趣会様・・・『おくるみ』150枚を寄贈して頂きました
 千趣会様の「ハハトコ東北プロジェクト」より、福島県助産師会へ千趣会オリ
 ジナルの『おくるみ』150枚を寄贈いただきました。福島県内9か所 のサロン
 やクリニックで配布されました。

 千趣会様には、これまでベビースマイル石巻、こそだてシップ、まんまるにも
 ご支援いただいています。
 
 ※ハハトコ東北プロジェクトサイトは下記
 http://www.egaono-mori.jp/hahatoko/

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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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先日は、PePe ENGLISH SALONのイベントのご案内をしましたが、最近、香港の
主婦グループの方々が、知り合いから募った寄付品を、定期的に行われるフリ
マで一年間売った収益をご寄付いただきました。

個人の方々からのご寄付もたいへんありがたく日々感謝しておりますが、グル
ープでのご寄付は複数の方々が時間と気力を使い意思をすり合わせて決めてく
ださったものなので、こちらもたいへんありがたく頭が下がります。

私事ですが、私は経営大学院で学んでいるためグループワークの重要性を重々
承知しているのですが、個人的にはグループワークが苦手なのです(笑)。
そんな私からすると、家事や子育てをしながらグループワークにより成果を上
げられている香港の主婦グループの皆様方には尊敬のまなざしなのでした。

私も主婦グループの皆様を見習ってもう少しがんばりたいと思います。

それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2013 Jespere, All rights reserved
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2013/11/19 配信 vol.15
~東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告2~

2013/11/19 配信 vol.15
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告2~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

着々と冬が近づいてきましたね。
年末に向け多忙と寒さによる体調不良が気になる季節です。気を付けたいですね。

先日のフィリピンの大型台風被害はたいへん痛ましいニュースでした。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

さて、今月も仙台の西友長町店で開催した「東北こそだてプロジェクト活動写真展」
のご報告をご覧いただきます。

オープニングイベントの講演会の中から産前産後ケア推進協会理事 福島富士子氏
の講演要旨を、また、写真展担当からのご報告もご覧いただきます。

あらためて、合同会社西友様、写真展開催に向けご協力頂きました関係者の皆様、
無料育児相談をご担当くださったMIJOの皆様、そしてご来店頂きましたお客様に、
心より感謝申し上げます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131011
├ 写真展オープニングイベント講演会から
 「今後の産後ケア」産前産後ケア推進協会理事 福島富士子氏
├ 写真展ご報告(ジェスペール広報担当:桑原 慎一)
├ イベントのご案内:PePe ENGLISH SALON
  http://ameblo.jp/kamakura-babyenglishpepe/entry-11691255175.html
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/10/31現在)
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<支援母子数>

2013年9~10月分   1,767組
2013年7~10月分計  3,443組


<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 写真展オープニングイベント講演会から
「今後の産後ケア」 産前産後ケア推進協会理事 福島富士子氏
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東北被災地では、出産後間もない時期、最も母と赤ちゃんの愛着形成が必要な
ときに、母親が困難な状況にあります。そんな中、各地で助産師さんたちがそ
のような母親をサポートしていることは大変意義深いことです。


◇◆「健やか親子21」について

国の政策の「健やか親子21」では、子どもの心の安らかな発達の促進と育児不
安の軽減が主要課題の1つに挙げられています。

育児不安の軽減が少子化対策、児童虐待防止対策につながると言われています
が、産後まもない母親を支援することはまさにこの目的を達成する具体的な方
法であると言うことができます。

「健やか親子21」とは21世紀の母子保健の主要な取組を提示するビジョンであ
り、かつ関係者、関係機関・団体が一体となって推進する国民運動計画とされ
ています。

この計画は安心して子どもを産み、ゆとりを持って健やかに育てるための家庭
や地域の環境づくりという少子化対策としての意義と、少子・高齢社会におい
て国民が健康で元気に生活できる社会の実現を図るための国民健康づくりを目
指しています。

ここでは妊娠、出産、産後とつながる周産期における母子支援について、個人
に対する支援から地域ぐるみで支援するための地域づくりの大切さが述べられ
ています。


◇◆出生後間もない母子支援の必要性 

ではなぜ出生後間もない母子の支援が必要かをお話しいたします。

みなさんご存じのとおり出産直後は子どもをかわいいと思うオキシトシンとい
うホルモンがたくさん分泌されます。このホルモンは愛情ホルモンとも言われ
ていて近年大変注目されているホルモンです。母乳分泌を促すホルモンでもあ
ります。

母と子が早期に接触し、ゆったりとした環境で子育てすることができると、
このホルモンが産後は多量に分泌され母乳保育もスムーズに行うことができま
す。一方母親に強いストレスがかかると、このホルモンの分泌は低下し、産後
鬱や虐待の可能性も出てきます。この産後間もない時期にしっかりと母親をサ
ポートし、安定したホルモン分泌が促すことが、母と子の絆を形成することに
つながります。

このサポートは出生直後から産後の数週間、特に産後1か月間は非常に重要です。
更に産後直後から半年、一年ぐらい、母親が子育てに不安を感じる時期には子
育てをサポートすることが、虐待防止にもつながると言われています。

またこの支援はできるだけ同じ支援者が継続して行うことが重要です。
そのためには産後の母親を支援する地域の拠点ができることが必要です。この
支援は母親のみではなくその家族にも及びます。家族支援の形態としては、地
域の助産院であったり、市区町村の母子支援センターがその役割を担うことが
できるのではないでしょうか?

被災地域で、このような拠点がない今、お母さんが集まる場所を作ったり、仮
設住宅を巡回訪問して支援が必要な方々を支援している皆さんの活動は、今後
も非常に大きな役割を果たすものということができます。

また妊娠から出産、子育て、家族の悩みまで相談できる助産師さんは地域の中
で本当に頼れる存在として期待されています。


◇◆産後ケア事業の目的と施策

産後ケア事業の目的は以下に述べるとおりです。
1、赤ちゃんのいる生活に慣れる 
2、母親自身のセルフケア能力を提供する。 
3、母親の仲間つくりや地域の子育て情報の提供を行い母子の孤立化を防ぐ。
4、育児不安や児童虐待危惧の早期発見、対応により、悪化防止をめざす。

被災地の活動の中では 福島県の会津地域 助産師の家「おひさま」がまさに
この目的を実現化しています。
また東京では世田谷区にある「武蔵野大学付属 産後ケアセンター桜新町」も、
産後ケアの拠点として非常に注目されておりますが、私(福島富士子氏)が設立
に携わった経緯があります。

産後ケアセンターでは、ゆっくり休養でき、助産師が育児技術を伝え、また悩
みの相談に乗り、母乳のケアを行います。これらを通して人と人との交流を感
じ自宅に戻ってからの子育てがスムーズにいくような援助をいたします。また
地域の子育て支援資源とつながる橋渡しの役割を果たしています。

地域の中ではこのような宿泊型のケアセンターを中心に、保健所、病院、小児
科のクリニック、地域の助産院や、訪問可能な助産師、地域の子育てグループ
などのつながりを持つことが重要です。困ったときに人とつながる助援力、助
けてください、手伝ってくださいと言える力を養うことが産後ケアセンターの
役割でもあります。

「健やか親子21」の中で、地域における切れ目のない妊娠・出産支援の強化を
図ることがのべられ、その事業の実現のために予算が付けられようとしています。

現在の課題として、核家族化や地域のつながりの希薄化等により、祖父母等に
よる支援を受けられず相談相手もいないため妊産婦が家庭や地域で孤立している。
また産院を退院した直後、健康面の悩みや育児への不安などに対する支援が不
足している。被災地域では今までの支援者が被災している場合も数多く存在し
ます。

その対応策として、

①助産師等による相談支援やシニア世代が話し相手となるなどの支援により妊
産婦の孤立感の解消を図る。これに対して新規に産前・産後サポート事業に予
算が付けられようとしています。

②産後に宿泊日帰り等による乳房ケア、心身のケアや急用等の支援を行う。こ
れに対して同じく産後ケア事業として新規の予算が付けられる予定です。

このように国も産後のケアの必要性に耳を傾け、新たな事業展開が行われよう
としています。

被災地で地域の助産師さんたちが行っている母子支援は、全国的に見ても先駆
的なものということができます。

今後全国規模で産前産後ケアを推進し、地域資源の連携を図っていくことが真
の復興につながり、また日本の少子化を食い止める大きな要素になると感じて
います。
今後の被災地支援のさらなる展開を期待しております。

※この文章は福島富士子先生の講演をもとにジェスペール代表宗が文章化した
ものです。


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◆ 写真展ご報告(ジェスペール広報担当:桑原 慎一)
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私は、本職はシステムエンジニアですが、ジェスペールの設立当初から携わっ
ており、ジェスペールwebサイトの製作・管理、各被災地団体のwebサイト製作・
管理、facebookの更新、被災地への取材等を担当しています。

今回私は、写真展開催に向けた準備から写真展の立ち会いを担当しました。

       *****************************************


◇◆準備段階で

プロのカメラマンが撮影した膨大な数の写真から、宗代表、横山とでチョイス
しました。
最初にチョイスした写真を見ると「あっ、このママが写ってない!」とか、
配置はこうした方が良い!とか色々とこだわりが出て、パネル製作を依頼する
小林工芸社さんに何回も修正をお願いしました。
小林工芸社の皆様、ありがとうございました。

写真展開催日の前日、会場の設営最終確認とオープニングイベントのリハーサ
ル立会いを行うために西友長町店に入りました。
当日の開場からオープニングイベントまでの間に東北こそだてプロジェクトの
紹介映像をプロジェクターに投影しようということになったのですが、パソコ
ンから音声をスピーカーに接続する部分がうまくいかず、店舗の方には骨を折っ
て頂きました。オープニングイベントのリハーサルも滞りなく終了し夜遅くま
で皆様にお手伝い頂きました。
西友長町店の皆様、西友本社の皆様ありがとうございました。


◇◆産後ケアの重要性を理解して頂き、ママたちの子育てを楽にさせてあげたい!
-写真展当日の模様から

写真展初日、各地の助産師さんに沢山集まって頂きました。このような機会は
初めてなので、皆さん情報交換を熱心に行っていました。

オープニングイベントでは、震災当時の生々しい話や現在の子育て環境・復興
の状況などを各地の助産師さんたちにお話しして頂きました。

印象に残った点としては、「産後ケアの重要性を理解して頂き、ママたちの子
育てを楽にさせてあげたい!」ということでした。
出産後、骨盤もガクガクで、出産で体力を消耗しきったママが、24時間体制で
乳児を育てるのは本当に大変です。このことを周りの家族が理解し助け合う事
が重要です。最近では、助産院にて「産後入院」を受け付けるところが増えて
来ました。しかし、ママ本人やご家族が必要と感じていない事が多いようです。

私事ですが、妻が次男を出産後「細菌性髄膜炎」にかかり2か月近く入院して
治療を受けました。原因は出産後体力が消耗しているときに、普段から体内に
持っている可能性がある「肺炎球菌」が髄膜に入ってしまった事だそうです。
健康な人はこのような事にはなりません。

入院期間中は私と義母(宗代表)ご家族で2歳の長男と生まれたばかりの次男
を面倒見ました。乳児を育てる大変さが本当に実感出来ました。深夜ぐっすり
眠っている時にグズられるのは本当に辛いものがあります。暑いのか、寒いの
か、お腹が空いたのか、おしっこしたのか、眠くてグズっているのか、姿勢が
気に食わないのか、なんで文句を言っているのか分かるまでには多少のスキル
が必要です。

このようなスキルを助産師さんはしっかり持っています。産後と言わず、産前か
ら助産師さんのアドバイスを受けるという事は「多少(人によっては大きく)
楽なお産になる」、「多少(人によっては大きく)子育てが楽になる」、「産後、
ママの体型・体質が多少(人によっては大きく)良くなる」、「多少(人によっ
ては大きく)パパの理解が得られる」などのメリットがあります。
あまりご存じない方が多いと思いますが、これは本当です。助産師さんとか関わ
れば関わる程メリットが大きくなります。

少し脱線しましたが、産後の生活をキチンと設計する(考える)という事は、
ママのカラダのためにも、家族との絆を深める意味でも大変重要ということなん
です。


◇◆無料育児相談室で

写真展と併設して「無料育児相談室」を設けました。宮城県内の助産師さんで構
成されたMIJOの皆さんが担当して下さいました。

初日は、殺風景な相談室に「こうした方がいい!」と伊藤さんと岩佐さんが、壁
に看板を作ってくれたり、相談室の冊子を作ってくれたり、私たちが気づかない
ところをサポートして頂きました。二日目以降、ママの相談が絶えずあり、相談
室のイスが冷たくなることはありませんでした。女性と子育てのプロである助産
師さんの必要性を再確認しました。

期間中のレポートに関しては以下のページでご覧いただけますので割愛させて頂
きます。
http://tohokumama.org/activity_report/mijo/
MIJOの皆様ありがとうございました。


◇◆おわりに

私は、初日から6日までの間、立会いをしましたが以下感想です。
「仙台の人はエネルギッシュである」「仙台はおもてなしの精神がある(よそ者
に非常に親切)」「子育てをしているママは輝いている!一緒に寄り添っている
パパは少し不安げ。」

最後に、今回のイベントを通じて、多くの皆様にジェスペールが支えられている事
が実感出来ました。
皆様の期待にお応え出来るよう、現地のサポートや広報活動を頑張っていこうと強
く感じました。

西友長町店の写真展に足を運んで下さった皆様、特に遠くは岩手県釜石市から来て
頂いた方もいらっしゃいました。
皆様、本当にありがとうございました。

       
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◆ イベントのご案内:PePe ENGLISH SALON
  http://ameblo.jp/kamakura-babyenglishpepe/entry-11691255175.html
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PePe ENGLISH SALON様が親子英語クリスマスチャリティイベントを行います。

今年、何回かチャリティイベントを実施され、その収益をジェスペールに寄
付してくださっていますが、今年最後の開催とのこと。

「英語絵本の楽しい読み方を見に付けたい!」
「日常で使える英語で語り掛けるフレーズをもっと知りたい!」
など、日頃思っていらっしゃる方はぜひぜひご参加ください。
親子で楽しんでジェスペールにも寄付しちゃいましょう♪

日時:12月16日(月)13:40~14:20
場所:横浜センター北駅徒歩1分 ヨツバコ地下1階 エイトピュア横浜セン
   ター内
   ※センター北駅を降りてすぐの、おしゃれなショッピングセンターです。
参加費:2500円 ※経費を差し引いた金額をジェスペールへ寄付いただける
         とのこと。

詳細とお申込みは下記サイトをご覧ください。
http://ameblo.jp/kamakura-babyenglishpepe/entry-11691255175.html

PePe ENGLISH SALON代表の船山直子さんは、子育て支援に強い思いを持って
くださっています。

船山さんの子育て支援への思いがつづられている下記サイトもぜひご覧くだ
さい。
http://ameblo.jp/kamakura-babyenglishpepe/entry-11701146387.html

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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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私事ですが、グリーフ・カウンセラー養成基礎講座に通っています。
※グリーフ・・・死別体験によって一身上に起こる様々な現象

日本に死生学を広めたアルフォンス・デーケン先生もおっしゃるとおり、
「日本人の死亡率は100%」ですから、今後経験する自分の死別体験と友人の
死別体験を乗り切るためにと考え受講しました。

グリーフケアにも多くの研究家がいて理論があり、古い理論が否定されたりも
していてとても興味深く学んでいます。

講座に通っていて感じたことのひとつは、大切な人を亡くした後の深刻度合い
は、その人が死別前にどう生きていたかに大きく左右されるということです。

周囲のサポートがあるとグリーフは複雑化しづらいのですが、この「周囲の
サポートが得られる状態」というのは、人間関係構築力が物を言うと思いま
すし、人間関係構築力にはやはり幼少時の母や周囲とのかかわりが大きく
影響すると思います。

そのような観点からもやはり母子の健全な関係は重要なのだなあと、結局は
そこに行きつくのでした。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama/

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2013 Jespere, All rights reserved
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2013/10/15 配信 vol.14
~東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告~

2013/10/15 配信 vol.14             
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

10月に入っても真夏日の日があるという何とも言えない天候で、衣替えをして
しまった後に慌てて夏物を戻した方もいらっしゃると思います。
体調管理には要注意ですね。

さて先日、仙台の西友長町店で開催した「東北こそだてプロジェクト活動写真展」
が無事に終了いたしました。

担当スタッフは一時期、夜を徹して作業に追われていましたが、その甲斐あっ
て、被災地での母子支援が母子の笑顔に貢献している様子が伝わる良い機会と
なったと感じています。

10月2日のオープニングイベントには岩手・宮城・福島から助産師等が大集合し
ました。母子支援に力を注ぐ方々の集合写真は壮観の一言です。
(この写真はジェスペールのホームページに掲載されています。ぜひご覧くだ
さい)

合同会社西友様、写真展開催に向けご協力頂きました関係者の皆様、無料育児
相談をご担当くださったMIJOの皆様、そしてご来店頂きましたお客様、心より
感謝申し上げます。

さて今月のメルマガは、通常とは形を変え、この写真展のご報告をさせていた
だきます。

オープニングイベントの講演会の中から、代表の宗とベビースマイル石巻の
荒木裕美代表の講演要旨をご覧いただきます。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島) ※今月はお休みさせていただきます
├ 東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131002
├ 写真展オープニングイベント講演会から
  (社) ジェスペール代表 宗祥子 
  被災地における産後母子支援 「母子支援が真の復興を支える」
├ 写真展オープニングイベント講演会から
ベビースマイル石巻 荒木裕美代表「被災地における産後母子支援」
├ 写真展ご報告(事務局:稲葉 薫)
├ 写真展メディア露出紹介
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績 ※今月はお休みさせていただきます
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◆ 東北こそだてプロジェクト活動写真展ご報告
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一般社団法人ジェスペールは、昨年7月から1年間の活動について
西友仙台長町店で10月2日から8日までの写真展を通し報告しました。

2012年7月1日(日)より、東日本大震災(以下名称「震災」)で被災した
岩手県・宮城県・福島県・新潟県等在住の妊産婦による子育てを支援する
「東北こそだてプロジェクト(以下名称「当プロジェクト」)」を実施して
います。当プロジェクトは、主に合同会社西友様(以下名称「西友」)の、
助成金とレジスターでの募金の2つの支援を得て実施しています。

この報告会では、2013年も引き続きご支援を頂くことが決定したことと、今
までの活動を被災地の写真を展示し、皆様にご報告しました。

同時に会期中は無料育児相談も実施しました。相談を受ける助産師は、
みやぎげんき助産師チームMIJOのメンバーがローテーションで態勢を組み、
7日間で計77組の母子にご利用いただきました。

なお、開催日初日の10月2日にはオープニングイベントの講演会「産後女性を
大切にする社会とは」を行いました。

講演会では、まず西友執行役員の金山様よりご挨拶と今年度の助成金継続支給
のご報告をいただきました。続けて当団体の代表 宗祥子、被災地で中心的に
活動している大船渡こそだてシップの伊藤代表とベビースマイル石巻の荒木代表、
およびこの活動を見守り産後ケアの大切さを提唱している
《産前産後ケア推進協会理事》福島冨士子氏が講演いたしました。


今回は、講演の中から代表の宗とベビースマイル石巻の荒木代表の講演要旨を
ご報告します。福島冨士子氏の講演内容につきましては後日お知らせします。


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◆ 写真展オープニングイベント講演会から
(社) ジェスペール代表 宗祥子
  被災地における産後母子支援 「母子支援が真の復興を支える」
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ジェスペールは企業、行政、一般の方々に対して情報発信し、ファンドレイジ
ングを行い関連団体との連携を取ることにより、各被災地で個別に活動してい
た助産師をつなげ被災者の支援を拡大してきました。

妊産婦の支援はどんな災害でも最も遅れると言われています。妊婦は動けるた
めに自分も救済されることを後回しにしてしまうからです。しかし妊婦は一人
に見えても実はお腹の中にもう一人の命が宿っているのです。胎児がお腹の中
で大きなストレスを受けると早産や体重の小さな子どもが生まれ将来のトラブ
ルにつながります。

実際、東日本大震災の後、早産や低出生体重児が3割ほど増加したという統計が
出ています。胎児の健康状態が悪かったためにこのような結果が出ているのです。
また子育て中のお母さんたちに大きなストレスが起こると、子どもに愛情を向
けることが難しくなります。ネグレクトや育児放棄、虐待にもつながる恐れが
あるのです。

被災地で子育てをしているお母さんたちは、ご自分が元気であっても親しい親
族や友人が亡くなっていたり、家が流されたりしている方がたくさんいらっしゃ
います。お母さん自身に大きなストレスや悩みがあると子どもに目を向けるこ
とができなくなるのです。

震災から2年半たった今も復興はまだまだ程遠い状況にあります。

不便な仮設住宅で子育てをしたり、頼るべき実家や親せきが亡くなっている方
がたくさんいらっしゃいます。

私たちジェスペールは、妊産婦や子育て中のお母さんたちに寄り添い支援を行
う専門家である助産師たちのネットワークで成り立っています。
まずお母さんたちに安心してもらうこと、悩みを聞いたり、解決のために手助
けをすること、また仲間を作っていく手助けをすることが重要です。そのため
に各被災地では、ママサロンを開いたり巡回訪問をしています。

これから育って行く子どもたちが将来の被災地の復興の担い手になっていきま
す。その子どもたちを健やかに育て、また子育てしやすい環境を作り、今子育
てをしているお母さん達が、また産みたいという環境を作ることが将来の復興
を支えます。そして少子化に歯止めをかける大きな要因となるのです。

この活動の中心は西友からの助成金をはじめ多くの方の寄付金で成り立ってい
ます。
多くの方にこの活動の重要性を知っていただき今後ともジェスペールの活動に
ご支援を頂きますようお願いいたします。


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◆ 写真展オープニングイベント講演会から
ベビースマイル石巻 荒木裕美代表「被災地における産後母子支援」
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震災では、多くの命が奪われました。親戚・友人、その中には出産間近の方もい
ました。命が奪われた悔しさと共に、自分がいま、命を産み増やすことが出来る
当事者であると強く感じました。人間を復興させる原点のカギは、私達、産み増
やす世代がにぎっているんだ!と。当時の私は、妊娠8か月で長男は2歳でした。
今と同じくらいのお腹でしたので、出産を控えてさらに「命」を強く感じたのか
もしれません。(注:荒木さんは現在第3子を妊娠中です)

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◇◆団体設立への契機

震災直後の混乱の中、乳幼児の物資が不足しました。届いてほしいところに届か
ない、そんな状況を見て、乳幼児の為のきちんとしたネットワークがないことを
感じました。
また、震災時からの長男の様子を見ていて、「この子はこの状況をどう受け止め
ているのか。恐ろしい思いをした子ども達の心は大丈夫なんだろうか」と思いま
した。
震災で親子の集まりの場もなくなり、情報交換の場が不足していました。

ニュースでは、外部のNPOが石巻にたくさん入ってボランティア活動を展開してい
ることを毎日伝えており、「遠くからたくさんの方々が助けにきてくれている。
私が今、できることはなんだろうか。泥かきも、炊き出しも子連れの妊婦にはで
きない。
でも、同じ子育て中の方を集めて、物資を受け入れたり、子どもを広いところで
遊ばせたり、不安や困っていることについて情報交換する「場」づくりならでき
る。」
そう思い立って動いたのが、団体設立への契機でした。

◇◆母親たちによる母親たちのためのイベントとサロン

活動は「親子の震災ケア」を目的として始めました。未就園児の親子は、社会の
何かに属していない場合が多いので、とにかく情報が少なく、支援を受ける機会
も子どもがいるからと遠慮してしまったり、社会から孤立しやすいことを実感し
ました。

そこで0歳~未就園児を対象として「心のケアセミナー」や「放射能セミナー」
を開催しました。母親達は正しい知識を得て、不安を解消することができました。
すべて、子どもと一緒で、大変騒がしい中でしたが、子どもと一緒に参加して情
報収集できるという垣根の低さで、たくさんの方が集い始めました。
また、母親自ら立ち上がることで、子育て家庭だけでなく、地域の心も動かし、
みんなに応援してもらってここまで活動できてきたと感じています。

イベントやサロンなど、親子の居場所づくりをし、拠点がないので公民館など場
所を借りながら、親子で体を動かしストレス発散するイベントを中心として、参
加する親子のネットワーキングに力を入れてきました。運営スタッフは全員、現
地の現役子育て中の母親です。平常時にこのように母親同士でゆるやかなつなが
りを広げることで、緊急時に「私達、ここにいて困っています」と声をあげるこ
とができます。自分たちで発信していく強さの必要性を感じます。

◇◆行政や他団体との連携

行政や他団体との連携においては、イベントやサロンを通して、積極的に行政や
産婦人科などの医療や地域との連携をはかってきました。顔の見える関係を作る
ことで、未就園児親子と社会がグッと接近するのを感じます。初めての子育てを
サポートする0歳講座では市の保健師さん、栄養士さんと連携し、参加した母親
からヒアリングした育児の悩みに答える場を作っています。

震災により産科が5か所から3か所に減ったため、安全なお産と産後ケアを、産
科だけに頼らずセルフケアでカバーできるようにと、有志の助産師チームと子育
て支援センターとの協働で「たまひよ」という妊婦~産後ママのサロンも行って
います。ネットワーク作りで意識しているのは、産前から産後まで一貫してフォ
ローしていくことです。途切れのない支援が、孤立を防ぐと思います。

◇◆母親としての立場から出来る事を

私たちは現役の母親であり、活動の幅にも限界があり、時間にも制限があります。
しかし、自分たちが暮らしやすい街を自分たちで創造していく、まちづくりに参
画して、子育て支援の底上げをしていくためには、きっかけを増やして、どんど
ん協力者を増やすことが最大の近道であると感じています。

同時に当事者の母親たちと、きちんと繋がりを強めること。安心できるネットワー
クを築けた母親たちは、居場所をみつけ、支援の手を離れ、自分たちで新しく活
動を始め、自然と自立していく姿が見られます。そして今度は地域の中のリーダー
として、新しいネットワークを作っていくことで、サポートできる親子も広がっ
ていきます。

◇◆NPO団体としてのベビースマイル石巻のこれから

NPO団体の良いところは、良いと思ったことをスピーディーに実践できることだと
思います。石巻行政では、従来の職務に震災対応が加わり支援の充実が困難な
状態です。子育てへの予算も少なく、マンパワーも不足しているそうです。

しかし、震災により環境が激変した方々がたくさんいます。仮設住宅で子ども達の
泣き声や騒ぎ声に、周りからの目を気にしながら暮らしている方々がたくさんいる
のです。買ったばかりの家が流出したり、パートナーや子どもを失った方もいます
。仮設住宅に入らず突然の同居を始め、ストレスを抱える方もいます。夫の職が
なくなったり、変わったりして、夫婦仲が悪くなった家庭など、震災の爪痕は今も
なお被災地での子育ての力を奪っています。健全な心身を保ち、孤立や虐待を
行政・地域が全力を挙げて防がなくてはいけない状況があります。

ベビースマイルの活動は、開始から一年は任意団体でしたが、二年目NPO法人
を取得しました。それは、地域に根差した活動を展開することで、社会の中で私た
ちの存在を認識していただき、復興のまちづくりの仲間であると受け入れて頂き
たい思いからです。

地域の中でやるべきことはたくさん見えてきました。実践を重ねながら、地域で支
え合いながら、民間ならではのきめこまやかな支援を行っていきたいと思っており
ます。



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◆ 写真展ご報告(事務局:稲葉 薫)
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はじめに、写真展関係者とご来場いただいた方々にお礼申し上げます。

私は10月7日と8日の2日間、写真展会場の担当をさせていただきました。

写真展においては、老若男女様々な方がお越しになり、興味深く映像と写真をご
覧いただいた様子でした。

私は準備段階で展示写真を拝見していましたが、実際に写真パネルを見ると、
ママと赤ちゃんの笑顔がたいへん眩しく、2日間個人的にも写真を見るのがとても
楽しかったです。
母子の笑顔パワーの効力を実感するとともに、「この笑顔を守るお手伝いをさせて
いただいている」と、活動に参加させていただいていることを改めて幸せに感じま
した。

また、「まんまる」で訪問用車の購入のための募金を募っていましたが、小学生の
女の子や大学生くらいの男性が募金してくださったことは、母子支援の重要性を
様々な方に共感していただけた嬉しい出来事でした。

無料育児相談についても、多くの方にご利用いただきました。
母親に抱かれた何人もの可愛らしい赤ちゃんとお会いする事ができ、これも楽し
い時間でした。

相談に来た母親たちの相談内容は、赤ちゃんの発育のことから周囲の人間関係
まで様々です。中には、助産師と話せた事で安心したのか涙を流す方もいらっしゃ
いました。傍らにいる可愛らしい赤ちゃんの存在が完全な慰めにはならないことも
育児中にはあることを実感したと共に、助産師による母子サポートの意義をあらた
めて感じました。


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◆ 写真展メディア露出紹介
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東北こそだてプロジェクト活動写真展が新聞とテレビに取り上げられました。
その内容をご紹介します。

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◇◆宮城テレビ放送 10月2日 (ナレーション全文掲載)

[写真展全体の画像]
この写真展は宮城・岩手・福島の被災3県で助産師の活動を支援する
ジェスペールなどが開いたもので、およそ110枚の写真が展示されています。

[ベビースマイル石巻の写真画面]
こちらは石巻市で行われた母親が子どもと体を動かしたり、子育ての悩みを
相談できるイベントを紹介したものです。
被災地では、子育て中の母親を支援する場が不足しているとのことです。

[宗代表画面]
「(母親が)集まる場そのものが無くなっている中で、集まる場を提供して
そこで助産師たちが中心となってお母さんたちの悩みを聞いたり・・・」

[写真展の写真パネル画面]
写真展は今月8日まで、太白区のザ・モール西友仙台長町典で開かれ、
助産師による無料育児相談も行われています。


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◇◆河北新報 10月4日 (全文掲載)

「被災の母子支援で孤立や虐待防ごう」仙台で講演会

東日本大震災の被災地の母子支援「東北こそだてプロジェクト」を紹介する
講演会が2日、仙台市太白区のザ・モール仙台長町で開かれた。
同店ではプロジェクトを紹介する写真展を8日まで開いている。入場無料。

プロジェクトを行う一般社団法人ジェスペール(東京、宗祥子代表)と
助成する西友が主宰した。同法人は被災地の助産師らと連携し、育児相談
や仮設住宅の巡回訪問などを実施。
昨年7月から延べ5000組以上の母子を支援した。

講演で、宗代表は「我慢を重ねた母親たちのストレスが、今になって出始
めた」と継続的な支援の必要性を訴えた。
プロジェクトに参加するNPO法人ベビースマイル石巻(石巻市)の荒木裕美
代表は「母親のサロンを通して孤立や虐待を防ぎ、まちづくりにも声を上げ
たい」と述べた。

       
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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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仙台には2日間いましたが、写真展会場にいる以外の時間は、個人的にたいへん
楽しく過ごさせていただきました。

仙台に行くと決まった時点で、真っ先に思ったのは「牛タン食べるぞ!」(笑)。
2日間で、牛タン、はらこめし、ずんだシェイク、などなど仙台グルメを堪能し
ました。
(仙台のお土産ではないですが、いただいた「かもめの玉子」もとてもおいし
かったです)

お土産には、萩の月、伊達絵巻、牛タンを買って帰りましたが、大好評でした。
ただ、ずんだ餅を買えなかったことを少し後悔しています・・・。

他の地名では、好物の食事もおやつも、パパッと数種類思い浮かぶということが、
あまりなく、仙台は自分の中でかなり好きな都市になっていますが、実は仙台に
は震災前には行ったことがありませんでした。

きっかけは悲しい出来事からですが、これもご縁だなあと感じた今回の仙台訪問
でした。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2013/09/17 配信 vol.13
~「NPOこみゅーん」福島県いわき市の活動から考える、福島で息の長い活動をしていく重要性~

2013/9/17 配信 vol.13             
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~「NPOこみゅーん」福島県いわき市の活動から考える、福島で息の長い
  活動をしていく重要性~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

2020年オリンピックが東京に決まったり、台風が日本を縦断したり、ここ1~2
週間は大きなトピックスが多かった気がします。
台風の被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

ジェスペールは現在、10月に仙台で行う活動写真展の準備に大わらわです。
みなさまぜひ写真展を見にいらしてくださいね。詳細は当メルマガ内告知欄を
ご覧ください。

さて、今月の「被災地から」は、特定非営利法人 Commune with 助産師、通称
「NPOこみゅーん」から、代表の草野祐香利さんの生の声をお届けします。

草野さんは震災前から子育て支援活動をしていたため、震災後即座に支援活動
に入られました。震災前後を通じて息長く活動をすることで、放射能問題に揺
れる福島の母子の支えとなっています。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から ~特定非営利法人 Commune with 助産師
        通称「NPOこみゅーん」 http://cw-jyosanshi.com/
├ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表・宗祥子)
  第9回:「お腹の赤ちゃんや、生まれたばかりの赤ちゃんに話しかけましょう」
├ 東北こそだてプロジェクト活動写真展開催のお知らせ
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131002
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/8/31現在)
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<支援母子数>

25/7・8月分  計 1,455組 (一部25/4月からの分を含む)

<活動場所>

・岩手(大船渡、陸前高田、花巻、釜石、大槌、遠野、宮古、久慈)
・宮城(石巻、東松島、女川、気仙沼、亘理、名取、仙台)
・福島(いわき、相馬、南相馬)
・福島(伊達、二本松、須賀川、白河、郡山、猪苗代町)
・新潟(長岡)
・埼玉(川越)・神奈川(横浜)・東京(中野)

<活動内容>

妊産婦教育 / 育児・母乳相談 / 母親のメンタルケア /
母子交流会 / ベビーマッサージ / 母子体操・ヨガ /
サロンや巡回訪問


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◆ 被災地から ~特定非営利法人 Commune with 助産師
         通称「NPOこみゅーん」 http://cw-jyosanshi.com/
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福島県いわき市で2006年から地域で子育て支援活動をしてきた、助産師が主体
の「NPOこみゅーん」。震災時にはすでに地域活動の基盤が整いつつあり、
震災から13日後には早くも独自の支援活動をスタートさせました。

法人が運営する助産院での産後ケア入院や産後家庭訪問、サロンやベビーマッ
サージなどの交流活動――。震災前から継続して、妊産婦や乳幼児、家族の健
康を支えてきた「NPOこみゅーん」の存在は、特に震災後は、地域の母親たち
にとってどれだけ大きなものだったでしょうか。

代表の草野祐香利さんは、「震災によって、子育て支援のニーズはさらに個別
化し、明確化しています」と指摘し、個々のニーズに対応できる態勢を整えた
いと考えています。資金的に厳しい状況もあるようですが、その構想が少しず
つでも進んでいくことを、私たちも願い、応援しています。

      *****************************************

◇◆任意団体からNPO法人、そして助産院開設へ

「NPOこみゅーん」は、地域で活動する助産師による任意団体として、
06年9月にスタートしました。当時すでに、産科医療施設の減少や地域関係の
希薄化、広域中核都市での地域助産師不足が問題になっていました。
母子保健、子育ての環境や支援など多くの課題がある中、まずは妊娠・出産・
育児の「交流セミナー」と「プチサロン」の定期開催からスタートしました。

09年にNPO法人として活動を本格始動させ、10年には念願の助産院を開設。
助産師の理念や社会的役割を使命に、胎児期からの健康子育て支援、思春期・
女性の健康に寄り沿う活動に取り組んできました。
現在は14人のスタッフのほかに、16人のボランティアが活動を支えています。

事業所は、市の中心地となるいわき市平にあります。
建物はバイパスに面し、官公庁や飲食店も近くにある市街地です。
3・11の震災時、施設内の物品の倒壊はありましたが、建物が新しいためか、
施設の直接的被害はほとんどありませんでした。

その時、助産院には産後1カ月半の母子が来所し、授乳支援の真っ最中でした。
あまりの大きな揺れに「もう次回の授乳支援はできないかもしれない」と判断
した助産師は、通常の支援に加えて、これから授乳を続けていくうえで必要な
ことも伝え、身の安全を確保して帰宅してもらいました。

今年の春、第2子の妊娠・出産で再会。母乳育児がうまくいっていたことを
知ることができました。

◇◆妊産婦さん、子育て家庭に寄り添ってきた2年半

震災時、幸いだったのは、未熟ながらも地域活動の基盤ができ始めていたこと
です。おかげですぐに関係機関と連絡をとることができ、
3月24日には団体として自主的に支援活動を始めることができました。

妊娠・出産・育児に関する相談を電話とメールで受け付けること、
育児用品の調達や、県外への避難の受け入れ先の紹介などのお手伝いができる
こと――を24日にホームページで告知。
「今までにない辛く苦しい体験を余儀なくされることと思いますが、子宮の中
で、胸の中で、お子さんをしっかりと抱きしめてください」と呼びかけました。

11年7月には、日本財団の助成で、各種相談や授乳ケア、健康教室や妊婦体操
などへの参加が無料に。さらにその後、県助産師会母子支援事業として、
産後入院や新生児訪問、乳房ケアも、無料もしくは少額の負担で利用してもら
えるようになりました。

新生児訪問にお伺いしたとき、夫の遺影に見守られる中で、児に温かい眼差し
と優しい表情で母乳を与え、気丈にしていた20歳代の母親の姿が印象に残って
います。「悲しいけれど、この子がいる」と言っていました。

また、津波でお子さんを亡くされた妊婦さんが、助産院の妊婦教室やサロンに
参加された時のことです。活動の最中には、不安定で落ち込む気持ちを抑制し
ようとしていたのですが、ほかの参加者が帰られた後、ポツポツと気持ちを表
し始めました。

寄り添うことしかできませんでしたが、産後や子育てについての不安や迷いを
聞き、産後ケアの利用についての相談も受けました。
結果的には、夫の理解のもと、実母のいない実家へ帰り、夫の両親にも支えら
れながら自分たちの力で出産し、産後を乗り越えていかれました。
今でも自分を責めるような思いになりそうな時、連絡をくださいます。

「NPOこみゅーん」では、昨夏から、6歳以下の未就学のお子さんがいる子育て
家庭へのボランティア訪問「ホームスタートこみゅーん」も始めました。
ホームビジター(訪問ボランティア)が週に1回2時間ほど訪問し、お母さんの
話を聞いたり、家の内外でお母さんやお子さんと一緒に活動しています。

◇◆当たり前の子育て支援から、個別化した支援へ

震災から2年半。団体設立当初と比べると、震災によって状況やニーズは大き
く変化しましたが、「いわき市内における子育ちの質的低下を防ぐことを目的
に、いわきで生活する妊産婦や乳幼児と家族の健康を支援する」
という、私たちの理念は変わっていません。

ここまで、さまざまな心温まる支援や助成をもとに、
地域社会において私たちなすべき当然の責務として、必要なことをやってくる
ことができたと思っています。

遅々とした状況ですが、当地も復興の機運に乗り、官民ともに頑張っています。
しかし、津波被害の大きかった沿岸部の空虚化した状況を目の当たりにしたり、
当時のことがフラッシュバックしたりすることもあり、恐怖や喪失感が癒えな
い状況のままです。

この地域は、除染作業が進んで低線量になったり、低線量で安定しているとい
われ、見通しの立たない双葉地域からの避難者も多く生活しています。
その当地においてでさえ、放射性物質処理が難航続きで、新たな問題まで見え
ている中では、心から安心して生活している人は皆無かもしれません。
特に、子どもなど若年世代や子育て世代においては……。

妊娠・出産・育児に希望をもちつつも、迷い・怒り・諦め・不安などの気持ち
も交錯し、ストレスが解消されることなく蓄積されているように思われます。
震災前後に出産された方々には、次の妊娠・出産を迎えている方が多くなって
きていますが、メンタル症状が出てきている方に出会うことが増えています。
心の壁を感じたり、物理的に孤立しふさぎこんでいる方、子どもとのかかわり
に憔すいしている方の話もお聞きします。

個々人の価値観や判断、選択、そしてニーズは、もともと個別的で多様です。
しかし、大震災・原発事故によって生活環境や人間関係が大きく変化した今、
その個別化と多様化がさらに進んでいると思います。

復興の状況下、放射性物質による生活環境や避難生活が続く限り、
健やかな命の誕生と子どもたちの豊かな育みのためには、
当たり前の子ども支援、思春期からの支援に加えて、より個別化した子育て家
庭への支援が必要です。

必要な支援ができるようになるため、①当団体の運営組織の整備強化(資金確
保、マンパワー充実、IT技術を取り入れた広報等) ②施設整備(*構想はあ
りますが予算が叶いません)ができるようにしたいと考えています。

◇◆共創と共生の地域社会の実現に向けて

震災直後から、絶えることのない多様なご支援に感謝の気持ちでいっぱいです。
被災地において多くの母子の健康や子育てを支援することができ、支援する者
たちが前進できる力をいただいています。

異常気象もあり、全国どこにいても災害が起こります。
自分たちだけが特別ではないと思っていますが、福島はまだまだ終わらない…
そんな気持ちを確信してしまう複雑な思いのこの頃です。

私たちは、これからも、親子の健やかな成長・女性の健康を促進できる
支援と環境づくりに取り組んでいきます!!

 ・健やかな妊娠、出産、乳児期の子育ち子育て支援
 ・子どもの健全な発達と豊かな育ちに必要な十分な「遊び」を保証
 ・親や養育者の不安およびストレス等の解消、メンタル支援
 ・女性に寄り添うリプロダクティブヘルス&ライツの向上
 ・子どもを中心としたコミュニティの回復

を目的および目標とした地域助産師の母子を中心とした支援活動によって、
連携や協働も図りながら、皆が幸せな共創と共生の地域社会を実感できるよう
になりたいと考えています。

みなさま、本当にありがとうございます。


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◆ コラム【こそだて玉手箱】(ジェスペール代表・宗祥子)
  第9回:「お腹の赤ちゃんや、生まれたばかりの赤ちゃんに話しかけましょう」
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小さな赤ちゃんは、話しても何もわからない。ましてやおなかの中の赤ちゃん
は外から声をかけてもわかるはずがないと思っている方が多いのではないでしょ
うか?
さまざまな説がありますが、最近の科学では胎児の時から外からの音を聞き分
けられていることがわかってきています。

・物音・機械的な音よりも、人の話し声を好む。
・低い男性の声よりも、高い女性の声を好む。
・早口で抑揚の乏しい声よりも、ゆっくりとした抑揚のある声を好む。

といったことがわかってきています。
大人が赤ちゃんに話しかける時は自然に声のトーンが高くなっているのは、そ
んな話しかけ方をすると赤ちゃんが反応するのが体験的にわかっているからで
はないでしょうか?

胎児の時でも外からの音に反応しているのですから生まれてきてからはなおさ
ら理解できています。


◇◆赤ちゃんに説明をしてあげてください
助産師としてたくさんの赤ちゃんを見ていると、褒められると嬉しそうな顔を
しているのを見ることがあります。また、お母さんがあまり理解していない時
に、私たちが赤ちゃんの気持ちを説明してあげたりすると、赤ちゃんがしっか
り聞き、にっこりすることに出会います。

特に生まれたばかりの赤ちゃんは何もわからないと思って対応すると、子育て
はなかなか大変なものになるのです。

皆さんにも想像してほしいのですが、どこか場所を移動するときにどこに行く
かもわからずに、説明もされず、突然車に乗せられて連れて行かれるととても
恐怖感がわきませんか?

赤ちゃんも同じです。何も言わずに突然、たとえば病院に連れて行かれて、血
液検査や、予防接種をされたら、当然恐怖感にかられ、泣き叫ぶでしょう。
どこかに行くときや、初めての人に会うときや、いつもと異なることをすると
きは丁寧に説明してあげてください。

まず新生児の赤ちゃんは、出産した病院から退院するときにちゃんと説明して
あげてくださいね。家に帰った日は赤ちゃんが夜結構泣きました。と多くのお
母さんがおっしゃいます。


◇◆赤ちゃんも家族の一員として接してください
ご家族で何か話をするときに、赤ちゃんがまるでいないかのように話をするこ
とがよくありませんか?
これも決して赤ちゃんにとっては良い気分ではありません。
自分に置き換えて考えてみると、まるで無視された感じがしますね。

どうぞ赤ちゃんがいる時にほかの方と話をするときは、赤ちゃんも仲間に入れ
て話を進めてくださいね。
赤ちゃんに聞かせたくない話は赤ちゃんがいないところでお願いします。
赤ちゃんを大切に尊重して育てると必ずそれは赤ちゃんに伝わります。


赤ちゃんの気持ちがわかる、そして赤ちゃんもお母さんやお父さんの気持ちが
わかる子育てができると一層子育ては楽しいものになることでしょう。


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◆ 東北こそだてプロジェクト活動写真展開催のお知らせ
  http://tohokumama.org/donation-report/#jespere_20131002
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西友仙台長町店において東北こそだてプロジェクト活動写真展を開催いたします。
10月2日のオープニングイベントでは、宗代表と産後ケアの専門家である
福島富士子先生も登壇し被災地の母子を支える意義をお話しします。

開催期間中は、宮城県の助産師さんたちによる「無料育児相談室」が行われます。
(時間に限りがありますのでパンフレットでご確認下さい)

また、「被災地の今」を冊子にして配布いたします。マスコミ等では語られない、
現地の生の声に耳を傾けてみて下さい。

・日  時:2013年10月2日(水)14時 ~ 10月8日(火)18時
・会  場:ザ・モール 仙台長町店2階「いこいの広場」(宮城県仙台市)
・イベント:10月2日(水)14時~15時 講演会「被災地における産後母子支援」


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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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冒頭でもお知らせしましたが、東北こそだてプロジェクト活動写真展、着々と
準備が進んでいます。

パネル作製では、言葉の使い方ひとつにおいてもジェスペールメンバーで時間
をかけて話し合いをして決めています。ジェスペール内の調整と、西友サイド
への連絡調整で写真展担当のメンバーは相当の時間と手間をかけています。
その甲斐あって、ご覧いただく方にわかりやすく伝わりやすいパネルになって
いるのではないかと思います。

写真展の期間は、私も少しですが現地で説明等対応させていただきます。
これまで東京を中心に同じ目線の方々に広報していたので、被災県でのプロジェ
クトの活動説明は初めてで、正直少し緊張しています。

ジェスペールを支援してくださる方々の気持ちを被災県にお住まいの方々にお
伝えしにいく、そんな心づもりで臨みたいと思っています。

みなさまのお力を借りて、1週間の活動写真展を充実したものにしてまいります!

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: info@tohokumama.org
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama

解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012-2013 Jespere, All rights reserved
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2013/08/20 配信 vol.12
~ほんだ母乳育児相談室 宮城県東松島市の活動から考える、心に寄り添う、ということ~
2013/07/18 配信 vol.11
~なかの育フェスとNPO法人こそだてシップの活動から考える、行政支援に先行しての子育て支援~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  ~なかの育フェスとNPO法人こそだてシップの活動から考える、行政支援
  に先行しての子育て支援~ 
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

さて、”東北こそだてプロジェクト”は、この7月1日をもって、無事に1年目を
終了いたしました!平成24年7月~平成25年6月までの1年目で何と5,296組の母
子のサポートをさせていだだくことができました。

この数字は、サロン・巡回支援実績です。もっと厳密にカウントしようとすれば、
こまむどぉる等の配布も含めるべきなのですが、さすがにそれは難しかったので・・・。

ジェスペールのこの1年の広範囲で数多くの母子のサポートを行う事ができたのは、
西友/ウォルマートジャパン様の助成金によるもの、及び皆さまのサポートによ
るものです。
西友様と皆様に心よりの感謝いたしますとともに、今後とも母子支援活動への引
き続きのご支援をお願い申しあげます。


さて、今月は「被災地から」と「子育て玉手箱」はお休みさせていただき、ジェス
ペールが子育て支援イベントに参加したご報告と、そのイベントの中でNPO法人
こそだてシップ代表の伊藤怜子助産師が講演した内容をご紹介します。

どちらも行政の支援が手薄な地域で先行して子育て支援に取り組んでいます。
東京での子育て支援の状況と、被災地での母子支援の状況をどうぞご覧ください。


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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ ジェスペール 《なかの育フェス》に参加(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/6/30現在)
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<支援母子数>

6月: 480組  【計5,296組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野・宮古)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬、南相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問



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◆ジェスペール《なかの育フェス》に参加 6月22日・23日なかのZEROホール
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

《なかの育フェス》は6月22日・23日に東京都中野区にある、なかのZEROホー
ルで開催されました。
ジェスペールがなぜ《なかの育フェス》に参加したかといいますと・・・。

ジェスペールの前身はご存知の方も多いと思いますが、《東京里帰りプロジェ
クト》です。
2011年3月11日の震災の後、代表宗が「津波で冷えている妊産婦さんを何とか
支援したい」という気持ちから《東京里帰りプロジェクト》を立ち上げました。

代表の宗の本業は助産師であり、松が丘助産院を開業して、日々お産を取り扱っ
ています。http://www2.odn.ne.jp/matsugaoka/
この松が丘助産院が東京都中野区松が丘にあります。
そのためジェスペールの本拠地は松が丘助産院と同住所になっており、今回参
加の運びになりました。

◇◆中野区の子育て支援状況

中野区には様々な子育て支援団体があります。東京の23区は区によっても様々
な違いがありますが、行政が子育て支援に力を入れているところや、行政はあ
まり力を貸してくれないけれども、お母さんたちのグループが活発に活動して
いるところもあります。

中野区は後者になります。このフェスティバルは、行政は全く関与しておらず、
中野区にある多くの子育て支援団体の方々が自主的に開催しました。
参加団体は30以上にのぼり、日頃なかなか顔を合わすことが出来ない方々とも
情報交換や交流を深めることが出来ました。

参加団体の催しはダンスあり、音楽あり、手作りおもちゃあり、お話し会あり・・・。
どの団体も子育てを見守り、また子育ての大変さや、楽しさを共有していこう
というグループや団体です。参加者は2日間で1000人を超え、中野区では
初めての試みであったにもかかわらず大きな盛り上がりをみせました。

以上のような経緯で松が丘助産院、ジェスペールが同じブースで参加いたしま
した。

◇◆イベント当日のジェスペールと助産師たち

ジェスペールは被災地の今を写真で紹介し、パネルの前に立ち止まってくださっ
た方々に実際の活動を説明いたしました。この活動に対する賛同をもとめ、寄
付もお願いいたしました。
2日間で約15,000円の寄付を集めることができました。

また、中野区で活躍する助産師たちの会「子育ち応援隊」のメンバーとともに、
ハンドマッサージをしながら助産師による無料相談、を行いました。

開催2日目の23日は大船渡市からNPOこそだてシップ代表の伊藤怜子助産師が、
被災地での子育て支援の「今」と題して震災当時から今に至るまでの貴重な体
験を講演してくださいました。

以下、伊藤怜子助産師による講演の概要をご紹介いたします。


*****************************************

◇◆支援が行き届かない状況の中での孤軍奮闘

震災直後に避難所を訪れた伊藤怜子助産師は、避難所の中に4組の赤ちゃん連れ
のお母さんを見つけました。その中の1人は母乳がでず、ミルクで育てていたの
ですが、ミルクがなかなか手に入らず、困っていました。それを聞いて、被災
した家からなんとかミルクを探し出し、そのミルクで赤ちゃんは生き延びました。
医療支援が来るまでの5日間、まったく孤立した中で、伊藤助産師は避難所の
母子を支え続けていました。

東北沿岸部の病院のほとんどは被災したため、被災を免れた大船渡病院しかお産
を受け入れるところはありませんでした。しかも無事にお産をしても、戻る家が
ありません。
そのような出産直後のお母さんと赤ちゃんのために、仮設の母子受け入れ施設が
できました。震災後4日目のことです。

その施設にも来てほしい、と大船渡市から依頼がありました。ここでも伊藤助産
師が必要とされたのです。医療者は伊藤さんだけ。6組の母子のお世話をしなけ
ればなりませんでした。おっぱいが出なかったらどうしようと心配していました
が、幸い6人とも母乳だけで赤ちゃんを育てることができたそうです。

◇◆周囲の誰かが亡くなる地域

陸前高田市は街そのものがすべて流された、といった状態でした。現在も変わっ
ていません。5階建ての建物の4階まで津波が来て、逃げる時間は十分にあったに
もかかわらず、だれもそんなところまで津波が来るとは思いませんでした。その
ため多くの犠牲者が出たのです。特に陸前高田市役所では、多くの職員が犠牲に
なり、保健師に至っては9人中6人が亡くなりました。

陸前高田市と大船渡市で亡くなった方は合計1,869人。そのうち未だに297名の人
が見つかっていません。
その中には伊藤助産師の親しい友人や、つながりのあったドクターなどももちろ
ん含まれています。この地域でどなたに会って話しても、近い親族の誰か、また
親しい友人の誰かが亡くなっています。

◇◆ママサロンの開催

ママサロンは2011年10月、ジェスペールの前身である《東京里帰りプロジェクト》
の支援で第1回目を開催しました。
開催当時、被災地には小さな赤ちゃんをつれた親子を見かけることが殆どありま
せんでした。サロンを開催してもいったい人が来るのだろうかと不安に思いました。
しかしその予想を覆し、第1回のサロンには30組を超える母子が次から次に参
加してくました。
その場所は互いの無事を喜び、友人の死を確認するそんな場所になったのです。

サロンは現在も大船渡市で月1回、陸前高田市で月1回開催し、震災から3年目を迎
えた今、当時生まれた赤ちゃんも2歳を超えるようになり、サロンをベビーとキッ
ズに分けて開催しています。
また、仮設住宅だとなかなかこの会に参加できない方々のために、助産師たちが赤
ちゃん訪問と称して巡回訪問を行っています。

開催当時、お母さんから辛かった話はなかなか出ませんでした。何度かサロンを開
催する中で、助産師がハンドマッサージをしてお母さん達と触れ合う、そんな中で
やっとお母さんたちが口を開くようになりました。そして助産師はひたすら聞くだ
けです。
自分の親が亡くなった、家が流された、職を失った、夫が荒れて家の中ではなかな
か仲良くすることができない、仮設住宅は隣と壁一枚なので子どもがうるさいと苦
情を言われる。そんなお母さんたちの辛い思いが、やっと口から出るようになりま
した。

◇◆変わりつつある子育て支援への意識

岩手県の県南の沿岸部を気仙地方といいますが、陸前高田市、大船渡市の両地方は
子育て支援に関する活動が今までほとんどありませんでした。
また行政にも子育て支援に対しての理解はほとんどありませんでした。行政の支援
対象はほとんどお年寄りだけという現状でした。しかしこそだてシップの実績の大
きさと、そしてNPO法人として立ち上がった状況がある中で、行政も子育て支援の
必要性を感じて来ています。これから、子育てをしていく世代を支援し、元気に子
どもが育っていく、そんな地域にしなければ本当の復興はないと、市長自らこの
(NPOこそだてシップ)に援助を求めています。


*****************************************


大船渡市長から、これまで任意団体として活動してきたものが、NPO法人こそだて
シップとして認証を受けている様子を写した写真が、ジェスペールのホームページ
にあります。
下記ページでご紹介しています。ぜひご覧ください。
http://tohokumama.org/activity_report/kosodateship/

なかの育フェスにNPOこそだてシップの代表 伊藤怜子助産師が参加し、中野に住ん
でいるお母さんやお父さんたちにこのような現状を生の声で伝えてくださいました。



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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ プロジェクト応援のお願い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/

また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジェスペール初めての1年は、私にとっても初めてづくしの1年でした。

実はプライベートではしんどいなあと感じたこともあったのですが、ジェス
ペールの活動に参加させて頂く中で、皆さまの温かいご支援を感じたことと、
尊敬するスタッフと一緒に動くことができることに救われた部分がたいへん
大きかったです。心より感謝いたします。

そんな感謝感謝の1年の締めくくりに、プライベートとジェスペール両方に関
係する嬉しい事がありました。

私が代表の宗を知るきっかけとなった同級生が、被災地に配布できるよう、
エタノールジェル運送の手配に奔走してくれたことがあったのです。

同級生たちとは本音でぶつかりあうので無傷でいられないことも多いのです
が(笑)、活動を気にかけてくれる同級生がいることは本当にありがたいなあ
と思ったひと時でした。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2013/06/18 配信 vol.10
~宮城県「みやぎげんき助産師チーム MIJO」の活動から考える、県の中心部からの沿岸部支援活動のあり方~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~宮城県「みやぎげんき助産師チーム MIJO」の活動から考える、
   県の中心部からの沿岸部支援活動のあり方~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。

梅雨入りしましたが、この原稿を書いている時点では「今年も空梅雨かな?」と
思わせられる空模様です。夏の水不足を心配したくないですから、降るべき時に
降るべき量が降ってほしいですね。

さて、今月の「被災地から」は、宮城県「みやぎげんき助産師チーム MIJO」から、
助産師の武者文子さんの生の声をお届けします。

武者さんは、沿岸部からの避難者に寄り添い、沿岸部で活動する際も被災者の状況
に配慮した支援方法を模索しています。その人なりの立場での支援活動の形を考え
させてくれる文章をどうぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から ~「みやぎげんき助産師チーム MIJO」 宮城県全域
  MIJO http://www.geocities.jp/mijoteam/
  母乳育児相談室 まんまはうす(仙台市太白区長町)
  http://www.geocities.jp/mamma_house/
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第7回:「産後のお母さんを支えることの重要性」(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/5/31現在)
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<支援母子数>

5月: 434組  【計4,816組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取)
福島(いわき、相馬、南相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆被災地から ~「みやぎげんき助産師チーム MIJO」 宮城県全域
           MIJO http://www.geocities.jp/mijoteam/
           母乳育児相談室 まんまはうす(仙台市太白区長町)
           http://www.geocities.jp/mamma_house/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

宮城県内の開業助産師有志による「みやぎげんき助産師チーム MIJO」。仙台市を中心に、県内全域で母
乳マッサージや育児相談などのサロン活動を行っています。
代表の武者文子さんは、仙台市太白区長町の母乳相談室「まんまはうす」の助産師で、地元の市民センタ
ーで月に1~2回、ベビーマッサージサークルを開催中。その他、保育園や公民館、市民センターなどから依頼を受け、各地で育児相談やベビーマッサージなどのサークル活動を行っています。

仙台市と沿岸部、それぞれで支援活動をしている武者さんは、仙台市内にいる被災母子支援の必要性も、
公園も遊び場もなくなってしまった沿岸部の母子支援の重要性も、両方強く感じています。それぞれの地で、どんな支援が求められているのか、考えながら読み進めてもらえたらうれしいです。

      *****************************************

◇◆避難者の多い仙台市太白区

太白区は沿岸地域に隣接し、沿岸部から10kmほど内陸に入ったところにあります。地震の揺れの影響を強
く受けた地域では、半分以上のマンションが半壊や全壊の認定を受けました。一軒家も全壊したところが多く、最近になって新築されてきています。

JRと地下鉄の駅、小さな商店や大きなスーパーなどもあって通勤、通学に便利なため、津波の被害を受け
た方や、福島からの転入者が多く、大きな仮設住宅もある地域です。津波被害で家が全壊し、太白区内に新築したという家庭も少なくありません。

同時に、夫は福島に残って赤ちゃんとお母さんだけで暮らしていたり、夫が福島に通勤していて、1日の
ほとんどを母子だけで過ごしているケースもたくさんみられます。そんなお母さんたちの姿を見て、「転入してきた方のお友達作りを手伝いたい」という気持ちでサロンを始めました。

ここは仙台市の中でも一番南に位置している地域なので、はじめのうちは放射能を心配する声が多く聞か
れました。小学校の校庭が除染の対象になったりして、ピリピリしているお母さんたちもたくさんいましたが、現在では心配している人は少ないように感じています。

2年経ち、落ち着いてきたかのように思われがちですが、最近になって辛さを表出する方もいらっしゃい
ます。両親とも津波で亡くなってしまったお母さんは、はじめのうちは「みんなが大変だから頑張らなくちゃ」と思っていたようですが、震災から2年が経過したいま、「育児の相談が実母にできないことが
こんなにつらいことだったなんて……」と語ります。いまだに毎日、地震の時の話をお母さんたちとしています。

◇◆予約開始10分で定員になるサロン

助産師サロンは、初めのころよりも参加希望者が増え、ニーズの高さを強く感じています。

仙台市内の子育て支援センターで開催するときには、いつも予約開始から10分ほどで定員になってしまい
ます。皆さん何回も来たがりますが、はじめての方を優先に受け付けるので、だいたい1回しか経験してもらえないのです。

支援している方も人手不足で、さらに自分の本来の仕事をしながらなので、なかなか時間もとれません。
会場の場所が狭いために1回につき12組が精いっぱいということもあり、会場を変えて、1回あたりの人数を増やしていくなどの工夫が必要と考えています。

さらに宮城県内全域でやっていますが、小さい子供がいるため、遠いところには行きづらい助産師もいま
す。もっと多くのお母さんに参加してほしい、何度でも参加させてあげたい――。思いはあっても、それがなかなか実現できないというジレンマを抱えています

同時に、仙台市など津波被害のなかった地域での支援活動には理解が得にくく、なかなか補助がもらえな
いことにももどかしさを感じます。
津波の被災者支援というと、支援者の方の意識はまず沿岸部に向きます。私たちが仙台市内で活動しよう
とすると、「もっと沿岸部で活動してもらわないと、補助の対象にならない」と言われたりするのです。

でも、被災者は沿岸部だけじゃなく、仙台市内にもたくさん移動されてきているのです。

実際のサロンの時は、いま住んでいる地域は教えて頂きますが、一人ひとり、どんな背景があって、今こ
こにいるのかということまでは把握するのは難しいのが現実です。それでも、支援の手を差し伸べることができるよう、行政や皆さまには、そのあたりのご理解も得たいところです。

◇◆地元の保健センターも動かした、南三陸でのサロン開催

先日、南三陸町の志津川でサロンを開催してきました。南三陸町は津波によって町そのものがなくなりま
した。スーパーもありません。日用品が買えないので、皆さん普段の買い物にも苦慮されています。
仙台市内のような子育て支援センターもないので、当日は仮設の保健センターのお部屋を借りました。午
前中はベビーマッサージ、午後はお年寄りのインベント、というように、そのお部屋はいろんなイベントで使われます。
つまり、お母さんと赤ちゃんがいつでも集まれる場所そのものがないのです。

仮設の町の施設が建てられているのは公園だったりテニスコートだったり。
だから、公園もありません。遊べるところが本当にありません。

当日は7組の親子が集まりましたが、皆さんほかのお子さんを見ることで自分の子の成長を確認できた、
と喜んでいました。被災地ほどサロンが必要だ、ということを感じた時間でした。
実は、ここでは数か月前に他の団体がベビーマッサージの募集をしたのですが、その時の参加者は0組だ
ったそうです。そのため、今回も初めは保健センターの保健師さんたちも希望者はいないのではないかということで、忙しい業務の合間にベビーマッサージの募集まではとてもできないということでした。

そのため、今回はできるだけ現地の保健師さんの手をわずらわせないように、参加は志津川町の広報で募
集して頂き、申し込みは仙台にいる担当者に直接してもらうなどの気配りをしました。
その結果、被害の大きかった歌津町出身の3組の親子を含む7組の参加がありました。皆さんとても喜ばれ
ていて、サロン後には保健センターの方から、「3か月に一回くらい実施してもらいたい」と声がかかったのです。

すでに今年度の日程が決まりました。仙台からは往復で4時間かかるため、その日は「1日かけて志津川で
支援する日」と決めて予定を空けてあります。
震災から2年が経過しましたが、本当の被災地はがれきが片付いただけで、何も変わっていません。

私たちも試行錯誤を重ねながら支援活動を続けていきますので、みなさまも、今後ともご支援をどうぞよ
ろしくお願いいたします。

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◆ コラム【こそだて玉手箱】
  第7回:「産後のお母さんを支えることの重要性」
                   (ジェスペール代表・宗祥子)
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生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんの絆をしっかり結ぶためには、まず出産
後のお母さんが優しくされることがとても大切です。


産んだ直後のお母さんが出産後に体の回復もままならず、疲労も取れず、ある
いは大きな心配事があると、生まれた赤ちゃんに気持ちを向けることが難しい
のです。

お母さん自身がいたわられて体が回復し、自分の体が動けるようになって初め
て赤ん坊に気持ちを向ける事ができます。
しかし病院から4~5日で退院し、すぐに誰の手助けもなく子育てを始めなけれ
ばならないお母さん方がたくさんいらっしゃいます。

特に被災地では、今まで頼りにしていた実母やお姑さんが困難な状態にある、
あるいは亡くなっているなど、従来想定していたのとは異なる環境に置かれる
方がたくさんいらっしゃいます。
お母さんの体がままならない時に、「子育ては本能であり、母性本能があるか
ら誰でも出来る」と言われてもお母さんにとっては辛いだけなのです。

子育ては決して本能だけで行われるものではありません。子育ては、実は学ぶ
ものなのです。
動物の世界、チンパンジーやオランウータンやカンガルーなどでも子育て上手
な母親に育てられた母親はとても上手に子どもを育てることができると、言わ
れています。

最近の子育て環境は、被災地では、従来の人間関係が災害により壊れてしまっ
ています。また都会では都会の中での人間関係の希薄さによりお母さんをめぐ
る人間関係が昔とは異なっているのです。

では、実家に帰ろうと思ってもそこにも環境変化の波が訪れています。すなわ
ち実母世代がまだ就労している、あるいは出産が高齢化しているために実母世
代も非常に高齢化しているということです。また実家が被災地であるなど、
様々な問題があります。このため、お産後は実家に帰り実母にしっかり世話を
してもらえる、という方は非常に少なくなっています。

少なくとも産後1ヶ月は、水を使うような家事はしないで、自分のことと赤ちゃ
んの世話だけに専念して欲しいのです。それができるとお母さんと赤ちゃんの
絆はしっかりと結ばれ、お母さんは赤ちゃんを第一に考え子育てに自信を持ち、
また幸せな気持ちで赤ちゃんを育てていくことができます。

しかし子育てを支える人がおらず孤独で子どもの世話の方法もわからず小さな
ことで悩んでいると、本当に子育てが辛くストレスがたまり、最悪のケースで
は、お母さんが鬱状態になり子育てができなくなります。また、虐待に陥ると
いったケースも出てきます。


ジェスペールが支援している活動は東北被災地のお母さん方の子育てを子育て
の専門家である助産師がアドバイスしたり、支えたり寄り添ったりする活動を
応援しています。

お母さんたちが安心して子育てできるようになり、また次の子どもも欲しいと
思えるような環境になること、そして子どもたちが元気に育っていき将来の復
興を担っていける環境をつくって行くお手伝いをする事こそが、ジェスペール
(フランス語で、希望すると言う意味)の使命です。



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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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先日、日本財団ハッピーゆりかごプロジェクト主催のシンポジウムに行って
きました。

その中の基調講演「赤ちゃんの脳の発達に影響を及ぼす、愛着形成について」
がとても素晴らしかったです。

親子の愛着形成が人の人生にいかに大切かということを脳の発達と関連付けて
お話いただいた内容でした。
ご興味のある方はUstreamで見られますので、ぜひご覧ください。

母子支援の重要性を再確認し、母子支援への自分のモチベーションが再度
あがった感じがしています。まだまだ頑張れるぞ~!という感じです。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012 Jespere, All rights reserved
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2013/05/21 配信 vol.9
~岩手県「まんまる」の活動から考える、~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~岩手県「まんまる」の活動から考える、~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
今年も5月の大型連休はあっという間に過ぎ去ってしまった感じがします。

さて、最近のジェスペールメンバーは誇らしい気持ちでおります。
なぜかというと、ジェスペールが支援している団体から二人も自治体の子育て
支援に関する委員が選任されたからなのです。

震災後、東京里帰りプロジェクトから継続して被災各地での妊産婦を支援して
きた成果が目に見える形で見られ、ジェスペール及びジェスペールが支援する
被災各地の妊産婦支援団体の方々とも、続けてきた甲斐を感じています。


さて、今月の「被災地から」は、岩手県の「まんまる」から、助産師の佐藤美
代子さんの生の声をお届けします。佐藤さんをはじめとする4人の助産師が、
本拠地の花巻市だけではなく、県内全域をケアすることになった熱い思いをど
うぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から ~「助産師による復興支援 まんまる」 岩手県花巻市
  http://tohokumama.org/manmaru/k/
  http://blog.goo.ne.jp/mannmaru-mw
├「大船渡市長より政策提言を求められる~助産師の視点を子育て政策に」 
  こそだてシップNPO認証式にて
├『石巻市子ども・子育て支援事業計画策定委員会委員』に選任(ベビース
 マイル石巻)
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第6回:「子どもを甘やかすことと、可愛がること」(ジェスペール代表・
 宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/4/30現在)
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<支援母子数>

4月: 471組 【計4,382組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬、南相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問



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◆ 被災地から ~「助産師による復興支援 まんまる」 岩手県花巻市
     http://tohokumama.org/manmaru/k/
     http://blog.goo.ne.jp/mannmaru-mw
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岩手県内各地で母子を対象にした出張サロンを開いている「まんまる」。
代表の佐藤美代子さんをはじめとする4人の助産師が、本業の合間をぬって広
い県内を駆け廻っています。支援を必要としている妊産婦さんがいる土地へ、
縁ある人がいる土地へ、距離が離れていても出張していきます。

活動拠点とその周辺地域だけでなく、県内全域に出向いて活動をしている団体
は、ジェスペールの支援先では「まんまる」だけ。背景には、医療過疎や、
地域で開業している助産師の少なさといった問題があります。妊産婦さんはも
ちろん、助産師ら医療従事者もまた「なんとかしなければ」と苦悩しており、
その思いが出張サロンという活動につながっているのです。

佐藤さんは「いま活動しているすべての地域で助産師らが立ち上がり、その地
域で母子支援の基盤ができるまでは支援を続けたい」と言います。その時まで、
息の長い支援が必要です。そして、佐藤さんの文章を通して、沿岸部だけでな
く内陸部で支援を必要としている人にも思いをはせてもらえたら幸いです。

      *****************************************

◇◆内陸の助産師にもできる復興支援とは

全国で北海道の次に面積が広い岩手県。内陸の花巻市から沿岸部の北側に位置
する久慈市までは、約180kmあります。久慈市に限らず、ほかのどの地域に行
くにも車で相当の距離を走らないといけませんが、助産師の地域活動が手薄
な土地を中心に、6カ所で「まんまるサロン」を開いています。

サロンの開始は、震災直後の2011年4~8月に、花巻市で「被災妊産婦受け入れ
事業」を立ち上げたことがきっかけ。被災した妊産婦さん、新生児とその家族
を受け入れ、産前から産後1カ月の間、花巻の温泉「健考館アネックス」で過
ごしてもらったのです。その間、助産師が毎日ケアにあたりました。

その時、被災地へ戻って行く女性とその家族を見送りながら考えました。
内陸に住む助産師としてどのような復興支援ができるだろうか。縁のできた方
たちと長く、そして確実につながっていける方法はなにか――と。

そこで、以前から花巻・北上で行っていた「育児サロン」の経験を生かして
同年10月にサロンを立ち上げました。沿岸部の宮古市を皮切りに久慈市、沿岸
部と内陸とを結ぶ山間の遠野市などから始まり、お母さんたちがゆっくり座っ
ておしゃべりをし、日ごろの思いや悩みを口にできる貴重な場となっていきま
した。

このほか、震災で壊滅的な被害を受けた沿岸の大槌町では、震災後にできた
「おおつちママサークルひだまり」の活動に助産師が参加させてもらう形で、
母乳・育児相談やハンドマッサージなどをやっています。

大槌町の南に隣接する釜石市では、市内最初の仮設住宅「昭和園仮設」の隣に
あるクラブハウスで2カ月に1回開催中。ここでは、仮設住宅で暮らすお母さん
たちも歩いてやってきて参加しています。

サロンを重ねるごとに助産師との信頼関係を築いていき、その後遠方へ引っ越
しても頼りにしてくれているい方もいます。

◇◆定まらない住居に不安

震災から2年が経った現在、住居の問題が大きな関心となっています。
引っ越しをしたくても引っ越す場所がなく、自立しようにも自立できない家族
の姿があります。内陸に住居を構えるのか、沿岸部に戻るのか、自治体の方針
がはっきり決まらないところもあり、さらに数年後に状況が変化する可能性も
あり、見えない先行きに不安を感じています。

また、次子を妊娠、出産する母親も多く、苦しい思いをした震災後の育児と照
らし合わせながら、新しい環境での妊娠・出産、育児を経験しています。

笑顔で育児をできるようになった母親も増えてきました。
しかし、時間が経った今になって苦しみを感じ、ようやく口に出すことができ
はじめた方たちもいます。そのような方たちをみていると、とにかく長く、ゆ
っくり支援活動を続けていけるように、息の長いご支援をいただければと願う
ばかりです。

◇◆沿岸部だけが被災地ではない

沿岸部にも出張してサロンを開いている私たちですが、一方で、被災地は沿岸
部のみ、と限定して表現されることが多いことにもどかしさを感じています。

震災から時が経つにつれ、津波の影響を直接受けた方々も、かなりの方が沿岸
部を離れました。でも、沿岸部に残っていなくても、仮設住宅に入っていなく
ても、被災者の心の傷は癒えていないのです。内陸に避難して家族と離れて暮
らしている人も多いですし、支援やケアが必要な方は少なくありません。

私の住む花巻市でも、500人以上の避難者がいまだに生活しています。けれど、
被災地支援は沿岸部に注目が集まりやすいため、内陸への避難者には支援の手
が届きにくいのが現状なのです。

そこで「まんまる」では、その内陸避難者たちが気兼ねなく集まれる場として、
支援団体「ゆいっこ」と共同で、母親たちのお茶会「沿岸ママ&グランマお茶
会」を毎月開催しています。3月末には「ゆいっこ」主催のボーリング大会も
開かれ、春休み中の小学生も一緒に、にぎやかで楽しい時間を過ごしました。

最近、テレビなどで被災地、被災者の様子が報道される機会が少なくなってい
ます。3.11の前後には「もう悲しいテレビ番組はみたくない」という意見もネ
ットで見ました。「遠くに住む人にとってはもう終わったこと、もう終わらせ
たいことなんだな」と思ったりしました。でも、復興の遅い街を見ると、もっ
とこの現状を伝えていかなくては、と思うのです。

被災支援団体で長く活動していると、自分たちの活動の方向性で悩むこともあ
ります。けれど、決して無理せずに、自分たちのできる範囲でできる活動を続
けていきたいと思います。

今後は、沿岸部の母親や助産師が中心になり、サロンや地域での助産師の相談
ができる場所が立ち上げられるよう、後方支援も始めていきたいと思っていま
す。これからも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


【 追記 】
まんまるの佐藤さんは、出張活動に自家用車を使っています。
震災直後から2年以上、山道を走り続けた結果、タイヤも車体も傷み、大幅な
車両の修理が必要になりました。岩手県内の活動の困難な状況を、みなさまに
ご理解いただき、まんまるへのご支援をよろしくお願い致します。

以下、佐藤さんからの報告です。

      ***********

2011年3月~2013年5月現在、走行距離約40000キロ。

震災直後は、ガソリンが十分に入荷する前から、内陸避難者を迎える準備を行
い、花巻市内から約10キロ離れた「健考館アネックス」にて「被災妊産婦受入
事業」を展開。2011年8月の最後の入所者が仮設住宅に入るまで、ほぼ毎日健考
館に足を運び、入所された皆さんの生活用品や母児ケアグッズ集めに、50キロ
離れた盛岡市の支援団体を訪問。

2011年9月~「まんまる」サロンとして、沿岸部への出張サロンを開始。
津波被害の大きかった沿岸部は当時、開業助産師が一人もおらず、助産師が
ママ達へ、ケアを提供する場がほぼなかったため、地元の助産師が立ち上がった
大船渡・陸前高田を除く、沿岸部(久慈・宮古・釜石・大槌)などを廻る出張
サロンを開催。


花巻・北上から一番近い「釜石市」でも、片道60キロ、往復120キロを走行。
「宮古市」へは、片道120キロ、往復240キロ。
「久慈市」へは、片道180キロ、往復360キロ。
一番遠く、東京に行くよりも時間がかかります。

「大槌町」は釜石から更に30分。
津波で破壊された海とがれきを眺めながら、山奥にある仮設住宅の集会場に
向かいます。仮設住宅は道が狭く不便な場所に建てられており、冬道は対向
車とすれ違うのも恐怖を感じます。

岩手は日本一広大な県で、内陸から沿岸部へは必ず山を越えなくてはいけません。
冬には厳しい寒さと雪で覆われ、通常2時間の距離も3~4時間かかることもあります。

そのような遠隔地でのサロンを月に4~5回行い、時には入手した支援物資を仮
設住宅に住むママへ直接届けたり、ベビーバスやベビーカーなど大きなものを、
生まれた病院へ直接届ける事も行ってきました。

これからも、地元の助産師とママ達が自ら、癒しの場を作れるようになるまで
この出張サロンを続けていきたいと考えています。


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◆ 「大船渡市長より政策提言を求められる~助産師の視点を子育て政策に」 
  こそだてシップNPO認証式にて
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平成25年5月8日、「こそだてシップ」が大船渡市よりNPO法人として認証され、
その認証式が執り行われました。
当日は大船渡市役所で、戸田公明大船渡市長より、「こそだてシップ」代表の
伊藤怜子助産師に認証する旨が伝えられ、震災以来、後方支援を続けてきた
ジェスペール代表の宗助産師も同席しました。

認証式の後、市長をはじめ、大船渡市役所の生活福祉部長、企画政策部長、係
長も参加し、伊藤代表、宗代表と共に、今後の子育て政策の在り方につき懇談
しました。伊藤代表は、市より大船渡地区津波復興拠点整備事業のメンバーに
委託されています。

東北沿岸部は人口流出も顕著であり、今後この地域で生活する人々が暮らしや
すく、特に小さい子供を抱える家族が定着し、その子がこの土地でまた子供を
産み育てていこうという気持ちになれるような市になっていかなければ、大船
渡市の将来はないと、いう気持ちがひしひしと感じられました。

大船渡市役所は何代か前の市長が、庁舎を高台に建設することを主張し、海岸
から離れた高台に立っています。 そのため東北沿岸地区で津波の被害にあった
市町村でありながら、震災直後から市の行政機能がすべてフル活用できました。 
しかしこれまでは、この地域は高齢者が多いため、子育て支援よりも高齢者の
対応に力を入れてきた現状があります。
大船渡市では、将来被災地の復興を担うのは子ども達であることを痛感し、子
育て支援に力を入れる必要性を強く感じています。 

今回、日頃から妊産婦に接している助産師に、今後の子育て支援の具体策を提
言してほしい、という戸田市長からの要望がありました。、
今後ジェスペールはNPO法人こそだてシップと協働し、大船渡市に子育て政策の
提言をしていく予定です。 

日頃から、妊産婦さんに寄り添った活動をしている助産師だからこそできる提
言をしていきます。



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◆ 宮城県 ベビースマイル石巻 荒木代表が『石巻市子ども・子育て支援事
 業計画策定委員会委員』に選任
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ベビースマイル石巻の荒木代表が、『石巻市子ども・子育て支援事業計画策定
委員会委員』に選任されました。

ベビースマイル石巻は、子育て中の母親が主体となり、妊婦から未就園児親子
までを対象としたイベントやサロン活動を行っています。
代表の荒木裕美さんは2男児の母でもあります。大震災後から2年、何の後ろ盾
もない中で、石巻の母子のために走り続けてきました。

今後は、委員として石巻市の子育て政策に関わり、子どもを産み育てやすい街
作りを目指していきます。



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◆ コラム【こそだて玉手箱】
  第6回:「子どもを甘やかすことと、可愛がること」(ジェスペール代表・
宗祥子)
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子どもは誰しも可愛がって大切に育てたいと思っています。
しかし可愛いと思うがゆえに、ついつい子どもの言いなりになっている親を見
かけます。
可愛がることと、甘やかすことは全く異なります。子どものいいなりになるの
はその場をやり過ごすための親の都合で、結局は甘やかしているにすぎないの
ではないでしょうか?

では可愛がるとはどのようなことをいうのでしょうか?可愛がるとは健全に育
てることをさします。



子どもを健全に育てるのは毎日の規則正しい生活が何よりです。早寝早起きを
して決まった時間にご飯を食べて寝る。この繰り返しが子どもには何より大切
であり、子どもを安定させます。もちろん、お休みの日はちょっと親子で羽目
を外すこともあるでしょう。しかし、子どもにとって毎日決まったことが繰り
返されることはとても大切なことなのです。

健全に育てるためには、ある時は厳しく接しなければいけません。子どもの体
に悪いことは子どもにも教え、規制しなければならないこともあります。他人
を傷つけたり、自分を傷つけたりすることに対して親は毅然とした態度をとっ
てほしいと思います。

そのけじめがつかない親御さんをよく見かけます。
例えば、子ども(主に乳幼児を指します。2歳ぐらいから6歳ぐらいの未就学児、
言葉は結構わかる年齢を想定します)は胃が小さいので食事は3回では足りませ
ん。そのためにおやつが必要です。このおやつは、食事の一貫として捉えてほ
しいのです。

子どもにいつも、チョコレートや、スナック菓子、アイスなどを与えているお母
さんがいらっしゃいます。お母さんの言い方は「子どもが欲しがるんです。」
これはお母さんが与えているからです。いつもお子さんに甘いものを与えていま
すと、子どもは際限なく欲しがります。
これが子どもを可愛がっているのではなく、単に甘やかしているにすぎないとい
うことです。

この場合に可愛がるとは、おなかがすいたらできれば手作りのおやつをあげると
いうこと。それが出来なければ、お砂糖ができるだけ少ない自然なものをあげて
ほしいのです。以前にもお伝えしましたが、糖分の取りすぎは血糖値が上がりす
ぎるので子どもは興奮します。興奮するとなかなか寝付かず、夜更かしをして朝
起きられない、など悪循環が続き病気にもなりやすくなるのです。

子どもを可愛がるとは、子ども本来の安定した状態にし、満たされることを与えて
あげることではないでしょうか?
しっかり抱きしめて、子どもが本当に心から望むことを与えることが可愛がること。
親の都合で、一時的に子どもをなだめたり、ごまかすことは、甘やかしているに
すぎません。



そして、子どもには何よりも安定した日常が大切です。
子どもが眠いときにはちゃんと眠ることができる。子どものおなかがすいたとき
にきちんとした食事をあげる。本当に単純なことです。
そして寝るときにちゃんとそばにいてあげてほしいのです。

このため、子どもを本当に可愛がるには親もしっかりとした生活習慣が大切です。
子どもの生活リズムを大切に生活することで、親も安定し健康になるのです。
日常と違うことが起こるときはお子さんにもきちんと前もってお話ししてください。
前もってわかっていると子どもはちゃんと対応することができます。


お子さんとの良い関係性を持ってしっかり可愛がってあげるために親自身も子ど
もから多くのことを学び、愛情を深めていってほしいと願っています。



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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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4月~5月にかけて、イベントの収益金のご寄付という大変ありがたいお申し出
を2件お受けしました。

1件は、4月21日(日)に鎌倉市長谷の蕾の家で行われた「PePe English Salon
& 蕾の家 子供服チャリティバザー」です。バザーの収益をご寄付いただきま
した。

当日は私も蕾の家にお邪魔したのですが、品物も豊富で、見にいらっしゃる方
が絶えないバザーでした。
ちょうど友人が7月に出産するので、性別を知らないまま男の子用のかわいら
しいスタイを購入してみました。しかしその後聞いてみたら勘が外れて女の子
だったので、次の友人の出産のお楽しみにとっておきます。

もう1件は、渋谷のヒカリエで行われたイベントの収益寄付のお申し出でした。
どのような経緯でジェスペールを知り、寄付を決めていただいたのか不明です
が、団体での寄付はメンバーの総意によるものと思いますので、ご意見を取り
まとめてくださった方と同意してくださった方々に感謝です。

個人で寄付してくださる方、協賛企業様、また他にも乳児・幼児向け衣類の募
集をしてくださる方などなど、皆様さまざまなご状況の中で、被災地の母子へ
お気持ちを向けてくださることに感謝の一言です。

ジェスペールがいろいろな方々に支えられていることを日々感じております。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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2013/04/16 配信 vol.8
~福島県相馬市「相馬助産所」の活動から考える、厳しい状況の中にいるママを支えるということ~


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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~福島県相馬市「相馬助産所」の活動から考える、厳しい状況の中にいる
   ママを支えるということ~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
今年の桜は早かったですね。まだ少し寒い中でのお花見になりましたが、春の
訪れを感じられる桜の開花はとても嬉しいものだと思います。

今月の「被災地から」は、福島県相馬市の「相馬助産所」から、先が不透明で
厳しい状況の中、必死に子育てをするママの心の支えとなる助産師さんの生の
声をお届します。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から(福島県相馬市、南相馬市、新地町 相馬助産所) 
 http://tohokumama.org/report_soma.html
  http://fukushima-midwife.org/hisaiboshi/activity_report.html
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第5回:「生まれたばかりの赤ちゃんは言葉が分かる?」
(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation.html
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/3/31現在)
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<支援母子数>

3月: 519組 【計3,911組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆ 被災地から ~「相馬助産所」 福島県相馬市、南相馬市、新地町
     http://tohokumama.org/report_soma.html
     
http://fukushima-midwife.org/hisaiboshi/activity_report.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

福島県の沿岸部、福島第一原子力発電所の北に位置する相馬市、南相馬市、新
地町。津波でたくさんの人が犠牲になった地域です。そして南相馬市には、
原発事故による避難指示がまだ解除されていない地域、解除されたけれど除染
が進んでいない地域もあります。

県外に避難した母子がたくさんいます。
同時に、この地に残って子どもを産み育てることを選択した母たちもいます。
賛否さまざまな意見があります。でも、母たちは今この瞬間も、尊い命と向き
合い、懸命に子供を育てているのです。

その母子たちを支え、見守ってきたのが、相馬助産所の宮原けい子さんをはじ
めとするスタッフたち。地元の母たちからの信頼はとても厚く、これまでサロ
ンがなかった南相馬市の母たちからも「ぜひ開いてほしい」と熱心な要望が寄
せられました。そして先日、第1回目のサロンが実現しました。

宮原さんは言います。
「この地区の母や父、赤ちゃんは福島の宝であり、未来です」
どうぞ最後まで、宮原さんの文章をお読みください。

      *****************************************

◇◆怯え、悩み、閉じこもっていた母たち

震災後の2011年6月、勤めていた病院を退職し、地域の助産師として助産所を
開設しました。まず県の委託事業で「母子育児支援家庭訪問」を始めたところ、
どの母子を訪ねても大変な状況の人ばかりでした。

津波で家族を失った人、原発事故で避難してきた人、一時的に遠くへ避難して
いたけれど戻ってきた人。

そして、錯綜(さくそう)する原発情報にほんろうされて何を信じていいか分
からず、放射能におびえ、カーテンを閉め切った暗い部屋に子供と2人で閉じ
こもっている母を何人も見ました。この地で子育てをしていいのか、そんなこ
とをしているのは自分だけではないのか。母たちは思い悩んでいました。

このままの状況では子供に悪影響を及ぼす――。

そう思った私は、お母さんが心身ともにリフレッシュできる場をつくろうと考
えました。赤ちゃんと一緒に外出し、ほかの母たちと交流し、みんなと体を動
かすことができる場です。

◇◆「子どもがかわいく思えるようになった」

私は助産師であるとともに、手具(ボール・ベルダー・ベル)を使った健康体
操「3B体操」の指導者もしているので、ほかの指導者に協力を呼びかけました。
東京都助産師会の「東京里帰りプロジェクト」の支援をいただくこともでき、
2011年9月から「ベビーとママのリフレッシュ体操」を始めました。

最初は暗い表情をしていた母たちも、全身を動かしたりいろいろ話すことで
リフレッシュできたようです。参加者は回を重ねるごとに増え、現在では毎回
20~30組の母子が参加しています。

毎回ちょっとした勉強会もやっています。昨年、救急救命士による「赤ちゃん
の緊急時の対処法・救急蘇生」を開催したところ大好評だったので、
今年はこれを3回シリーズで開催することにしました。

昨年末に助産所を移転してからは、母子を訪問するだけでなく、助産所へ来て
もらっての乳房ケアもできるようになり、ここで子育てサロンも開けるように
なりました。サロンではベビーマッサージや「はだかんぼ体操」をしたり、
子育ての悩みを話し合ったり。あっという間に2時間が過ぎていきます。

リフレッシュ体操やサロンに参加した母たちからは「悩んでいるのは自分だけ
じゃないんだ」「とてもリラックスできて、子どもがかわいく思えるようにな
った」「出かける張り合いができて、おしゃれもするようになった」などなど、
さまざまなコメントをいただいています。

1歳になるとリフレッシュ体操は“卒業”になり、「あんよちゃん親子体操」
に進むのですが、その時に、卒業するみなさんから素敵な色紙をいただきまし
た。とても感激し、続けていて良かったと思った瞬間です。
卒業生からはこんなコメントもいただきました。

「リフレッシュ体操には、息子が3カ月の頃から参加させていただきました。
そのころは、息子が毎日16時になると決まって泣き止まなくなり、私自身がい
き詰まっていた時でした。体操に行って、背伸びでさえも久しぶりにして、
とても気持ち良かったの忘れられません。

普段は息子と二人きりで過ごしています。体操やここでの出会いがなかったら
どうなっていたのでしょうか、想像がつきません」

◇◆悲しさ、つらさ乗り越えながら

一方で、切なかったこともあります。

訪問を依頼したり体操やサロン活動に参加しようという母は、どちらかという
と幸せな方です。10人の母がいれば、その親子をとりまく家族は40人います。
本当に支援が必要な状況なのに、家族が民間からの支援も公的援助もかたくな
に拒否し、悲しい思いをしている母たちもいるのです。

それに対しどこまで関わることができるのか――。
無力さを感じることもあり、地域の連携が本当に重要だと感じました。

また、県外に避難していて帰ってきた母子から、避難先で「この子は福島県産
だね」とか「放射能を落としてから来たか」などと言われていたことを聞きま
した。この母子が、心ない言葉にどれだけ傷ついていたかと思うと、私も悲し
くなりました。

それでも、今ここで子どもを育てている母たちは、だいぶ落ち着き、前向きに
なってきているようです。

母たちの口から、「この地で産み育て、子どもが大きくなった時に、『こんな
気持ちであなたを育てたんだよ』ということを伝えたい」という言葉も
聞かれるようになってきました。

この地区の母や父、赤ちゃんは福島の宝であり、未来です。

これまで、みなさんの支援のおかげでのびのびと活動してくることができまし
た。とても感謝しています。
今後も、微力ながら母子のサポートを続けていきたいと思っていますので、
ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。



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◆ コラム【こそだて玉手箱】
  第5回:「生まれたばかりの赤ちゃんは言葉が分かる?」
                    (ジェスペール代表・宗祥子)
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多くの大人は、生まれたばかりの赤ちゃんは言葉がわかっていないと思ってい
らっしゃいます。
確かに言葉の意味のひとつひとつを赤ちゃんが理解しているかどうかは不明で
す。
しかし、赤ちゃんはお腹の中にいる時からお母さんたちの気持ちをしっかり受
け止めています。
そしてちゃんと赤ちゃんに話しかけたり、お願いすると、聞いてくれます。
これは多くの方が胎児のときから体験していらっしゃいます。
また、子どもが話ができるようになってから親に語ってくれることもあるよう
です。


生まれたばかりの赤ちゃんにも、ぜひ大人に接するような気持ちで接してほし
いと思います。赤ちゃんは何もわからないからと、無視した態度で接している
と、とても機嫌を損ねます。
赤ちゃんも初めての出来事に出会ったり、なにも説明されない事を突然される
と、とても驚いたり、不安になったりするのです。

例えば、生まれた病院から退院する時、初めての大人が訪ねてくる時、また何
らかの健診で病院に行く時など、きちんと説明してあげて下さい。
通常はそういったことを意識していませんから、場所が変わるとその夜はよく
泣きます。
ちゃんと説明すると赤ちゃんもニコニコ機嫌よくしています。


私が気になるのは、大人がよく、まるでそこに赤ちゃんがいないかのように話
しをすることです。赤ちゃんはそれがどうも気に入らないようです。
赤ちゃんの前でお父さんとお母さんが喧嘩するなどはもってのほかです。もし
赤ちゃんに聞かせたくないことがあれば別の部屋で話をしましょう。そしてお
父さんとお母さん、あるいは上のお子さん達と話す時もちゃんと赤ちゃんに語
りかけながら話を進めていってください。

ご自分に置き換えてみて、もし、他の2人の大人たちが、自分がいないかのよう
に話している状況に置かれたら、とても嫌な気分がするでしょう。
赤ちゃんも同じです。ちゃんと赤ちゃんに語りかけながら3人で話をして欲しい
のです。これを試してみると確かに赤ちゃんは大人の話がわかっているという
事を感じることができます。


以前ある方が、子どもの月齢が6ヶ月ぐらいの時からどうしても働かなければい
けないことになりました。でもずっと母乳を飲んでいるので、どうしてもミルク
を飲んでくれません。
どうすればいいかと私に相談に見えました。その時私も苦肉の策で、「お母さん、
お父さん、そして赤ちゃんの3者でちゃんと話し合いをして理由を伝え、なぜミ
ルクを昼間飲まなければいけないかを説明してお願いしてごらんなさい」、と伝
えました。

するとちゃんと赤ちゃんはミルクを飲んでくれたそうです。赤ちゃんも、ちゃん
とお母さんやお父さんの言葉や気持ちがわかります。わかると思って話しかけて
みると確かに言葉が通じていると、感じる事がよくあります。


またおなかの中の赤ちゃんにも、「お父さんの都合のいい日に生まれてきてね」、
とご夫婦でお願いするとちゃんと都合の良い日に生まれて来てくれるのです。
このような話は枚挙にいとまがありません。


私は実はこの話を、第1子が生まれた時にお世話になった助産婦さんに教えていた
だきました。
そして実感したので、仕事柄多くのお母さんたちに赤ちゃんの気持ちを大切にしま
しょうと話しています。

赤ちゃんの人格をちゃんと認め尊重して育てると、必ず子どもとの関係性が驚くほ
ど良好になります。
子どもが本当に望むことが何かを見抜く力もできます。
楽しんで子育てする、ということはこんなところに秘訣があるように思います。


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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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3月下旬から4月上旬まで、天候が不安定な時が多かったですね。
私は3月18日から2泊3日で石垣島旅行に行っていたのですが、18日は石垣島は大
荒れで大変でした。

空港からホテル行きのバスに乗ったのですが、途中、道が冠水して川状態になっ
ていてびっくりしました。
窓にはしぶきが飛ぶし、バスのステップの中まで水が入ってきて、「私は今本当
に日本にいるのだろうか」と思ったほどです。

後で現地の人に聞いた話が少し面白かったです。
道が川状態になるのはたま~にあるようで、その時どうしても走らなければなら
ない車は、歩道を走るのだとか。

石垣島の初日は大変でしたが、翌日以降は天気も安定し、素晴らしい景色を堪能
してきました!またぜひ行きたいです。


これから良い季節になってきますが、爆弾低気圧などの不安定な天候だと、せっ
かく企画された野外イベントも中止になってしまいますから、天候にもお手柔ら
かにと申しあげたいですね。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012 Jespere, All rights reserved
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2013/03/11 配信 vol.7 【 震災から3年目をむかえて 特別号 】
~”岩手県気仙地区こそだてシップの活動から考える「東京里帰りプロジェクト」から「東北こそだてプロジェクト」へ~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
  震災から3年目をむかえて【特別号】 
~”東京里帰りプロジェクト”から”東北こそだてプロジェクト”へ
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
3.11の震災直後から立ち上がった母子支援。 
東京里帰りプロジェクトから東北こそだてプロジェクトに引き継がれ、
この2年の間、多くの母子を支えてきました。

そのジェスペールは、メールマガジンをご覧の皆様に支えられ、今日この日を
迎えています。

今回は支えてくださっている皆様に、特別版のメールマガジンをお届けします。


今月の「被災地から」は、岩手県大船渡市・陸前高田市の「ママ&ベビーサロン
大船渡・陸前高田 こそだてシップ」代表の伊藤助産師の生の声をお届します。
妊産婦さんたちの子育てを支えたい一心で震災直後から活動を始め、拠点場所
のみならず遠方まで足を延ばして妊産婦さんたちを支え続け、ついには行政まで
動かした「こそだてシップ」。
その震災直後から現在に至るまでの活動の流れと、東京里帰りプロジェクト及び
ジェスペールとの連携の様子をどうぞご覧ください。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧ください。


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◆ 目次
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├ 被災地から(岩手県大船渡市・陸前高田市 ママ&ベビーサロン大船渡・
  陸前高田 こそだてシップ) http://kosodateship.org/
├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 「3年目の子育て」を支えるもの(ジェスペール理事・丑田香澄)
├ 東日本大震災3年目を迎えて-これまでのご支援のお礼と今後のご支援の
 お願い-(ジェスペール代表・宗祥子)
├“こまむ・どぉる”販売のお知らせと購入のお願い
  http://tohokumama.org/
├ 編集後記


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◆被災地から ~「ママ&ベビーサロン大船渡・陸前高田 こそだてシップ」
                   岩手県大船渡市・陸前高田市
                    http://kosodateship.org/
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震災前は子育て支援が手薄だった岩手県大船渡市、陸前高田市でいま、
「ママ&ベビーサロン大船渡・陸前高田 こそだてシップ」
という名の“木”が、大きく育っています。

地域にしっかりと根を張り、太い幹からはぐんぐんと枝が伸びています。
その姿は子育て支援の新たなシンボル的存在ともなり、
地域や行政の子育て支援にも影響を与え始めているのです。

震災後、何もなかった土地にこの木の“苗”を植えたのは、地元の有志助産師
でした。そして、その小さくてか細かった苗をここまで大きく育てたのは、
東京都助産師会の「東京里帰りプロジェクト」と、
それを引き継いだ「一般社団法人 ジェスペール」による後方支援でした。

苗が枯れないように“水”(活動資金)を集め、“水”をやり、
苗が倒れないように“添え木”(東京都助産師会の助産師を派遣)をし、
継続的に“肥料”(運営のノウハウ、アドバイス)をまいてきたのです。

その結果、“根”(組織の基盤)は広くはりめぐらされて安定し、
“幹”(地元のスタッフ)も徐々にたくましくなり、
新たな“枝”(サロン活動、巡回訪問などの活動)も順調に増えてきました。

木は地域の中で大きな存在となり、この木陰で安心して子育てができるように
なったお母さんたちの声が、自治体に届き始めました。
行政もこの木に目をとめるようになり、行政ははいま、子育て支援の拡充や
拠点整備に向けて動き出しています。

後方支援がなければどこまで成長できたか分からない苗が、
支援を受けながら実績を積み重ねることで少しずつ自立に近づき、
さらに行政へ影響を与えるまでに成長していく――。

「こそだてシップ」の成長の過程は、地元の活動が後方支援を受けながら育っ
ていくうえでの理想的な形と言えるのではないでしょうか。

震災から3年目を迎えるにあたり、代表の伊藤怜子さんにこれまでの歩みを振
り返っていただきました。

      *****************************************

◇◆「こそだてシップ」の誕生

大震災から丸2年。
今年は厳しい寒さが続き、震災直後のみぞれまじりの日々が思い出されます。
陸前高田市では、市役所も保健所も流され、多くの保健師や助産師も命を落と
しました。大船渡市でも、広い範囲が津波に流され、何もかもがなくなってし
まいました。

そんな震災直後の5月、地元助産師有志で「母子相談室」を立ち上げました。
交通も遮断され、情報も伝わらない。どこに母子がいるのかもわからない中、
それでもお母さんと赤ちゃんのために、相談室を続けました。
そして、1日平均8組の母子が来室するようになりました。

◇◆「東京里帰りプロジェクト」との出会いとサロン活動

その活動の最中に、東京都助産師会「東京里帰りプロジェクト」の訪問を受け、
現在の「ママ&ベビーサロン大船渡・陸前高田 こそだてシップ」が誕生しま
した。

当時の私たちは相談室だけで精一杯。それでも、駆けつけた都助産師会のみな
さまの熱い助産師魂が心に響き、支えられながら、10月にはママサロンの開設
までこぎつけました。

震災後「赤ちゃんは一体どこに行ったのだろう」と不思議に思っていましたが、
サロン開催当日には、大船渡市内だけで34組も集まりました。
その時の様子は、今でも忘れられません。

ママたちは会場に入ったとたん、あちこちでお互いの無事を喜び合い、
涙し合いました。「無事でよかった……」
みな、津波の後は散り散りばらばらになり、生きているのか、どこにいるのか
もわからずにいたのです。

開会のあいさつどころではありませんでした。スタッフももらい泣きしました。
「やってよかった!」と疲れも吹っ飛んだうれしい1日でした。

その後「東京里帰りプロジェクト」からの資金支援を受けながら、それぞれの市
で月1回、定期的にサロンを開催しました。
口コミで活動が少しづつ広がって新聞にも掲載されるようになり、
12月には60組もの母子が参加するほど大きな活動になりました。

当時、陸前高田市では、保健師が不足し成人健診にかかりきりであったため、
新生児訪問が行われていませんでした。ところが、津波の記憶の残るママたち
には、うつ症状も出始めていたのです。
しかし、行政が目を向けるのは、病人や老人だけ。妊婦や乳幼児を抱えた母子
は社会的弱者として扱われず、何の手も差し伸べられませんでした。

取り残された母子は、助産師の自分達が救うしかない――。

ママサロンでは、ママたちがゆっくりと時間を過ごし、心を落ち着けること
ができるリラックススペースになるように心がけました。予約制にもせず、
出入りも自由。心配ごとはに助産師が相談にのります。
ハンドマッサージをしながらママたちの話に耳を傾けるうちに、気持ちが軽く
なって帰られる方も増えてきました。

サロンを始めた当初は、静かに座っているだけだったママも、年が明けて震災
から1年もたつ頃には、ママ同士で交流できるように変わっていきました。
サロンでは赤ちゃんの体重測定、離乳食など育児相談も行ってきましたが、
ママたちの精神面を支えることが、何より大切なことでした。
母親が心身ともに健全な状態で育児に向き合うことが、赤ちゃんの成長に
とても大切なことなのです。

◇◆「東北こそだてプロジェクト」の継続支援と巡回訪問

そんな中、2012年6月に「東京里帰りプロジェクト」が終了してしまいます。
被災地は、まだ震災後から何も変わっておらず、行政の手の届かない母子支援
は続けなければなりません。「こそだてシップ」だけでなく、ほかの被災地の
支援グループからも支援継続の声があがりました。

それを受けて「東京里帰りプロジェクト」の一部メンバーが、「一般社団法人
ジェスペール」を設立。さらに母子支援を継続させるため、大手スーパー
「西友」の助成金による「東北こそだてプロジェクト」を立ち上げ、活動が継続
できることになりました。

そのころ、仮設住居で暮らすある母子から「サロンに行けないので訪問してほ
しい」と連絡がありました。

岩手は山道も多く、家々は奥深い地域に点在しています。車で移動するしかな
いのですが、1台しかない車はパパが仕事で使っていて動けない人がいます。
介護など家庭の事情で自由に動けないママもいます。

また、民家のない地域では、パパのいない昼間は赤ちゃんと二人きり、という
ママもめずらしくありません。家をなくし仮設住宅に住むママも、赤ちゃんの
泣き声が近所迷惑にならないよう気をつかいながら生活しています。

情報が入らないため、「こそだてシップ」で育児相談やママ自身の相談ができ
ることも、サロンで交流がはかれることも、何も知らないまま、孤独に育児を
するママたちもたくさんいるはずでした。
でも行政は、個人情報保護を理由に母子の所在を教えてくれませんでした。

私たちが足を運んで母子を捜すしかない。

2012年7月からは、助産師が個別訪問する「巡回訪問」を、定期的な活動として
開始しました。1日に100km以上走行し、大船渡・陸前高田両市の全部の仮設
住宅を廻りました。現在までに面会できた母子は、86組にもなります。

この訪問では、いろいろなケースに遭遇しました。
病気の赤ちゃんが見つかり、東京の助産師と連携して東京の病院で手術をした
ケース。精神的な支えを必要とした妊婦さんに出会い、出産まで継続的に訪問
を続け、産後は現地の保健師とも連携して見守りを続けているケース――。

これらの実績は、最も支援を必要としている母子を発掘し、継続的に支援をし
ていくためには、巡回訪問がきわめて有効な対策であることを証明しています。

このように広範囲を集中的に訪問し、かつ専門的に対応することを可能にした
のは、県内及び県外からの助産師の精力的な活動でした。
地元ではフリーの助産師は少なく、その彼女たちも被災者です。現地助産師の
数が限られる中、県外助産師の応援が大きな力となりました。この県外助産師
は、ジェスペールから派遣されています。

◆◇行政へ働きかけ、震災前にはなかった子育て環境を整える

「こそだてシップ」の活動と実績は、今、当地の行政をも動かしています。

震災前には手薄であった母子支援が、復興対策の重要課題の一つとなり、
その基盤づくりが進行中です。
行政が腰を据えてこの分野に取り組むまで、私たち「こそだてシップ」は、
支援活動を続け、行政に働きかけを続けるつもりです。
そのために、特定非営利活動法人の認証申請も手続き中です。

「こそだてシップ」の母子支援は、延べ千組以上になりました。
震災後から走り続けて1年半。「こそだてシップ」の原動力は、何といっても
「ジェスペール」を設立した宗祥子助産師ほか、東京から支援を続けて下さる
スタッフの皆さま、全国の支援者の皆様のおかげです。
「東京里帰りプロジェクト」解散後も被災地母子を一丸となって救援し続け、
微力だった私たちの団体を引っ張り、ここまで育てて頂きました。

本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
私たち「こそだてシップ」も、地元母子のために、これからも頑張って走り続け
ます。

追記:大船渡、陸前高田で助産院を開業して下さる方、いらっしゃいませんで
しょうか? 夢にまで見ております。


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◆ 支援実績(2013年2月28日現在)
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<支援母子数>          

平成23年3月~24年6月
「東京里帰りプロジェクト」
東京都助産師会主催  日本財団助成
東京に避難し出産・支援した妊産婦  79人
被災三県及び避難先で支援した妊婦・母子  5,670組 


平成24年7月~25年2月(継続中)
「東北こそだてプロジェクト」
ジェスペール主催  西友助成   
被災三県沿岸地域で支援した妊婦・母子  3,415組


<現在の活動場所>
岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・宮古・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)


<活動内容>
育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問



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◆ 「3年目の子育て」を支えるもの(ジェスペール理事・丑田香澄)
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こちらのメルマガでは、「はじめまして」のご挨拶になります。
ジェスペール理事の丑田香澄です。
前団体にあたる「東京里帰りプロジェクト」では、多くの皆さまに支えていた
だき、専任の事務局として活動しておりました。

未曾有の被害をもたらした、あの日あの時から、丸2年が経ちました。
被災地以外の地では、時間の経過と共に、この出来事に触れたり思い返したり
する機会が少なくなりつつあります。日夜、震災について考え続けてきた私でも、
以前と何も変わらないかのような東京で暮らし、仕事に育児にと日々過ごして
いると、3.11直後のような関心は持ちにくいのが現実です。

しかし、被災地での子育ての様子を耳にするたび、その大変さを再認識します。
多くのものを無くし、大切な人々を亡くし、
精神的にも経済的にも大きな負担を抱える中での子育て。
縁のない地や、仮設住宅など、慣れない場所での生活を余儀なくされながら、
おもちゃも買えずにいるような状況のお母さんが、今も沢山いらっしゃいます。
現地のDV(配偶者間暴力)の深刻化なども今改めて話題になっています。


2年前のあの瞬間、私の腕に抱えられていた当時0歳の娘も、早いもので2歳半。
一人で歩くこともできずにいたあの頃と、自在に走り回る今とで、親の役割は異
なりますが、それでもまだ2歳。復興支援もまた、「まだ2年」なのだと感じます。

被災地の「3年目の子育て」を見守るには、多くのあたたかい目や手が不可欠です。
ありがたいことに、ジェスペールには、
「東京里帰りプロジェクト時代から、いつも活動を応援しています」
と、寄付やメッセージなどの形で声を届けてくださる方々がいらっしゃいます。

個の時代といわれ、人間関係が希薄化したと言われる世の中において、こうして
3.11を機にうまれた、新しい「つながり」。人は一人では生きられないと言いま
すが、こうしたつながりこそ、生きる上で欠かせないものだと感じています。
微力ながら、これからも被災地のリアルを伝え、つなげていけたらと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


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◆ 東日本大震災3年目を迎えて-これまでのご支援のお礼と今後のご支援の
 お願い-(ジェスペール代表・宗祥子)
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今日で東日本大震災3年目を迎えます。

あの日大きな津波の映像をテレビで見ながら代表の宗は、この中に妊婦や小さ
い乳呑み子を抱えたお母さんたちがたくさんいるはずだ、寒空の中で体が冷え
ている、赤ちゃんのおむつや着替えに困っているに違いない、何とか助けたい、
助ける手段はないだろうか?そんな思いにかられました。

それ以後、必死に活動してまいりました。
2011年は震災直後から仲間の助産師たちに協力を呼びかけたり、活動資金を
やりくりするために様々な企業や団体に協力を呼びかけしてまいりました。
その結果、多くの団体、企業グループ、個人が様々な協力を申し出てください
ました。


また被災地では、自ら被災したにもかかわらず必死で避難所回りをする助産師
たちともつながり、その方々の活動の支援を継続しています。
助産師たちは、自ら困難な状況にありながらも現地で困っている妊産婦を支援
しています。
この助産師たちを支援する事が、被災地の母子支援の最も効果的な手段である。
かつこの方々を支援しなければ被災地の母子が取り残されてしまう。そう考え
て支援を行ってきました。


2011年に展開した《東京里帰りプロジェクト》に始まり、2012年7月から西友
ウォルマート様からの援助を受けこの活動を継続しています。

被災地は3年目を迎えますが、まだまだ復興は進んでいません。メディアで
取り上げられる事も非常に減っています。

子育てをとりまく現地の状況は変化していません。不便で狭い仮設住宅で周り
を気にしながら赤ちゃんの世話をしたり、今まで支えてくれた親族が亡くなる
か離れ離れになっていたり。実際に仮設住宅を訪れると、劣悪な環境に驚きます。

しかし、状況は全く好転していないにもかかわらず、震災丸2年を節目に活動の
支援を打ち切る団体が非常に増えています。


ジェスペールは今後も、被災地の変わらぬ状況を様々な形で多くの方にお伝え
することにより、この活動を継続していきたいと思っております。これからも
多くの方々に被災地の今をお伝えして支援の継続の必要性を訴え、直接被災地
にも足を運び支援を続けてまいります。

これまでの皆様のご協力に感謝するとともに、どうぞ今後の皆様のご協力とご
支援を賜りますようお願い申し上げます。



陸前高田市の戸羽市長さんの言葉をご紹介します(以下「---」内です)
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全国の皆さんには、東日本大震災があったという事実さえ完全に忘れ去られてい
るのかなという想いがある。

人は誰かに見ていてもらわないと、誰かに応援していてもらわないとがんばれない。

みんなに忘れられてしまったら、みんな頑張ることをしなくなってしまう。

地域の人たちで「頑張れ!頑張れ!」って言ったって、被災前から経済的に大変な
ところから、これ以上どうやって頑張ったら良いのか?

何を頑張れば良いんだ!と生きる希望も無くなってしまう。だから私は忘れられな
いように努力していかなくてはいけない。

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◆ かわいらしいお人形さんで被災地支援をしませんか?
  ~“こまむ・どぉる”販売のお知らせと購入のお願い~
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手のひらサイズの木製のお人形さん、“こまむ・どぉる”をご存知ですか?

口や首に傾きをつけて豊かな表情の表現をすることができる、素朴でどこか優
しい印象のお人形です。
ゴムで間接がジョイントされているので、様々なポーズをとることも可能です。

また、洋服の簡単な型紙もついており、フェルトなどで気軽に好きな洋服を作
る事が可能なので、着せ替えも楽しむことができます。

このお人形を被災地の母子支援のために、ジェスペールで販売します。
価格:1体 1,900円
母の会など、まとめての購入も可能です。

お人形は、被災地に送るために購入する場合、ご自分用に購入する場合のどち
らかをお選びいただけます(どちらかの場合も売上の一部をジェスペールの被災
地支援に充てさせていただきます)。


購入希望の方は、ホームページよりメールを送ってください。
メールには下記のご記入をお願いします。
・メールの件名を「人形購入希望」と記入してください。
・メール本文には、お名前、メールアドレスを記入してください。
後ほど申込書をメールにてお送り致します。


こまむ・どぉる(基本タイプ)
材質:ブナ ビーズ ゴム
塗装:なし
対象:1歳6ヶ月~
サイズ:100×45×65(㎜)

ジェスペールホームページでもこまむ・どぉるの写真をご覧いただけます。
http://tohokumama.org/

お申込みをお待ちしています!


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◆ 編集後記
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私事で恐縮ですが、今日は私が人生の目標にしていた先輩が亡くなって5年目
の日です。
ある程度の歳になると死別経験は避けられないものとはいえ、寿命と言える
ご年齢ではなかったので当時は大変がっくりきました。

2011年3月11日は先輩が亡くなって3年目の年で、「やっと少し落ち着いてこの
日を迎えられるようになったな」と思っていたところ、多くの方々の命日と
なってしまいました。

大震災で大切な存在を亡くした方々のお気持ちは、2年経ったくらいではまだ
まだつらいもののはず。
そう考えると、非力ながらも被災地支援の手を休めてはならないと思われます。

私自身については、今日はもう先輩に対する気持ちは落ち着いており、ご一緒
させていただいた日々を心穏やかに思い出すことができています。

3月11日の命日を分かち合わせていただいている被災地の方々にも、いずれ心穏
やかな日々が来るよう祈っています。


それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2013/02/19 配信 vol.6
~宮城県仙南地区「まみーぱいぱい」の活動から考える「女性を支援するということ」~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~宮城県仙南地区「まみーぱいぱい」の活動から考える、「女性を支援す
   るということ」~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆
さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
1月と2月の関東地方の雪に関する顛末を見ていると、天気予報や事前の備えの
難しさを感じますね。
大雪の中成人式を迎えた新成人のご家族ご親戚の方もいらっしゃっるでしょうか。

今月の「被災地から」は、宮城県仙南地区の「母乳育児相談室 まみーぱいぱ
い」から、妊産婦の支援にとどまらず、女性の一生をサポートする助産師さん
の生の声をお届します。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 住友生命「第6回未来を強くする子育てプロジェクト」未来賞受賞のご報告
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/
├ 被災地から(宮城県仙南地区 母乳育児相談室 まみーぱいぱい) 
 http://tohokumama.org/mamypaipai/
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第4回:「子どものおやつ」(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2013/1/31現在)
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<支援母子数>

1月: 356組 【計3,001組】
    …インフルエンザのために、お休みする母子が多かったようです。

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆ 住友生命「第6回未来を強くする子育てプロジェクト」未来賞受賞
  http://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/
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私たち一般社団法人ジェスペールは、このたび住友生命が主催する「未来を強
くする子育てプロジェクト」の未来賞を受賞いたしました。

このプロジェクトの趣旨は 「子育て支援活動の表彰」「女性研究者への支援」
の2つの公募事業を柱として、すこやかな子育てと夢のある未来づくりを応援す
るものです。

1つ目の柱である「子育て支援活動の表彰」は、各地域においてよりよい子育て
環境づくりに取り組む個人や団体の皆様の活動を募集し、特徴的な子育て支援
活動を紹介することで、広く社会全体への普及に貢献したいというものです。

2月4日に表彰式がホテルニューオータニで行われ、日本各地から受賞者が集い
ました。受賞は未来大賞が2団体、未来賞が10団体でした。

ジェスペールの活動《助産師のネットワークを通じて、被災地のお母さんと
赤ちゃんをサポートする活動》が評価されました。

この表彰を励みにして、2013年も更に被災された妊産婦さんの支援や子育て支
援を継続して行っていきたいと思います。

私たちの活動は、多くの方々のご支援のもと継続することができています。
改めて寄付をしてくださった個人や団体の方々、また応援してくださっている
皆様、助成金をくださっている企業の方々に心より御礼申し上げます。



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◆ 被災地から ~「母乳育児相談室 まみーぱいぱい」 宮城県仙南地区
          http://tohokumama.org/mamypaipai/
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宮城県南部の山元町と亘理町で助産師サロンを開催している「母乳育児相談室
まみーぱいぱい」。地元に密着した活動を続けてきた岩佐あけみさんが、
震災後もベビーマッサージや育児相談を通してお母さんたちを支えています。

そして、岩佐さんの力を必要としているのはお母さんたちだけではありません。
女性の体の専門家である助産師は、思春期から更年期、老年期まで、
女性の一生を通じて地域の人たちを支えていける存在なのです。

地域に根差す助産師が増え、産前産後にとどまらない活躍の場が増えていくこ
と――。岩佐さんは地方での新たな方向性を示してくれています。

      *****************************************

◇◆津波に襲われ、人口が6割以下に減った町

宮城県の一番南側に位置する山元町。私は2004年から、この地域唯一の開業助
産師として、地域のママや赤ちゃんの子育てを支援し、見守ってきました。

それまでの14年間は勤務助産師として病院で働いていましたが、もともと地域
での仕事に興味があったので、保健指導や母乳ケアを中心に開業しました。
新生児訪問や、町の子育て支援などを手伝ううちに、0歳の赤ちゃんの扱い方
や接し方が分からず悩んでいる母親たちが多いことに気づきました。
だれに聞いても「慣れてくるから」と言われるだけだというのです。

そこで、べビーマッサージをしながら育児の話をできる助産師サロンをはじめ
ました。次第に「なんでも相談できる」「安心して楽しめる」と口コミで評判
が広がり、多方面から依頼されるようになっていきました。

山元町はもともと高齢者が多く、1年間に90人生まれ、200人亡くなると言われ
たほどです。イチゴやリンゴ農家が多く、会社や工場がほとんどありません。
高校がないため、中学卒業後は電車で高校に通うことになります。アパートも
ないので、結婚してこの町に住み続けたいと思ったら、親と同居するか、隣町
のアパートに住むかしかないのです。

その町が、震災で津波に襲われました。
6000世帯のうち2500世帯が被害を受けたのです。

私の家も、海岸から800メートルしか離れていませんでした。最初は近所の人
と「津波たってここまで来ないよ。大丈夫だよ」なんて話をしていましたが、
家の前を車で避難していく人を見て東側を見ると、国有林の松林の上に津波が
見えたのです。びっくりして、近くの車に飛び乗って逃げました。

途中で夫が「犬を放してくる」と言って車を止めたのですが、後ろの方で瓦礫
が混ざった黒い水が線路をひっくり返したのを見て、慌てて逃げました。

家は全壊。半年間は立ち入り禁止となりました。町の決定で住めない地区とな
ったため、いまだに瓦礫の山が残っています。

1万7000人だった人口は、震災後に約1万人に減りました。
住む場所がなくなったため、若い家族はほかの町へ出て行きました。電車も通
らなくなり、私を含め高校生を持つ家族も移り住むしかなかったのです。


◇◆小さなことでも、誰かに聞きたい

事務所として使っていた自宅が使えなくなったため、最初はどうしたものかと
悩みました。しかし自分のできることを少しずつやっていこうと思い、
新生児を訪問したり、助産師サロンを続けることにしました。

サロンは、震災前よりも場所を増やしました。津波の被害にあったママたちが
家に引きこもってなかなか出て来なかったからです。積極的に声をかけました。
今は月に4~6回、公民館などの和室や育児支援室などのホールを使って開いて
いて、平均10組の親子が参加してくれています。

震災直後のママたちは、地震の時の恐怖感、原発への不安、津波で亡くなった
知り合いのことなど、すべてにおいて気持ちが不安定だったと思います。
今は時が経ち、時間が解決してくれた部分が多いと感じています。
最近聞かれる悩みや不安は、放射能の影響など環境のことや、育児に関する
一般的な不安が多くなっています。

あまり寝てくれない、おっぱいやミルクが足りない、泣いてばかりいる、
言われた通りにやってもできない――。

本当にさ細なことでも、ママたちは心配で誰かに聞きたいのです。
今のママたちは分からないことはインターネットで調べたり、相談窓口に相談
したり、自分の母親に聞いたりできます。しかし、それでも分からないことが
たくさんあるのです。

助産師サロンでは、はじめに皆さんと一緒にマッサージをしていきます。
一度、始めてすぐに赤ちゃんがぐずり出したことがありました。ママがあやし
ても、おっぱいをあげても、一生懸命なだめても、一向にぐずりが収まりませ
ん。そのまま、マッサージの時間が終わってしまったことがありました。

その後声をかけると、ママは泣いてしまいました。生後3カ月の赤ちゃんは、
泣き始めるといつも、あやしても何をしても泣き止まないとのこと。
ママはイライラもするし、育児をする自信もなくしていたのでした。

私は「赤ちゃんはママの気持ちや気分をよく感じるので、ママが不安だと赤ち
ゃんも不安で泣きやまないんだよ」ということを話しました。そしてママの不
安に耳を傾けていると、ママに笑顔が出てきました。次に来た時はみんなと一
緒にマッサージができ、同じ悩みを持つ友達もでき、育児に自信がもてるよう
になっていました。そんなママが、毎回1組はいます。


◇◆助産師は女性の一生を支援する専門家

育児というのはママ自身のやり方でいいのです。しかし今のママたちは身近な
人が子育てしている姿を見ないまま母親になっているため、細かいところで悩
んでしまいます。そんなときに行政などに相談しても、発育や発達の確認だけ
で終わり、不安が取り除けないのです。

また保育士さんも、生後6カ月からの子育てはわかりますが、生まれてすぐの
赤ちゃんのことはまったくわかりません。逆に保育士さんから質問されること
が多いのです。

助産師は女性の一生を専門家として支援していきます。体のこと、性のこと、
DVのこと、妊娠のこと、出産のこと、更年期のこと、老年期のこと――。
女性にはその時々でいろいろと悩みがあるものです。

「岩佐さんに聞けばわかるよ、と教えてもらった」という人から、「娘が(嫁
が)妊娠中で」「更年期でこんな症状があるのだけど」などといった個人的な
相談も受けることがあります。更年期は精神疾患も出てくる人がいるので、
必要だと判断した時は、町の精神保健相談につなげる時もあります。
仙台の助産師仲間と一緒に、尿漏体操のイベントをやったりもしています。

性に関しては、小学校と中学校の性教育をしています。仙台の助産師仲間と
「うぶごえ座」として小学校など回り、命の大切さを伝えているのです。
授業を受けた小学校4年生の子どもたちからは、「元気に生まれてきたことを
お母さんと助産師さんに感謝します」「一人ひとりの命がとても大切なものだ
と分かりました」などといった感想が寄せられています。

もっともっと地域で活躍する助産師が増えればと思います。
そして、もっともっと助産師を社会で必要としてもらえればいいと思います。


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◆ コラム【こそだて玉手箱】
  第4回:「子どものおやつ」(ジェスペール代表・宗祥子)
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子どもにおやつをあげる時、おやつは甘いもの、と考えているお母さんがたく
さんいらっしゃるように思います。
子どものおやつは食事の一部です。小さいお子さんは胃袋が小さいので、離乳
が終わった1歳半から1歳後半ごろは1日3回の食事では足りません。
小さいお子さんにとって離乳が終わってから小学校に上がるまでぐらいの間ま
では、おやつはあくまで食事の一環です。

       *****************************************

どんなものが良いかというと、食事の一環として考えれば良いのでそんなに難
しくはありません。
まず、お結び。子どもはお母さんが握ってくれたお結びが大好きです。
おうどんや、家で作るお好み焼きなども大好きです。

また自然の甘みのものも良いでしょう。サツマイモや季節によってはトウモロ
コシや枝豆なども大好きです。季節の果物も良いでしょう。
この時に注意したいのは、できれば国産のものが望ましいということです。輸
入された果物は、国産のものに比べると比較にならないほど農薬がかかってい
るからです。

できるだけ添加物が入っていない自然の素材のものを選んであげてください。
時にはお母さんが作ってくれるホットケーキやマフィンなども良いでしょうが、
甘さはできるだけ控えたほうが良いでしょう。

また飲み物は水やお茶にしてください。甘いジュースは禁物です。
小さいお子さんに夕食後、ジュースや甘いお菓子をあげると夜興奮し、次にぐ
ずります。赤ちゃんの場合は泣き続けます。

なぜならば糖分が体内に入ると、急激に血糖値が上がります。血液中の糖分が
急上昇します。血液中の糖分が上がるととても興奮します。
そしてその後、体の中では一定の血糖値に保とうという働きが出ますから急激
に血糖値が下がるのです。
そのために子どもは興奮した後ひどくぐずります。子どもの夜泣きが激しいと
きに是非一日の食べたものを振り返ってみてください。

またこの状態は授乳中にも起こります。お母さんが授乳中甘いものを、特に夕
方から夜にかけて食べると、母乳を飲んでいる赤ちゃんは夜泣きします。

子育て中にこういったメカニズムを知っていると、誕生日やクリスマスなどの
特別な日に、ケーキを食べる時間をできるだけ早くしたり、また子どもが興奮
しても仕方ないと思えますから、子育てに余裕が出ます。

       *****************************************

甘いお菓子をたくさん与えておいて子どもがぐずったときにしかるのは大きな
間違いです。
この体の変化は大人でも同様です、血糖値を一定に保てると気分が一定します
ので落ち着いて子育てができます。

お子さんにあげるおやつや食事に気を付けて、健康で楽しい子育てができると
いいですね。



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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」
の活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されまし
た。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたもので
す。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助
産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さ
ん、ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジン
へのご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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1月は風邪、インフルエンザ、ノロウィルスが大流行してしまいましたね。

かくいう私も1月に見事に風邪をひいてしまいました。
38度を超える熱が出たので、私が大の苦手とする鼻に検査棒を突っ込むインフ
ルエンザ検査をしたのですが、結果は何とか陰性でした。

しかし、お医者様は「でも多分インフルエンザだよ、予防注射してないんで
しょ? まだ検査に出てないだけだよ」とおっしゃるのです。
何のためにあの検査に耐えたのか?!と思った私は「いえ、風邪です!」と言
い張り、風邪薬をもらって帰宅しました。

風邪薬で何とか熱も治まり「勝った!」と一人悦に入っていましたが、そもそ
もちゃんとインフルエンザ予防注射をしておけば、お医者様も誤解することが
なく済んだはずで、結局悪いのは私なのでした・・・。

次のシーズン前にはちゃんと予防注射をしようと思います。
皆さまもくれぐれも風邪やインフルエンザには気をつけてください。

それでは皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。
(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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2013/01/15 配信 vol.5
~福島県・一般社団法人福島県助産師会の活動から考える、放射能の影響と包括的で継続的な母子支援のあり方~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~福島県・一般社団法人福島県助産師会の活動から考える、放射能の影響
   と包括的で継続的な母子支援のあり方~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている皆さ
まにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。
2013年が始まりましたね。今年もよろしくお願い申しあげます。

今月の「被災地から」は、原発事故の影響をうけた福島から、現地で実際に支援
活動を行っている助産師さんの代表の方の生の声をお届します。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧くだ
さい。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から(福島県福島市 一般社団法人福島県助産師会) 
 http://fukushima-midwife.org/
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第3回:子どもを丈夫に育てるには(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2012/12/31現在)
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<支援母子数>

12月: 526組 【計2,645組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆被災地から ~「一般社団法人 福島県助産師会」 福島県福島市
         http://fukushima-midwife.org/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

福島県助産師会は、約20人の有志助産師が、県内全域で母子の支援を行ってい
ます。助産師が自宅を訪問して相談に乗り、助産所で授乳指導や乳房トラブル
のケアをし、子育てサロンも県内11カ所で開いています。
短い間でも放射線量の少ない場所で赤ちゃんと過ごしたい方や、
産後のサポートがない方、自宅での育児に不安のある方などを対象に、
助産所への「産後入所ケア」も行っています。

福島は、原発事故の影響を直接受けました。
代表の石田登喜子さんが寄せてくれた文章には、いまだに深く、重くのしかか
る放射能の影響がつづられています。
同時に、被災地だけ、今だけの限定的な支援にとどまらない、包括的で継続的
な母子支援のあり方についても課題を投げかけてくれています。

      *****************************************

◇◆恵みの海、豊穣の土、美しい里、そして心が大きな傷を負った

福島県は北海道、岩手県についで日本で3番目に面積の広い県です。
そのため、沿岸の「浜通り」と、新幹線や東北高速道路の通っている「中通
り」、奥羽山脈を越えた「会津地方」で気候は大きく異なります。

産業もそれぞれ違い、「浜通り」は漁業中心、「中通り」はフルーツ王国と
言われるほど果樹園が多く、「会津地方」は稲作が中心です。
私たちは海の恵み、土の恵みを受け、豊かな自然と共に生きてきたのです。

私の自宅は、「中通り」で県北に位置しています。
自宅から半径10kmほどのところに飯坂温泉や土湯温泉、20~30km先まで足を伸
ばせば穴原温泉や野地温泉、岳温泉などが点在しています。

飯坂温泉に通じる道は観光果樹園が並び「フルーツライン」と呼ばれています。
美味しい桃や梨・リンゴ・ブドウ・柿が実り、春にはピンクの桃の花と真っ白
なリンゴの花が咲き、桃源郷となるのです。

しかしこの美しい里も、福島に住む多くの人たちの生活も、震災と東京電力福
島第一発電所の事故で一変させられてしまいました。

避難を余儀なくされたのは、主に「浜通り」の人たちです。
雪の少ない浜通り地方から、中通り地方や会津地方に避難した人たちは、
まず雪の多さに困惑しました。雪かきや雪道での運転にさえ慣れていなかった
のです。食事や風習も異なっていました。

また、多くの家で3世代・4世代が一緒に暮らしていましたが、狭い仮設住宅や
民間アパートでは、家族が分かれてバラバラに生活をせざるを得ませんでした。
中には、母子の住む仮設と祖父母の仮設が40km以上離れてしまった家族もあり
ました。

このことは、親や祖父母と離れてしまった母親が、どうやって育児をしたらい
いのか分からなくなる――という事態も引き起こしました。核家族の多い都市
部ではピンと来ないかもしれませんが、福島や東北では、同居する母親や祖母
から育児の方法を学んでいくのが普通だったのです。

現在でも、約16万人が住み慣れた土地を離れ、避難生活をしています。

家族を失った人、いまだ家族の行方が分からない人たちがいます。
自宅が全壊したり、大きな被害を受けた人たちもたくさんいます。
そして最も大きな被害は、原発事故による放射能被害です。

自宅は何の損壊がなくても出入りを許されず、生活の糧であった土地も仕事も
奪われました。避難生活は家族の離散を招き、家族の健康と将来に対する不安
だけが残りました。

放射能被害の大きさは、一人一人異なります。そして、一人一人の心の傷は
深く大きく、どんな物差しを用いても測定することができません。

特に、小さな子どもを迎えて、新しい家族を作っていくプロセスにある母子の
今後の影響の大きさはどのように考えればいいのでしょうか。

放射能汚染、放射能事故の恐ろしさが、体中の細胞の一つ一つに突き刺さって
いるような感じさえしています。

◇◆消えない放射能への不安 つらさや悲しみが表面化

私の住む場所は、避難地域には認定されませんでしたが「ホットスポット」に
なりました。

隣の小学校は、マスコミの取材対象になりました。
校庭に出て遊ぶことができなくなり、子どもたちの声が聞こえなくなりました。
たくさんの子が父親や祖父母と別れ、母親と共に自主避難していきました。
学校に通う子どもたちは真夏でもマスクをし、長袖を着て登下校しました。
車での送り迎えのため、我が家の前は毎朝渋滞でした。

母子支援で出会うお母さんたちは食べ物は県外から取り寄せ、水はペットボト
ルの水を購入していました。子どもを外で遊ばせることも、外に散歩に行くこ
ともほとんどありませんでした。洗濯物は屋内に干していました。これらのす
べてで家族と考え方が違い、それがストレスの原因となっている人もいました。

県助産師会は2012年6月、妊娠・子育て・放射能に関するさまざまな不安や悩
みに助産師が答える「電話相談」と、「母乳の放射性物質濃度測定検査」の受
け入れ窓口を開設しました。県外に避難している人、県内に里帰りしている人
も対象です。

震災から1年3カ月を経過しているにもかかわらずお母さんたちの不安は大きな
もので、開設当初は母乳検査の申し込みが殺到しました。そして、子どもの将
来のいのちと健康を背負うお母さんたちは、心身ともに疲れ果てていました。
現在も、申し込まれるお母さんたち1人1人の生活の様子をうかがいながら必
要な情報をお伝えし、相談に応じています。

幸いなことに、最近お電話をいただくお母さんたちは、ほぼ普段の生活に戻り
つつあるようです。水道水から放射性物質は検出されなくなりました。
県内で生産されている野菜や果物は自家栽培の物も含め、身近な場所で放射性
物質の検査ができます。多少の不安はまだまだ残っていますが、それぞれに情
報を整理し、賢い選択をしながら生活できるようになったと感じます。

一方で、情報が正しく伝わっていない、情報を信じられないというお母様方も
おり、そのようなお母様方の不安は一段と増しているのも現実です。

食品が検査されて安全であると聞いても、水道水から放射性物質は検出されて
いないと聞いても、信じることができません。そして、すべての食材を購入し
続ける経済的負担に苦しんでいます。未だに外に出ることが出来ずに家にこも
り続けているストレスはどれだけ大きいものでしょうか。

最近「外に出るのが怖い。人と会うのが怖い」というお母様に出会いました。
しっかりと抱きしめながら、ゆっくりお話を聞かせていただきました。
泣きながら話すお母様の様子を、ただ見守るしかありませんでした。

このように、お母様方の気持ちや生活に落ち着きが見られるようになった一方
で、今まで辛さ・苦しさ・悲しみを我慢してきたものが、耐えきれなくなって
表面化して来ているようにも感じます。

◇◆本当の母子支援とは――

母子の支援をさせて頂きながら気づいたことがあります。それは、お母様たち
に寄り添い、ケアし、心と体の健康を回復してもらうことが、お母様にとって
はもちろん、子どもたちにとっても何より大事だということです。

産後ケア事業を開始して間もなくの早朝のことでした。
泣き叫ぶ子どもを抱き、「この子の口をふさぎたい」と疲れ切った表情の一組
の夫婦が助産所に来られました。

お母様は助産師に子どもを預け、ひとときグッスリと眠りました。目覚めると、
表情が和らいでいました。助産所で数日間を過ごすうちにお母様は次第に落ち
着き、それにつれて子どもの“泣き”も少なくなっていきました。
お母様の子どもに対する関わり方にも次第に変化が見られ、母親としての自信
を取り戻して帰っていきました。

また、触れ合いとリフレッシュを目的に、震災の半年後に始めた「子育てサロ
ン」では、参加したお母様たちにこんな感想をいただきました。

「おしゃべりをしたり、外の空気が吸うことができてすごく気分転換になった。
他のママと話すのも楽しいし、他の赤ちゃんを見ることで我が子の成長が十分
か確認でき、安心につながった」「参加したことで、○○市にもまだまだママ
や赤ちゃんがたくさんいるんだと安心しました」

「参加して他の人との交流ができて、友達ができて嬉しかった。みんなと会話
している時に『うつになりそう』って話していた人がいて、本当にうつになっ
たら大変だと思い、知り合った人たちを誘って、何でも話す場を私の家でつく
ることにしました」

子どもの健やかな成長のためには、まず、母親への十分なケアが必要です。
まずお母さん自身が満たされ、安心できるようにしてあげること。
それによって子どもに対して母親として向き合うことができるようになり、
さらに誰かのために何かをしようとする力を取り戻すことができるのです。

◇◆得られぬ助成、頼りは寄付金

福島県は母子を、体育館などの一次避難所から、ホテルや旅館などの二次避難
所にいち早く移動させました。しかし実際に訪問してみると、一つの部屋に親
子と両親、双方の祖父母・兄弟が過ごしていたりし、母子が安心して過ごせる
場では決してありませんでした。

そこで、産後の母子が一時でも安心して過ごせる場をつくろうと、東京都助産
師会の「東京里帰りプロジェクト」の支援で、放射線量の少ない会津若松市に
最初の産後ケア施設「会津助産師の家“おひさま”」を開設しました。

県内の数少ない有床助産所にも協力していただき、出産後に避難所や仮設で過
ごさざるを得ない母子や、家族が避難し産後のケアが得られない母子、放射線
量の少ない場所で一時でも過ごしたい母子を対象に産後ケアを実施しました。

東京里帰りプロジェクトの支援終了後は、心身ともに疲れ切った母子や、
ストレスなどから母乳がでなかったり乳房トラブルを繰り返している母子のた
めに事業を継続させたいと思い、さまざまな機関に助成金の申請を行いました。

ところが、「少ない人数の対象者に多額の費用を負担することは出来ない」
「継続性が見えない」となかなか支援が得られませんでした。
県にも何度もお願いしましたが、母子保健事業は各市町村事業になっており、
県内全域の母子を対象とした事業に容易に支援が得られませんでした。

たとえ対象者が少なくとも、一人一人の子どもは私たちの未来です。
子どもたちは、それを取り囲む多くの人たちの生きる力になるのではないでし
ょうか。
私たちは、そう信じています。

◇◆今だけ、被災地だけ、で終わらせない体制づくりを

同時に、母乳育児支援や0歳児支援の不足は、被災地の問題だけにとどまらな
い、普遍的、継続的な問題であるとも感じました。

福島県で母乳のみで育児をしている人の割合は、産後1カ月健診時で34%。
全国平均より8ポイント少ないのが現状です。母乳で子どもを育てているお母様
の割合がもっと多かったら、震災で苦しむお母様方がもっと少なかったのでは
ないか、と思うのです。

震災の数日後、テレビに避難所の様子が映し出されていました。お母さんが
「赤ちゃんにミルクを飲ませるためのお湯を下さい」と訴えていました。
この時のお母様の表情と無念さは今でも忘れることができません。

一方で、被災後も母乳育児を続けたことで、お母様自身も満たされたという人
もいます。手記にはこう書いてあります。

「震災前、離乳食を始めようと思い、母乳のほかに野菜やおかゆを少しずつ食
べさせていました。しかし、震災で自宅の水道・ガス・電気が止まり、放射能
の問題も浮上しました。スーパーに水などの物資はなく、乳飲み子を連れて給
水の列に並ぶのも困難でした。また、食べ物で何が危険で何が安全なのか分か
らない不安も抱えていました。

幸い母乳は充分出ていたので、離乳食を進めることをやめました。子どもも
震災の不安を感じていたのかどうかは定かではないですが、震災前よりも母乳
をほしがるようになっていました。私も余震や家族と離れて暮らす不安の中で、
授乳の時間だけは可愛い我が子を眺めてリラックスできました。
また、母乳を飲んでお腹が満たされ満足そうな子どもを見て、『これでいいん
だ。大丈夫なんだ』と安心できました」。

被災の中で、お母様がリラックスし安心できる一つの方法、それは母乳育児で
はないでしょうか。災害で物資が不足している中でも、赤ちゃんを満たしてあ
げることもできます。母乳育児が早期に確立出来るように、そして安心して母
乳育児を継続出来るように、体制作りが必要だと思っています。

0歳児の支援も不足しています。

まず、出産後の入院期間が短くなっています。現在祖父母になろうとしている
方々の入院期間は産後1週間ほどでした。出産の疲労が回復し、母乳育児を習
得してから退院できました。また退院後は、自宅での支援がありました。

しかし現在は産後の入院期間が3日、または4日間です。母親の疲労の回復が不
十分で、育児技術も不十分なまま退院しています。自宅での支援も十分とは言
えません。退院後の母親は不安と戸惑いの中で子育てしているのです。

行政による新生児訪問や1カ月健診、4カ月健診など、一見体制は整えられてい
るように見えますが、一人一人の母親の具体的なニーズに対応出来る母子支援
の体制が必要です。 

母乳育児支援や地域の母子支援体制の充実は、被災の有無に関わりなく、また
福島県だけでなく全国どの地域でも必要なことだと思います。被災支援だけの
課題として終わらせるのではなく、今後の母子支援体制作りに向け、訴え続け
ていきたいと思っています。

そして、その役割を担うのが地域の助産師です。県内で現在の母子支援活動を
継続するためにも、また今後の母子支援体制のためにも、地域で動ける助産師
の確保や研修会を実施していきたいと思っています。

◇◆みなさまの支援に支えられて

東日本大震災及び東京電力福島第一発電所事故から1年9カ月が過ぎました。

助産師たちは、震災直後からそれぞれで避難所を訪問するなど、母子の支援に
動きました。翌4月には「県内の助産師で集まって情報交換をし、会として活
動しよう」と、県助産師会としての体制が整い、7月には、産後ケア施設「会
津助産師の家“おひさま”」に最初の利用者を迎えました。会としての支援活
動が本格的に始まったのは、8月でした。

その時から現在まで、全国の多くの方々のご支援のおかげで、▽電話相談▽助
産師による妊婦および母子訪問▽母乳育児支援▽助産師のいる子育てサロン▽
助産所への産後入所ケア――という母子支援活動を続けることが出来ました。

ご寄付を寄せてくださった方の中には、ご自分でケーキを焼いて地域の方々に
購入していただき、その売り上げを匿名のまま毎月ご寄付下さっている方がい
ます。数十年間ご夫婦で500円玉貯金をしていた全額をご寄付くださった方も
います。海外で暮らしているお母様方からのご寄付もありました。

本当に、本当にありがとうございます。
ただただ感謝の思いでいっぱいです。
これからもお母様方の不安に寄り添いながら、少しでも安心して子育てできる
ように支援を続けて行きます。 

今後ともどうぞ見守っていただきますよう、よろしくお願いいたします。



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◆コラム【こそだて玉手箱】
 第3回:子どもを丈夫に育てるには(ジェスペール代表・宗祥子)
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寒い日が続いていますが、多くのお母さんたちはこの時期子どもが風邪を引かな
いかとても注意したり心配したりしていらっしゃると思います。
子どもによって、風邪をひいても次の日にはケロッとしている子と、なかなか良
くならず、こじらせて肺炎直前まで悪化してしまう傾向のお子さんとがいます。

この違いはどこから来るのでしょうか?
一つには、子どもの体質はお母さんのおなかの中の状態が大きく影響することを
先月の当コラムでお話しいたしました。

ではちょっと病弱で生まれた子どもを丈夫な子どもに育てるのはどうすればよい
のでしょうか?

それにはまず子どもの生活リズムを大切にすることです。


◇◆夕食から就寝までの生活リズム

子どもは夕方おなかがすきますから、そこで何か甘いお菓子を与えるのではなく、
できればもう夕飯にしてほしいと思います。そのため夕飯は6時ごろには食べて
ほしいのです。
遅くとも7時までに、特に未就学児は早く食べさせてください。もちろん小学生
も同じです。

ご飯を食べると、子どもは眠くなります。夕飯、お風呂を一連の流れで済ませて、
夜8時までには寝る。
子どもが眠がっているときにとにかく寝かせる。これが最も大事です。

夜8時を過ぎて、子どもは眠がっているのにもかかわらず(保育園でたっぷり昼寝
をしている子どもはもう少し眠くなるのが遅いかもしれませんが…)、明かりが
こうこうと付いている。テレビのバラエティ番組が何となくついているとか、
ゲームを誰かがしているので、小さい子どももしてしまう、といったことがあり、
眠い時間が過ぎると子どもは覚醒して、夜の11時~12時まで平気で起きていたり
します。

その結果、朝はぼーっとしていてだらだらしています。このようなことが続くと、
子どもの免疫力は当然衰えます。

また大切なことは、きちんと決まった時間に食事をとること、それが習慣づいて
いる子どもは、風邪をひいてもあまりこじれることが少ないのです。
少し鼻水が出ていたり、熱が出そうな気配があれば、とにかく部屋を暗くしてま
ず寝かせてください。
子どもを早く寝かすことこそ大人の責任です。


◇◆生活リズムを保つための食事

早寝早起き、そして規則正しい食事、またできるだけお米のご飯を食べること
(ご飯をしっかり食べると腹持ちがよく、あまりおやつを食べなくて済みます)、
おやつには甘いお菓子ではなく、おむすびや、お芋などにすることも大切です。
甘いものを食べると血糖値が上がることから、子どもは興奮してはしゃぎ出しま
すので、夕方から夜にかけて甘いお菓子を子どもにあげるのは禁物です。興奮し
て寝なくなります。

お母さんがとても忙しいときは、とにかくご飯とお味噌汁、常備菜。あるいは残
り物でも大丈夫。子どもはご飯が大好きです。ご飯にふりかけでも大丈夫。
パンやパスタではなくご飯を中心にした食事にしてください。


ご飯を決まった時間に食べて、早く寝る、これを守ってください。
また少しぐらい鼻水や咳が出ていても、暖かくして早く寝かせることで回復する
ことが多いのです。薬を飲ませて連れ歩くなどはもってのほかです。
風邪の引き始めはとにかく家で休んで下さい。
これは大人にとっても健康的に過ごせる大切なことです。

規則正しい生活をすることこそが、子どもを丈夫に育てる秘訣です。


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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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2012年10月5日(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」の
活動の様子、ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されました。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、
3日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたものです。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助産
師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さん、
ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジンへ
のご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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皆さま、年末年始はゆっくりお過ごしになれましたでしょうか。

私は年末、代表の宗の助産院で女性の体に良い食事作りを習ってきました。正直
申しまして料理が苦手なのですが、助産院の食事は野菜中心でとてもおいしく、
また丁寧に教えていただいたので楽しく作れました。

学んだ食事が女性の体を整え、出産時のコンディションや母乳に大きく影響する
と伺い、食の重要性を実感するとともに、食事にも心を配る助産師さんは女性の
人生全般を左右する偉大な職業なんだなあと再確認しました。

今回教えていただいた食事作りを習慣として身につけるため、まずは道具を購入
します!

皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012 Jespere, All rights reserved
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2012/12/18 配信 vol.4
~宮城県・ベビースマイル石巻の活動から考える「母親主体の団体への支援」~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~宮城県・ベビースマイル石巻の活動から考える「母親主体の団体への支援」~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。 

12月7日の地震と津波では、お怪我や被害はなかったでしょうか。
震災後、当時の記憶が残った状態で避難訓練に参加していても本当の地震に遭
うとやはり動揺してしまいますね。

今回の地震で東日本大震災の記憶がよみがえってしまった方もいらっしゃるか
もしれません。被災地の方々のご心痛が少ないものであるよう祈っています。


さて、11月8日に代表の宗の論説が、朝日新聞“私の視点”に取り上げられまし
た。
ジェスペールHPでも記事のコピーをご覧いただけますが、今回ぜひご覧いただ
きたく全文をご紹介します。

また、今月の「被災地から」は、“私の視点”でも取り上げているベビースマ
イル石巻です。代表の荒木さんは、助産師さんではなく、子育て中の母親とし
ての立場から、母子支援の必要性を強く感じて活動をしています。

被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。どうぞ最後まで、ご覧く
ださい。

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◆ 目次
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├ 朝日新聞“私の視点”
  http://tohokumama.org/images/main/20121108_asahi.pdf
├ 被災地から(宮城県石巻市 NPO法人ベビースマイル石巻)
  http://www.forbabysmile.com/
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 「東北こそだてプロジェクト」をご支援いただいている皆様へ
(ジェスペール代表・宗祥子より年末のご挨拶)
├ 編集後記



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◆ 朝日新聞“私の視点”(11/8掲載)
  宗 祥子(松が丘助産院院長、一般社団法人ジェスペール代表理事)
  http://tohokumama.org/images/main/20121108_asahi.pdf
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※以下は11/8の朝日新聞“私の視点”を全文掲載したものです。

私が副会長を務めていた東京都助産師会は昨年度、東日本大震災の被災地に住
む妊産婦を都内の助産院で受け入れる、「東京里帰りプロジェクト」をおこ
なった。

東京への避難を希望する妊産婦に、まるで里帰りしたかのような安心の中で産
前産後の時間を過ごしてもらうという狙いで、79人の妊産婦が利用、23人が東
京で出産した。また、被災地の妊産婦向けの電話相談や、現地の助産師と連携
した支援活動も実施。必要な資金は、一般の方々の寄付金や日本財団の援助で
賄った。

被災地の妊産婦の実態は予想以上に深刻だった。プライバシーのない避難所で
は赤ちゃんへの授乳も難しい。
子どもが泣いて迷惑をかけるのを恐れ、車の中や壊れた家屋の2階で生活する人。
放射線被曝を恐れ、遠い親戚の家を転々とする人もいた。

被災地では妊産婦の支援が手薄になりがちだ。普通の人とほぼ同じように動け
るため、サポートの必要性が気づかれない。お産への無理解も気掛かり。避難
所の責任者に妊婦のケアをお願いしたら、「陣痛が起きれば、ヘリコプターで
病院に運ぶ」と言われたが、支援の必要性は出産時に限らない。
妊婦のストレスは早産や出産時の異常につながり、胎児の心身にも影響を与え
かねない。出産後、母親が安心できる環境になければ、赤ちゃんのケアもまま
ならない。

狭くて防音も不十分な仮設住宅は、子育ての場として、理想からほど遠い。と
りわけ出産してすぐに仮設住宅に戻るのは負担が大きすぎる。そう考え、昨年
7月、福島県助産師会とともに会津若松市に、「おひさま」という産後ケアの
施設を立ち上げた。

さらに今年になって、現地の団体と協力し、被災地でより継続的な支援を手掛
ける一般社団法人・ジェスペールを創設。「東北こそだてプロジェクト」にも
着手した。岩手県の大船渡市と陸前高田市ではボランティアの助産師たちが月
2回、妊産婦たちがくつろいで集える場、「こそだてシップ」を開き、宮城県
石巻市でも母親自身が中心となった「ベビースマイル石巻」が、育児相談や親
子の居場所づくりに取り組んでいる。

現在、西友などの企業から援助を受け、寄付金も募っているが、子育て支援は
お金だけでうまくいくものではない。住民一人ひとりの、妊産婦や赤ちゃんへ
の気遣いこそが大切だ。それが被災地全体の支え合いにもつながっていくと、
私は信じる。

妊産婦への支援は、将来の復興を担う次世代育成につながる。最も力を入れる
べき取り組みの一つなのである。


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◆被災地から ~「NPO法人 ベビースマイル石巻」 宮城県石巻市
        http://www.forbabysmile.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

子育て中の母親が主体となり、妊婦から未就園児親子までを対象としたイベン
トやサロン活動を行っている「NPO法人 ベビースマイル石巻」。
毎月10~15回開催し、参加者は毎月約200人と、とても活発に活動しています。
一方で、震災から2年が経とうとしている今、運営している母たちの負担が重
くなりすぎているという問題も出てきています。

2男児の母である代表の荒木裕美さんは、大震災後から2年近く、何の後ろ盾も
ない中で、石巻の母子のために走り続けてきました。しかし、いまだに行政や
地域の支援は得られず、活動拠点も見つからず、資金も不足しています。活動
を続けていきたいけれど、行政からの支援の先が見えない――。荒木さんは今、
支援の手を切実に求めています。

      *****************************************

◇◆感謝の声に支えられ

12月のある日。雨にもかかわらず、市内の蛇田生協2階の集会室に10組の親子
が集まってきました。この日は「親子ビクス・ベビー」の日。お母さんたちは
赤ちゃんを抱っこしたりそばで見守りながら、抱っこで凝った体を気持ちよく
ストレッチ。つづいてお母さんが赤ちゃんへマッサージを始めると、心地よさ
そうに眠ってしまった子もいました。

別の日には、市内の向陽町コミュニティーセンターで「アレルギーっこサーク
ル」が開かれました。卵アレルギーやハウスダストアレルギーなどを抱える
8組の親子が集い、「石巻のアレルギー対応給食」について学習。
市の対応が近隣の市よりも遅れていることを知り、「石巻のアレルギーっこ
にも安全なものを食べさせてあげたい」との意見で一致しました。

このほかにも、ベビーサイン、3B体操、メイク&ハンドマッサージや、季節の
イベント「クリスマス会」など、親子で楽しめ、親子が安心して集える催しを、
石巻市内の公民館、コミュニティセンターなどを借りて開いています。

震災後は気持ちが落ち込んで外出する気にもなれず、引きこもりになっていた
お母さんたちも多かったようです。でも、子どもは体を動かして遊びたがるの
で、「自分のせいで我慢させてはいけない」と、やっと出てきたという方もい
ました。

「子どもが楽しそうに遊ぶ姿を見て、自分がとても明るい気持ちになれた。こ
ういう場を作っていてくれて本当にありがとうございます」という声もいただ
きました。同じような声はとても多く、その感謝の声に支えられています。


◇◆津波の犠牲になった友人 悔しさに突き動かされて

私は震災前、この地域で約8年引き継がれていた育児グループにスタッフとし
て参加していました。
しかし、グループを率先して引っ張っていた仲間が、震災で津波の犠牲に。
ほかのメンバーも市外へ移転したりと、グループはバラバラになりました。

このグループは、子育て中の自分にとって情報収集の場であり、ほかの子ども
と自分の子どもをかかわらせる場所であり、家庭以外の社会との接点の場でも
ありました。心身ともにいい影響を受けていました。

「友人たちが大切に作ってきた親子の居場所を、何とか再開したい」。

震災2か月後の2011年5月、私は二男を妊娠中(8カ月)の身ではありましたが、
自分でもできるのではないかと思い立ち、動きました。

友人が犠牲になったことの悔しさが突き動かしたと思います。主人に支えても
らいながら、まずは任意団体として一人でスタートをきりました。


◇◆無我夢中の時期が過ぎ、ふたたび喪失感も

現在、震災直後に比べれば、緊急的に必要なことはなくなってきました。
しかし、いまだに仮設住宅での育児が続き、子どもをのびのびと遊ばせられる
公園・施設もないまま。育児環境の改善はありません。
震災後、空いている場所には仮設が建ち、以前より公園が減少しています。

被害の大きかった方は、これまで自分の生活を再建することに必死の毎日を送
られてきました。手続きなどもたくさんありましたし、子供を連れてそれを解
決していくのは本当に大変なことでした。

無我夢中の時期が過ぎたからこそ、「なぜ私はいまここにいるのか、なぜここ
に住んでいるんだろう……と時々ふと思うんです」という方もいます。
喪失感がまたわいてきてしまうこともあるようです。

仮設に住む母親たちは、自分たちがどこに移り住むのか、先が見えない方も多
く、それが漠然とした不安となって、日々気持ちが落ち着かない様子がみられ
ます。中には、育児の疲労と重なり、精神的に弱くなり、育児自体が心身の負
担になっている方もいます。

みんな本当に、強い気持ちでがんばっています。イベントで楽しくしていると
きには笑顔ですが、震災の時の話を改めてしようと思うと、まだまだ当時を思
い出して苦しくなり、涙してしまいます。
みんな、つらい気持ちを押し込めてしまっているのではないかと思います。

通常の育児でだけでも、母親は神経と体力を使っています。そのうえさらに大
きな不安感があるのですから、母親を孤立や虐待に向かわせないよう、声かけ
をしていく必要性があると強く感じています。


◇◆気持ちだけでは続けられない現実も

震災からもうすぐ2年がたちます。しかし、心はまだ2年前と同じまま。
癒えない心の傷を持った方がたくさんいます。
傷も多種多様で、どんな安易な言葉が人を傷つけているか分かりません。
それでも私たちは、人とのつながりがどんなに大切なことかを知ったからこそ、
つながることを強く求めています。

子どもを産み、育て、守る。
命がつながっていくことはとても大事なことです。当事者の私たちはそれを一
番わかっているから、自分たちで発信しています。活動をもっと深めて根付か
せたいと思っています。

一方で、私たちは子育て中の母親だけで活動しているので、通常の活動で精い
っぱい。活動の場所や資金など、サポートをお願いしたくても、声を届けるこ
ともひと苦労なのが現実です。時間も多くは割けません。

こんな大切なことをなぜ手つかずにしているのか――
という思いもあります。石巻の土地や建物などハード面での復興がまだまだ進まな
い中、行政等によるソフト面での支援は本当に先の話なのです。 

助成金などでも、どの団体も平等なのは仕方はないのですが、母親が主体の団
体としては、申請したり、その後報告したりするのは、代表の私に負担がかか
りすぎる感じがあります。

もっと地域からのサポートがあれば……。
行政や地域から活動場所の提供があれば……。

「こういう場所は、地域として必要なんだ」という共通認識が必要だと思いま
す。

この2年、私たちがひとりひとり、顔の見えるつながりを作ることで、自主的
に子育て環境を復興させていく一助となれば――。
という気持ちだけで進んできました。
けれど、気持ちだけでは続けられない現実もあります。

どうか皆様のサポートを、ぜひ、お願いいたします。
応援をお願いいたします。


最後に。

震災後に、命を守りたいと強く思ったあの時のことを、後世に残したいと、
「子どもたちへ~ママたちがいま伝えたいこと~ 」という文集を作りました。
文集1冊1,000円~のご寄付をお願いしてお渡していますので、
ご覧いただければ幸いです。

※文集は、HPお問い合わせよりお申し込み下さい。
  http://www.forbabysmile.com/


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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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10/5(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」の活動の様子、
ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されました。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、3日連続
企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたものです。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ 支援実績(2012/11/30現在)
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<支援母子数>

11月: 359組 【計2,119組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆ 「東北こそだてプロジェクト」をご支援いただいている皆様へ
(ジェスペール代表・宗祥子より年末のご挨拶) 
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今年も間もなく幕を閉じようとしておりますが、皆様には多大なるご協力を頂
きましたことを心から感謝いたします。

(社)ジェスペールでは、被災地の母子支援のため、昨年の「東京里帰りプロ
ジェクト」を引き継ぎ、今年7月より「東北こそだてプロジェクト」を実施して
おります。

「東京里帰りプロジェクト」の終了が決まった後、《日付が変わったからと
言って、現地の状況が突然変わるわけでもなく、東日本大震災の爪痕は決して
なくなっていない。さらにこれから新たに出てくる問題もあるはずだ。それに
もかかわらず、多くの支援や助成などが1年で終了するのでは、これからどうす
ればよいのだろう》と強く感じました。

そんな中で、何とかして今までの支援を続けたい、できれば現地が自立してい
けるまで、またお母さんたちが元気を取り戻し被災地の復興の担い手となるま
で、何らかの支援を続けたいと考え、社団法人ジェスペールを立上げました。
名称はフランス語で「希望する」という意味です。未来に希望を持ち歩んでい
きたいと名付けました。

この「東北こそだてプロジェクト」の存続を支えてくださっているのが、7月から
の支援を決定してくださった西友walmartさんです。6月に前プロジェクトが終
了し、間をあけずに支援継続できるようにご配慮いただきました。また、西友
の執行役員の金山様は、今年9月に、大船渡・陸前高田の「こそだてシップ」の
活動を実際に視察に行ってくださり、この活動の重要性を再確認して下さいま
した。

日本看護協会からも、当プロジェクトを看護職の被災支援活動として評価してい
ただきました。

また個人的にご寄付くださっている多くの皆様のご支援が、この活動の本当の意
味で基礎となっております。

さらに、昨年東京里帰りプロジェクトに多大な助成金を拠出してくださった
日本財団様も、今後のプロジェクト活動について、陰になり日向になりお手伝い
くださっています。
その御縁でグロービス経営大学院からのご支援もいただくことができました。
ジェスペールの広報や事務担当として欠くことのできないメンバーである稲葉は、
グロービスに在学中です。

HPを見て頂くとわかるように、私達は多くの方々に支えられて、広範囲の支援
を続けることができています。最近また新たな企業が、支援を決定してください
ました。

妊産婦の支援はお腹の中の子どもや乳幼児を含む子どもたちの支援でもあり、将
来の復興の担い手を支えることです。
この活動の重要性を皆様方にご理解いただいていることを心から感謝申し上げる
とともに、来年も皆様に支えられ、被災地の助産師やお母さん達との連携を大切
にし、妊産婦や乳幼児を取り巻く状況が少しでも好転できるよう、支援を続けて
まいりたいと思います。      

一般社団法人ジェスペール  代表 宗 祥子 


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◆ 編集後記
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2012年がもうすぐ終わりますね。今年もあっという間でした。
先日は選挙がありました。ただでさえ慌ただしい師走に選挙が重なりました
ので、対応に追われて大変な思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。
お正月まであともう少し、何とか年末を乗り切ってゆっくりお休みできると
いいですね。

そんな年末の中、私はプリンタが壊れてしまったので、年賀状作成をどうし
ようか思案中です。
忙しさとプリンタ故障を言い訳に、今年は年賀状作成をサボってしまいそう
な…そんな予感がしつつあります…。

皆さまは年賀状作成頑張ってください!

それでは皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。(事務局:稲葉)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
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2012/11/20 配信 vol.3
~宮城県・おっぱい塾の活動から考える「震災支援・地方の子育て支援」~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~宮城県・おっぱい塾の活動から考える「震災支援・地方の子育て支援」~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。 

すっかり寒くなりましたね。着ていく服やコートに日々悩まれている方も多いと思います。
つい暖房をつけたくなってしまいますが、引き続き節電が求められていますね。
なんと寒い北海道でも7%の節電が求められているとか。

北海道のような寒冷地では節電が命にかかわることもあるようですが、そうでない
地域は洋服の調整や時間による節電などうまく組み合わせながら、体調を崩さずに
冬を乗り切りたいですね。


今月も「被災地から」より、現地で実際に支援活動にあたっている助産師さん
からの、生の声をお届けします。被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。
どうぞ最後まで、ご覧ください。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から(宮城県気仙沼市 おっぱい塾) 
 http://tohokumama.org/sukusuku/k/
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第2回:子育てはおなかの中から(ジェスペール代表・宗祥子)
├ ジェスペールの活動のテレビ映像紹介
  http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2012/10/30現在)
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<支援母子数>

10月: 482組 【計 1,760組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆被災地から ~「おっぱい塾」 宮城県気仙沼市
        http://tohokumama.org/sukusuku/k/
           (東北すくすくネットワーク携帯サイト)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 宮城県気仙沼市で、妊婦さんから1歳前後までの赤ちゃんとお母さんを対象に
サロン活動を行っている「おっぱい塾」。お母さんたちの情報交換や友だちづくり
の場、癒しの場となっていて、授乳や育児に関するアドバイス、ハンドマッサージ
やベビーマッサージなども行っています。

 代表の三橋園美さんは助産師さんです。忙しい中で寄せてくれた文章からは、
気仙沼市という地域の子育て支援の手薄さが浮き彫りになっています。
震災から2年未満の今は、一時的に外部からの支援の手が入っていますが、
三橋さんは、これらの支援がなくなった後のことをとても心配しておられます。
震災支援と同時に、地方の子育て支援の在り方をも考えさせられる文章です。


      *****************************************


◇◆途切れていた「おっぱい塾」の再開

大震災から1年8カ月。宮城県気仙沼市では、がれきの撤去や住めなくなった住
宅の解体がすすみ、更地が目立ちます。特に夏は、空き地に雑草が生え、のど
かな風景のようにさえ見えました。今では少しずつ、プレハブや新しい建物が建
ち始めています。

「おっぱい塾」のサロンは月に1度、小児科で開催しています。この小児科は震災
時に床上まで浸水した地域にあります。室内には泥がたまり、診察に使う機械類
も被害を受けました。その小児科の待合室を、ご厚意で貸してもらっているのです。

実は、「おっぱい塾」の活動の始まりは、二十数年前にさかのぼります。市内の
薬剤師さんが中心となって、サロンの開催や母乳育児の支援をおこなっていたの
です。しかし、その薬剤師さんが亡くなってからは活動が中止されていました。

その後、気仙沼で出産した複数のお母さんから「おっぱいについて教えてくれる
場所がなく、母乳育児がうまくできなかった」という声が聞こえてきました。そこで、
「いま子育てをしているお母さんたちの手伝いをしたい」と、2010年11月から活動
を始めたのです。

ようやく活動が知られるようになってきた矢先の2011年3月、大震災が起きました。
一緒に活動していた方も被災、ボランティア活動ができない状況になってしまいま
したが、同年8月には活動を再開することができました。


◇◆カンガルーケアのリレーの裏側で――

震災当時、切迫早産で気仙沼市立病院に入院し、点滴治療を受けていた妊婦さん
がいました。震災数日後にはヘリコプターで仙台市の東北大学病院に搬送。治療
を終え、さあ退院という日に破水し、そのまま大学病院で出産しました。

退院後は気仙沼市の自宅で育児をはじめましたが、ライフラインが止まっていた
ため、沐浴が十分にできませんでした。しかしそのような状況の中でも、お母さんは
母乳を頑張ってあげていました。

また、別のお母さんの子どもは、震災時にまだ生後1週間でした。やはりライフライ
ンは止まってましたが、家族が協力して井戸水や給水車から水を確保して、毎日
ではないけれど沐浴をすることができました。沐浴ができない時には清しきをし、
スキントラブルもなく過ごせました。

暖房が不十分でしたが、家族が交代で赤ちゃんをカンガルーケアのように懐で抱
き続けたため、低体温にならずに済みました。周りのサポートがあったため、母乳
育児もスムーズに行え、完全母乳で育てることができました。

一方で、津波で自宅が流出し、漁師の夫は数か月間漁に出かけるため、仮設
住宅で独りで過ごさなければならなかった妊婦さんもいました。

両親も震災前に亡くなり、産後の育児に不安があったため、当初は、東京で出産
し、産褥期を過ごせる「東京里帰りプロジェクト」を紹介しました。最終的に、「親戚
からのサポートがあるので大丈夫」ということで、退院後は仮設住宅に戻りました。
が、親戚からのサポートはあまりなく、かなり苦労したようでした。

このお母さんは、母乳育児を希望していたのですが、周囲の継続的なサポートが
得られず、人工乳になってしまいました。後日、「やはり東京里帰りプロジェクトを
利用すれば良かった・・・」と話していました。

周囲のサポート有無の違いで、母乳育児がうまくできたかどうかにも違いが出て
いました。


◇◆乳児が集える場所がない――

普段のサロンでお母さんたちが口にする悩みは、「授乳がうまくいかず乳首が痛い」
「離乳食や卒乳はどうしよう」。妊婦さんの悩みも「授乳のやり方を知りたい」「母乳
がちゃんと出るかな」――といった、ごく一般的な育児の悩みで、震災に関連する
悩みはあまり聞かれません。

一方で、気仙沼地域は震災前から子育て支援が手薄だった――という現実があり
ます。震災後はさまざまな団体などが子育て支援を行っていますが、そのボランティ
ア活動がなくなった時、お母さんたちはサポートを求めるところがなくなってしまうの
ではないかと心配しています。

気仙沼市は新しく「マザーズホーム」という、保育園や児童館のような役割を持つ施
設を作りました。しかし、市のはずれで利用しにくい場所にあります。ほかに乳児が
集えるような場所はなく、これからもできる予定はないとのことです。市の保健福祉
課で数カ月に1度、相談会があるのみで、乳児を持つお母さんたちが悩みや不安を
話す場所はほどんどないのです。

震災で産科施設も被災し、お産する病院も市立病院1カ所となり、選択肢すらありま
せん。しかしその市立病院も慢性的な人手不足で、十分なケアができていないのが
現状です。お母さんたちには、とても厳しい状況なのです。そのため、産後は実家に
頼ることがしばしば見られ、そのまま実家に入りびたりとなり、家族形成に影響を及
ぼしているケースも耳にします。

現在の気仙沼市は、妊婦や子育てに優しい市とはいえません。子育てしにくく、ます
ます少子高齢化が進行するのではと思います。せめて、現在行われている子育て
支援の一部でも、継続できるようになればいいと願っています。



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◆コラム【こそだて玉手箱】
 第2回:子育てはおなかの中から(ジェスペール代表・宗祥子)
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多くのお母さんやお父さんは、子育ては赤ちゃんが生まれてきてから始まるものだと
思っていらっしゃると思います。きっと多くの方がそのように思っていらっしゃると
思います。
しかし助産師をしていて、お母さんの妊娠中、お産、生まれたての赤ちゃん、そのお
子さんの育っていく過程とずっとお付き合いをしていると、妊娠中のお母さんの生活
は大きく生まれてくる赤ちゃんに影響していると感じます。

たとえば、「予定日までおなかの中にいたのに体重が小さく生まれて、生まれてから
も病気がちです。しょっちゅう病院通いをしています。子どもを丈夫に育てるにはど
うすればいいでしょう?」といった相談を受けることがあります。
そんなお母さんに妊娠中の生活を聞くと、「仕事を予定日近くまでしていて、忙しい
職場だったので夜9時まで仕事をしていました。寝るのはいつも12時すぎでした」
とおっしゃいます。

また、もうすでに20歳を超えている方でとてもひどいアトピーの方もいらっしゃいます。
その方のお母さんのことを伺うと、「看護婦さんで妊娠中も夜勤を続けていました」
とおっしゃいます。
おなかの中で丈夫に育てることが出来なかったお子さんは、丈夫に育ててあげるのに
人一倍の努力が必要です。成人してからも影響していると感じさせられることもある
のです。

子どもを妊娠していてもご自身が丈夫であれば、確かに仕事を続けることはできるかも
しれません。しかしおなかの中の赤ちゃんは小さな体でお母さんの妊娠中のストレス
をお母さん以上に感じ、影響を受けて病弱な体質として生まれてくるのです。
もちろん病弱で生まれたお子さんを丈夫に育てることはできます。次回は、子どもを
丈夫に育てる基本をお話しいたします。

しかし、妊娠中のお母さんの生活の仕方や食べるものは胎児に大きく影響することを、
赤ちゃんが生まれる前に知っていただきたいのです。妊娠中のお母さんは早寝早起き
をして、安全な食品を摂り、できるだけ人工的な食品を避け、精神的に安定した生活
を送ってほしいのです。胎児の時にどんな育ち方をしたかがその子どもの一生を左右
します。

子育ては妊娠したときからすでに始まっています。

特に被災地では、知らず知らずのうちに妊婦さんに大きなストレスがかかっています。
妊婦さんだけではなく周りの方にもこのことをしっかり知っていただき、妊婦さんを
大事にすることが私たちの役割です。
そして妊婦さんは、妊娠したら是非すぐに、周りの方に協力を求めてくださいね。



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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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10/5(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」の活動の様子、
ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されました。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、3日連続
企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたものです。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!



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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助産
師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/


また、皆様からの励ましのお声も、現地の助産師や被災地で子育て中のお母さん、
ジェスペールメンバーの力になります。
ご寄付いただく際に励ましのお言葉を添えていただいたり、当メールマガジンへ
のご感想などをお寄せください。



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◆ 編集後記
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私の周辺では、現在産休育休中の女性が3人、今年度配偶者が出産した男性が
3人いて、子宝ラッシュで嬉しい悲鳴を上げています。自分の周囲だけを見て勝手
に「平成24年の出生率は高くなるかも?!」などと期待しています(笑)。

私達の周りの人たちは、十分な医療者のサポートのもとに安全安心な出産をし、
家族も喜んで支援してくれる状況がほとんどです。しかし、おっぱい塾の三橋
さんが書いているように、お母さんも赤ちゃんも理想的な状況とは言えない中に
置かれることも一方ではあるのですね。

そのことを考えると、生まれてくる全ての赤ちゃんが、その時の状況に左右され
ないように環境を整える役割の一旦を担うことが、とても意義のあることだと改
めて感じられました。

皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください。(事務局:稲葉)



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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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2012/10/13 配信 vol.2
~新潟県・長岡助産師会の活動から考える「自立と支援」とは~

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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~新潟県・長岡助産師会の活動から考える「自立と支援」とは~
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※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。
過去のメールマガジンはこちらをご覧ください
http://tohokumama.org/kosodate-letter/


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。 
10月に入って涼しくなり、やっと過ごしやすくなってきましたね。
先日の台風ではたいへんな思いをされた方もいらっしゃるかと思います。
被害を受けた方に心よりお見舞い申しあげます。

今月の「被災地から」より、現地で実際に支援活動にあたっている助産師さん
からの、生の声をお届けします。被災地での「これから」と「今」、そして「未来」。
どうぞ最後まで、ご覧ください。

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◆ 目次
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├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から(新潟県長岡市 あつまっぺFKG)
 http://tohokumama.org/activity_report.html
├ コラム【こそだて玉手箱】
  第1回:子育ての基本はお母さんの安定(ジェスペール代表・宗祥子)
├ プロジェクト応援のお願い
 http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記


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◆ 支援実績(2012/9/30現在)
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<支援母子数>

9月: 426組 【合計 1,2789組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆被災地から ~「あつまっぺFKG」 新潟県・長岡市
         http://nagaokamidwife.blog.fc2.com/
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 新潟県の長岡助産師会の助産師6人で活動している「あつまっぺFKG(=FUKU
SHIMA GIRL)」。福島県から避難してきた妊産婦さんを、サロン活動を通して
温かく見守っています。
 
 今回、代表の金子珠美さんが書いてくれた報告には、初めての日本海側の冬
に直面した妊産婦さんの現実や、個々の「点」だった妊産婦さんが「線」へと
つながっていった様子、そして「自立」や「支援」をどう考えるか――という
深い考察まで、心に迫ってくる内容がギュッと詰まっています。
ぜひ、最後まで目を通してください。

      *****************************************

新潟県長岡市は、山から海まである人口約28万人の地方の小都市。豪雪地帯と
して知られていますが、夏も非常に暑い地域です。

中越大震災(04年)、中越沖地震(07年)と立て続けに災害に見舞われたとき、
全国の人たちからたくさんの支援をいただきました。その経験から、住民の中に
「今度は自分たちが恩返しをしよう」「お互いさま」という思いがあります。

新潟は福島に隣接していることもあり、早い時期から、多くの人が避難してき
ました。新潟県によると、今年8月時点の全避難者6413人のうち、福島からの
避難者は、6283人にのぼります。


◇◆35枚のシートから見えたもの――

私が助産師として最初に避難母子にかかわったのは、大震災翌月の2011年4月。
市の福祉避難所に入った4人の妊婦さんへの支援から始まりました。妊娠中の
ケアから産後の健診や予防接種への同行まで、定期的な訪問を続けました。

その中で「福島から避難してきた妊婦さんがほかにもいる」という情報を耳に
しました。しかし、行政は個人情報保護を理由に詳細を教えてくれません。
私たちに活動資金もありませんでした。支援を必要としている人がほかにもい
るのに何もしてあげられない――。もどかしさが募りました。

そんな時、東京都助産師会の「東京里帰りプロジェクト」(ジェスペールの前
身)とつながり、助産師がサロン活動を始めることをイベントでPR。 同時に、
避難母子の状況を把握することもでき、今日の活動の足がかりも作れました。

いま、手元に35枚の「個人シート」があります。
避難母子のそれぞれの状況を把握するために、最初の2回のサロン(11年11月)
で記入してもらったシートです。

35組のほぼ半数が母子避難で、(福島の自宅と新潟との)二重生活や、週末に
家族が会うための金銭的な負担が大きいこと。さらに、自主避難の人たちはど
こからも賠償金が出ないことなどを悩み・不満として挙げていました。

周囲に友人・知人がいなくて、家にこもっていると気持ちが落ち込んでくる。
とはいえ、ショッピングセンターぐらいしか行く場所がなく、余分なお金を使
ってしまう――というジレンマを抱えている人もいました。

そしてほとんどの人が「先が見えない」という不安と同時に、「雪」への不安
を抱えていました。


◇◆「着るものがないんです」――

避難母子が新潟で迎えた初めての冬、長岡市は近年まれにみる大雪に見舞われ
ました。不安が、現実のものとなったのです。
日本海側の冬は、太平洋側とは比較にならないほど厳しく、月に2回開いていた
サロンも、参加者が毎回10組に届かないという状況になっていきました。

市内の幹線道路には、道路の雪を溶かすための消雪パイプが埋められています。
車は走りやすいのですが、歩行者は完全防水のはき物が必要です。また、長岡
の雪は湿気が多いので、きちんと防水加工されたコートでないと水がしみ込ん
できます。園児や小学生はスキーウェアを着ますが、安い物は性能もよくない
ので、ある程度ちゃんとしたものでなければ冬を越せません。

しかし、防寒具どころか、冬服を用意することすら、避難母子にとっては簡単
ではありませんでした。

昨年、秋も深まった頃に母子を訪問をすると、暖房を強くした部屋の中で、お
母さんが薄いTシャツ1枚で過ごしていました。今からこんなに暖房を強くして
いたら光熱費が大変だよ、と教えてあげようと思い「暖かい部屋で薄着で過ご
すのが好きなの?」と聞ききました。

すると、返ってきた答えは「着るものがないんです」。
着の身着のままで避難してきたので、これしか持っていないとのこと。悪いこ
とを聞いてしまったと反省しました。

ほかにも、「避難してきたのは春先で、車に積める量も限られていたので冬物
は持って来なかった」「二重生活で節約しなければいけないので、まずは子ど
もの物を買って自分は我慢している」という声も聞こえてきました。

そんな時、東京里帰りプロジェクトから冬物の衣料費助成の話がきました。私
たちの思いが通じたのか、と感激したのを覚えています。

母子健康手帳でお子さんの存在を確認したうえで、母と子合わせて約90名に衣
料費を助成することができました。
この時のお母さんたちのうれしそうな顔が忘れられません。

初めての雪深い冬を乗り越えるための衣料費を助成できたことは、すべての活
動の中で、一番良かったことだと思っています。


◇◆「点」から「線」へ、そして家族のような関係へ――

現在サロン活動は月に2回、郊外のコミュニティセンターを使用して、お茶会
や季節の行事、バレエストレッチなどの軽い運動をやっています。

お母さんたちは、福島にいた時には隣近所の顔見知りだったわけではありませ
ん。そのため、初めのころは助産師が会話の橋渡しをしなければなりませんで
した。福島で点在していたお母さんたちは、長岡に来ても「点」だったのです。

ところが、回を重ねるにつれて話す声が大きくなり、笑顔が出てきました。今
や、助産師の役割は子守りと専門的な内容の相談に乗ることくらいです。サロ
ン以外の場所に連れ立って出かけるようにもなりました。
サロンによって「点」が「線」でつながってきたのです。

当初私たちは、サロンの中でお母さんたちを子どもから解放してあげた方がよ
いのかどうか話し合いました。そのうえで、

・どんな状況でも親の役割には変わりがない。
・避難しているがゆえに、周囲に子育てについてアドバイスしてくれる人がい
ない。
・ほかのお母さんの様子からも子育てについて学んでほしい。
・母と子をバラバラにしてしまったら見えてこなくなるものもある。

ということから、基本的に自分の子は自分で見てもらうことにしました。

もちろん、いつでも助産師が手助けやアドバイスをします。子どもの行儀が目
に余るほど悪かったら、助産師が叱ります。助産師が運営しているのだから、
気分転換や癒しだけでなく、子育て支援・親育ち支援もしたいと考えたのです。

いま、参加しているのは大震災後に生まれ、1歳を過ぎた子どもたち。チョロ
チョロと動き、目が離せません。お母さんたちは話に夢中になりながらも、視
界に入る子どもをしっかりと見ています。そしてイザという時には、わが子で
なくとも注意してくれます。一つの大きな家族のようになってきているのです。

最近は、地元のお母さんにもサロンに参加してもらっています。最新の長岡の
子育て情報は、地元のお母さんの方が持っていると思ったから、そして避難生
活が長期化し、大半の人が住民票も長岡にうつしたので、地元のお母さんたち
とのつながりも必要だと考えたからです。

お母さんたちは、地元のお母さんと話すことがとてもいいと言ってくれます。
「自分たちだけだと、どうしても原発や避難のことを話してしまう。でも長岡
のママが入ると、普通のママ友同士のような会話ができる」と。

地元のお母さんたちとの交流をいつから始めるかはかなり悩みましたが、会話
の盛り上がりを見ていると、タイミングは間違っていなかったと思えます。


◇◆「自立への支援」とは――

被災・避難という非常事態の中でも、その事をフッと忘れてしまうような時間
を過ごしてもらいたいと思い、サロン活動を始めました。
まもなく1年になろうとしている今になって、私たちが行ってきたことは、コ
ミュニティ作りだったのだと気が付きました。

避難したことにより今までのコミュニティは壊れてしまいました。でも、人は
一人では生きていけません。誰かとつながっている、いつも自分のことを心配
してくれている誰かがいる。あの人と会うと元気がもらえる――など、人と人
とのつながりは、生きていく張り合いにもなります。

災害時の支援活動の目的としてよく使われる言葉に「自立への支援」がありま
す。そしてなぜか、被災者の早期自立を求めます。しかし、今回の活動を通し
て、自立の時期は支援者が決めるものではないと強く実感しました。

活動を始めた当初は、やりすぎかな?甘やかし過ぎかな?と思うくらいに、
お母さんたちの要望を受け入れていました。でも結果的にはそれが良かったの
ではないかと思います。

右も左もわからないと困っていたお母さんたちは、かなりたくましくなりまし
た。あちこちに出かけたり、地域の行事にも積極的に参加したり、日常を取り
戻そうと頑張っています。

子育てでも、小さい時に甘えさせた子どもの方が自立が早いと言われますが、
同じことが今回の活動でも感じられました。「不安で一人では行けません」と
言われれば同行し、「やってみたいけど大丈夫かな?」と言えば「やってごら
んよ。困ったらいつでも相談に乗るから」と励ます。そんな事の繰り返しで来
ましたが、お母さたちは知らず知らずのうちに自立への道を進み始めています。

コミュニティを作ることも、自立していくこともどちらも長い時間がかかりま
す。当然支援の時間も長くなります。
けれど、早く結果を求めない、気長な支援を、これからもお願いいたします。


◇◆すべてが報われた――

最後に。

昨年の4月からかかわったお母さんは、3人目のお子さんを長岡市で出産しまし
た。実母も義母も福島にいます。

私は長岡の母になったつもりでかかわりました。
(ふだん長岡のお母さんたちにしている事とほとんど同じですが。)

産後1ヶ月が過ぎたころに、このお母さんに

「私長岡で産んで良かったです。産後こんなに穏やかに過ごせたのは初めてで
す。上の子たちも長岡で産めば良かった。」

と言われました。

助産師としてこんなにうれしい言葉はありません。すべてが報われました。



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◆コラム【こそだて玉手箱】
 第1回:こそだての基本はお母さんの安定(ジェスペール代表・宗祥子)
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子どもを育てることはとても楽しく、素晴らしいことです。でも、子どもの育て
方や接し方に悩んでいるお母さんはよくいらっしゃいます。

悩みの中でよく聞かれるのが「子どもがどうして泣いているのかわからない」
という言葉です。特に生まれて間もないと、お母さんのほうもまだ赤ちゃんに慣
れていないこともあり、なぜ泣くのかわからない、ということがよくあります。

赤ちゃんが泣くときは、おなかがすいた、眠い、おしっこかウンチをしたい、暑
い、また湿疹のあるお子さんですと、かゆいという理由もあります。

しかしすべて満たしていると思っても、まだ泣くときがあります。
それは赤ちゃんにも感情があり、お母さんの不安感やいらだちが投影されること
がよくあるからです。

      *****************************************

ではどうしたら良いか、というと意外と答えは簡単です。赤ちゃんをしっかりと
安定できるように抱っこしてあげることです。たくさん安心するように話しかけ
てあげることです。

お母さんが困っていると赤ちゃんも不安なんです。赤ちゃんが泣くときは赤ちゃん
だけに気持ちを向けてしっかりと抱きとめてあげましょう。

赤ちゃんを尊重して、もし困ったことがあったらちゃんと説明してあげてください。
きちんと大人に話すように話してあげてください。そして赤ちゃんをしっかりと
抱いてあげましょう。きっと赤ちゃんも安心します。

母乳をあげているときは、おなかがすいていなくても乳首を含むことで安心する
こともあります。そのまま寝てもいいんです。部屋が片付いていなくても、お茶
碗が流しにたまっていても、まず赤ちゃんを抱いてあげましょう。

でもお母さん自身が、ご飯を食べることとトイレは、赤ちゃんが泣いていてもし
てくださいね。

      *****************************************

赤ちゃんを抱きすぎることはありません。抱き癖をつけるな という言葉ほど安
定した育児の邪魔をする言葉はありません。

たくさん抱っこされて、お母さんやお父さんの愛情をたっぷりと与えられて、尊
重されて育ったお子さんは、とても安定しているのです。
ということは、お母さん自身が安定していることがとても大切だ、ということで
すね。

被災地でなくても子育てに不安を持っているお母さんは沢山います。
ましてや被災地では、お母さんが安定している、あるいはゆとりをもって子ども
に接する、という根底が揺らぎます。

仮設住宅で不便な生活をしている。親族が亡くなっている、家が流され、いつ元
の生活に戻れるのかわからない。仕事も不安定になっている。経済的にも苦しい。
そんな不安感を抱えているお母さんが、安定した気持ちで赤ちゃんを抱くことは
難しいかもしれません。

お母さんも優しくされ大切にされなければ、子どもに優しくすることはできない
のではないでしょうか?

      *****************************************

東北こそだてプロジェクトはまず被災地のお母さんを大切にしたい、という気持
ちからスタートしました。
お母さんたちも大切にされ、子どもたちに余裕をもって気持ちが向けられること
を祈ってこの支援を行っています。


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◆ ジェスペールの活動がテレビで放映されました!
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10/5(金)テレビ東京「NEWSアンサー」で「大船渡こそだてシップ」の活動の様子、
ジェスペール代表・宗祥子のインタビューなどが放映されました。

「命を見つめる、暮らしを変える」をテーマとする、重点報道LIVESにて、3
日連続企画”子育てを支える”特集の中の一つとしてご紹介いただいたものです。

下記サイトでご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/lives/post_28157/

現地での活動の様子を映像で見ることができます。ぜひご覧ください!


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、被災地の母子を支援する助産
師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/

引き続きのご支援をよろしくお願い致します。


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◆ 編集後記
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iPhone5が発売されましたね。
私はまだ現在所有の機種を使用していく予定ですが、周囲の新しもの好きの人たち
は、「機種変更したい」「機種変更しようか」と嬉しそうに悩んでいます。

先日、代表の宗と打ち合わせを行った時、宗が「メールマガジン用の原稿はiPhone
のSiriを使っているのよ。手入力が苦手だから助かってるの」と言っていました。
※Siri…iPhoneに向かって話しかけるだけでやりたいことを手伝ってくれる機能。
宗はSiriを使って原稿作成をしています。

IT機器は使いこなせない人を置き去りにしがちな面がありますが、反面、今回の
Siriや災害時に有効だったツイッターのように、いろいろな立場や状況の人に便利・
助かるをもたらしてくれるものでもあるのだなあ、と当たり前のことではあります
が改めて思った最近でした。

皆さま、また来月までどうぞお元気でお過ごしください(事務局:稲葉)。

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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
Twitter: https://twitter.com/tohokumama
Facebook: http://www.facebook.com/tohokumama
解除:http://tohokumama.org/register_merumaga/

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◆本メールレターの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
情報を広めるために、とご判断いただいた場合は、出典先を明らかにした上で
許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
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Copyright (c) 2012 Jespere, All rights reserved
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2012/09/19 配信 vol.1 創刊号
~3.11から1年半後の東北の子育ての今をお伝えします~

東北こそだてレター 2012/09/19 配信 vol.1 創刊号

「東京里帰りプロジェクト」を支援してくださったみなさまへ
2012/09/19 配信 vol.1 創刊号
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◆◆被災地の妊産婦さんとみなさんをつなぐ【東北こそだてレター】◆◆
   ~3.11から1年半後の東北の子育ての今をお伝えします~
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暑さ寒さも彼岸までといいますが、今年はまだしばらく暑さが続くようです。
みなさまには、その後いかがお過ごしでしょうか。

先日お知らせ致しました
「東北こそだてプロジェクト」(一般社団法人ジェスペール主催)
http://tohokumama.org/
に、多くのみなさまのご支援をいただき、誠にありがとうございました。

このたびジェスペールでは、”被災地の今”をお伝えするため
毎月メールマガジン【東北こそだてレター】を配信することに致しました。
今回は~創刊号~をお送り致します。

”被災地から”の報告には、新聞にも載りました「大船渡こそだてシップ」
の活動を取り上げています。 一人でも多くのみなさまにお読みいただき、
被災地の現状をご理解いただけますと幸いです。

これからもみなさまの温かい思いを受けながら、支援活動を続けてまいります。
引き続きのご支援を宜しくお願い致します。

一般社団法人ジェスペール


*なお、メルマガ配信を希望されない方は、こちらより「解除」をお願い致します。
http://tohokumama.org/register_merumaga/


※このメールは、(社)ジェスペールの活動に応援・ご寄付をいただいている
皆さまにお送りしております。


みなさま、こんにちは。 一般社団法人ジェスペールです。 
9月も半ばを迎えまだ暑い日が続きますが、皆様にはいかがお過ごしで
しょうか。

このたびジェスペールでは、【東北こそだてレター】を定期的にお届けする
ことになりました。今回はその創刊号として、代表宗祥子より現在の被災地
の様子をお伝え致します。

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◆ 目次
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├ まえがき
├ ごあいさつ(ジェスペール代表・宗祥子)
├ 支援実績(岩手・宮城・福島)
├ 被災地から(ジェスペール代表・宗祥子)
  http://tohokumama.org/activity_report/
├ 寄付者の声ご紹介
  http://tohokumama.org/letter/
├ プロジェクト応援のお願い
  http://tohokumama.org/donation/
├ 編集後記

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◆ ごあいさつ (一般社団法人ジェスペール代表・宗祥子)
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一般社団法人ジェスペール代表、松が丘助産院・院長の宗祥子です。
このたびは皆様より多大なご支援をいただき深く感謝申し上げます。
 
私ども一般社団法人ジェスペールは、被災地で子育てする母子を支援する
ために『東北こそだてプロジェクト』を立ち上げました。 

このプロジェクトは昨年『東京里帰りプロジェクト』で支援をしていた、
被災地域及び避難地域で子育てをするお母さん達を、引き続き支援する為に
立ち上げられたものです。
 
支援の対象は、被災3県、主に福島県で放射能の被害に不安を抱えている
お母さん達、また津波に襲われた沿岸部の困難な状況で子育てをしている
お母さん達です。支援の地域が非常に広範囲に渡るため、ジェスペールが
まとめ役となって活動しています。

 
          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

震災から1年半経ちますが、お母さん達の放射能への不安はまだ続いています。 

津波に襲われた東北沿岸部の爪痕は非常に大きく、ここで子育てをする
お母さん達もまだ困難な状況に置かれています。親しい人が亡くなったり
家が流されたりした方が多く、安心して子育てできる状況ではありません。 

子ども用品を購入できる店舗がなく、何時間もかけて買い物に出ないと
いけない地域もあります。そして非常に不便な場所に建てられた仮設住宅で
生活をしている母子もいるのです。 

こういった状況の中で子育てをしているお母さん達に対して、助産師たちは
相談にのったり訪問をしたり、また産後すぐの方には産後ケア施設で受け入れ、
暖かく見守ったりする活動を続けています。

詳しくはホームページでご報告していますので、
是非ご覧になってください。http://tohokumama.org/


          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~          

「東京里帰りプロジェクト」の主体であった東京都助産師会は、プロジェクトを
終了し本来の活動に戻っています。しかし被災3県の母子支援活動には、横断的な
つながりが必要です。

そのために私たちは各地の助産師を繋ぎ、継続支援していくことが必要であると
考えます。一般社団法人ジェスペールは、「東京里帰りプロジェクト」で活動した
助産師及び事務局が主体となって活動を続けています。


私たちの活動は皆様からの温かいご支援で成り立っています。
多くの皆様に支えられて、困難な中で子育てをしている被災地のお母さんや子ども達
を助けることができます。
 
子育て中のお母さん達が集うママサロンや助産師達が問題を抱えるお宅に訪問する事
で、お母さん達に笑顔が戻ってきています。
 
今後とも皆様方のご支援をお願いするとともに、多くの方々に被災地の状況を知って
頂けるよう、『東北こそだてレター』をお届けいたします。


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◆ 支援実績(2012/8/31現在)
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<支援母子数>

7月: 463組/8月: 389組  【合計852組】

<活動場所>

岩手(大船渡・陸前高田・釜石・大槌・遠野)  
宮城(石巻、気仙沼、亘理、名取) 
福島(いわき、相馬)

<活動内容>

育児相談会/茶話会/ベビーマッサージ/ベビー体操/
ママのリフレッシュ体操/親子ビクス/仮設巡回訪問


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◆ 被災地から (ジェスペール代表・宗祥子)
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9月4日から6日にかけて、岩手県大船渡市、陸前高田市で行われている
ママサロン『こそだてシップ』を訪問してきましたので、その様子を
お知らせいたします。


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9月4日のママサロンは、大船渡市のカメリアホールで行われました。

大変広い和室でお子さん連れのお母さん達が、とてもゆったりと過ごして
いらっしゃいました。広い畳の部屋なので子ども達は自由に走り回ったり
おもちゃで遊んだりすることができます。

助産師やボランティアの方々が来ているので、お母さんもひと時子どもと
離れて、お友達と話をしたり、助産師に相談事を話したりすることができます。

開催時間は午前10時から午後3時まで。 
お母さん達は好きな時に来て好きな時に帰ります。1日中いたいと思えば、
ずっといる事もできます。お昼には軽食が出るので一食でもご飯を作らずに
ここでゆったりと過ごすことが出来るのです。


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一人のお母さんからお話を伺いました。
震災の翌月、昨年4月初めに出産された方です。

地震と津波が来た時はお腹が大きい時期で、たまたま検診のために
少し高台にある実家に来ていました。自宅は全壊で跡形もなくなりました。

高台の実家にいたためにお腹の赤ちゃんの命は助かりました。 
ご主人も仕事に出かけていたので、自宅は津波で全て流されましたが、
ご家族は亡くならないですんだそうです。
 
しばらく実家に同居していましたが、仮設住宅ができたために現在は
そこに住んでいます。仮設住宅は板1枚で隣とつながっています。 
不便な場所にあり、また子ども連れで行く場所も周りにはありません。
毎日狭い仮設住宅の中で子どもと向き合っていると、息がつまりそうに
なるそうです。
 

このお母さんは、ママサロンが始まってから毎回参加されています。
「子ども連れで行く場所があるということが、本当に救いです」
とおっしゃっていました。

サロンに来れば友達とも会えます。また子どものことを心配することなく、
ちょっとゆっくりとした気分になることができます。
「初めての子育てをする母親には、このような場所は本当に必要な場所です」
と話して下さいました。

その一方で、2人目の子どもの事は全く考えていない、経済的に難しいし、
この先生活がどうなるか分からない、今後の自分達の家族のあり方については
まだまだ見通しが立たないのだと不安を隠せない様子でした。


          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

代表の伊藤玲子さんはこう話しています。
 
「このサロンに来ることができる方はまだ恵まれています。
本当に困っている方は、あの不便な仮設住宅からここまで来ることができない
のです。その方たちのために巡回訪問が必要です」と。
 
6月からはママサロンだけではなく、巡回訪問も始めています。


          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『東北こそだてプロジェクト』では、沿岸部支援に対し、西友ウォルマートから
助成金による支援を受けています。

今回の訪問では、西友の役員の方が同行されました。

このママサロンの現場を見て、
「いかにこの場が子育て中のお母さんにとって必要な場所であるか実感した」と、
述べていらっしゃいました。


          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

被災地では、行政の中で働く保健師や助産師も津波で亡くなっています。
地元の成人健診など妊産婦以外の仕事も任され、この活動に参加できる助産師は
限られています。
 
このような中では、現地の助産師達が、不便な仮設住宅に訪問する余裕は
なかなかありません。
そのため現在の巡回訪問では岩手内陸部や東京から助産師達が交代で訪れ
活動の手伝いをしています。
 
東京からは非常に遠い場所です。
新幹線で一関まで行き、バスか車で山越えをして大船渡市や陸前高田市まで
やっとたどり着きます。
 
車で走らせて2時間半。バスで行くと3時間かかります。 
新幹線で東京から一ノ関まで行くのと同じ時間かかりますので、半日かけて
行くことになります。
 
花巻など内陸部から来る助産師も、同様に山越えのため片道2時間以上も車を
走らせてやってきます。広くて山の多い岩手では、内陸部から沿岸部で
支援活動をするのにも、一日がかりです。


          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ジェスペールでは、サロン活動や巡回訪問活動の資金援助・物資援助の他に、
東京から派遣する助産師の手配もしています。
 
現地でのサロン活動、東京や内陸部の助産師達が行う巡回訪問活動は、
今後1年以上続ける予定ですが、そのための費用が継続的に必要です。

皆様方の温かいお気持ちでこの活動を継続させていけるよう、
お力を貸していただければ幸いです。


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◆ 寄付者の声
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妊娠中に被災し、今は関東に住んでいる友人からこちらの事を聞きました。
彼女は無事に生み育てていますが、知らない街での子育ては大変そうです。
ましてや、被災地での子育ての困難さは想像できません。
遠くから応援しています。(北海道)


8月27日の新聞記事を読みました。同じく子育て中の母親です。
不自由のない生活をしていても、子育てはキツいです。仮設住宅で過ごされて
いるお母さんの心労を思うと、他人事とは思えませんでした。
少額ですが、お母さんと赤ちゃんの為に送ります。(鹿児島県)


私も五月に出産しました。
出産後、おっぱいトラブルで気分が落ちることも多くあり日々格闘中です。
新聞を読み、同じ子を持つ母親として、どんなに助産師さん が相談に乗って
くれたら心強いかと思い、心ばかりで恐縮してしまいますが、ほんの少しでも
役に立てたらあり難い思いです。(埼玉県)


8月27日の読売新聞の記事を見て、この活動を知りました。
ただでさえ大変な子育て、被災地ではなおのことと思います。
私も産後うつを患い、今も治療中です。被災地では、病気とわからずに
苦しんでいる母親が大勢いるのではないかと思います。
私は今働くことができないため、小額の寄付しかできませんが、
一組でも多くの母子が救われることを願っています。(神奈川県)


娘はおりませんが、できる限りの支援をしたいと思っています。(埼玉県)


最近孫が2人生まれ、娘たちが乳腺炎でつらい思いをしていました。
被災地のママたちがマッサージを受けたり、助産師さんに相談されて
少しでも楽になればと思っています。
いろいろご苦労もあるかと思いますが、活動を応援しています。
頑張ってください。(富山県)


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◆ プロジェクト応援のお願い
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ジェスペールの「東北こそだてプロジェクト」は、助産師の活動を支援しています。

皆様からいただいた温かいご支援は活動の原動力となっています。

被災地の母子を今後も継続してサポートしていくため、
妊産婦支援に関するお志を同じくするお知り合いの方がいらっしゃいましたら、
ぜひ下記サイトをご紹介ください。

http://tohokumama.org/donation/

引き続きのご支援をよろしくお願い致します。


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◆ 編集後記
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事務局の打合せを終え、主要な記事の原稿をまとめようとした矢先、
助産院を経営している宗は、お産の波に襲われました。
立て続けに5人の妊婦さんが入院、無事出産という徹夜続きの中、
他のメンバーに負担を掛けながら、なんとか記事を書きました。

内容を割り振る人、実績をカウントする人、記事をまとめてくれる人、
多くの協力があってこの【東北こそだてレター】が出来上がりました。

次回から“被災地から”はプロのライターさんにお願いしています。
お楽しみに。 (宗)


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◆「東北こそだてプロジェクト」メールレター◆
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発行者: 一般社団法人ジェスペール

公式ホームページ: http://tohokumama.org/
お問い合わせ先: http://tohokumama.org/mail/
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